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[[長野県]]に属するが、日本海側である[[北信地方]]との繋がりは[[中信地方]]以上に浅い。戦国時代には[[武田信玄]]や[[徳川家康]](江戸入封前)の領土だった地域で、[[中央本線]]沿線の[[松本地域]]と[[山梨県]]、[[天竜川]]流域で[[遠州灘]]沿岸([[静岡県]][[遠江国|遠江地域]]と[[愛知県]][[東三河]]地域)との繋がりが深い。遠江や東三河との間では行政面の交流が活発であり、「[[三遠南信]]」という自治体間の交流圏を形成している。 |
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特に南端部に位置する[[矢作川]]流域の[[根羽村]]や[[平谷村]]は、隣接する愛知県[[豊田市]]等の自治体との関わりが深い。[[日本の道州制論議|道州制論議]]でも中部州への加入を望む動きが出ている<ref name=yomiuri>[https://archive.is/20130501075450/http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/feature/nagano1197597072740_02/news/20071214-OYT8T00295.htm 2007年5月19日読売新聞](2013年5月1日時点の[[archive.is|アーカイブ]])</ref><ref name=minamishinshu>[https://web.archive.org/web/20100206041521/http://local55.jp/local-news.jp/pwm/newsdetail-1001_4140.html 2008年5月30日南信州新聞](2010年2月6日時点の[[インターネット |
特に南端部に位置する[[矢作川]]流域の[[根羽村]]や[[平谷村]]は、隣接する愛知県[[豊田市]]等の自治体との関わりが深い。[[日本の道州制論議|道州制論議]]でも中部州への加入を望む動きが出ている<ref name=yomiuri>[https://archive.is/20130501075450/http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/feature/nagano1197597072740_02/news/20071214-OYT8T00295.htm 2007年5月19日読売新聞](2013年5月1日時点の[[archive.is|アーカイブ]])</ref><ref name=minamishinshu>[https://web.archive.org/web/20100206041521/http://local55.jp/local-news.jp/pwm/newsdetail-1001_4140.html 2008年5月30日南信州新聞](2010年2月6日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。 |
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== 自然地理 == |
== 自然地理 == |
2017年9月4日 (月) 18:10時点における版
南信地方のデータ | ||
国 | 日本 | |
地方 | 中部地方、中央高地、甲信越地方 | |
上伊那地域+飯伊地域 | ||
面積 | 3,277.47 km2 | |
総人口 | 364,441人 (2007年3月31日) | |
諏訪地域+上伊那地域+飯伊地域 | ||
面積 | 3,992.87 km2 | |
総人口 | 575,210人 (2006年3月31日) |
南信地方(なんしんちほう)とは、長野県の南部(木曽地方を除く)の地域を指す。
範囲
- 上伊那地域・飯伊地域
- 狭義では伊那谷の一帯で、飯田線沿線。伊那地方(いなちほう)と呼ばれる事もある。更に、飯田を中心とする下伊那郡を南信州(みなみしんしゅう)、「飯伊(はんい)地域」と呼ぶ事がある。
- 特に自然地理や交通では、中央本線・甲州街道・中山道の沿線に当たる諏訪地域を、むしろ伊那地方とは区別して、「松本諏訪地方」として、気象区分など「長野県中部」に区分することもある。
