「柳生一族の陰謀」の版間の差分
製作発表の場で起きたことだが、内容は本作ではなく松方と仁科の関係のため、エピソード節に移動。出典通りに直す。 |
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[[東映京都撮影所]](以下、京撮)で久しぶりに[[時代劇]]を復活させたいと目論んでいた[[高岩淡]]は<ref>[[#あかん|あかんやつら 東映京都撮影所血風録]]、357頁。</ref>、『[[浪人街]]』の製作に頓挫{{Refnest |group = 注釈 |[[竹中労]]の「『[[浪人街]]』を[[リメイク]]しよう」という案に[[高岩淡]]が乗り、竹中・[[日下部五朗]]・[[深作欣二]]・[[笠原和夫 (脚本家)|笠原和夫]]で進めていくものの、映画作り素人の竹中が入っていることでなかなか脚本作りが進まず、業を煮やした竹中が連載を持ってる『[[キネマ旬報]]』で[[東映]]を批判<ref name = あかん358>[[#あかん|あかんやつら 東映京都撮影所血風録]]、358頁。</ref>。高岩は新たに[[松平乗道]]と[[中島貞夫]]を加えるものの、竹中は自分が外されてると怒り、東映に無断で『[[キネマ旬報]]』に脚本を載せてしまい、両者は決裂した<ref name = あかん358/>。}}。別の時代劇を検討している矢先<ref name = あかん358/>、[[千葉真一]]は「時代劇をやりたい」と[[柳生三厳|柳生十兵衛三厳]]を演じ<ref name = あかん358/><ref name = 役者は一日>{{Cite book |和書 |author = 春日太一 |authorlink = 春日太一 |title = 役者は一日にしてならず |origdate = 2015-2-28 |edition = 初版第一刷 |publisher = [[小学館]] |isbn = 4093798699 |pages = 45 - 46 |chapter = 千葉真一 柳生十兵衛の殺陣 }}</ref><ref name = サムライ5961>[[#千葉2010|千葉流 サムライへの道]]、59 - 61頁。</ref>、本作のベースとなる企画『裏柳生』を<ref name="サムライ5961" /><ref name = アサ芸121128>{{Cite web |url = http://www.asagei.com/9401 |title = 千葉真一、深作欣二の初時代劇の教えに感謝 |accessdate = 2013-1-1 |date = 2012-11-28 |work = アサ芸+ |publisher = 徳間書店 <!--|archiveurl = https://web.archive.org/web/20130112095241/http://www.asagei.com/9401 |archivedate = 2013-1-12--> }}</ref><ref name = 裏YAGYU>{{Cite web |url = http://project-jax.com/act/urayagyu/ |title = 裏YAGYU |accessdate = 2015-4-16 |work = 第1回公演 |publisher = Project JAX |archiveurl = https://web.archive.org/web/20131213051519/http://project-jax.com/act/urayagyu/ |archivedate = 2013-12-13 }}</ref>、[[深作欣二]]へ提出していた<ref name = あかん358/><ref name = 役者は一日/><ref name = サムライ5961/><ref name = アサ芸121128/><ref name = 裏YAGYU/><ref>{{Cite book |和書 |author = 関口裕子 |authorlink = 関口裕子 |year = 2003 |title = 映画監督 深作欣二の軌跡 |chapter = 千葉真一インタビュー |publisher = [[キネマ旬報社]] |page = 22 - 27 }}</ref>。深作はテレビ時代劇『[[必殺仕掛人]]』を既に演出していたが、映画でこれまで手掛けていない時代劇を撮りたいと想いがあり<ref name = 深作山根352>[[#深作山根|「第十章 時代劇への挑戦」『柳生一族の陰謀』、352頁。]]</ref>、[[日下部五朗]]と共に新しい時代劇映画を模索していた<ref name = あかん358/>。 |
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そんな折、[[岡田茂 (東映)|岡田茂]]が高岩・日下部・深作に「久々に時代劇をやろう。[[ヤクザ映画]]も行き詰ったしな。[[山本薩夫]]の『[[忍びの者#映画|忍びの者]]』みたいな忍者映画を考えたらどうや?」と話しかけた<ref name = あかん358/>。このときのやりとりを日下部は岡田や深作とパーディーで立ち話をしていたら、「久しぶりに時代劇はどうやろ。千葉真一で[[忍者]]ものなんかどうかなあ」「単発で現代ものをやるより可能性があるかかもしれない」「いっそ『[[仁義なき戦い]]』を時代劇にしてしまえばいい」という話になり、「あれこれ企画を煮詰めていくうちに忍者ものより幅が広がり、『柳生一族の陰謀』になって動き出した」と述べている<ref>[[#シネマの極道|「夢でござる!!」、117 - 118頁。]]</ref>。高岩は本作日本公開後の映画誌インタビューで「ヒットしてきたヤクザ映画も実録路線が究極で、それに一息ついた感じだし、われわれも夢が欲しい。そのために『[[忠臣蔵]]』とかいろいろ研究しまして岡田社長に申し上げたんですが『もう少し我慢せい』ということだったんです。それが昨年(1977年)3月に社長の方から『いよいよ時代劇をやろうか、『[[柳生三厳|柳生十兵衛]]』とか"忍者もの"なんかいいんじゃないか』という話が出ました。われわれの方は『[[白土三平]]』とか『[[カムイ伝]]』なんか面白いんじゃないかと考えていたんですが、とにかく時代の背景を大きくしようということで『柳生一族の陰謀』が決ったわけです」と述べている<ref>{{Cite journal|和書 |author = | title = 東映ゼロ年の体制転換 高岩淡インタビュー 『時代劇二作目は中身で勝負 夢のある映画作りに突き進みたい』 |journal = 映画時報 |issue = 1978年2月号 |publisher = 映画時報社 |pages = 12-13 }}</ref>。 |
そんな折、[[岡田茂 (東映)|岡田茂]]が高岩・日下部・深作に「久々に時代劇をやろう。[[ヤクザ映画]]も行き詰ったしな。[[山本薩夫]]の『[[忍びの者#映画|忍びの者]]』みたいな忍者映画を考えたらどうや?」と話しかけた<ref name = あかん358/>。このときのやりとりを日下部は岡田や深作とパーディーで立ち話をしていたら、「久しぶりに時代劇はどうやろ。千葉真一で[[忍者]]ものなんかどうかなあ」「単発で現代ものをやるより可能性があるかかもしれない」「いっそ『[[仁義なき戦い]]』を時代劇にしてしまえばいい」という話になり、「あれこれ企画を煮詰めていくうちに忍者ものより幅が広がり、『柳生一族の陰謀』になって動き出した」と述べている<ref>[[#シネマの極道|「夢でござる!!」、117 - 118頁。]]</ref>。高岩は本作日本公開後の映画誌インタビューで「ヒットしてきたヤクザ映画も実録路線が究極で、それに一息ついた感じだし、われわれも夢が欲しい。そのために『[[忠臣蔵]]』とかいろいろ研究しまして岡田社長に申し上げたんですが『もう少し我慢せい』ということだったんです。それが昨年(1977年)3月に社長の方から『いよいよ時代劇をやろうか、『[[柳生三厳|柳生十兵衛]]』とか"忍者もの"なんかいいんじゃないか』という話が出ました。われわれの方は『[[白土三平]]』とか『[[カムイ伝]]』なんか面白いんじゃないかと考えていたんですが、とにかく時代の背景を大きくしようということで『柳生一族の陰謀』が決ったわけです」と述べている<ref>{{Cite journal|和書 |author = | title = 東映ゼロ年の体制転換 高岩淡インタビュー 『時代劇二作目は中身で勝負 夢のある映画作りに突き進みたい』 |journal = 映画時報 |issue = 1978年2月号 |publisher = 映画時報社 |pages = 12-13 }}</ref>。 |
2019年7月11日 (木) 01:17時点における版
柳生一族の陰謀 | |
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Shogun's Samurai | |
監督 | 深作欣二 |
脚本 | 野上龍雄・松田寛夫・深作欣二 |
ナレーター | 鈴木瑞穂 |
出演者 |
萬屋錦之介 千葉真一 松方弘樹 西郷輝彦 大原麗子 原田芳雄 丹波哲郎 芦田伸介 山田五十鈴 三船敏郎 |
音楽 | 津島利章 |
撮影 | 中島徹 |
編集 | 市田勇 |
製作会社 | 東映 |
配給 | 東映 |
公開 | 1978年1月21日 |
