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* [http://http://www.ghibli.jp/ 「スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI」公式サイト]
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2018年6月1日 (金) 22:20時点における版

となりのトトロ
My Neighbor Totoro
監督 宮崎駿
脚本 宮崎駿
原作 宮崎駿
製作 原徹
製作総指揮 徳間康快
出演者 日高のり子
坂本千夏
糸井重里
島本須美
高木均
北林谷栄
ほか
音楽 久石譲
主題歌 井上あずみとなりのトトロ
撮影 白井久男
編集 瀬山武司
制作会社 スタジオジブリ
製作会社 徳間書店
配給 日本の旗 東宝
アメリカ合衆国の旗 トロマ
公開 日本の旗 1988年4月16日
上映時間 88分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
配給収入 5億8800万円
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となりのトトロ』(英題:My Neighbor Totoro)はスタジオジブリ制作の長編アニメーション映画。宮崎駿監督作品。昭和30年代前半の日本を舞台にしたファンタジー。物語は、田舎へ引っ越してきた草壁一家のサツキ・メイ姉妹が、子どもの時にしか会えないと言われる不思議な生き物・トトロとの交流を描いていくストーリー。

上映データ

公開日
上映時間
1988年(昭和63年) 4月16日 日本 86分20秒14コマ
サイズ カラー ワイド
上映スクリーン数 東宝洋画系129館
制作期間 1987年4月1日 1988年4月1日
作画枚数 4万8743枚
使用色数 308色
キャッチコピー このへんな生きものは まだ日本にいるのです。たぶん。」、純粋な気持ちいつまでも[1]
同時上映 火垂るの墓」(高畑勲監督)

あらすじ

小学生のサツキと妹のメイは、母の療養のために父と一緒に初夏の頃の農村へ引っ越してくる。引越し先の空き家には小さな黒いオバケが沢山住んでいた。最初はビックリした二人だったが、隣のおばあちゃんからそれは子供にしか見えず、害もなく、人が住み始めるといつのまにか居なくなるという話を聞いてサツキは拍子抜けし、メイは「つまんない」とぼやく。

サツキの通う学校が田植え休みの日、入院している母の見舞いに行った二人はオバケ屋敷のことを報告する。母がオバケ嫌いであることを心配したが、少しも怖がらずに「自分もオバケに会いたい」と言ってくれる母を見て、心強さを感じた二人は母が早く退院して一緒に暮らせることを願う。

そんなある日。1人で遊んでいたメイは庭で不思議な生き物を見つける。その生き物を追いかけて森に入ると、そこにはずっと大きな生き物が寝転んでいる。その生き物にメイが名を尋ねると、"トトロ"と答えたようにメイには聞こえた。その後、林の奥で眠っていた所を発見されたメイは、サツキと父にもトトロを見せようとするが、トトロが寝ていた場所が見つからず、やがて二人が笑いだしたため自分が言った事を信じていないのだと思い、本当にトトロを見たのだと怒って言い張る。しかし、そんなメイに父は「トトロはきっとこの森の主で、いつでも会えるわけではないのだ」と優しく諭す。

梅雨の季節となったある夜、サツキとメイが森にあるバス停で雨の中父の帰りを待っていると、そこへ頭に葉っぱを乗せたトトロがやって来る。ずぶ濡れのトトロを見かねてサツキがお父さんの黒い傘を貸してやると、トトロはお礼に木の実を渡し、バスの姿をしたネコ(ネコバス)に乗って行ってしまう。二人は木の実を庭にまいたが、なかなか芽が出ない。するとその夜、二人は庭を歩き回るトトロ達の姿を見つけて駆け寄る。やがて木の実はトトロの不思議な力で巨木へと育ち、二人はトトロと共にコマに乗って空を飛び、一緒に木の上でオカリナを吹いて遊ぶ。翌朝、目が覚めると巨木は消えていたが、かわりに小さな芽が生えていた。それを見た二人は、夢だけど夢ではなかったと大喜びする。

夏休みとなったある日、二人が隣のおばあちゃんとトウモロコシを収穫していると、病院からの電報が届く。母が体調を崩してしまい一時退院が延びるというのだ。しかし、いくら仕方ないと言い聞かせても駄々をこねてばかりいるメイに、とうとうサツキは「お母さんが死んじゃってもいいのね」と怒って大ゲンカしてしまうが、不安なのはサツキも同様であり、メイが立ち去った後で母が死ぬかもしれないとおばあちゃんの前で泣き出してしまう。その後メイが姿を消しているのが判明する。村中でメイを探すが一向に見つからず、途方にくれたサツキがトトロに助けを求めると、トトロがネコバスを呼んでくれる。サツキを乗せたネコバスは風のように走り、道に迷って泣いていたメイを見つける。メイは母にトウモロコシを持って行きたかったという。

それを見たネコバスは二人を病院に連れて行く。そこには元気そうに父と話す母の姿があり、それを見た二人は安心する。母が二人の気配に気づき窓辺を見上げると、そこには『おかあさんへ』と彫られたメイが持ってきたトウモロコシが置かれていた。その後、二人は再びネコバスに乗って家まで送ってもらい、そこでカンタとおばあちゃんと合流すると、四人仲良く家路を歩いた。

