マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット
Michaël Dudok de Wit マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット | |||||||||||||||||||||||
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生年月日 | 1953年7月15日(71歳) | ||||||||||||||||||||||
出生地 | ユトレヒト州アプカウデ | ||||||||||||||||||||||
民族 | オランダ人 | ||||||||||||||||||||||
職業 |
アニメーション作家 アニメーター イラストレーター | ||||||||||||||||||||||
ジャンル | 映画、絵本 | ||||||||||||||||||||||
活動期間 | 1978年 - | ||||||||||||||||||||||
公式サイト | Dudok de Wit Animation - Welcome | ||||||||||||||||||||||
主な作品 | |||||||||||||||||||||||
アニメーション映画 書籍
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マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット(Michaël Dudok de Wit、1953年7月15日 - )は、オランダ出身のアニメーション作家、アニメーター、イラストレーターである。主にイギリスを拠点として、短編アニメーション映画を中心に活動している。
概要
[編集]オランダで生まれ、イギリスを拠点として活動するアニメーター、イラストレーターである。主に短編アニメーション映画を中心に活動している。監督した『岸辺のふたり』は、第73回アカデミー賞にて短編アニメ賞を受賞するなど、各賞を受賞した。また、長編アニメーション映画としては、日本・フランス・ベルギー合作の『レッドタートル ある島の物語』で監督を務めた。同作のシナリオと絵コンテを作成するため、一時は日本に居住していた。同作は2016年に公開され、カンヌ国際映画祭のある視点部門特別賞を受賞した。
来歴
[編集]生い立ち
[編集]1953年、オランダのユトレヒト州アプカウデにて生まれる。スイスに渡りジュネーヴ州ジュネーヴでエッチングを学んだあとイギリスに移り、サリー・インスティテュート・オブ・アート・アンド・デザイン(現UCA芸術大学)にてアニメーションを学び[1][2]、卒業後1978年に初めての映画となる『インタビュー』を制作した[1]。
アニメーターとして
[編集]1980年以降はフリーランサーとして活躍し、テレビ番組やコマーシャルのためのアニメーション制作に従事[2]。1994年の『お坊さんと魚』では、多くの賞を受賞し注目を集めた。1994年8月にオタワ国際アニメーションフェスティバル審査員特別賞を、1996年3月にセザール賞短編アニメーション賞を、同年8月に広島国際アニメーションフェスティバルヒロシマ賞を受賞するとともに、第67回アカデミー賞の短編アニメ賞にもノミネートされた。
2000年の『岸辺のふたり』は、2001年1月に英国アカデミー賞の短編アニメーション賞を受賞し、同年3月には第73回アカデミー賞の短編アニメ賞を受賞している。そのほかにも、2000年9月にオタワ国際アニメーションフェスティバルのインディペンデント作品賞と観客賞を、2001年6月にはアヌシー国際アニメーション映画祭の短編部門グランプリと観客賞を、2002年6月にはザグレブ国際アニメーション映画祭グランプリを、同年8月の広島国際アニメーションフェスティバルではグランプリと観客賞を、それぞれ受賞している。なお、2005年には、オタワ国際アニメーションフェスティバルの審査員に就任した。
スタジオジブリの鈴木敏夫より打診され、自身初の長編映画『レッドタートル ある島の物語』の監督に就任[3]。スタジオジブリとワイルドバンチの出資を受け、2007年頃より製作準備に入った[3]。日本の東京都小金井市に転居し、シナリオと絵コンテを作成した。高畑勲らのチェックを受けたうえで、絵コンテが完成すると今度はフランスに戻り、本格的な製作に入った[3]。2016年5月、『レッドタートル ある島の物語』にて、カンヌ国際映画祭のある視点部門特別賞を受賞した。そのほか、同年9月にアテネ国際映画祭の審査員特別賞と観客賞を受賞している。
イラストレーターとして