上映時間 | 130分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
製作費 | #製作費 |
興行収入 | 30億円[1] |
配給収入 | 16億2100万円[2]〜16億5000万円[3]1 |
『柳生一族の陰謀』(やぎゅういちぞくのいんぼう、Shogun's Samurai )は、1978年の日本映画。主演:萬屋錦之介[4][5]・千葉真一[6][7]。監督:深作欣二。製作 : 東映。カラー・ワイド・シネマスコープ。上映時間:130分。
映画・演劇・テレビ界の豪華スター陣を結集したオールスターキャスト作品で[8]、東映が威信を賭けて時代劇復興を目指して12年ぶりに製作した巨篇[8][9]。徳川幕府で発生した兄弟による三代将軍位争奪戦を基に[8]、実在した歴史上の人物と史実をフィクションで織り交ぜ[10]、権力に生きる柳生一族の存続を賭けた壮大なドラマは30億円の興行収入を上げ大ヒットした[1][11][12]。配給収入では16億2100〜5000万円で同年の邦画配給収入3位になった[注釈 1]。
公開翌年に開催された第2回日本アカデミー賞では、萬屋錦之介が優秀主演男優賞、千葉真一が優秀助演男優賞、野上龍雄・松田寛夫・深作欣二が優秀脚本賞、美術監督の井川徳道が優秀技術賞を受賞した。
同作が公開された同じ年に連続テレビドラマ化され、小説・漫画など#派生作品も発表。2008年には30年ぶりに2時間のスペシャルドラマ、2012年には演劇でリメイクされた。
映画
ストーリー
元和九年五月十一日、二代将軍徳川秀忠が江戸城大奥で突然死去した。発病後わずか二時間という文字どおりの急死で、不自然な異変の匂いを嗅ぐ者もいたが、大奥御典医は食あたりによる中毒死として発表。盛大な葬儀が執り行われるなか、本来なら三代将軍は長男の家光が継ぐべきはずだが、不幸な容貌とどもりという性癖であることから秀忠に疎まれて、対照的に次男の駿河大納言忠長は幼少より資質英明で家中の期待を集めていた。未亡人の崇源院於江与も次期将軍には忠長を切望し、これを支持するのが尾張・紀伊・水戸の御三家と土井大炊頭ら老臣一派であった。これに対し若手老中の松平伊豆守信綱と家光の乳母で大奥に威勢を張る春日局の一派は、あくまでも家光を推してゆずらずにいた。大坂夏の陣以来十余年の安定に馴れた天下は、再び動乱の兆を見せ始めていた。葬儀後の雷雨が吹き荒れる深夜、秀忠の眠る霊廟に忍び込み、遺体から胃袋を取り出す忍者たち。秀忠の死を不審に思う大炊頭配下の渡辺半蔵らであった。事を終え、その場から立ち去ろうとすると、その行く手を三人の侍に塞がれ、胃袋を奪われてしまう。柳生但馬守宗矩の子息である左門友矩、又十郎宗冬、茜であった。柳生屋敷に戻った彼らから胃袋を受け取った宗矩はこれを解剖し、秀忠が毒殺されていたことを突き止める。宗矩は伊豆守と春日局の仕業と考え、これから先に起こる不測の事態に備え、武者修行で全国を旅する長男の十兵衛三厳を呼び戻すよう茜に命じ、根来衆にも加勢を依頼する密書を送る。
翌朝登城した宗矩は伊豆守と春日局を問い詰め、「秀忠が嫡男家光を廃嫡とし、忠長を将軍に据えようとしたので、家光を守るため先手を打って毒殺した」と聞き出す。将軍は長男の世襲にするのが筋目と二人は考えていた。剣法指南役として家光に剣の教授をしていた宗矩は、彼らの悲壮なまでの決意と家光への思いからこの陰謀に加わる。死の真相を打ち明けられた家光は、廃嫡の言葉と側近による父の殺害に動揺して将軍位には就けないと拒むが、宗矩は将軍の権威と宿命を説き、善悪を超越した不退転の決意を促す。この説得に家光も変心し、父の意に反して将軍になる覚悟を決め、宗矩らと一蓮托生となる。一方、忠長は大炊頭の具申により、秀忠の遺体を検めるべきだと家光に詰め寄る。家光は「嫡男として取るに足らない噂で、御遺体を検めるのはもってのほか」と認めない。忠長は家光の頑な態度から、秀忠謀殺を確信し両者の対立は決定的となった。忠長は大炊頭と共に家光と対決することを決め、於江与と共に自分が治める駿府藩へ帰国。十兵衛は親友の根来左源太と根来衆三十余名人を引き連れ、江戸へ戻る。宗矩は家光が根来衆の事成就の暁には根来の里復帰の件、叶うべしと約束されたことを伝えると根来衆は歓喜に溢れかえる。十兵衛は根来衆と十余年を共に過ごし、根来の里が自分の故郷であり、根来忍法を会得していたので、彼にとっても喜ばしいことであった。
忠長のために自由の身となって尽くすべく大炊頭は病気保養という名目で老中職を退き、新陰流の達人である小笠原玄信斎を雇い、家光と柳生抹殺を命じる。宗矩は茜と根来衆を忠長のいる駿府城下にもぐらせ、大炊頭の近辺を見張らせるのだった。一方、家光側では対抗策として伊豆守を筆頭老中に、宗矩を大目付に据えて陣営の強化をはかった。伊豆守は十兵衛と左門を護衛につけて京へ上り、将軍宣下を朝廷へ促すが、密かに徳川幕府権威失墜を狙う九条関白道房・三条大納言実条・烏丸少将文麿ら倒幕一派があれやこれやと理由をつけ、のらりくらりと遅らせていた。三人の公卿は兄弟の不仲を利用して対立を煽り、どちらの陣営にもつかず離れずの関係を装い、混乱に乗じて王政復古を目論んでいたのである。左門は駿府で茜と根来衆に合流し、伊達家や前田家などの外様大名を味方に引き込もうと出発したばかりの大炊頭一行を襲う。しかしその行列にいた宮中一の切れ者で剣の達人でもある烏丸少将が行く手を遮り、左門は斬殺されてしまう。江戸へ戻っていた十兵衛は茜ひとりに担わせるのはあぶないと察し、家光の警護を宗矩と又十郎に任せて、茜と根来衆の救援へ行くことを決意。玄信斎は柳生屋敷に忍びこみ、左門の遺髪を持ち独りでいた宗矩と対決しようとするが、代わりに十兵衛と剣を交え、相打ちで互いに傷を負う。玄信斎は左腕に重傷を負い、戦えなくなったので義理の息子である雪之丞を使い、家光暗殺を企む。雪之丞は侍女に化け、江戸城西の丸大奥へ侵入し家光を襲うが、根来衆のマンが阻み、宗矩は雪之丞を討ち取る。一方の十兵衛は左目を失明しながらも茜と根来衆に合流し、加賀の前田を味方に引き入れようと身延道を進軍する大炊頭一行を襲う。大炊頭を討ち取るが、茜の刺し違えによるもので、左源太や数多くの根来衆が戦死した上による犠牲を払ったものであった。
宗矩は朝廷を揺さぶることがこの戦いに勝利すると見定め、十兵衛に烏丸少将の抹殺を命じる。徳川幕府体制に不満を抱く西国大名へ勅命を抱き、山陽道へ下向する烏丸少将を十兵衛は待ち伏せる。一対一の決闘で討ち取り、左門の仇討ちも果たした。その死に戦慄した朝廷は直ちに三条大納言を江戸に下らせ弁明と慰撫に努めるが、宗矩は逆手に取り家光の上洛を取り付けてしまう。忠長は重臣と策を練り、家光より先に京へ向かい、朝廷の前で家光と決着を図ろうとする。しかし家光の行列が駿府城下の浪人軍に襲われ、実条が殺された。この襲撃は忠長の仕業と見せかける宗矩の卑劣な罠で、又十郎と根来衆を暗躍させ、浪人軍はそれに踊らされて起きた事件だった。家光は「公家を斬殺した忠長との一戦も辞さず」と諸大名に檄をとばす。駿府城に立てこもり籠城する忠長に支援者でもある尾張大納言義直が密かに会いに来た。濡れ衣と訴える忠長に義直は前田や伊達なども忠長支持から離れたので、事の真偽を明らかにするよう自分が調べるから、まずは開城するよう強く諭す。義直に従い開城した忠長だが、宗矩の動きは素早く上州高崎へ配流して罪人としての印象を世間に植え付けた。この間に浪人軍に加わっていた名護屋山三郎が、家光襲撃は忠長を陥れる罠であったと義直に訴える。義直はこれに怒り宗矩を問いただすものの強く否定される。この間に家光は忠長を切腹させるよう指示し、その使者を宗矩が行い、見届けた。そこへ玄信斎が現れ、再び対決を挑まれる。一対一の決闘で宗矩が玄信斎を倒した。
義直が御三家の面目にかけて調べると下知していたので宗矩は又十郎に命じ、朝廷一行を襲ったからくりを知る根来衆を容赦なく殲滅した。一方、十兵衛は家光側の勝利後、宮仕えを拒み、武者修行と称して全国を旅していたが、生き残った根来衆から又十郎たちに襲われた顛末を泣きながら訴えられる。根来衆と家族同様に接してきた十兵衛にとって、宗矩がやらせた行為は許せぬものだった。怒りと復讐の念に燃える十兵衛は単身で江戸城へ向かい、三代将軍に就任したばかりの家光が家来と離れ、独りでいる間へ潜入。その後、城内の道場へ向かい、宗矩と会う。十兵衛は「こんなもののために左門や茜、根来衆は死なねばならなかったのか!?」とその所業を詰問。そして「おれもあなたの、父上の、大切な夢をぶち壊した!」と言い放つやいなや編笠に隠していた家光の首を放り投げる。「おのれー!」と怒り心頭に発した宗矩は、十兵衛を叩き斬ろうと刀を掴む。が、いち早く十兵衛は宗矩の右手首を一刀両断。何事もなかったかのように去っていく十兵衛。宗矩はまだ信じられず、錯乱しながら家光の首に「上様〜!三代将軍様〜!」と呼びかける。ほどなく家光を探しに来た伊豆守や春日局ら家臣らは、残った左手で御首を抱きかかえる宗矩をみて、驚愕し泣き叫びだす。ふらふらと歩き出した宗矩は「お騒ぎあるな。何事も起こってはおらん。これは夢でござる。かかる悪夢に惑わされてはならん。
出演
- 主要人物
- そのほか
- ノンクレジット
- 役名不明
スタッフ
- 企画 : 高岩淡・三村敬三・日下部五朗・松平乗道
- 脚本 : 野上龍雄・松田寛夫・深作欣二
- 撮影 : 中島徹
- 照明 : 北口光三郎
- 録音 : 満口正義
- 編集 : 市田勇
- 音楽 : 津島利章
- 美術 : 井川穂道
- 監督補 : 土橋亨
- 記録 : 田中美佐江
- 装置 : 稲田源兵衛
- 装飾 : 栄田澄臣
- 背景 : 平松敬一郎