登場するキャラクター

サツキ(草壁サツキ)
声 - 日髙のり子
草壁家の長女。黄色いシャツにオレンジ色の吊りスカート。中盤からは夏服として薄黄色いノースリーブワンピースに白いサンダルを履いている。当初は10歳の小学4年生という設定だったが、あまりにしっかりしているので12歳の小学6年生に変更された[2][3]。親思いで聞き分けがよく[4]、妹の面倒を見たり、寝坊する父親に代わって家事もこなすしっかり者。一方で病院から容態の悪化を告げる電報が届いた時や、母を追って迷子になったメイを探しにトトロの森へたどり着いた際は不安から大泣きしてしまう繊細な一面も持っている[5]。トトロとは、雨の日にバス停留場で初めて対面した。名前の由来は皐月(5月)から。
メイ(草壁メイ)
声 - 坂本千夏
草壁家の次女。白いシャツに濃いピンク色のノースリーブのワンピース。中盤からは夏服の薄いピンクのノースリーブのワンピースに赤いサンダル姿。4歳[6]。姉のサツキと同じく親思い。努力家で聞き分けのいい姉とは対照的に、聞き分けが悪く言い出したら聞かない頑固な性格。幼稚園には通っておらず、父親が大学へ行く日はカンタのおばあちゃんの家へ預けられている。好奇心の強さや観察眼は姉以上で、初めて見た中小トトロを追ってトトロの棲家までたどり着いている。物語の終盤、家からかなり離れた母の入院先へトウモロコシを届けようとして迷子になってしまい、サツキがトトロの力を借りて探しに出ることになった。名前の由来は英語で五月を表すMayから。
トウモロコシをちゃんと言えずトウモコロシと言ったり、オタマジャクシをオジャマタクシと言ってしまったりする[7][8]。またこの作品では何もない所でよく転んでいて、大雨の中では転んだ拍子に服が泥だらけになったりするなど、幼児らしい所をしばしば見せている。顔のモデルは宮崎自身である[9]
お父さん(草壁タツオ)
声 - 糸井重里
サツキとメイの父。身長180cm。32歳。東京にある大学で、非常勤講師として考古学を教え、生活費を稼ぐため翻訳の仕事(主に中国語)もこなす。寝坊癖があるなど少しおっちょこちょいで頼りないが、優しく落ち着きがある。お化け屋敷に住むのが小さいときから夢だったと語るなど。いついかなる時も子供心を忘れない純粋さの持ち主。
トトロとは会ったことはないが、二人の娘の目撃談を疑っておらず、塚森の主と考えている[10]
俳優のイッセー尾形が声優をつとめる予定だったが、イッセー尾形の事務所スタッフが糸井重里の方が適任だと紹介し、糸井がキャスティングされることになった[11]
お母さん(草壁靖子:くさかべやすこ)
声 - 島本須美
サツキとメイの母。優しく穏やかな性格。体が弱く、「七国山病院」に入院している。演出覚書には「胸を病んで入院中」とあるが[12]、作中では靖子の病名は明言されていない。サツキが夏休みに入って最初の土曜日に一時退院が決まっていたが、風邪をこじらせて延期になってしまう。その事を病院側が電報で知らせたために、メイが迷子になる騒ぎが起きた。エンディングでは、無事退院した姿を見せている。
トトロ(大トトロ)
声 - 高木均
森の主であり、この国に太古より生き、巨大なクスノキに住んでいる生き物[13]。毛色は灰色で、たいてい塚森にあるオオクスの虚で眠っている。子供にしか見ることができない。蒔いたばかりの種をすぐさま大木に成長させたり、回転するコマの上に乗って空を飛んだりすることができ、月夜の晩にはオカリナを吹いている。また、雨の日のバス停でサツキから父の傘を借りてからはそれも持ち歩くようになる。「トトロ」という呼び名は伝承などに由来するものではなく、メイに名前を聞かれた時、うわのそらで眠たげに「ドゥオ、ドゥオ、ヴォロー」[14]、という野太い声を上げ、これを返事と解釈したメイが「トトロって言うのね」と思い込んだことによる。初期の設定での名前は「ミミンズク」。年齢は1302歳。身長は2m。
中トトロ
毛は青く、よく木の実が入った袋を持っている。小トトロより一回り大きく、胸には大トトロと同じ模様がある。小トトロと同行中にメイに発見され、追いかけられた。初期の設定での名前は「ズク」。年齢は679歳。
小トトロ
毛は白い。普段は半透明で姿を消すことができる。中トトロと一緒に行動する。3匹の中では最初にメイに発見され、追いかけられた。普段は手は描かれていないが、オカリナを吹いたりする際に毛の中から伸び出している。映画コミックなどでは、チビトトロと表記されることもある。初期の設定での名前は「ミン」。年齢は109歳。
ネコバス
声 - 龍田直樹
身体がボンネットバスのような巨大な雄ネコ。ボンネットにあたる部分が頭で、背中が空洞になった胴体は柔らかな毛皮に覆われた座席になっている。爛々と光る眼がヘッドライト、額の両サイドのネズミがマーカーランプになっており、12本の足で[15][16]水上、電線など、場所を選ばず風のように高速で走り、森の中を抜けるときは木々が脇に避けて道を空ける。トトロ同様、子供にしか見えないが、走り去る姿にが反応して吠え付いたり、送電線に留まっていた小鳥たちが接近に応じて飛び立つ描写がある。実際のバスのように行先表示窓(方向幕)があり、迷子になったメイの元に向く際は「めい」、サツキとメイがこっそりお母さんを見舞いに訪ねる際には「七国山病院」(本編では、「院」が上下逆になっている)、巣に戻るときは「す」[17]など、状況に応じて行先が表示される。
昔はカゴ屋に化けていたが、バスを見てからはバスの姿や行動を真似るようになった[18]。これは、日本の神が新しい物好きであるためだという[19]
まっくろくろすけ(ススワタリ
草壁家に住んでいた、イガ栗のような形に白い目をした黒い生き物。おばあちゃんはススワタリと呼んでいる[20]。家中をすすと灰だらけにしてしまう。元が煤で出来ているためか触ったりすると真っ黒になってしまう[21]。「ワリャッ!」という声は、アフリカに住むピグミーの声をサンプリングし、久石が作成したものである[22]。後年のスタジオジブリ作品『千と千尋の神隠し』においても、釜爺の助手として石炭運びをするススワタリが登場するが、こちらには細い手足が生えている[23]
おばあちゃん
声 - 北林谷栄
カンタの母方の祖母。草壁家が引っ越してくるまで家を管理しており、隣家の大垣家に住む。サツキとメイを本当の孫のようにかわいがり、2人の面倒をよくみてくれる。畑でいろいろな野菜を育てている。ロマンアルバムによると「おっかない性格」らしく、本編でもサツキたちの家をおばけ屋敷呼ばわりして囃し立てたカンタを一喝し、逃げ帰らせている。
小さい頃にはススワタリが見えたという。
カンタ(大垣勘太)
声 - 雨笠利幸
サツキのクラスメイト。身長はサツキより少し低い。よく家の仕事を手伝っているが、飛行機模型を弄るなど年相応に遊ぶ描写もある。純情で照れ屋な性格で、都会から来たサツキが気になる様子だが素直になれない様子。当初、家の事を悪く言った為、サツキとは仲が悪かったが、大雨の中メイを連れて雨宿りしていたサツキに自らの傘を貸した事で和解する。その後は、サツキとメイが喧嘩した時にメイに声を掛けたり、メイが迷子になり途方に暮れていたサツキの元へ駆け付ける等頼れる面も見られた。
カンタの母
声 - 丸山裕子
雨の日なのに傘を忘れてきたと嘘をついて意地を張るカンタにゲンコツを一発お見舞いした、典型的な肝っ玉母さん。その後サツキとメイが傘を返しに来た時は喜んでいた。
カンタの父
作中では、婿養子と思しき描写がある。あまり存在感がない。
学校の先生(森山玲子)
サツキの担任。大柄で恰幅のいい、大学を出たばかりの若い女性教師。草壁家の事情を理解しており、メイが淋しがって勝手に学校に来た時は、放課後まで一緒の教室にいることを許してくれた。
ミチ子(ミッちゃん)
サツキのクラスメートで、引っ越してから一番最初にできた友達。朝、登校するサツキを迎えにやって来た。サツキからはミッちゃんと呼ばれている。学校ではサツキの隣の席に座っている。エンディングではサツキ達と共に木登りなどで活発に遊んでいる姿を見せている。
草刈りをしている男性
サツキにメイのことを尋ねられたおじさん。
本家のおばあちゃん
カンタの家の本家筋にあたる親戚。サツキに電話を貸した(当時は電話は各家庭に普及しておらず、限られた家にしかなかった)。小説版では伯父さんも登場している。
農作業車に乗っていた男[24]
若い男性。いきなり飛び出してきたサツキを怒鳴りつけたが、事情を理解すると同情した。
農作業車に乗っていた女(リョウコちゃん)
農作業車の荷台に乗っていた若い女性。七国山病院に向かって迷子になったメイのことを聞くサツキに、「七国山から来たが幼い女の子は見ていない」という情報を伝えた。
郵便配達員
七国山病院からおかあさんの病気に関する電報を届けに来たが、留守だったので隣のカンタの家に預けに行く。
バスの車掌
雨の日、サツキとメイが、自宅から最寄りの稲荷前の停留場へおとうさんの傘を持って行った際に止まったバスの車掌。