- 木曽・伊那(上伊那地域・飯伊地域・木曽地域)
- 木曽地域は天竜川流域ではないので、南信地方には含まれないが、(糸魚川静岡構造線より西側に位置しており)観光ガイドでは木曽・伊那として括られることがある。天気予報でも、木曽と上下伊那が一組で「長野県南部」に区分されている。
概要
諏訪湖周辺および天竜川流域に位置し、西を木曽山脈に、東を赤石山脈(中央構造線)に挟まれた地方である。
長野県に属するが、日本海側である北信地方との繋がりは中信地方以上に浅い。戦国時代には武田信玄や徳川家康(江戸入封前)の領土だった地域で、中央本線沿線の松本地域と山梨県、天竜川流域で遠州灘沿岸(静岡県遠江地域と愛知県東三河地域)との繋がりが深い。遠江や東三河との間では行政面の交流が活発であり、「三遠南信」という自治体間の交流圏を形成している。
特に南端部に位置する矢作川流域の根羽村や平谷村は、隣接する愛知県豊田市等の自治体との関わりが深い。道州制論議でも中部州への加入を望む動きが出ている[1][2]。
自然地理
歴史
古代
律令制度下で五畿七道が整備され、東山道伊那郡・諏訪郡に属した。令制国では、伊那谷と諏訪盆地の一帯が諏方国として分立した時期もあったが、短い年月で信濃国に編入された。
中世・近世
戦国時代には武田信玄の領土になった。武田信玄と徳川家康の抗争に由来する地名として、兵越峠がある。
江戸時代になると、現在の上伊那郡は高遠藩の領土となり、下伊那郡は飯田藩、諏訪郡は高島藩の領土となった。また、江戸時代から明治時代に渡って、伊那地方は日本でも有数の林業地帯となり、伊那地方産の木材は、天竜川の舟運を利用して、下流の遠州灘沿岸に運搬されていた。この伊那地方産の木材は、明治以降に浜松で楽器産業が興った要因にもなっている。
近現代
明治維新期の廃藩置県では、伊那地方の幕府領は伊那県に、高島藩は高島県に、飯田藩は飯田県に、高遠藩は高遠県にそれぞれ再編されたが、1871年12月31日には全て筑摩県に編入された。そして、1876年8月21日に筑摩県が分割されると、長野県に編入された。
伊那谷は明治前期の鉄道建設からは漏れたものの、1927年には飯田線の全線が開通した(飯田線各社の統合・国有化は、第二次大戦中の1943年)。
地域
都市雇用圏(10% 通勤圏)の変遷
南信地方における都市雇用圏(10% 通勤圏)。一般的な都市圏の定義については都市圏を参照のこと。
- 10% 通勤圏に入っていない町村は、各統計年の欄で灰色かつ「-」で示す。
自治体 ('80) |
1980年 | 1990年 | 1995年 | 2000年 | 2005年 | 2010年[3] | 自治体 (現在) |
地域 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
諏訪市 | 諏訪 都市圏 11万4705人 |
諏訪 都市圏 10万9028人 |
諏訪 都市圏 12万7278人 |
諏訪 都市圏 13万0616人 |
諏訪 都市圏 13万3323人 |
諏訪 都市圏 20万4875人 |
諏訪市 | 諏訪 |
茅野市 | 茅野市 | |||||||
原村 | 原村 | |||||||
富士見町 | - | 富士見町 | ||||||
岡谷市 | 岡谷 都市圏 11万2678人 |
岡谷 都市圏 10万9260人 |
岡谷 都市圏 8万2591人 |
岡谷 都市圏 8万0325人 |
岡谷 都市圏 7万7562人 |
岡谷市 | ||
下諏訪町 | 下諏訪町 | |||||||
辰野町 | - | 伊那 都市圏 14万1715人 |
伊那 都市圏 14万2453人 |
伊那 都市圏 19万0412人 |
辰野町 | 上伊那 | ||
伊那市 | 伊那 都市圏 8万4003人 |
伊那 都市圏 11万1759人 |
伊那 都市圏 11万6512人 |
伊那市 | ||||
高遠町 | ||||||||
長谷村 | ||||||||
宮田村 | 宮田村 | |||||||
南箕輪村 | 南箕輪村 | |||||||
箕輪町 | - | 箕輪町 | ||||||
駒ヶ根市 | - | - | - | - | - | 駒ヶ根市 | ||
飯島町 | - | - | - | - | - | 飯島町 | ||
中川村 | - | - | - | - | - | 中川村 | ||