- スチール : 都筑輝孝
- 宣伝担当 : 佐々木嗣郎・田中憲吾
- 衣裳 : 轟護
- 美粧結髪 : 東和美粧
- 演技事務 : 森村英次
- 擬斗 : 上野隆三・菅原俊夫
- 和榮 : 中本敏生
- 進行主任 : 俵坂孝宏
- 協力 : 東映俳優センター、ソニーチバ エンタープライズ
- 舞踊振付 : 藤間勘五郎・河上五郎
- 製作 : 東映・東映太秦映画村
受賞
プロダクションノート
経緯
東映京都撮影所(以下、京撮)で久しぶりに時代劇を復活させたいと目論んでいた高岩淡は[14]、『浪人街』の製作に頓挫[注釈 2]。別の時代劇を検討している矢先[15]、千葉真一は「時代劇をやりたい」と柳生十兵衛三厳を演じ[15][16][17]、本作のベースとなる企画『裏柳生』を[17][18][19]、深作欣二へ提出していた[15][16][17][18][19][20]。深作はテレビ時代劇『必殺仕掛人』を既に演出していたが、映画でこれまで手掛けていない時代劇を撮りたいと想いがあり[21]、日下部五朗と共に新しい時代劇映画を模索していた[15]。
そんな折、岡田茂が高岩・日下部・深作に「久々に時代劇をやろう。ヤクザ映画も行き詰ったしな。山本薩夫の『忍びの者』みたいな忍者映画を考えたらどうや?」と話しかけた[15]。このときのやりとりを日下部は岡田や深作とパーディーで立ち話をしていたら、「久しぶりに時代劇はどうやろ。千葉真一で忍者ものなんかどうかなあ」「単発で現代ものをやるより可能性があるかかもしれない」「いっそ『仁義なき戦い』を時代劇にしてしまえばいい」という話になり、「あれこれ企画を煮詰めていくうちに忍者ものより幅が広がり、『柳生一族の陰謀』になって動き出した」と述べている[22]。高岩は本作日本公開後の映画誌インタビューで「ヒットしてきたヤクザ映画も実録路線が究極で、それに一息ついた感じだし、われわれも夢が欲しい。そのために『忠臣蔵』とかいろいろ研究しまして岡田社長に申し上げたんですが『もう少し我慢せい』ということだったんです。それが昨年(1977年)3月に社長の方から『いよいよ時代劇をやろうか、『柳生十兵衛』とか"忍者もの"なんかいいんじゃないか』という話が出ました。われわれの方は『白土三平』とか『カムイ伝』なんか面白いんじゃないかと考えていたんですが、とにかく時代の背景を大きくしようということで『柳生一族の陰謀』が決ったわけです」と述べている[23]。
骨子
高岩・日下部・深作の3人は渡りに舟と喜んで飛びつき、松平乗道を加えて企画会議が開かれた[15]。彼らは岡田の言う忍者映画を今更やるのはおもしろくないと考え、日下部から時代劇で『仁義なき戦い』のような陰謀と裏切りが錯綜する抗争を繰り広げる、松平からは徳川三代将軍の兄弟争いとそれぞれ提案された[24][25]。家光を将軍にするために暗躍する柳生但馬守宗矩を悪の主人公に、父の下で働きながらその非情さに怒って最後には裏切る十兵衛を善の主人公にしながら、その頃の歴史上の人物が入り乱れる構成にしようと決定[24]。ラストをどうするかで紛糾したが[26]、日下部は「悪い奴には死んでもらうしかない[1][26]」、「父に怒った十兵衛が、将軍となった家光の首を飛ばす[24]」とアイデアを出した。こうして前代未聞の大どんでん返しの結末が出来上がり[1][24][26]、本作の骨格が固まる[27]。『ゴッドファーザー』の「マフィアが言うことを聞かない相手の愛馬の首を斬り、彼が起床するとベッドにその首が血まみれで包まれてる」というシーンが日下部は大好きで、『日本の首領』で既に採用していたが、物足りなく思っていた[24]。「(宗矩にとって)最も大切なもの(家光)の首が飛ぶからおもしろい[24]」と日下部は考え、深作にも「これくらいのことをやらないと今の客は驚かないぞ」と言い[24]、「あれだけ魑魅魍魎が出てくると、それぐらいのエンディングでないと収まりがつかない」と深作も述べている[28]。野上龍雄や松田寛夫らもスムーズに脚本作りに乗ってきたと深作は回想しており[25]、徳川家光を吃音というキャラクターにしたのは野上自身も吃音だったことによるアイデアである[29]。タイトルは『柳生一族の陰謀』と岡田が命名した[30]。
キャスティング
主演
柳生十兵衛三厳を千葉真一に配役することは、早々に決まった[31]。深作欣二はかねてから戦後の娯楽時代劇に否定的で、いつの日か、東映調のチャンバラ映画ではなく、黒澤リアリズムとも違う、もっとテンポのあるアクション時代劇を作りたいという強い願望から「その期待に応えられる俳優は千葉真一、ただ一人しかない」と見定めていた[32]。千葉にとって十兵衛は十八番の一つになり[33][34]、同作の#連続ドラマやテレビ時代劇『柳生あばれ旅シリーズ』、映画『魔界転生』、演劇『柳生十兵衛 魔界転生』と演じていく[35][36][37][38]。
もう一人の主人公である柳生但馬守宗矩は「時代劇を復活させるためにも、(東映時代劇)黄金期のスターである萬屋錦之介にしたい」と日下部五朗は望んでいた[31]。高岩淡も久々の時代劇であることから萬屋の出演を切望[9][39]。深作欣二は脚本を作り始めてしばらくしてから、岡田茂に宗矩の配役を相談した際に「歌舞伎の流れを汲んでいるし、後援会がしっかりしている」と萬屋を推薦されたと述べている[40]。岡田は「中村プロがうまくいかなくて錦之介君が僕のとこ来て、一本やらせろ、やらせろいうんで、そのとき僕が考えたのが『柳生一族の陰謀』なんだよ」と証言している[41][42]。日下部は萬屋と面識がなかったので、萬屋の『一心太助』から付き合いのある高岩が交渉[31]。東映時代に絶対的なヒーローばかり演じてきた萬屋が、ダーティーな役を引き受けてくれるか不安だった日下部は、断られた時の代役に仲代達矢、仲代がダメなら鶴田浩二を想定していた[31]。しかし萬屋は東映を離れてから他の重役が冷たかったのに対し、高岩の以前と変わらず暖かく接してきた態度に感謝し、高岩のオファーなら喜んで受けると快諾[32][43]。12年ぶりに復帰する萬屋を京撮は喜んで迎え入れた[32]。萬屋が宗矩を演じるのは1971年の大河ドラマ『春の坂道』に続く二度目で、1982年のテレビ時代劇『柳生新陰流』でも演じた。
萬屋錦之介と千葉真一が上記主演した作品以外でも、彼らは宗矩と十兵衛で出演している( ⇒ #関連項目)。
助演
深作欣二は時代劇でも現代劇的な要素を持ったトーンを狙い[44]、新感覚の時代劇とするため[45]、金子信雄・高橋悦史・芦田伸介・西郷輝彦ら[45]、現代劇を中心に活躍する俳優を多くキャスティングした[45][46]。
プロデューサーの日下部五朗は、初め吉永小百合に出雲の阿国役をオファーしていた[47]。しかし吉永から相手役に三浦友和を要求され、三浦が所属していた東宝と交渉するものの、東宝は容認せず、吉永の出演は流れた[47]。坂東玉三郎には『雪之丞変化』のような忍者を演じてもらう、他には大川橋蔵・片岡千恵蔵・北大路欣也・京マチ子・佐久間良子・三田佳子らに出演を依頼していると製作発表前に報道されていた[48]。
撮影
かつて「時代劇の東映」と云われた、黄金期の京撮さながらに豪華なセットがしつらわれて、衣裳なども取って置きの物が用意された[10][49]。膨大な製作費の捻出のため東映太秦映画村との共同で製作された[50][51][52]。京都の時代劇を残していきたい、復興させたいという活動屋たちの情熱の全てが、この作品に注がれていた[9]。
殺陣を担当する東映剣会は12年ぶりの時代劇ということもあり、上野隆三・三好郁夫・土井淳之祐・菅原俊夫で場面場面の殺陣を競い合うことを提案[53]。深作欣二も賛成したが予算の兼ね合いで、菅原が柳生十兵衛の殺陣を、上野が大掛かりな乱闘シーンを担当することになった[53]。千葉真一と空手映画から付き合いが深かった菅原は千葉の身体能力を活かしながらも、政治抗争劇の主軸から外れぬ範囲の殺陣を基本とした[54]。十兵衛はオリンピック選手を超越したような忍者の動きや戦いをするものの、剣の鋭さをあくまでも主とし、これらはワイヤーアクションやトランポリンを使って作り上げていく[54]。千葉は本作で20mの崖から川へ飛び込むスタントをしているが、アクション監督として参画した1989年の映画『将軍家光の乱心 激突』ではこのスタントをアレンジして再現している[55]。一方の上野は『仁義なき戦い』以来続いてきた深作とのコンビで、集団の戦闘である戦(いくさ)を激しい絵で仕上げていった[56]。
入念に演出する深作欣二は「萬屋錦之介がひとりで廊下を歩くだけのシーン」を7回リテイクし萬屋と衝突[10]。歌舞伎さながらの時代がかかった萬屋の台詞回しは、松平伊豆守の高橋悦史が肩の力を抜く現代的なセリフ回しと対照的に、萬屋の作り込み具合は浮いていた[57][58]。録音技師の溝口正義が深作に「これでいいんですか?」と耳打ちをし[26][59]。「もっと現代劇に近づけるやり方はないでしょうか」と萬屋に伝えたが[45]、「他の方は知りませんが、私はこれでやらせていただきます」と返答される[26][45][59]。時代劇経験が豊富な萬屋には、本作の無慈悲な陰謀劇は面白くもあれ滑稽でもあり、普通に演じたら映画全体が失敗すると感じており、監督に逆らい、陰惨な所業を司る自分を笑い飛ばしてくれと言わんばかりの過剰すぎる一世一代の大見得芝居を貫き通した[60]。深作は日下部五朗に「萬屋を降ろしたい」と相談するが、「これまで巨匠と云われた田坂具隆・内田吐夢・伊藤大輔が萬屋を使いこなしてきた。現在の巨匠である深作欣二にもできる」と逆に諭された[61]。これ以降、深作は萬屋の演技を言及することはなく、どう活かすか切り換えていく[45]。萬屋の演技はラストの「夢でござ〜る!」への逆算で、このシーンだけ歌舞伎さながらの台詞は観客の心を動かさないと考えての布石だった[62]。その狂気の熱演に深作も「OK!」と叫び、返す刀で日下部に謝意を示していた[61]。この台詞は当時流行語になったが[63]、2007年現在では萬屋の台詞回しはさほど違和感を感じない[5]。