制作の経緯

初期イメージボード

本作の原型となる構想は、宮崎駿が1970年代日本アニメーション、そしてテレコム・アニメーションフィルムに在籍していたころに書き連ねていたイメージボードに残されている。この時点では主人公の女の子は1人で、メイに似た外見をした5歳の女の子であり、サツキとメイのデザインと性格が混在していた[25]。テレビスペシャルなどへの採用を模索していたとされるが、企画書は通っていない。イメージの一部は、宮崎がAプロダクションに在籍したときに設定や演出に参加した『パンダコパンダ』からも採られている。
劇場公開時のポスター(後にビデオ、DVDのパッケージでも使用)は、本編同様にサツキとメイがトトロと並ぶ図案が検討されていたが、デザイン上の都合で二人ではうまく描けなかったため、この初期イメージの女の子がトトロと雨降りのバス停で立っているイラストが使われている[26][27]

サツキとメイの誕生

宮崎によれば、当初女の子がトトロに出会う場面について、雨のバス停の時と昼間の時との2つの場面を思いついてしまい悩んでいたところ、映画化決定の1年前に入って主人公を2人の姉妹にすることを思いつき、サツキとメイの2人が生まれたという[18]。一方、現在のスタジオジブリのプロデューサーである鈴木敏夫は、2008年7月12日放送の特別番組において、「もともと同時上映の『火垂るの墓』ともども60分の尺の予定が、『火垂るの墓』が90分に延びることになったので、じゃあトトロも80分以上にしようって話になった。どうやって20分も延ばすか悩んでいたが、宮崎監督が『主人公を姉妹にすれば、20分くらい延びるだろう』と言い出し2人になった」と語っている[28]
なお、宮崎が「中編劇場アニメーション作品(60分)」として書いた本作品の企画書(1986年12月1日)の時点で、すでにサツキ(小学校3年生)とメイ(5歳)の姉妹が主人公として設定されている[29]

企画の難航

宮崎は『天空の城ラピュタ』の公開を終えた後、1986年11月に「トトロ」の企画書を徳間書店に提出する。しかし、舞台が昭和30年代[30]となっていることや題材が地味であることに加え、当初60分程度の中編映画として企画されたために単独での全国公開は難しかったことから、制作企画会議において承認を得るまでには至らなかった[31]。そこに、高畑勲が検討していた『火垂るの墓』を同時上映する案が浮上し再度企画を持ち込んだが、オバケに墓という組み合わせが顰蹙を買って承認されず企画自体が頓挫しそうになった[31]。だが、『火垂るの墓』の原作小説を刊行している新潮社が企画に賛同し『火垂るの墓』の出資、製作にすることとなり、徳間書店と新潮社の共同プロジェクトとして中編2本体制が確立することとなった[31]

製作体制

制作母体は前回同様、スタジオジブリが選ばれた。高畑班が従来のスタジオに入り、宮崎班は新設した第二スタジオに準備室を設営する。高畑、宮崎の信頼に堪える主要スタッフ(アニメーター)は限られており、人員のやりくりに制作側は苦慮を迫られた。高畑側が旧知のベテランを集めた一方で、宮崎側は作画監督の佐藤好春、美術監督の男鹿和雄のように、新しく参入したスタッフを中心に制作することとなった。
両作品とも60分の中編になるはずだったが、結局は予定を超えて90分前後の長編映画となった。宮崎によると、冒頭の引っ越しの絵コンテを書き上げた段階で、この作品が予定の時間に収まりきらないことが分かり、高畑の『火垂るの墓』も同様な状況であることを聞いて、時間を延ばすことにしたという。また『火垂るの墓』で登場する蛍やトマトは一切出さないことにしたなど、『火垂るの墓』との重複を意識して避けたと語っている[18]

公開後

宮崎は、「登場人物たちは作品完成後も年々自分の頭の中で年を重ねており、現在では主人公も嫁いで元気に暮らしている」と述べている。「(宮崎の中では)そのまま若いままではいないです。いませんよ。そりゃあ。もうあの人たち(さつきとメイ)はすっかりもう成人になってます。すっかりいい娘になって、その後結婚した後は、知らない(笑)」という[32]

反響

サツキとメイの家愛知万博開催時撮影)
サツキとメイの家愛・地球博記念公園時撮影)

観客動員数は約80万人。配給収入が5.9億円と『風の谷のナウシカ』を大きく下回り公開当時は振るわず、興行的には外れてしまう(この失敗のおかげで資金回収のために『魔女の宅急便』が製作されることになった)。しかしキネマ旬報の「日本映画ベストテン」第1位など、各種日本映画関係の作品賞を獲得。更に1989年4月28日以降、日本テレビ放送網の『金曜ロードショー』でジブリ最新作公開年の夏、最新作公開日前夜の放送日等に放映されており、毎回高視聴率を記録する。2010年7月23日には『金曜ロードショー』枠で1989年4月のテレビ初放送から数えて12回目のテレビ放送が実施され、全12回中10回目の視聴率20%越えを達成した(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム)。1998年以降は2年おきにテレビ放送されており、2014年7月11日に14回目、2016年11月4日に15回目の放送となる。