南信濃村 | - | - | - | - | 飯田 都市圏 17万1491人 |
飯田 都市圏 16万6652人 |
飯田市 | 飯伊 |
上村 | - | - | 飯田 都市圏 16万8439人 |
飯田 都市圏 16万9427人 | ||||
飯田市 | 飯田 都市圏 14万1286人 |
飯田 都市圏 14万6498人 | ||||||
鼎町 | ||||||||
上郷町 | ||||||||
高森町 | 高森町 | |||||||
下條村 | 下條村 | |||||||
喬木村 | 喬木村 | |||||||
豊丘村 | 豊丘村 | |||||||
阿智村 | 阿智村 | |||||||
清内路村 | - | |||||||
泰阜村 | - | 泰阜村 | ||||||
浪合村 | - | - | 阿智村 | |||||
松川町 | - | - | 松川町 | |||||
阿南町 | - | - | 阿南町 | |||||
天龍村 | - | - | - | - | 天龍村 | |||
売木村 | - | - | - | - | - | 売木村 | ||
平谷村 | - | - | - | - | - | - | 平谷村 | |
根羽村 | - | - | - | - | - | - | 根羽村 | |
大鹿村 | - | - | - | - | - | - | 大鹿村 |
- 1984年12月1日 - 鼎町が飯田市に編入。
- 1993年7月1日 - 上郷町が飯田市に編入。
- 2005年10月1日 - 上村、南信濃村が飯田市に編入。
- 2006年1月1日 - 浪合村が阿智村に編入。
- 2006年3月31日 - 伊那市、高遠町、長谷村が新設合併し、伊那市が発足。
- 2009年3月31日 - 清内路村が阿智村に編入。
都市圏(国土交通省)
国土交通省が基準として定めている都市圏では2000年現在で以下の市町村が含まれる。
- 飯田市都市圏
- 飯田市
- 下伊那郡(売木村及び根羽村を除く)
- 上伊那郡(中川村)
昼夜間人口比
2010年国勢調査によれば、昼夜間人口比が100%を超え、流入超過となっている自治体は富士見町(108.4%)、諏訪市(107.8%)、飯田市・駒ヶ根市(104.7%)、平谷村(101.8%)、伊那市(100.5%)となっている。
生活圏間流動
国土交通省の「全国幹線旅客純流動調査」の生活圏間流動において、諏訪・伊那及び飯田を出発地とする目的地は以下のようになっている。ただし、同調査では同じ都道府県内の生活圏へのデータがないため、それらを除く。
- 出発地:諏訪・伊那
順 | 目的地 | 万人/年 |
1 | 峡北 | 114.4 |
2 | 国中 | 108.3 |
3 | 東京23区 | 92.4 |
4 | 多摩 | 53.5 |
5 | 豊田 | 50.2 |
6 | 横浜 | 30.9 |
7 | 名古屋 | 29.9 |
8 | 相模原 | 24.4 |
9 | 船橋 | 22.2 |
10 | 東三河 | 22.0 |
- 出発地:飯田
順 | 目的地 | 万人/年 |
1 | 豊田 | 96.4 |
2 | 名古屋 | 55.7 |
3 | 静岡西部 | 54.1 |
4 | 東濃 | 47.1 |
5 | 東三河 | 42.2 |
6 | 東京23区 | 12.8 |
7 | 岐阜 | 7.8 |
8 | 中濃 | 6.7 |
8 | 国中 | 6.7 |
10 | 多摩 | 5.7 |
交通
鉄道
道路
空港
松本空港(松本市・塩尻市)か中部国際空港(知多半島沖)が最寄りの空港である。
タクシー
- 諏訪交通圏
- 岡谷市、諏訪市、茅野市、下諏訪町
- 飯田市A - 飯田市(飯田地区)
- 飯田市B - 飯田市(上村地区・南信濃地区)
- 伊那市A - 伊那市(伊那地区)
- 伊那市B - 伊那市(高遠地区・長谷地区)
- 駒ヶ根市 - 市域に同じ
- 諏訪郡A - 富士見町、原村
- 上伊那郡A - 辰野町、箕輪町、南箕輪村
- 上伊那郡B - 宮田村
- 上伊那郡C - 飯島町、中川村
- 下伊那郡 - 郡域に同じ
メディア
- 新聞
- FMラジオ局
特産品
- 食品
- 工芸品
脚注
- ^ 2007年5月19日読売新聞(2013年5月1日時点のアーカイブ)
- ^ 2008年5月30日南信州新聞(2010年2月6日時点のアーカイブ)
- ^ 平成26年度総合調査研究