製作費
高岩淡は岡田茂から京撮の予算・1億円で作るよう指示されていたが、東映太秦映画村の二周年記念事業としてもう1億円を供出し。当初は2億円のスタートだった[9]。しかし3億円と予算が超えた[64]。
最終的に1977年10月時点では製作費7億円と岡田は証言しており[65]、『ロードショー』でも製作費7億円としている[64]。『キネマ旬報』では製作総原価7億5000万円で、内訳を直接費2億円、間接費2億円、配給経費1億円、プリント費4500万円、一般諸経費4000万円、宣伝費が1億5000万程度[66]。中川右介は製作総原価(製作費+P&A費)が9億7000万円[3]、と文献により異なっている。
当時の京撮はテレビ時代劇を量産していたため、テレビの装置を活用できるだろうとタカをくくっていた思惑は完全に外れた[67]。テレビとワイドな映画とは大違いだった[67]。長く本格的時代劇を作っていなかったことで、二年前の映画村開村の際に倉庫にしまってあった時代劇の装置をトラック16台分捨ててしまう大失態で[67]、衣装や美術品その他がほとんど処分されていた[64][67]。時代劇全盛時の京撮なら江戸城だろうが御所だろうが簡単に積み上げたろうが、当時は柱おろか畳一枚に至るまで新調しなければならず大変な出費であった[67]。江戸城大広間400畳の座敷を再現するのは現代の畳とサイズが違い全て特注、一枚8万円[64][67]。武士の服装は草鞋を含み、カツラと鎧合わせて一人約35万円[64]。江戸城にふさわしいヒノキを使ったセットも必要で、ロケも昔は太秦近辺でいくらでも撮れたが、この時には滋賀の山奥へ行かなければ撮れなかった[64]。馬を集めるのも難しく、借り賃は時代劇全盛期の10倍もかかり、出費がかさんだ[64][67]。俳優のギャラは約1億円[68]。「馬一頭借りるのに一日5万円」「時代劇は金がかかる。だからこそ、予算のチェックは厳重にやらなあかん」とかさむ製作費に岡田は毎日ソロバン片手に予算表を睨んでいたといわれる[69]。かつての京撮の製作部長に戻ったような小心翼々ぶりだった[69]。人気スターはほとんど東京に居を構えていたため[68]、京撮までの新幹線交通費と宿泊代がうち3000万円[68]。節約の対象はスター俳優以外の人件費に向けられた[67]。
国内興行
初日は銀座で雪が降っていたものの、東映会館を囲む観客の列は三回りに達していた[70]。前夜は心配で眠れなかったという岡田は、公開初日にどっと詰めかけた観客の列を見て、「時代劇は当たらないという映画界のタブーを破ることができた」と喜んでいた[69]。沈滞ムードだった東映京都にも活気が蘇った[71]。時代劇製作はリスクが高いため、太秦映画村で当たった利益の半分を製作費に注ぎ込み税金対策とするつもりが、ヒットしすぎて税金対策にならなかった[72]。
影響
サミュエル・L・ジャクソンは2012年『アベンジャーズ』で扮した片目にアイパッチの役柄について、「キャラクターの名前は忘れてしまったんだけれど、ソニー千葉(千葉真一)が昔演じたアイパッチのサムライは少し参考にしたね。彼は親しい友人だし、タフガイを演じる時にはいつも彼の演技を参考にさせてもらっているんだ。カリスマ的な存在感のある、最高にクールな俳優だと思うよ」と答えている[73]。プロ野球選手・プロ野球監督だった秋山幸二は「あなたにとってサムライとは?」という問いに「千葉真一の柳生十兵衛だな。生きるか死ぬか究極の真剣勝負というイメージがいいな」と話した[74]。
深作健太は「僕が初めて太秦の東映京都撮影所に行ったのは5歳ぐらいのときで、柳生十兵衛の格好をした千葉真一さんや大部屋の俳優さんたちにお会いした。撮影所はなんて楽しいところなんだと子ども心に感じ、大人になったらこの世界で仕事をしたいと初めて思った。完成した『柳生一族の陰謀』は初めて観た親父の映画で、撮影所で遊んでくれていた千葉さんや真田広之さんたちがスクリーンの中で輝いていることに感動した。親父にとっても初めての本格的な時代劇映画で、ものすごい意気込みで臨んでいたと思う。今、観ても俳優さんの層が信じられないほど厚い」と振り返っている[75]。
アン・ホイは大きな影響を受けた映画に『ワイルドバンチ』、『七人の侍』とともに本作を挙げている[76]。
エピソード
製作発表は主演の萬屋錦之介・千葉真一、助演のキャスト、監督の深作欣二、社長の岡田茂らが出席し、東映本社で1977年9月に開かれたが、通常の映画製作発表と比べ、芸能リポーターやカメラマンが多かった[65]。これは出演者の松方弘樹が仁科明子との不倫を取り沙汰されて以来、公の場に現れたためである[65]。質疑応答が松方の番になると、本作より仁科との関係を尋ねる質問が相次いだ[65]。会見が終わると松方は一目散にエレベーターに飛び乗るが、取材陣も殺到し、8階から1階までの降下中、松方を質問攻めにした[65]。東映は「錦之介さんの特別会見場が用意してあります」と懸命に呼びかけたが、松方が去ると同時に会見場は閑散としてしまった[65]。
打ち上げの宴席では萬屋が廊下で岡田と抱き合い、泣きながら自分の母へ電話していた[9][77][39][52][70]。萬屋と岡田はかつて組合闘争で敵味方となり、袂を分かった関係だったが、映画の大成功により二人は恩讐の彼方であった[70]。
2001年の正月、所用でロサンゼルスに滞在していた深作はクエンティン・タランティーノの自宅に招待され、ニュープリントとドルビーにして映写する装置で本作を観賞し、「手間味噌ながら、その迫力と面白さを再認識した」と述べている[78]。
連続ドラマ
柳生一族の陰謀 The Yagyu Conspiracy | |
---|---|
ジャンル | 時代劇 |
脚本 | 作品リスト参照 |
監督 | 作品リスト参照 |
出演者 |
千葉真一 山村聰 |
オープニング |
作曲:津島利章 「柳生一族の陰謀 メインテーマ」 |
エンディング | 同上 |
時代設定 | 江戸時代寛永年間 |
製作 | |
プロデューサー | スタッフ参照 |
制作 | 関西テレビ放送 |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1978年10月3日 - 1979年6月26日 |
放送時間 | 火曜日 22:00 - 22:54 |
放送枠 | 関西テレビ制作・火曜夜10時枠の連続ドラマ |
放送分 | 54分 |
回数 | 39 |
特記事項: 制作 : 東映、制作協力 : ソニーチバ エンタープライズ[注釈 3] |
解説
映画を公開した1978年10月3日から1979年6月26日までの毎週火曜日22:00 - 22:54に全39話が放映され、英語タイトルは『The Yagyu Conspiracy 』。映画と同じく主演 : 千葉真一で再び柳生十兵衛三厳に扮し、千葉にとってテレビドラマの時代劇初出演作品となった。制作 : 関西テレビ放送・東映、放映 : FNS。
関西テレビの開局20周年記念番組で、当初の予定話数だった全26話の総製作費は8億円。劇場版と同様に監督は深作欣二を起用した第1話では3000万円以上の巨費を投じており、関西広域圏では20%前後の視聴率でトップクラスの人気を誇る裏番組『プロポーズ大作戦』を一気に追い抜いて、25.6%の視聴率を稼ぐ人気番組に躍り出た。関西テレビの岩崎義プロデューサーは「関西好みの泥臭いドラマを避けて、東京向きの洗練されたアクションで魅せる」番組を目指していたが、第1話が25.6%だった関西の視聴率に対し関東では15.1%(いずれもニールセン調べ)という、西高東低の結果となる[79]。
志穂美悦子・成田三樹夫・高橋悦史らが同じ役柄で引き続き出演。それ以外のキャスティングは大幅に入れ換え、矢吹二朗・真田広之・萬屋錦之介・梅津栄・金子信雄・丹波哲郎・工藤堅太郎らは異なる役柄で出演した。映画の大筋は第3話で終えるが、
に盛り込まれている。登場人物の設定・役割は
- 十兵衛が隻眼になった所以
- 温厚な一面を持つ柳生但馬守宗矩
- 阿国の出自や十兵衛への想い
- 松平伊豆守信綱は宗矩・十兵衛ら江戸柳生の力に脅威を抱き、幕政に参画させず、冷遇
- 映画での土井大炊頭利勝の役割は、連続ドラマでは酒井備後守忠朝
- 名護屋山三郎は現れない
などが変更された。第4話以降、出雲阿国・家光・柳生左門友矩・柳生茜・根来衆・烏丸少将文麿らも引き続き登場し、「裏柳生」の十兵衛・根来衆と「表柳生」の父・宗矩、次男・左門、三男・又十郎宗冬、長女・茜らが反幕府勢力を倒していく物語は千葉真一の企画が反映されている[80]。脚本家の一人である山田隆之は十兵衛を深く研究して執筆しており[80]、原則一話完結だが、次に繋がる展開や反幕府勢力の正義も描かれた。
初見良昭の武芸考証による柳生一族と根来衆ら集団戦闘を、千葉真一とジャパンアクションクラブ (JAC ) がダイナミックかつアクロバティックに演じ、主人公が大勢の敵を斬る勧善懲悪のみの従来時代劇とは一線を画した作品になっており、千葉が演じた第11話「幻の混血美女」で竹をしならせての飛び降りや第27話「美女と野獣」で馬の脇腹に隠れての乗馬は、アクション監督として参画した1989年の映画『将軍家光の乱心 激突』でアレンジして再現されている[55]。