トトロのキャラクター商品第一号である、映画公開時に宣伝用に販売したぬいぐるみは合計666,920個を販売し[33]、1989年末にサン・アローから発売されたぬいぐるみ(前述の物とは異なる)を1990年に『となりのトトロ』がテレビ放映された際に視聴者プレゼントしたところ、日本テレビに200万通の応募はがきが殺到した[33]。サン・アローから発売された「となりのトトロ」のぬいぐるみは1991年2月時点で、大トトロが計約100万個、中トトロと小トトロが計約60万個、その他が計約50万個(合わせて計約210万個)を販売した[34]。キャラクター人気と販売の好調ぶりを、ジブリのプロデューサーである鈴木敏夫は「一番の稼ぎ頭」と表現している[35]。またキャラクターとして定着したトトロは、『おもひでぽろぽろ』以降、スタジオジブリのシンボルマークとしても使われている。ジブリ映画にはブルーバックにトトロが描かれたものが使用されるようになり、以前の作品がビデオやDVD化される時も本編に追加されるようになった。

1997年6月27日にはブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメントよりビデオが発売され、発売後約1ヶ月で100万本を出荷するヒットになった[36]。そして、2001年9月28日にはブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメントよりDVDが発売された。こちらもオリコンDVDチャートで前人未到の500週ランクインを達成し、国内DVD売上もアニメ作品史上4作目となる100万枚を突破している[37]

黒澤明は「ネコバスが凄く気に入った」と語っており、「黒澤明が選んだ100本の映画」にてアニメ作品で唯一トトロが選ばれている[38]トイ・ストーリーファインディング・ニモの監督・総指揮で知られるジョン・ラセターは「僕の人生で最も好きな映画の1つだよ」と述べている[39]

2005年開催の「愛・地球博」では、本作に登場した「草壁家」が『サツキとメイの家』として再現され、長久手会場に建設された[40]。好評により博覧会終了後も保存され[41]、現在は愛・地球博記念公園にて予約制で見学できる。

本作のヒットにより、各地で本作をイメージさせる場所や物が話題となり観光名所になるといった現象が発生した。

  • 大分県佐伯市宇目の轟(ととろ)地区に、大分バス「ととろ」バス停(佐伯 - 木浦線)があり、付近に居住していた子どもが「ととろのバス停にとなりのトトロがいたら」と話し、母親が1992年にねこバスやトトロの人形や手書きパネルを置いた[42]。いつしかトトロを彷彿させるその名称やパネルが注目され、2000年に新聞報道されてから、この「ととろの里」[43]は、旧宇目町の人気観光地のひとつとなった。近年、人形やパネル等が増えすぎたため、その多くはバス停近隣に整備された小公園「トトロの森」に移され、バス停に残る大型のパネルはトトロとサツキ&メイのもののみとなった。
    2013年4月のダイヤ改正で佐伯-木浦線は廃止されたが、ととろバス停は大分バスの配慮によってバス運行当時の姿のまま残されていた。その後、老朽化のため2015年2月下旬に地区住民の土地提供により、80メートル程離れた場所に移設、修復され佐伯市コミュニティーバスのバス停として活用されている[44]
  • 山形県最上郡鮭川村小杉には、トトロにそっくりな形をした「小杉の大杉」がある。藩政時代からの由緒ある木であり、夫婦で見ると子宝が授かると言われている。
  • 山形県米沢市李山地区にもトトロにそっくりな形をしたトトロの木がある。
  • 東京都杉並区阿佐谷北には通称「トトロの家」と呼ばれる家があり、宮崎駿著書「トトロの住む家」で「トトロが喜んで住みそうな懐かしい家」と紹介されモデルになったとされる。この家屋は、1924年大正13年)に、東京市震災復興局の近藤謙三郎が設計したものであった[45]。杉並区が所有者から買い取り公園として残される予定であったが、2009年2月14日深夜に発生した外部侵入者による放火が疑われる火災により全焼してしまった。その後再建は見送りになったものの、宮崎駿のデザインスケッチを元にした公園へと生まれ変わることに決まり[46]、2010年7月25日に「Aさんの庭」としてオープンした(所在地: 杉並区阿佐谷北五丁目45番13号)[45]
  • 北海道深川市の戸外炉峠(ととろとうげ)では、付近の畑で農作業する人の休憩所として使われていた廃車バスが、1998年頃地元のまちづくりグループの手でネコバス模様に塗装され、ダミーのバス停等も置かれている[47]

バンダイが行ったアンケート「バンダイこどもアンケートレポート」によると、0歳から12歳までのこどもがいる保護者を対象に行ったアンケートにおいて、作品の公開から20年以上経過している2011年1月(集計は前年10月に実施)時点で、こどもに見せたい映画の第1位を獲得しており[48]、依然として根強い人気の映画と評価されている。また、集計を行ったバンダイは、親にとってサツキとメイは理想の女の子であると分析している。

また英誌Time Outでは「アニメ長編映画ランキング トップ50」で1位になり[49]、同じく英誌Total Filmの「史上最高のアニメ映画50本」でも6位になり[50]、本作は国外においても非常に高い評価となっている。

2010年7月10日に公開されたピクサー映画トイ・ストーリー3』では、大トトロのぬいぐるみが出演。声は発しないが、本作でおなじみの歯をむき出して笑う顔を見せる。

別冊宝島には1988年のサブカル・流行の1つとしてとなりのトトロが紹介されている[51]

作品のモチーフ

時代設定は昭和30年代初頭(カレンダーは1952年及び1958年の日付)とされているが、宮崎は「テレビのなかった時代」と述べており[52]、特定の年代を念頭に置いて演出したわけではない[53]。後に宮崎は、1953年を想定して作られたとも述べている[54]

宮崎は、トトロと主人公たちが住んでいる緑豊かな集落のイメージの由来について、かつて在籍した日本アニメーションのある聖蹟桜ヶ丘、子供のころに見て育った神田川、宮崎の自宅のある所沢美術監督男鹿和雄のふるさと秋田など様々な地名を挙げており、作品の風景はこれらが入り混じったものであって、具体的な作品の舞台を定めたのではないとしている[55]。その他にも、宮崎の親族が神奈川県鶴巻温泉で経営する温泉旅館「元湯・陣屋」の名前が挙げられることもある[56]。その後、宮崎が1990年代から狭山丘陵の「トトロの森」保全運動に携わったり、所沢の地名が形を変えて作品に取り入れられていることもあって、所沢市がその舞台として紹介されることもある。