[編集]絵本の制作も手掛けており、絵本作家テオとともに共同制作した絵本『オスカーとフー』は、日本でも評論社から発行された[1]。
賞歴
[編集]- 1994年 - オタワ国際アニメーションフェスティバル審査員特別賞(『お坊さんと魚』)。
- 1996年 - セザール賞短編アニメーション賞(『お坊さんと魚』)。
- 1996年 - 広島国際アニメーションフェスティバルヒロシマ賞(『お坊さんと魚』)。
- 2000年 - オタワ国際アニメーションフェスティバルインディペンデント作品賞(『岸辺のふたり』)。
- 2000年 - オタワ国際アニメーションフェスティバル観客賞(『岸辺のふたり』)。
- 2001年 - 英国アカデミー賞短編アニメーション賞(『岸辺のふたり』)。
- 2001年 - アカデミー賞短編アニメ賞(『岸辺のふたり』)。
- 2001年 - アヌシー国際アニメーション映画祭短編部門グランプリ(『岸辺のふたり』)。
- 2001年 - アヌシー国際アニメーション映画祭観客賞(『岸辺のふたり』)。
- 2002年 - ザグレブ国際アニメーション映画祭グランプリ(『岸辺のふたり』)。
- 2002年 - 広島国際アニメーションフェスティバルグランプリ(『岸辺のふたり』)。
- 2002年 - 広島国際アニメーションフェスティバル観客賞(『岸辺のふたり』)。
- 2016年 - カンヌ国際映画祭ある視点部門特別賞(『レッドタートル ある島の物語』)。
- 2016年 - アテネ国際映画祭審査員特別賞(『レッドタートル ある島の物語』)。
- 2016年 - アテネ国際映画祭観客賞(『レッドタートル ある島の物語』)。
主な作品
[編集]アニメ
[編集]- 『インタビュー』 The Interview (1978年)
- 『トム・スウィープ』 Tom Sweep (1992年)
- 『お坊さんと魚』 Le moine et le poisson (1994年)
- 『岸辺のふたり』 Father and Daughter (2000年)
- 『紅茶の香り』 The Aroma of Tea (2006年)
- 『レッドタートル ある島の物語』 The Red Turtle (2016年)
絵本イラスト
[編集]- 『オスカーとフー』(テオ文、評論社、2004年)
- 『オスカーとフー いつまでも』 (テオ文、評論社、2005年)
その他の仕事
[編集]- 『ファンタジア2000』 Fantasia 2000 (1999年) - アニメーター
関連人物
[編集]関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c 「アニメーションと絵本――マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット氏との共同制作」『『第2回 日仏アニメーションの出会い』4日目』京都精華大学。
- ^ a b “Michael Dudok De Wit Receives Honorary Degree From Alma Mater”. Animation World Network (2002年7月9日). 2016年4月19日閲覧。
- ^ a b c 山崎美穂聞き手「ジブリの大博覧会――さあ、時を超えよう。――鈴木敏夫プロデューサー」『中日新聞』26193号、中日新聞東海本社、2015年9月11日、17面。
- ^ スタジオジブリ STUDIO GHIBLI [@JP_GHIBLI] (2022年2月23日). "「宮﨑さんの『シュナの旅』の英語版が、11/1に北米で発売されることになりました」". X(旧Twitter)より2022年3月1日閲覧。
- ^ Alex Dudok de Wit [@dudeydok] (2022年2月22日). "「Some personal news」「I'm translating SHUNA'S JOURNEY, a 1983 graphic novel by Hayao Miyazaki, into English.」". X(旧Twitter)より2022年3月1日閲覧。
- ^ NEW YORK (AP) (2022年2月22日). “Graphic novel by Miyazaki to be issued in the US”. AP通信 2022年3月1日閲覧。
外部リンク
[編集]- Dudok de Wit Animation - Welcome - デュドク・ドゥ・ヴィットアニメーションの公式サイト
- マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット - IMDb