オープニングでは十兵衛が裏柳生の生き様を語る『裏柳生口伝』が流れる。
「 | 裏柳生口伝に曰く、戦えば必ず勝つ。此れ兵法の第一義なり。人としての情けを断ちて、神に逢うては神を斬り、仏に逢うては仏を斬り、然る後、初めて極意を得ん。斯くの如くんば、行く手を阻む者、悪鬼羅刹の化身なりとも、豈に遅れを取る可けんや。 | 」 |
2003年のアメリカ映画『キルビル』ではこの口伝が使われている。
ストーリー(連続ドラマ)
二代将軍徳川秀忠の死後、息子たち・徳川家光(兄)と徳川忠長(弟)は跡継ぎを巡って血肉の争いをし始める。家光の剣法指南をしていた柳生但馬守宗矩は長男・柳生十兵衛三厳を呼び寄せ、江戸の柳生一族は家光側に加勢。彼らの体を張った奮闘もあり、家光は三代将軍に就任した。その功労者である十兵衛や宗矩らの力を恐れた松平伊豆守信綱は保身のため、あくまでも剣法指南役のみに留めて幕閣へ参政させない。一方、家光・忠長の争いで徳川幕府の分断を図った烏丸少将文麿は、今だ幕府を倒すことをあきらめておらず、暗躍し続ける。
烏丸少将以外にも幕府転覆を画策する豊臣の遺臣や、取り潰しされた大名の家臣から反幕府勢力となった浪人衆など次々と現れ、幕府に戦いを挑んできた。伊豆守は閑職に追いやっていた十兵衛や宗矩を再び利用し、反幕府勢力の殲滅を目論む。十兵衛とその配下である裏柳生衆たちは、命ぜられるままに立ちはだかる敵を次々と倒していくが、十兵衛は徐々に幕府の
荒木又右衛門の一件以降、十兵衛は柳生家を出て行ってしまう。それでも宗矩は十兵衛の心情を理解し、放任していた。しかし伊豆守が、幕府の闇の仕事を一手に引き受けていた十兵衛を危険人物とみなし、「抹殺しろ」と宗矩に命じたことから、柳生一族の存亡を懸けて十兵衛と宗矩は望まぬ対決に向かっていくこととなる。
キャスト
※ ( ) の数字は登場話数で、無しは全話出演
- レギュラー 〈セミレギュラー含〉
- 千葉真一 : 柳生十兵衛三厳
- 山村聰 : 柳生但馬守宗矩
- 志穂美悦子 : 柳生茜 (1 - 9, 12 - 16, 18 - 21, 24 - 27, 30, 32 - 39)
- 目黒祐樹 : 柳生左門友矩 (1 - 9, 11 - 12, 14, 16[注釈 5], 17 - 20, 22 - 25, 28, 30 - 34, 36 - 39)
- 島英津夫 : 柳生又十郎宗冬 (1 - 8, 12, 14, 18, 22, 34, 36, 39)
- 原健策[注釈 6] : 弥助 (34, 36)
裏柳生
- 矢吹二朗 : フチカリ (1 - 15, 17 - 39)
- 春田純一 : ハヤテ (1 - 15, 16[注釈 7], 17 - 25, 27 - 39)
- 岡本ひろみ : マン (1 - 2, 4 - 6, 16[注釈 7])
- 福本清三[注釈 8] : 黒丸 (1 - 2)、キタノ (6, 10 - 12, 14 - 15, 17, 19, 21, 23, 25, 27 - 29, 32 - 33, 38 - 39)
- 高橋健二[注釈 9] : ツヅレ (4 - 12, 14 - 15, 17, 19)
- 斎藤一之[注釈 10] : クロメ (4 - 12, 14 - 15, 17 - 25, 27 - 29, 33, 38 - 39)
- 吉田しのぶ : ラン (6 - 9, 11 - 12, 14, 17 - 18, 19[注釈 5], 20 - 22, 27, 29, 31 - 32, 36, 39)
- 真田広之[注釈 11] : 佐助 (27, 29 - 39)
- 複数話ゲスト
- 西田健 : 徳川忠長 (1 - 3)
- 山本昌平 : 服部半蔵 (1 - 3)
- 岡田茉莉子 : 春日局 (1, 3 - 4)
- 木暮実千代 : 崇源院於江与 (1 - 3, 6)
- 渡辺文雄 : 酒井備後守忠朝 (1 - 3)
- 山城新伍 : 三条大納言実条 (1 - 3)
- 南原宏治 : 小笠原玄信斎 (2 - 3, 12)
- 高原駿雄 : 九条関白道房 (3, 6)
- 三浦真弓 : 水江 (15, 39)
- 加賀邦男 : 土井大炊頭 (18, 30)
- 佐藤蛾次郎[注釈 12] : 角野彦三郎 (27, 33, 37 - 38)
- 穂高稔 : 耕蔵 (27, 29)
- 松村康世 : お米 (27, 29)
- 三浦リカ : 中宮和子[注釈 13] (29, 31, 36)
- 北川たか子 : 佐和 (29, 31)
- 島村昌子 : 小宰相局 (29, 31, 36)
作品リスト
※ゲストはクレジットタイトルに役名表記された出演者のみ記載。複数話を同じ配役で出演した場合は#キャストを参照。
No. | 放映日 | サブタイトル | 監督 | 脚本 | ゲスト |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1978年 10月 3日 |
将軍毒殺 | 深作欣二 | 野上龍雄 | 真田広之[注釈 11](服部兵馬)、萬屋錦之介(徳川義直) |
2 | 10月10日 | 美女のいけにえ | 松尾昭典 | 野上龍雄 志村正浩 |
片桐夕子(尼寺の庵主)、北上弥太朗(阿部正次) |
3 | 10月17日 | 駿府の黒い影 | 池広一夫 | 野上龍雄 志村正浩 |
天津敏(天野刑部)、小田部通麿(片禿)、伊吹吾郎(別木庄左衛門) |
4 | 10月24日 | 大奥の妖女 | 池広一夫 | 志村正浩 | 早川絵美(千早)、島田歌穂(ぬい)、原ひさ子(照月尼)、阿井美千子(滝川)、睦五郎(鬼火竜軒) |
5 | 10月31日 | 人質救出指令 | 鷹森立一 | 志村正浩 | 小林稔侍(赤井半四郎)、力石考(村雨陣十郎)、青木義朗(大野木弾正)、遠藤太津朗(三浦志摩守) |
6 | 11月 | 7日根来忍者は死なず | 池広一夫 | 山田隆之 | 山科ゆり(峯丸)、久永智子(和子[注釈 13])、梅津栄(中院通村)、石橋雅史(大密寺黒玄) |
7 | 11月14日 | 悪霊の城 | 松尾昭典 | 中村努 | 中村光輝(保科正之)、遠藤真理子(薫)、原口剛(角倉主馬)、中丸忠雄(柳生新十郎) |
8 | 11月21日 | 女豹の肌 | 松尾昭典 | 下飯坂菊馬 | 野平ゆき(美里)、内田稔(司長舟)、本山可久子(松島)、西尾美栄子(須磨)、川村真樹(美津)、滝沢双(相模次郎)、伊達三郎(脇坂修理)、志乃原良子(越路) |
9 | 11月28日 | 旗本の |
池広一夫 | 中村勝行 | 早川雄三(大野主膳)、小林芳宏(加藤光正)、加藤和夫(中井半兵衛)、山岡徹也(堀田加賀守)、小池三四郎[注釈 14](琉球武芸者)、鈴木瑞穂(徳川頼宣)、金子信雄(大久保彦左衛門忠教) |
10 | 12月 | 5日血ぬられた婚礼 | 池広一夫 | 山田隆之 | 峰岸徹(秋山高之進)、市毛良枝(千春)、川合伸旺(土田播磨守)、北村英三(秋山三左衛門)、平泉征(稲垣竹次郎)、北原義郎(秋山忠良)、北川めぐみ(雪江)、本山可久子(松島局) |
11 | 12月12日 | 幻の混血美女 | 松尾昭典 | 山本英明 | 和崎俊哉(高力岩鬼)、サビーネ金子(コルネリア)、近藤宏(岩瀬将監)、稲葉義男(今井宗呑) |
12 | 12月19日 | 赤い花が死を呼んだ | 黒田義之 | 中村努 | 大門正明(正木源四郎) |
13 | 12月26日 | 南海の女狐 | 黒田義之 | 野波静雄 | 江崎英子(お紺)、新海百合子(しのぶ)、橘麻紀(おつや)、森秋子(お万の方)、永野達雄(新納武蔵守)、牧冬吉(太吉)、唐沢民賢(白波屋彦右衛門)、国一太郎(加世田)、水島道太郎(伊集院頼母) |
14 | 1979年 1月 2日 |
魔性の館 | 松尾昭典 | 中村努 | 西沢利明(阿闍梨)、酒井靖乃(ふく)、白井滋郎(小杉威一郎)、野際陽子(松坂の局)、酒井和歌子(千姫) |
15 | 1月 9日 | 不倫の妖刀 | 牧口雄二 | 山田隆之 | 石橋蓮司(柳生連也斎厳包)、奈三恭子(遊女菊橋)、守屋俊志(炭屋清兵衛)、原健策[注釈 6](柳生厳勝)、五十嵐義弘(徳川信康) |
16 | 1月16日 | 夜霧に鬼女が笛を吹く | 松尾昭典 | 山田隆之 | なべおさみ(鍋御門定春)、弓恵子(大御台依子)、清水めぐみ(お梅)、木村元(万里小路充房)、大泉滉(洞院実平)、人見きよし(一条頼房)、伊達三郎(出石南條)、藤巻潤(板倉周防守重宗) |
17 | 1月23日 | 白い毒蜘蛛 | 牧口雄二 | 山田隆之 | 山本由香利(琴姫)、八木孝子(お勢以の方)、佐藤蛾次郎[注釈 12](弓削作之助)、永井秀明(土屋吉延)、井上真由美(遊女)、菅貫太郎(松平忠直)、香山武彦(清水房三郎) |
18 | 1月30日 | 沈丁花は殺しの匂い[注釈 15] | 鷹森立一 | 大津一郎 志村正浩 |
中島ゆたか(稲富あや)、神太郎(音羽伝介)、田口計(輪海)、安藤一人(稲富雷蔵)、小田部通麿(喜兵衛) |
19 | 2月 6日 | 髪の |
松尾昭典 | 志村正浩 | 田中浩(二階堂刑部)、小林かおり(小夜姫)、岩尾正隆(工藤市之進)、加藤嘉(伊達政宗) |
20 | 2月13日 | 花の吉原で何かが起こる? | 工藤栄一 | 田中陽造 | 河原崎建三(丹後守正勝)、鹿内孝(今出川公冬)、清水彰(庄司甚内)、千うらら(誰が袖)、金沢碧(薫太夫) |