狭山丘陵との関連性

作品の固有名詞には埼玉県所沢市から東京都東村山市にかけて広がる狭山丘陵の地名を元にしたものがある[57][58]。また劇中、草壁家の引っ越しの場面で「狭山茶」の張り紙をした箱が登場する。

「トトロ」の名前は「所沢にいるとなりのオバケ」に由来している[59][60]。またトトロの原型となっているのは、宮沢賢治の『どんぐりと山猫』である[61][62]。初期の設定では、大トトロは「ミミンズク」で1,302歳、中トトロは「ズク」で679歳、小トトロは「ミン」で109歳[63]

また、公益財団法人「トトロのふるさと基金」が、狭山丘陵の緑地を取得・保護するナショナル・トラスト活動を行っている。宮崎駿は顧問を引き受けるなど協力している[64]

声の出演

英語版は2種類存在する。

キャラクター 日本語版 英語版(ディズニー版) 英語版(ストリームライン版)
草壁サツキ 日高のり子 ダコタ・ファニング リサ・マイケルソン
草壁メイ 坂本千夏 エル・ファニング シェリル・チェイス
草壁タツオ(お父さん) 糸井重里 ティモシー・デイリー グレゴリー・スニーゴフ
草壁ヤス子(お母さん) 島本須美 レア・サロンガ アレクサンドラ・ケンウォーシー
トトロ 高木均 フランク・ウェルカー
ネコバス 龍田直樹 フランク・ウェルカー カール・メイセック
カンタのばあちゃん 北林谷栄 パット・キャロル ナタリー・コーレ
大垣勘太(カンタ) 雨笠利幸 ポール・ブッチャー ケネス・ハートマン
カンタの母 丸山裕子 メラニー・マックィーン
カンタの父 広瀬正志
学校の先生(森山玲子) 鷲尾真知子
ミチ子(ミッちゃん) 神代智恵 ブライアン・シッダール
草刈り男 千葉繁
本家のおばあちゃん 鈴木れい子
農作業車に乗っていた男 中村大樹 スティーブ・クレイマー
農作業車に乗っていた女(リョウコちゃん) 水谷優子 ララ・コーディー
郵便配達員 西村智博
バスの車掌 平松晶子
その他 TARAKO
大谷育江
石田光子
アシュレイ・ローズ・オル
カテリン・ペーターゼン
エヴァン・サバラ

スタッフ

製作 徳間康快
企画 山下辰巳
音楽 久石譲
作画監督 佐藤好春
原画 丹内司大塚伸治、篠原征子、遠藤正明、河口俊夫、田中誠、金田伊功近藤勝也二木真希子、山川浩臣、田川英子
マッドハウス
新川信正、岡村豊、工藤正明
動画チェック 立木康子、舘野仁美
動画 坂野方子、コマサ、諸橋伸司、大谷久美子、槇田喜代子、田中立子、松井理和子、服部圭一郎、水谷貴代、椎名律子、遠藤ゆか、尾崎和孝、手島晶子、岩柳恵美子、宮崎なぎさ、前田由加里、竹縄尚子、岡部和美、新留理恵、岡田正和
山懸亜紀、日暮恭子、渡辺恵子、福冨和子
スタジオファンタジア
吉田肇、長野順一、大田正之、北村直樹、山本剛
アニメトロトロ
山浦由加里、伊藤広治、石井明子、川村忠輝
ドラゴンプロダクション
美術 男鹿和雄
背景 松岡聡野崎俊郎、太田清美、吉崎正樹、武重洋二、菅原紀代子、山川晃、伊奈淳子、松浦裕子
小林プロダクション
木村真二、白石誠、松室剛、大塚伸弘、田中貞彦
アトリエブーカ
金子英俊、田村恵子
特殊効果 谷藤薫児
色彩チーフ 保田道世
色彩設計
色指定
水田信子
仕上検査 本橋政江、立山照代、成田賢二、中村美和子
仕上 スタジオキリー
岩切紀親、西牧道子、高橋直美、渡辺信子、渡部真由美、大出美智子、森沢千代美、吉田久、山村及利子、大川直子、工藤百合子、高木夕紀、原田徳子、梶田とよ子、米井フジノ、高橋愛子、柳登紀、岡美代子、山根文、田中初江
太田美智子、安達順子、藤野洋子、村田佳子
スタジオステップ
京野由紀、朝日朋子、塙洋美、沢内順美、鈴木怜子、渋谷礼子、竹倉博恵
仕上協力 スタジオルンルン、童夢舎、スタジオビーム、スタジオ雲雀、協栄プロダクション、グループジョイ、トランスアーツ
撮影 白井久男
撮影 スタジオコスモス
黒田洋一、池上元秋、前原勝則、鈴木典子、大藤哲生、佐伯清、池谷和美、野口博志、伊藤寛、難波充子、杉山知子、鈴木克次、池上伸治
音響制作 オムニバスプロモーション
音響監督 斯波重治
音響補佐 浅梨なおこ
整音 井上秀司
整音助手 住谷真、福島弘治、大谷六良
音響効果制作 E&Mプランニングセンター
音響効果 佐藤一俊
音響効果助手 小野弘典
台詞編集 依田章良
音楽制作 徳間ジャパンコミュニケーションズ
音楽プロデューサー 三浦光紀、渡辺隆史
録音スタジオ 東京テレビセンター
編集 瀬山武司
編集助手 足立浩
演出助手 遠藤徹哉
制作担当 田中栄子
制作デスク 木原浩勝川端俊之
制作進行 伊藤裕之、鈴木高明
キャッチコピー 糸井重里
協力 博報堂アニメージュ編集部
「となりのトトロ」
製作委員会
小金井道宏、加藤博之、金子彰、粕谷昌宏、朝生茂、佐々木崇夫、鈴木敏夫、田所稔、大塚勤、白石彦五郎、小鷹久義、小林智子、横尾道男、坪地義雄、吉田哲彦
仕上技術協力 城西デュプロ
村尾守
現像 東京現像所
制作 スタジオジブリ
プロデューサー 亀山修
エグゼクティブプロデューサー 尾形英夫原徹
原作
脚本
監督
宮崎駿

英語版スタッフ

音楽

オープニングテーマ

さんぽ
作詞 - 中川李枝子 / 作曲 - 久石譲 / 編曲 - 久石譲/ 歌 - 井上あずみ
童謡としても歌われており、カラオケなどでもアニメソングでなく童謡に分類される場合がある。
CDでは杉並児童合唱団のコーラスが付いているが、映画では井上のソロで2番が省略されている。

