「レット・イット・ビー (曲)」の版間の差分
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イギリスでは『[[ストロベリー・フィールズ・フォーエバー|ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー]]』/『[[ペニー・レイン]]』以来となるメンバーの写真入りのオリジナル・スリーヴ(レコードを入れる紙製の袋)でリリースされた(当時のイギリスのシングルは共通のレコード袋に入れられて販売されていた)が、最高位は2位と、最後を1位で飾る事はできなかった。[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の『[[ビルボード]]』(Billbaord)誌では初登場6位で、これは当時のビルボードHOT100初登場最高位で、これは[[マイケル・ジャクソン]]が1996年に発売した『スクリーム』(初登場5位)まで破られなかった。1970年4月11日にチャート第1位を獲得。ビルボード誌1970年年間ランキングは第9位。アメリカだけで200万枚以上のセールスを記録している。イギリスでは、「ミュージック・ウィーク」誌で最高位第2位を獲得し、30万枚以上のセールスに留まっている。日本では138万枚以上<ref>[http://web.archive.org/web/20060222174116/http://www.tmkk24.com/9record.htm ビートルズのレコード](2006年2月22日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]]){{信頼性要検証|date=2016年8月|title=個人ファンサイトのため。}}</ref>{{信頼性要検証|date=2016年8月|title=個人ファンサイトのため。}}の売り上げを記録し、国内で発売されたビートルズのシングルの中では最大のヒット作となった。B面は「[[ユー・ノウ・マイ・ネーム]]」。また、マスター・テープ到着前に発売したので日本盤のみ、ジャケットにステレオ表記があるにもかかわらず、モノラル・ヴァージョンで発売された(後にジャケットのステレオ表記は削除された)。但し、モノラル・ヴァージョンは公式には作られておらず、このシングルに収録されている物は、ステレオ・ヴァージョンをそのままモノラル化したものである。 |
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== 収録アルバム == |
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2017年9月4日 (月) 16:36時点における版
「レット・イット・ビー Let It Be」 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ビートルズ の シングル | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
B面 | ユー・ノウ・マイ・ネーム | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
リリース | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
録音 |
アップル・スタジオ (1969年1月31日) アビー・ロード・スタジオ (1969年4月30日,1970年1月4日) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ジャンル | ロック | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
時間 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
レーベル | アップル・レコード | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
作詞・作曲 | レノン=マッカートニー | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
プロデュース | ジョージ・マーティン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
チャート最高順位 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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「レット・イット・ビー」(Let It Be)はビートルズが1970年3月に発売した22枚目のオリジナル・シングル曲かつ同バンド活動中の最後のシングル盤。また映画『レット・イット・ビー』のテーマ曲かつイギリス盤公式オリジナル・アルバム『レット・イット・ビー』のタイトル曲。
解説
名義はレノン=マッカートニーだがポール・マッカートニーが単独で作詞作曲している。リード・ヴォーカルはポール・マッカートニー。
ポールは当初からこの曲をゴスペル風に仕上げることを考えていたようでビリー・プレストンは「『ゴスペルっぽくするにはどうしたらいい?』とポールに質問された」と述べている。そしてビリーのアイデアを基にゴスペル風のオルガンとコーラスを取り入れたという。ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500において第20位。
映画『レット・イット・ビー』のサウンド・トラック盤『レット・イット・ビー』(ビートルズのラスト・アルバム)[注釈 1]に収録されている曲。