21 | 2月20日 | 夕焼けに恨みが残った | 工藤栄一 | 志村正浩 | 川上夏代(落合徳)、荒砂ユキ(お紋)、天津敏(相良源之進)、丹波哲郎(落合丈之介) |
22 | 2月27日 | 地獄を見た女 | 鷹森立一 | 下飯坂菊馬 志村正浩 |
紀比呂子(おもん)、寺田農(神保小四郎)、深江章喜(神尾備前守)、汐路章(源造)、野口貴史(田所)、片桐竜次(佐伯)、小林稔侍(大戸池) |
23 | 3月 6日 | 宮本武蔵の首を取れ! | 黒田義之 | 中村努 | 工藤堅太郎(林外記)、藤岡重慶(堺屋太兵衛)、宮口二郎(町田)、溝田繁(鹿子木監物)、古見則彦(椿吉郎)、中尾ミエ(おえん)、天知茂(宮本武蔵) |
24 | 3月13日 | 赤い |
牧口雄二 | 大久保昌一良 志村正浩 |
中島葵(熊野太夫)、藤間文彦(小次郎) |
25 | 3月20日 | 禁じられた殺意 | 黒田義之 | 村尾昭 | 笑福亭仁鶴(仁平)、二宮さよ子(みね)、高野眞二(安藤弥九郎)、大木実(荒木又右衛門) |
26 | 3月27日 | 幽霊船と消えた三十人 | 松尾昭典 | 飛鳥ひろし | 石橋雅史(中城真武仁)、田中綾(おしの)、千葉敏郎(伊村頼母)、丘みつ子(真鶴) |
27 | 4月 3日 | 美女と野獣 | 牧口雄二 | 山田隆之 | 北村英三(徳兵衛)、ガッツ石松(藤倉真澄) |
28 | 4月10日 | 闇に光る眼 | 松尾昭典 | 山本英明 | 京春上(天秀尼)、岐邑美沙子(初音)、天本英世(風魔鬼藤太)、鳳啓助(小助)、中村竹弥(秦式部) |
29 | 4月17日 | 女忍の密書 | 牧口雄二 | 山田隆之 | 小野川公三郎(宇陀の烏)、桂三枝(三条兼枝) |
30 | 4月24日 | 生きていた影武者 | 黒田義之 | 結束信二 | 有吉ひとみ(弥生)、草薙幸二郎(石山主計)、霧島八千代(栄照尼)、須賀不二男(岩田半兵衛)、桑原征平(征兵衛)、江見俊太郎(能美佐左衛門)、舟木一夫(木下延由) |
31 | 5月 1日 | 呪いの藁人形 | 黒田義之 | 山田隆之 | 絵沢萠子(雲奇)、川辺久造(板倉周防守)、大泉滉(洞院実平)、谷川みゆき(お菊)、松尾嘉代(蓮台さま) |
32 | 5月 8日 | 姿なき敵 | 志村正浩 | 飛鳥ひろし | 佐野厚子(奈津)、日向明子(お澄)、北原義郎(米倉安芸守)、丘路千(満月重太夫)、ピーター(霞童子) |
33 | 5月15日 | 黒猫の恐怖 | 志村正浩 | 志村正浩 | 千田孝之(丑松)、西山辰夫(大西典膳)、唐沢民賢(三宅徳之進)、筑波健(野崎重蔵)、桜むつ子(おとら)、池玲子(おれん) |
34 | 5月22日 | やわ肌の秘密 | 松尾昭典 | 山田隆之 | 加山麗子(お仙)、山科ゆり(お久)、かわいのどか(お紺)、藤真琴(お千香)、広京子(お門)、石田信之(松下長綱)、伊沢一郎(西尾六角)、川合伸旺(奈垣の黒杖)、吉田豊明(多吉)、岩尾正隆(浪人 蜘蛛)、深作欣二(深海欣十郎) |
35 | 5月29日 | 亡霊は深夜にすすり泣く | 松尾昭典 | 筒井ともみ | 細川俊夫(土岐左近)、町田祥子(滝江)、原泉(柏木)、吉田義夫(長雲)、早川絵美(きく)、富山真沙子(美代の方)、有川正治(田坂喜三郎)、宮城幸生(祈祷師)、中村錦司(笹井)、志垣太郎(土岐頼政)、山本みどり(春乃) |
36 | 6月 5日 | 烏丸少将の最期 | 黒田義之 | 山田隆之 | 水島彩子(お与津御寮人)、志賀勝(亀小路勝房)、早川雄三(牧野佐渡守)、根岸一正(赤螢ノ法眼)、山口恵子(広沢局)、福田善晴(公家) |
37 | 6月12日 | 柳生家最大の危機 | 黒田義之 | 村尾昭 | 加藤和夫(中津将監)、増田順司(酒井山城守)、山村弘三(阿波屋清兵衛)、成瀬正(友田源三郎)、志茂山高也(須藤昌之進)、秋山勝俊(合力)、夏純子(おりょう) |
38 | 6月19日 | 十兵衛を殺せ! | 牧口雄二 | 志村正浩 | 田中浩(松倉重治)、鈴木康弘(多賀主水)、林寛子(天草四郎) |
39 | 6月26日 | さらば!柳生 | 牧口雄二 | 山田隆之 | 宮内洋(宮坂藤九郎)、永野達雄(酒井忠勝)、弘松三郎(井上政重)、青木義朗(柳生折堂) |
スタッフ(連続ドラマ)
※ ( ) の数字は担当話数で無しは全話担当。監督・脚本は作品リストを参照。
- 企画 : 伊藤敏彦(関西テレビ)・翁長孝雄(東映)
- プロデューサー : 岩崎義〈関西テレビ〉・松平乗道・杉本直幸 (1 - 17, 19) ・牧口雄二・奈村協 (18, 20 - 39)〈東映〉
- 音楽 : 津島利章
- 撮影 : 中島徹 (1 - 2, 5 - 6, 26, 28) ・森常次 (3 - 4) ・羽田辰治 (7 - 8, 30 - 31) ・藤原三郎 (9 - 10, 14, 16) ・赤塚滋 (11 - 13, 18 - 19, 22 - 23, 25) ・増田敏雄 (15, 17, 32 - 33) ・安達重穂 (20 - 21) ・北坂清 (24)・坂根省三 (27, 29, 34 - 35, 38 - 39) ・脇武夫 (36 - 37)
- 照明 : 中山治雄 (1 - 4, 26 - 29) ・若木得二 (5) ・増田悦章 (6, 12 - 14, 16) ・椹木儀一 (7 - 8, 20 - 21) ・林晴海 (9 - 10) ・金子凱美 (11, 15, 17 - 19, 22, 32 - 35, 38 - 39) ・前田満 (23, 25) ・狩野敬一 (24) ・岡田耕二 (30 - 31) ・加藤平作 (36 - 37)
- 録音 : 伊藤宏一 (1) ・野津裕男 (2 - 6, 11 - 14, 16, 19, 24, 26 - 29, 32 - 39) ・中沢光喜 (7 - 8, 20 - 21, 23, 25) ・矢部吉三 (9 - 10) ・荒川輝彦 (15, 17) ・溝口正義 (18, 22) ・渡部芳丈 (30 - 31)
- 美術 : 園田一佳 (1 - 2) ・井川徳道 (3 - 6, 9 - 17, 19, 30 - 35) ・宇佐美亮 (7 - 8) ・佐野義和 (18, 20 - 23, 25) ・山下謙爾 (24, 26 - 29) ・吉村晟 (36 - 39)
- 編集 : 矢島稔之 (1 - 6, 11 - 19, 22, 24, 26 - 29, 32 - 39) ・鳥居勉 (7 - 10, 20 - 21, 23, 25, 30 - 31)
- 記録 : 田中美佐江 (1, 15, 17 - 18, 22) ・森村幸子 (2, 6, 14, 16, 20 - 21, 32 - 33) ・木村雪恵 (3 - 4) ・石田芳子 (5) ・野口多喜子 (7 - 8, 12 - 13) ・野崎八重子 (9 - 10) ・梅津泰子 (11, 19, 24, 26, 28) ・中野保子 (23, 25, 27, 29, 36 - 37) ・辻敬子 (30 - 31, 34 - 35, 38 - 39)
- 装置 : 野尻裕 (1 - 8, 11, 15, 17 - 19, 22, 24, 26 - 29, 32 - 35, 38 - 39) ・磯谷幸一 (9 - 10, 30 - 31, 36 - 37) ・稲田源兵衛 (12 - 14, 16) ・吉岡茂一 (20 - 21, 23, 25)
- 装飾 : 関西美工
- 助監督 : 斉藤一重 (1, 5) ・河村満和 (2, 6, 12 - 13) ・鈴木秀雄 (3 - 4, 24) ・古市真也 (7 - 8, 15, 17, 20 - 21) ・内沢豊 (9 - 10) ・藤原敏之 (11, 19, 32 - 33) ・土橋亨 (16, 38 - 39) ・五大院将貴 (18, 22) ・西垣吉春 (23, 25, 30 - 31) ・俵坂昭康 (26, 28) ・依田智臣 (27, 29, 34 - 35) ・萩原将司 (36 - 37)
- 衣裳 : 佐々木常久 (1, 6 - 8) ・高安彦司 (2 - 5, 9 - 11, 18 - 19, 22, 24, 26, 28) ・森護 (12 - 14, 16) ・豊中健 (15, 17, 20 - 21, 23, 25, 27, 29, 32 - 37) ・岩逧保 (30 - 31, 38 - 39)
- 美粧・結髪 : 東和美粧
- 和楽監修 : 中本敏生 (1 - 22, 24, 26, 27 - 29, 30 - 39)
- 舞踊振付 : 藤間勘眞次 (1 - 2, 4, 7 - 8) ・藤間紋蔵 (15, 20 - 21, 24, 34 - 35) ・普久原朝喜 (26) ・掛川季之輔 (32, 37)
- 小道具 : 高津商会
- 擬斗 : 菅原俊夫〈東映剣会〉(1 - 11, 15, 17 - 39) ・土井淳之祐〈東映剣会〉(12 - 14, 16)
- 演技事務 : 森村英次 (1 - 4) ・西秋節生 (5 - 8) ・寺内文夫 (9 - 11, 15, 17 - 29, 38 - 39) ・藤原勝 (12 - 14, 16, 30 - 37)
- 進行主任 : 俵坂孝宏 (1 - 2, 24, 27, 29) ・管田浩 (3 - 5) ・野口忠志 (6, 12 - 13, 33) ・北村良一 (7 - 8, 23, 25) ・藤井雅朗 (9 - 10) ・山本吉應 (11, 14, 16, 19, 38 - 39) ・宇治本進 (15, 17) ・豊島泉 (18, 22, 26, 28) ・喜多外志之 (20 - 21) ・河野荘一 (30 - 31) ・西秋節生 (34 - 37)