エンディングテーマ

となりのトトロ
作詞 - 宮崎駿 / 作曲 - 久石譲 / 編曲 - 久石譲/ 歌 - 井上あずみ
映画では転調せず、2番のサビで終了する。

イメージソング

※作曲・編曲は全て久石譲が担当

「風のとおり道」
作詞 - 宮崎駿 / 歌 - 杉並児童合唱団
サラ・ブライトマンの「Dreamchaser」の日本盤ボーナス・トラックの中に収録されており、日本語で歌っている。
「すすわたり」
作詞 - 中川李枝子 / 歌 - 杉並児童合唱団
「おかあさん」
作詞 - 中川李枝子 / 歌 - 井上あずみ
「まいご」
作詞 - 中川李枝子 / 歌 - 井上あずみ
「ねこバス」
作詞 - 中川李枝子 / 歌 - 北原拓
「ふしぎ しりとりうた」
作詞 - 中川李枝子 / 歌 - 森公美子
「ドンドコまつり」
作詞 - W.シティ制作部 / 歌 - 井上あずみ
「小さな写真」
作詞 - 宮崎駿 / 歌 - 久石譲
上條恒彦がカバー。曲名は「お母さんの写真」で、歌詞が一部異なっている。

カラオケで全曲が歌え、ジブリ関連のCDや井上あずみの独自ベストなどに収録されている。

オーケストラストーリーズ「となりのトトロ」

作曲・編曲・ピアノ演奏 - 久石譲 / 演奏 - 新日本フィルハーモニー交響楽団 / ナレーション - 糸井重里

トトロのストーリーを糸井重里によるナレーションと、オーケストラによる音楽で再現。

2003年に久石譲のコンサートにて初演された。物語に入る前に、「さんぽ」のメロディーに合わせてオーケストラの楽器紹介が行われる。CDは徳間ジャパンより、オーケストラスコアは全音楽譜出版社より発売されている。

オーケストラストーリーズ「となりのトトロ」曲目リスト

  1. さんぽ(楽器紹介)
  2. 五月の村
  3. すすわたり〜おかあさん
  4. トトロがいた!
  5. 風のとおり道
  6. まいご
  7. ねこバス
  8. となりのトトロ

受賞歴

  • 第3回AVA国際映像ソフトフェア ビデオ部門アニメビデオ賞
  • 第12回山路ふみ子映画賞 映画賞
  • 第13回報知映画賞 監督賞
  • 1988年度キネマ旬報ベストテン 日本映画ベストテン第1位、読者選出日本映画ベストテン第1位、読者選出日本映画監督賞
  • 1988年度毎日映画コンクール 日本映画大賞、大藤信郎賞
  • 第29回優秀映画鑑賞会会員選出ベストテン 日本映画第4位
  • 第31回ブルーリボン賞 特別賞
  • 日本映画ペンクラブ1988年度ベスト5 邦画部門第2位
  • 1988年度第24回映画芸術ベストテン 日本映画第1位
  • 第6回日本アニメ大賞・アトム賞 最優秀作品賞、脚本部門最優秀賞、美術部門最優秀賞、主題歌部門最優秀賞
  • 昭和63年度(第39回)芸術選奨文部大臣賞
  • 第20回星雲賞メディア部門
  • 芸術選奨芸術作品賞
  • 文化庁優秀映画製作奨励金交付作品
  • 昭和63年度厚生省中央児童福祉審議会特別推薦
  • シティロード読者選出ベストテン'88 ベストシネマ邦画第1位、ベスト監督第3位
  • 1988年度シネフロント・ベストテン 日本映画ベストテン第1位
  • 1988年度全国映連賞 作品賞、監督賞
  • 第11回アニメグランプリアニメージュ)作品賞第1位
  • Time Out London誌 アニメ長編映画オールタイムトップ50 第1位
  • 日経リサーチが2004年12月27日に発表した「タレント・キャラクターイメージ調査」において、トトロが好意度ランキングで第2位に選ばれた[65]

売上記録

(日本国内)

内容 記録 補足
興行収入 約11.7億円[66] 推測
配給収入 5.88億円[66]
全国動員 80万1,680人(35日間)[66]
『イメージソング集』 0.5万枚出荷(1987年発売のLP)[67]
4万本出荷(1987年発売のCA)[67]
8.5万枚出荷(1987年発売のCD)[67]
4万枚出荷(1996年発売の再発CD)[67]
0.5万枚出荷(2004年発売の再々発CD)[67]
『サウンドトラック』 0.5万枚出荷(1988年発売のLP)[67]
8万本出荷(1988年発売のCA)[67]
17万枚出荷(1988年発売のCD)[67]
9万枚出荷(1996年発売の再発CD)[67]
1万枚出荷(2004年発売の再々発CD)[67]
『ドラマ編』 0.1万本出荷(1992年発売のCA)[67]
0.2万枚出荷(1989年発売のCD)[67]
0.5万枚出荷(1996年発売の再発CD)[67]
『サウンドブック』 0.2万枚出荷(1988年発売のLP)[67]
3万本出荷(1988年発売のCA)[67]
5万枚出荷(1988年発売のCD)[67]
1.1万枚出荷(1996年発売の再発CD)[67]
0.5万枚出荷(2004年発売の再々発CD)[67]
『ハイテックシリーズ』 1.8万本出荷(1990年発売のCA)[67]
4.5万枚出荷(1990年発売のCD)[67]
0.5万枚出荷(1996年発売の再発CD)[67]
0.5万枚出荷(2004年発売の再発CD)[67]
『CD-BOX』 0.7万枚出荷(1994年発売のCD)[67]
『いっしょに歌おう!大きな声で
となりのトトロソング&カラオケ』
2.5万枚出荷(1999年発売のCD)[67]
『オーケストラストーリーズ』 1.2万枚出荷(2002年発売のCD)[67]
主題歌『さんぽ/となりのトトロ』 7.5万枚出荷(1988年発売のCD)[67]
0.5万枚出荷(2004年発売の再発CD)[67]
VHS・ベータ(徳間版) 24万本出荷[68] 1996年10月時点
VHS(ブエナビスタ版) 190万本出荷[68] 2003年6月時点
DVD(ブエナビスタ版、2枚組・特典付) 119.2万枚販売[69] 2013年6月時点
2013年7月1日付オリコン週間DVDランキングにて史上初の通算600週目のランクイン
Blu-ray Disc 0.8万枚販売[70] 2012年7月(発売初週)時点