ビートルズが分裂しつつあるのをポールが悲観している頃に亡き母メアリー・マッカートニー[注釈 2]が降りて来た際に述べた「あるがままを あるがままに (全てを)受け容れるのです」との囁きを元に書いたと言われている[注釈 3]。
ポールは1979年以降、ウイングスやソロコンサートこの曲を演奏し続けており、現在ではポール・マッカートニーのレパートリーのひとつになっている。また、フェリー・エイド参加時にはカバーをした。
ミキシング
「レット・イット・ビー」はシングル・ヴァージョンがジョージ・マーティン、アルバム収録ヴァージョンがフィル・スペクターのプロデュースによるミックスダウンだが、元々は同じテイクから作られたものである。両者の大きな違いは、下記の通りである。
- ラストのサビのリフレイン("Let it be, let it be..."と繰り返す部分)がシングル・ヴァージョンよりアルバム・ヴァージョンの方が1回多い。
- シングルでは1969年4月30日にオーヴァー・ダビングされたジョージのリード・ギターを、アルバムでは1970年1月4日にオーヴァー・ダビングされたジョージのリード・ギターを採ってミックスダウンされている。またアルバムでは、間奏後、ポールのヴォーカルに戻って以降エンディングに至るまで、1970年1月4日録音のリード・ギターが前面にフィーチャーされている。
- オーケストレイションとコーラス
また、ヴォーカルのエコー、ドラムのハイハットのエコー、ステレオの定位、個々の楽器のバランスなど、細部における違いも多い。
また、映画および『ネイキッド』で使用したのは別テイクで、映画版のソロとほぼ同じ。映画版の3ヴァースにはシングル盤・アルバム盤、ネイキッドのテイクにはない歌詞"There will be no sorrow"という一節を含んでいる。
シングル盤
イギリスでは『ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー』/『ペニー・レイン』以来となるメンバーの写真入りのオリジナル・スリーヴ(レコードを入れる紙製の袋)でリリースされた(当時のイギリスのシングルは共通のレコード袋に入れられて販売されていた)が、最高位は2位と、最後を1位で飾る事はできなかった。アメリカの『ビルボード』(Billbaord)誌では初登場6位で、これは当時のビルボードHOT100初登場最高位で、これはマイケル・ジャクソンが1996年に発売した『スクリーム』(初登場5位)まで破られなかった。1970年4月11日にチャート第1位を獲得。ビルボード誌1970年年間ランキングは第9位。アメリカだけで200万枚以上のセールスを記録している。イギリスでは、「ミュージック・ウィーク」誌で最高位第2位を獲得し、30万枚以上のセールスに留まっている。日本では138万枚以上[1][信頼性要検証]の売り上げを記録し、国内で発売されたビートルズのシングルの中では最大のヒット作となった。B面は「ユー・ノウ・マイ・ネーム」。また、マスター・テープ到着前に発売したので日本盤のみ、ジャケットにステレオ表記があるにもかかわらず、モノラル・ヴァージョンで発売された(後にジャケットのステレオ表記は削除された)。但し、モノラル・ヴァージョンは公式には作られておらず、このシングルに収録されている物は、ステレオ・ヴァージョンをそのままモノラル化したものである。
収録アルバム
- 『レット・イット・ビー』
- 『ザ・ビートルズ1967年〜1970年』
- 『ビートルズ バラード・ベスト20』
- 『20グレイテスト・ヒッツ』
- 『ザ・ビートルズ・アンソロジー3』
- 『パスト・マスターズ Vol.2』
- 『ザ・ビートルズ1』
- 『レット・イット・ビー...ネイキッド』
カバー・バージョン
- アレサ・フランクリン - 1970年のアルバム『This Girl's in Love with You』に収録。
- ホセ・フェリシアーノ - 1970年のアルバム『Fireworks』に収録。
- オリジナルズ - 1970年のアルバム『Naturally Together』に収録。
- クラレンス・カーター - 1970年のアルバム『Patches』に収録[2]。
- ジョーン・バエズ - 1971年のシングル。ビルボード誌最高位47位を記録。
- ビル・ウィザース - 1971年のアルバム『Just as I Am』に収録。
脚注
注釈
- ^ アルバムの『レット・イット・ビー』は最初、写真集付きのボックス・セットとして発売され後に廉価版が発表された。
- ^ Mother Maryは一般的に聖母マリアと解釈されるがポール本人は「僕の母・メアリー=マッカートニー」とインタビューで答えている。だが、「この曲を聴いた人が聖母マリアと解釈するのは当然だ。この曲で信仰心を高めてくれれば光栄。」とも語っている。
- ^ 美術史の若桑みどりは『レット・イット・ビー』(主婦の友社 1988年)において「ビートルズはこの絶望的な時代を生きるすべての人に、最悪の状況でも破滅せぬための“wisdom"をくれた。どうしようもない状況を暴力的に変えようというのではない。さりとて、それに従えとか、満足せよというのでもない。そういう状況の中でも、やけを起こさず、希望を捨てないというのである」と書いている。
出典
- ^ ビートルズのレコード(2006年2月22日時点のアーカイブ)[信頼性要検証]
- ^ Clarence Carter - Patches (Vinyl, LP, Album) at Discogs
先代 サイモン&ガーファンクル「明日に架ける橋」 |
Billboard Hot 100 ナンバーワンシングル 1970年4月11日 |
次代 ジャクソン5「ABC」 |