- 現像 : 東洋現像所
- 武芸考証 : 初見良昭
- 題字 : 益川進
- 資料提供 : 後藤武夫 (30)
- 協力 : ソニーチバ エンタープライズ[注釈 3]・京都大覚寺 (2 - 3, 5, 7 - 11, 18, 20 - 22, 24, 27, 30 - 31, 34 - 37, 39) ・白浜御苑 (26) ・三段壁洞窟 (26) ・御殿場コザック乗馬会 (27) ・長崎 ささき企画 (38 - 39) ・ハーバーイン長崎 (38 - 39) ・ひぐち (38 - 39) ・雲仙観光協会 (38 - 39) ・島原市観光課 (38 - 39)
- 制作 : 関西テレビ放送 / 東映
再放送
FNS系列各局の他、テレビ埼玉等と言った系列外の放送局、さらにCSでは東映チャンネルや時代劇専門チャンネル等で放送されている。
スペシャルドラマ
2008年9月28日に30年ぶりに2時間のスペシャルドラマとしてリメークされ、ANN『日曜洋画劇場』で放送された(視聴率は11.1%)。
キャスト(スペシャルドラマ)
- 柳生十兵衛 : 上川隆也
- 出雲の阿国 : 内山理名
- 柳生左門 : 志村東吾
- 柳生又十郎 : 金児憲史
- 柳生茜 : 佐藤藍子
- 徳川家光 : 高橋和也
- 徳川忠長 : 石垣佑磨
- 崇源院於江与 : 藤真利子
- 松平伊豆守 : 国広富之
- 土井大炊頭 : 原田大二郎
- 春日局 : かたせ梨乃
- 尾張大納言義宣 : 小沢象
- 渡辺半蔵守綱 : 野村将希
- 左源太 : 寺島進
- 万 : 山口紗弥加
- 名古屋山三郎 : 高知東生
- 烏丸少将文麿 : 佐野史郎
- 三条大納言実条 : 火野正平
- 日野為房 : 石井愃一
- フチカリ : 長門裕之
- ヒラクチ : 中野英雄
- ハヤテ : 小林成男
- 松王 : 福本伸一
- 梅之介 : 菊池康弘
- 小春 : 渋谷めぐみ
- 小夏 : 島田佳子
- 天野刑部 : 片岡弘鳳
- 別木庄左衛門 : 真砂皓太
- 猿若雪之丞 : 津川鶫汀
- ナレーション : 石田太郎
- 柳生但馬守宗矩 : 松方弘樹
スタッフ(スペシャルドラマ)
- プロデューサー:田中芳之・山川秀樹・小林由幸
- 原案:野上龍雄・松田寛夫・深作欣二
- 脚本:岡本さとる
- 監督:山下智彦
- 音楽:大島ミチル
- ワイヤーアクション:夏山剛一
- 技斗:清家三彦
- VFX:佐藤敦紀 (Motor/lieZ)、キルアフィルム
演劇
裏YAGYU〜奇説・柳生一族の陰謀〜
『裏YAGYU〜奇説・柳生一族の陰謀〜』のタイトルで2012年4月11日 - 4月15日にで開催された。千葉真一 Presents 裏YAGYU。本作は映画にオマージュを捧げ、世の中にある真実と虚構、表と裏、光と影に焦点を当て、人間の持つ心の強さを描いている[19]。
キャスト(演劇)
- 柳生但馬守宗矩 : 大谷朗
- 大納言徳川家光 : 真島公平
- 駿河宰相徳川忠長 : 三浦孝太
- 出雲阿国 : 内田衣津子
- 柳生十兵衛 : 新井剣史
- 烏丸少将 : 小林大介
- 松平伊豆守 : 大島つかさ
- 三条大納言実条 : 松木威人
- フチカリ : 阿部朋矢
- 土井大炊頭 : 町田光
- 左源太 : 永田剛志
- 春日局 : 藤浪靖子
- 渡辺半蔵 : 長尾一広
- 崇源院 : 内野はとり
- 尾張中納言徳川義直 : 福井晋
- 柳生茜 : 佐々木美和
- 別木庄左衛門 : 小菅博之
- 柳生又十郎 : 合田賢治
- マン : 深華
- 柳生左門 : 木部哲
- 闇千代 : 神野千奈
- ハヤテ : 小山鉄平
- 柳生左門 : 尾上正宏
- 菊 : 東里
- 浪人 : 牧本泰山
- 雪路 : 天水朝子
- 万千代 : 白(ハク)
- ヒラクチ : 大槻祐介
スタッフ(演劇)
新 柳生一族の陰謀
千葉真一 Presents 『新 柳生一族の陰謀』、2013年9月11日 - 9月16日[81]。
キャスト(演劇2)
- 柳生十兵衛三厳 : 椿欣也
- 大納言徳川家光 : 長尾一広
- 松平伊豆守信綱 : 大島つかさ
- 春日局 : 本倉さつき
- 駿河宰相徳川忠長 : 合田賢治
- 土井大炊頭利勝 : 町田光
- 崇源院於江与 : 藤浪靖子
- 左源太 : 永友イサム
- ハヤテ : 藤本竜典
- マン : 天水朝子
- ハヤシ : 朝倉将人
- トン : 吉田玲子
- 紅之丞 : 武井希未
- 渡辺半蔵 : 小管博之
- 半蔵配下 : 秀山勝利
- 半蔵配下 : 長田有美
- 半蔵配下 : 佐々木翼
- 半蔵配下 : 小島美穂
- 烏丸少将文麿 : 徳留英人
- 九条関白道房 : 小宮凛子
- 三条大納言実条 : 白
- 安楽庵策伝 : 立川志らく
- 木村助九郎友重 : 山田清崇
- 柳生又十郎宗冬 : 松村正浩
- 柳生茜 : 春奈
- 柳生但馬守宗矩 : 新井剣史
スタッフ(演劇2)
- 脚本 / 演出 : 徳留英人
- 舞台監督 : 大石郁美
- 照明 : 龍野禎和(Lightshop Neo)
- 音響 : 山本美智子
- 宣伝美術 : 宮澤ななえ
- エグゼクティブプロデューサー : 藤田宏
- プロデューサー : 新井兼二
- 製作 : 株式会社JAX
派生作品
- 小説
- 映画公開と同時に、松永義弘による同名のノベライズ版が出版された。細かな人物設定に小説の独自色が表れているものの、大筋は映画と同じである。松永による続編『斬る 続 柳生一族の陰謀』も出版されたが2011年現在、この続編は映像化されていない。ノベライズ版を出版した版元はすでに倒産しており、入手が困難になっている。
- 漫画
- コンピュータゲーム
- パチンコ
- CR (2011年) - 千葉真一が柳生十兵衛三厳に扮している。
関連項目
- 萬屋錦之介が柳生但馬守宗矩に扮した作品
- 春の坂道(1971年)
- 柳生新陰流(1982年)
- 柳生武芸帳シリーズ[注釈 16]
- 柳生武芸帳(1990年)
- 柳生武芸帳 京に渦巻く大陰謀!十兵衛と謎の姫君(1991年)
- 柳生武芸帳 十兵衛あばれ旅(1991年)
- 柳生武芸帳 十兵衛あばれ旅 伊達六十二万石の陰謀(1992年)
- 千葉真一が柳生十兵衛三厳に扮した作品
- 柳生あばれ旅シリーズ
- 魔界転生(1981年)
- 柳生十兵衛 魔界転生(1981年)
- 家光と彦左と一心太助 天下の一大事 危うし江戸城!(1989年)
- 猿飛佐助 闇の軍団シリーズ
- 猿飛佐助 闇の軍団3 風の巻(2003年)
- 猿飛佐助 闇の軍団4 火の巻 完結篇(2003年)
脚注
注釈
- ^ 文献により配給収入は異なっており、『角川映画 1976‐1986 日本を変えた10年』では16億5000万円[3]、『キネマ旬報ベスト・テン全史: 1946-2002』では16億2100万円と掲載されている[13]。
- ^ 竹中労の「『浪人街』をリメイクしよう」という案に高岩淡が乗り、竹中・日下部五朗・深作欣二・笠原和夫で進めていくものの、映画作り素人の竹中が入っていることでなかなか脚本作りが進まず、業を煮やした竹中が連載を持ってる『キネマ旬報』で東映を批判[15]。高岩は新たに松平乗道と中島貞夫を加えるものの、竹中は自分が外されてると怒り、東映に無断で『キネマ旬報』に脚本を載せてしまい、両者は決裂した[15]。
- ^ a b 第12話より表記はサニ・千葉エンタープライズとなっている。
- ^ 江戸に在住する柳生一族のみ。
- ^ a b ノンクレジットだが出演している。
- ^ a b 第15話にゲスト出演し、第34, 36話では別役で再出演した。
- ^ a b 回想シーンで登場。
- ^ 異なる役でセミレギュラー出演している。
- ^ 第1話は服部兵馬の配下、第2 - 3, 13, 16話はジャパンアクションクラブ (JAC) メンバーとして斬られ役で出演。
- ^ 第1 - 3, 35, 37話はジャパンアクションクラブ (JAC) メンバーとして斬られ役で出演。
- ^ a b 第1話にゲスト出演しているが、第27話から別役でレギュラーになった。
- ^ a b 第17話にゲスト出演しているが、第27話から別役で出演した。
- ^ a b 第6話に嫁ぐ前の徳川和子が登場し、演者は久永智子。第29, 31話には中宮として再登場するが、演者は三浦リカである。
- ^ 日本天道宗家
- ^ BGMに映画『赤穂城断絶』のオープニングテーマが使用されている。
- ^ 第2作目の「十兵衛五十人斬り」(1990年)のみ、山村聰が宗矩を演じている。
出典
- ^ a b c d “西郷輝彦、深作欣二作品の萬屋錦之介に身震い”. アサ芸+. 徳間書店 (2012年12月12日). 2013年1月1日閲覧。
- ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)370頁
- ^ a b c 中川右介『角川映画 1976‐1986 日本を変えた10年』角川マガジンズ、2014年3月、85 - 86頁。ISBN 4047319058。
- ^ キネマ旬報、1978年1月上旬新年特別号、グラビア:柳生一族の陰謀。
- ^ a b “深作欣二 深作時代劇はカオスそのものだ!“壮大な見世物”に進化した時代劇” (PDF). 東映キネマ旬報. 東映. p. 10 (2007年冬号 Vol.05). 2015年4月16日閲覧。
- ^ 萬屋錦之介・千葉真一 (21 October 1995). 柳生一族の陰謀 (Color) (VHS). 東映ビデオ.