テレビ放送の視聴率

数値はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム。
回数 放送日 視聴率
1 1989年04月28日(金) 21.4%[71]
2 1990年03月30日(金) 23.2%[71]
3 1991年07月12日(金) 20.3%[71]
4 1994年07月15日(金) 22.2%[71]
5 1995年12月22日(金) 18.1%[71]
6 1998年06月26日(金) 21.7%[71]
7 2000年06月23日(金) 21.1%[71]
8 2002年08月02日(金) 20.9%[71]
9 2004年07月23日(金) 23.0%[71]
10 2006年07月28日(金) 22.5%[71]
11 2008年07月18日(金) 17.6%[71]
12 2010年07月23日(金) 20.2%[71]
13 2012年07月13日(金) 18.3%
14 2014年07月11日(金) 19.4%
15 2016年11月04日(金) 14.2%[72]

関連商品

作品本編に関するもの

映像ソフト
  • となりのトトロ VHS - 徳間書店/徳間ジャパン/徳間コミュニケーションズ 128GH-22(1988年9月5日)
  • となりのトトロ Beta - 徳間書店/徳間ジャパン/徳間コミュニケーションズ 128GB-5022(1988年9月5日)
  • となりのトトロ LD - 徳間書店/徳間ジャパン/徳間コミュニケーションズ 98LX-13(1988年9月25日)
  • となりのトトロ VHD - 徳間書店/徳間ジャパン/徳間コミュニケーションズ 98HD-1003(1988年9月25日)
  • となりのトトロ VHS - ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント(1997年6月27日)
  • となりのトトロ DVD - ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント(2001年9月28日)
  • となりのトトロ Blu-ray Disc - ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン(2012年7月18日)
    • Blu-ray Disc(宮崎駿監督作品集) - ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン (2014年7月2日)
出版
  • となりのトトロ(ポエム版)(1988年2月29日)ISBN 4-19-703621-3
  • となりのトトロ―フィルムコミック(1)(1988年6月30日)ISBN 4-19-778561-5
  • となりのトトロ―フィルムコミック(2)(1988年6月30日)ISBN 4-19-778562-3
  • となりのトトロ―フィルムコミック(3)(1988年6月30日)ISBN 4-19-778563-1
  • となりのトトロ―フィルムコミック(4)(1988年6月30日)ISBN 4-19-778564-X
  • となりのトトロ(徳間アニメ絵本)(1988年6月30日)ISBN 4-19-703684-1
  • となりのトトロ(ロマンアルバム・エクストラ)(1988年6月30日)ISBN 4-19-720157-5
  • ジ・アート・オブ となりのトトロ(1988年8月20日)ISBN 4-19-818580-8
  • 「となりのトトロ」よりもののけ通信(1988年10月31日)ISBN 4-19-669596-5
  • スタジオジブリ作品関連資料集 型録II(1996年8月31日)ISBN 4-19-860560-2
  • となりのトトロ(スタジオジブリ絵コンテ全集3)(2001年6月30日)ISBN 4-19-861378-8。※以上は全て徳間書店
  • となりのトトロ(ジス・イズ・アニメーション)(小学館、新装版2005年6月10日)ISBN 4-09-103812-3
  • ジブリの教科書3 となりのトトロ(文春ジブリ文庫)(2013年6月10日)ISBN 978-4-16-812002-2
  • シネマコミック3 となりのトトロ(文春ジブリ文庫)(2013年7月10日)ISBN 978-4-16-812102-9
音楽
  • となりのトトロ イメージソング集 徳間ジャパンコミュニケーションズ((再発版CD/2004年8月25日)TKCA-72724(オリジナル盤/1987年11月25日))
  • となりのトトロ サウンドトラック集 徳間ジャパンコミュニケーションズ((再発版CD/2004年8月25日)TKCA-72725(オリジナル盤/1988年5月1日))
  • となりのトトロ サウンドブック 徳間ジャパンコミュニケーションズ((再発版CD/2004年8月25日)TKCA-72726(オリジナル盤/1988年9月25日))
  • となりのトトロ ドラマ編 徳間ジャパンコミュニケーションズ((再発版CD/1996年11月21日)TKCA-71028(オリジナル盤/1989年2月25日))
  • となりのトトロ ハイテックシリーズ 徳間ジャパンコミュニケーションズ((再発版CD/2004年8月25日)TKCA-72727(オリジナル盤/1990年1月25日))
  • となりのトトロ ソング&カラオケ 徳間ジャパンコミュニケーションズ(1999年12月1日)TKCA-71780
  • オーケストラストーリーズ となりのトトロ 徳間ジャパンコミュニケーションズ(2002年10月23日)TKCA-72453
  • スタジオジブリ 宮崎駿&久石譲 サントラBOX [Box set, Limited Edition] (CD) 徳間ジャパンコミュニケーションズ(2014年7月16日)

派生作品

脚注

  1. ^ 『宮崎駿全書』(叶精二、フィルムアート社、2006年)によると、コピーは当初「このへんないきものは、もう日本にはいません。たぶん。」だったが、宮崎駿の意向により現在のものに変更された。他の出典:kinro_ntvのツイート(487571055989379072)kinro_ntvのツイート(487571204799078400)
  2. ^ kinro_ntvのツイート(487582212145938432)
  3. ^ 後の関連書籍では年齢が統一されておらず、『ロマンアルバムエクストラVol.69 となりのトトロ』(徳間書店)では小学4年生、映画パンフレットや公開後に発売されたDVD、雑誌、書籍等には小学6年生と記されている。『となりのトトロ 絵コンテ集』(徳間書店)の巻末資料の中に、小学4年生の設定であったが、途中で小学6年生に変更されたとある。
  4. ^ kinro_ntvのツイート(487593992012324864)
  5. ^ 宮崎監督曰く、「サツキもまた年相応の女の子なのだという部分と、子供特有の『弱さ』を強調させたかった」との事。
  6. ^ kinro_ntvのツイート(487582226305933313)
  7. ^ kinro_ntvのツイート(487576701006643200)
  8. ^ 子どもによく見られる「音位転換」である。ただし、トウモコロシと言ったのは最初だけで、二度目はちゃんとトウモロコシと言っている。
  9. ^ 『エンピツ戦記』(その為、メイの顔が横長だと話していたスタッフを激怒している)
  10. ^ kinro_ntvのツイート(487580436663525376)
  11. ^ ほぼ日刊イトイ新聞茶坊主のひとりごと。二十杯目◎「となりのトトロ」秘話」 東京糸井重里事務所、2004年9月5日
  12. ^ 宮﨑駿『出発点 〔1979-1996〕』(徳間書店、1996年)p.406 「「となりのトトロ」演出覚書―登場人物について」
  13. ^ kinro_ntvのツイート(487580943431921664)
  14. ^ 実際は「まだ眠たいよー」という意味らしい
  15. ^ a b kinro_ntvのツイート(487584434074308609)
  16. ^ a b kinro_ntvのツイート(487584482690482178)
  17. ^ kinro_ntvのツイート(487595228501508098)
  18. ^ a b c ロマンアルバム特別編集『となりのトトロ絵コンテ集』(1988年)附録の宮崎駿インタビューより。
  19. ^ 宮﨑駿『折り返し点』p.123、宮﨑の発言
  20. ^ kinro_ntvのツイート(487571257039151104)
  21. ^ メイが逃げ遅れたまっくろくろすけを捕まえて手を真っ黒にし「逃げちゃった」という場面があるが、実際は潰れたという方が正しい。
  22. ^ kinro_ntvのツイート(487572476352671744)
  23. ^ kinro_ntvのツイート(487572351307874305)
  24. ^ 絵コンテには「小型のオート三輪」と記されている。
  25. ^ kinro_ntvのツイート(487583738075693056)
  26. ^ となりのトトロ(1988)(スタジオジブリ公式サイト 制作作品一覧)
  27. ^ スタンリー@金曜ロードSHOW!による2016年11月4日22時12分のツイート
  28. ^ kinro_ntvのツイート(487583785743966208)
  29. ^ 宮崎駿『出発点〔1979~1996〕』(徳間書店、1996年)p.397「企画書「となりのトトロ」」
  30. ^ カレンダーは公開年より30年前の1958年のカレンダー。
  31. ^ a b c DVD「風の谷のナウシカ」特典ディスク『ジブリはこうして生まれた。~再現映像で綴る誕生物語~』、2003年。
  32. ^ プロフェッショナル 仕事の流儀」、2008年8月5日
  33. ^ a b スタジオジブリ責任編集『トトロがいっぱいTOTORO―1988-1995』1995年、徳間書店、193頁。ISBN 4-19-860269-7
  34. ^ 日経流通新聞』1991年2月16日付、8頁。
  35. ^ 鈴木プロデューサーインタビュー
  36. ^ 「ブエナビスタホームエンターテイメントのビデオソフト」『日経産業新聞』1997年11月11日、3面。
  37. ^ 日テレNEWS24 「となりのトトロ」500週ランクイン達成2011年
  38. ^ 黒沢明「夢は天才である」 文藝春秋 1999年8月刊
  39. ^ ファインディング・ニモ インタビュー: ジョン・ラセター インタビュー:宮崎駿のアニメの魅力映画.com 2003年12月1日
  40. ^ 2005年日本国際博覧会協会 「サツキとメイの家」 2005年
  41. ^ これについて東京都東村山市は、万博終了後の同市への移設・保存を目的に署名活動を行った。
  42. ^ 夕刊デイリー』(1997年12月13日3頁) 大分県教育委員会汚職事件(2008年)の当事者であったことから、現在では公にはされていない。
  43. ^ 佐伯市観光協会オフィシャルサイト「 佐伯市観光大百科[リンク切れ]
  44. ^ 「ととろバス停」移設して復活! 佐伯市コミュニティーバス活用 大分合同新聞 2015年4月19日(47NEWS。元記事のURLは[1](削除済み)
  45. ^ a b ナリナリドットコム2010年8月30日記事「公園になった“トトロの住む家”、宮崎監督デザインの「Aさんの庭」訪問。」
  46. ^ トトロの公園、再び 宮崎駿監督デザイン、東京・杉並に(2009年9月8日時点のアーカイブ) asahi.com 2009年9月6日
  47. ^ 北海道ファンマガジン 深川市の高台「戸外炉(トトロ)峠」には、あの「ねこバス」がある!?”. 2014年11月8日閲覧。
  48. ^ "バンダイこどもアンケートレポートVol.185 「お子様に観せたい映画は?」" (PDF) (Press release). バンダイ. 2011-01. 2011-11-29閲覧 {{cite press release2}}: |date=の日付が不正です。 (説明)
  49. ^ 映画.com映画史上のアニメ映画第1位は「となりのトトロ」 英タイムアウト誌発表」 2009年10月13日
  50. ^ 映画.com英誌選出「史上最高のアニメ映画50本」 2011年11月7日
  51. ^ 別冊宝島2611『80年代アイドルcollection』p.93.
  52. ^ kinro_ntvのツイート(487570110358368256)
  53. ^ 『ロマンアルバムエクストラVol.69 となりのトトロ』(徳間書店)122頁
  54. ^ 映画「コクリコ坂から」のパンフレット(企画のための覚書「コクリコ坂から」について「港の見える丘」より)
  55. ^ 『ロマンアルバムエクストラVol.69 となりのトトロ』(徳間書店)122頁
  56. ^ 陣屋(3) - マイナビ女子オープン中継ブログ・2016年4月12日
  57. ^ a b kinro_ntvのツイート(487591164179005440)
  58. ^ kinro_ntvのツイート(487591182315163649)
  59. ^ kinro_ntvのツイート(487569313394462720)
  60. ^ 『ジブリはこうして生まれた。』
  61. ^ kinro_ntvのツイート(487579833962995713)
  62. ^ kinro_ntvのツイート(487579879974514690)
  63. ^ 『THE ART OF となりのトトロ』に掲載の初期イメージボードの設定より
  64. ^ よくある質問トトロのふるさと基金(2018年3月18日閲覧)
  65. ^ 「タレント・キャラクター消費者の好意度 麗しのオードリー不滅 イメージネット調査」『日経流通新聞MJ』2004年12月27日付、2面。
  66. ^ a b c 叶精二『宮崎駿全書』124頁。
  67. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa 叶精二『宮崎駿全書』122頁。
  68. ^ a b 叶精二『宮崎駿全書』125頁。
  69. ^ 『トトロ』DVDが前人未到600週ランクイン - オリコン 2013年6月26日
  70. ^ オリコンブルーレイディスク(BD)週間ランキング(30日付) - 毎日新聞デジタル 2012年7月25日
  71. ^ a b c d e f g h i j k l 2011年3月21日放送 日本テレビ 『スタジオジブリ物語』
  72. ^ [となりのトトロ]15回目の放送も14.2%の好視聴率 Archived 2016年11月7日, at the Wayback Machine. マイナビニュース 2016年11月7日発行、同日閲覧。

関連項目

外部リンク