{{cite AV media}}
:|format=
を指定する場合、|url=
も指定してください。 (説明) - ^ “【特集】深作欣二 「柳生一族の陰謀」から大作ヒットメーカーへの道” (PDF). 東映キネマ旬報. 東映. p. 3 (2010年冬号 Vol.16). 2015年4月16日閲覧。
- ^ a b c “柳生一族の陰謀”. 日本映画製作者連盟. 2011年12月6日閲覧。
- ^ a b c d e 「証言 製作現場から 『柳生一族の陰謀』 企画 高岩淡」『クロニクル東映:1947-1991』 1巻、東映、1992年、282 - 283頁。
- ^ a b c “西郷輝彦「現場が凍った萬屋錦之介と深作欣二の衝突」”. アサ芸+. 徳間書店 (2012年12月7日). 2013年1月1日閲覧。
- ^ “柳生一族の陰謀 (2008)”. 東映チャンネル. 2014年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年12月31日閲覧。
- ^ 関根忠郎、山根貞男、山田宏一『惹句術:映画のこころ』講談社、1986年、90頁。ISBN 406202005X。
- ^ 『キネマ旬報ベスト・テン全史: 1946-2002』キネマ旬報社、2003年、230 - 231頁。ISBN 4-87376-595-1。
- ^ あかんやつら 東映京都撮影所血風録、357頁。
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- ^ a b 春日太一「千葉真一 柳生十兵衛の殺陣」『役者は一日にしてならず』(初版第一刷)小学館(原著2015-2-28)、45 - 46頁。ISBN 4093798699。
- ^ a b c 千葉流 サムライへの道、59 - 61頁。
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- ^ a b c d e f g あかんやつら 東映京都撮影所血風録、359頁。
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- ^ 「第十章 時代劇への挑戦」『時代劇復興というお祭り』、358 - 359頁。
- ^ 井上淳一「追悼・野上龍雄」『シナリオ』2013年11月号、日本シナリオ作家協会、85頁。
- ^ 岡田茂『波瀾万丈の映画人生:岡田茂自伝』角川書店、2004年、227頁。ISBN 4048838717。
- ^ a b c d あかんやつら 東映京都撮影所血風録、360頁。
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- ^ ペリー荻野 (2008年5月30日). “『柳生十兵衛あばれ旅』 JJサニー千葉、十八番の十兵衛が大暴れ! 志穂美悦子、真田広之など充実の顔ぶれ。”. ペリーのちょんまげ. 時代劇専門チャンネル. 2012年3月30日閲覧。
- ^ ペリー荻野 (2009年7月31日). “『徳川無頼帳』 西城秀樹の十兵衛とJJサニー千葉が握手! 強力コンビが吉原を根城に大暴れ。”. ペリーのちょんまげ. 時代劇専門チャンネル. 2012年3月31日閲覧。
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- ^ a b 『キネマ旬報』 2011年7月上旬号、62 - 63頁。
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- ^ 細野憲昭 (1998年5月11日). “【話の肖像画】 東映会長 岡田茂さん(4) 変わった時代劇を作りたい”. 産経新聞夕刊 (産業経済新聞社): p. 1
- ^ 「岡田茂インタビュー 『俺は"映画の錦之助"として死にたいと晩年の彼は言っていた』 文・金澤誠」『キネマ旬報臨時増刊 晴れ!時代劇』、キネマ旬報社、1997年、20頁。
- ^ あかんやつら 東映京都撮影所血風録、360 - 361頁。
- ^ 「第十章 時代劇への挑戦」『萬屋錦之介と時代劇の伝統』、356頁。
- ^ a b c d e f “西郷輝彦、深作監督に挨拶したら「アテにしてないよ」”. アサ芸+. 徳間書店 (2012年12月11日). 2013年1月1日閲覧。
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- ^ “娯楽 本格時代劇で夢よもう一度 〈東映〉 "柳生一族の陰謀" 年末には公開”. 読売新聞夕刊 (読売新聞社): p. 7. (1977年7月25日)
- ^ 千葉流 サムライへの道、66頁。
- ^ キネマ旬報、1978年1月上旬新年特別号、「柳生一族の陰謀」特集2 「柳生一族の陰謀」に賭ける東映京都の情熱 東映京都撮影所長高岩淡氏に聞く、72 - 75頁。
- ^ 山根貞男、米原尚志『「仁義なき戦い」をつくった男たち 深作欣二と笠原和夫』日本放送出版協会、2005年、236 - 237頁。ISBN 4140808543。
- ^ a b 高岩淡『銀幕おもいで話』双葉社、2013年、65 - 68頁。ISBN 9784575714012。
- ^ a b あかんやつら 東映京都撮影所血風録、361 - 362頁。
- ^ a b あかんやつら 東映京都撮影所血風録、362 - 363頁。
- ^ a b 田沼雄一「映画の夢に情熱を燃やす男たちが作るアクション正統派時代劇『激突』の魅力」(パンフレット)『将軍家光の乱心 激突』、東映、1989年1月14日、14 - 19頁。
- ^ あかんやつら 東映京都撮影所血風録、363頁。
- ^ あかんやつら 東映京都撮影所血風録、364 - 365頁。
- ^ 「第十章 時代劇への挑戦」『萬屋錦之介と時代劇の伝統』、356 - 357頁。
- ^ a b 「第十章 時代劇への挑戦」『萬屋錦之介と時代劇の伝統』、357頁。
- ^ 映画監督 深作欣二の軌跡、179頁。
- ^ a b あかんやつら 東映京都撮影所血風録、365頁。
- ^ あかんやつら 東映京都撮影所血風録、365 - 366頁。
- ^ 「第十章 時代劇への挑戦」『萬屋錦之介と時代劇の伝統』、358頁。
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- ^ a b c 竹中労「竹中労の芸能界深層レポート 『東映一族の陰謀 いま東映に何が起こっているか』 我につくも、敵にまわるも心して決めい!」『週刊文春』1978年3月2日号、文藝春秋、40 - 41頁。
- ^ a b c 「〈This Week〉 当たれば官軍の東映"岡田ラッパ"」『週刊文春』1978年2月2日号、文藝春秋、22頁。
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- ^ “「アベンジャーズ」サミュエル・L.ジャクソン、役作りの参考はソニー千葉(千葉真一)”. クランクイン. ハリウッドチャンネル (2012年4月26日). 2015年4月14日閲覧。
- ^ “「千葉真一の柳生十兵衛だな」/秋山監督” (紙面). 日刊スポーツ (nikkansports.com). (2013年2月16日) 2013年2月16日閲覧。
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- ^ 映画界のドン 岡田茂の活動屋人生、6–7頁。
- ^ 「第十章 時代劇への挑戦」『時代劇復興というお祭り』、359 - 360頁。
- ^ 1978年10月5日 日刊スポーツ 『テレビ新番組 光と影』3「破れない"西高東低"のカベ」
- ^ a b 千葉流 サムライへの道、66 - 67頁。
- ^ “新 柳生一族の陰謀”. Project JAX. 2015年4月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年4月16日閲覧。
参考文献
- ※異なる頁を複数参照をしている文献のみ。発表年順。
- 『キネマ旬報』第1539巻第725号、キネマ旬報社、1978年1月上旬新年特別号。
- 深作欣二、山根貞男『映画監督 深作欣二』(第1刷)ワイズ出版(原著2003-7-12)。ISBN 489830155X。
- 「映画監督 深作欣二の軌跡」『キネマ旬報臨時増刊』第1380号、キネマ旬報社、2003年。
- JJサニー千葉『千葉流 サムライへの道』ぶんか社、2010年。ISBN 4821142694。
- 文化通信社『映画界のドン 岡田茂の活動屋人生』(初版第一刷)ヤマハミュージックメディア(原著2012-6-15)。ISBN 9784636885194。
- 日下部五朗『シネマの極道 映画プロデューサー一代』新潮社(原著2012年12月21日)。ISBN 978-4-10-333231-2。
- 春日太一『あかんやつら 東映京都撮影所血風録』(初版第一刷)文藝春秋(原著2013年11月15日)。ISBN 4163768106。
外部リンク
- 柳生一族の陰謀 - allcinema
- 柳生一族の陰謀 - 文化庁日本映画情報システム
- 柳生一族の陰謀 - KINENOTE
- 柳生一族の陰謀のチラシ[リンク切れ]エラー: タグの貼り付け年月を「date=yyyy年m月」形式で記入してください。間違えて「date=」を「data=」等と記入していないかも確認してください。 - ぴあ
- Shogun's Samurai - オールムービー
- Shogun's Samurai - IMDb
フジテレビ系 火曜22時台(関西テレビの制作枠。一部地域を除く) | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
柳生一族の陰謀
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