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: 新幹線は島式ホーム1面2線を使用する。ホームの南側が5番線、北側が6番線である。ホームがある線路は待避線(副本線)であり、その外側にホームのない本線(通過線)がある。島式ホームの外側に本線(通過線)を設ける構造は日本の新幹線駅では当駅のみである。<!--[[熱海駅]]新幹線ホームが2面2線の通過本線がない関係で、-->当駅始発・終着を除く「こだま」号の大半は、通過列車を待避する。ホームの南側には検修庫([[三島車両所]]検修線)が設置されているため、ここから在来線ホームを見渡すことができない。 |
: 新幹線は島式ホーム1面2線を使用する。ホームの南側が5番線、北側が6番線である。ホームがある線路は待避線(副本線)であり、その外側にホームのない本線(通過線)がある。島式ホームの外側に本線(通過線)を設ける構造は日本の新幹線駅では当駅のみである。<!--[[熱海駅]]新幹線ホームが2面2線の通過本線がない関係で、-->当駅始発・終着を除く「こだま」号の大半は、通過列車を待避する。ホームの南側には検修庫([[三島車両所]]検修線)が設置されているため、ここから在来線ホームを見渡すことができない。 |
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: 検修庫の東側には新幹線の[[保線]]基地(三島保線所)が置かれている。また、駅の西方には三島車両所の新幹線留置線が広がっている。車両所・保線所の他に、新幹線関連の機関として三島電力所と三島信号通信所が駅構内に置かれている。 |
: 検修庫の東側には新幹線の[[保線]]基地(三島保線所)が置かれている。また、駅の西方には三島車両所の新幹線留置線が広がっている。車両所・保線所の他に、新幹線関連の機関として三島電力所と三島信号通信所が駅構内に置かれている。 |
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: ホーム上では、[[コンビニエンスストア]]([[ベルマート]])やKIOSK<ref name="kiosk-2">[http://www.kiosk.co.jp/store/eki_map/mishima/home.html 東海キヨスク株式会社 : 主要駅マップ](三島駅新幹線ホーム)、2009年9月12日閲覧。</ref>、桃中軒の[[駅弁]]販売店<ref name="tochuken-2>[http://www.tochuken.co.jp/ekiben01.html 桃中軒 駅弁]、2009年9月12日閲覧。</ref>や立ち食いそば・うどん店<ref name="tochuken-1"/>が営業している。 |
: ホーム上では、[[コンビニエンスストア]]([[ベルマート]])やKIOSK<ref name="kiosk-2">[http://www.kiosk.co.jp/store/eki_map/mishima/home.html 東海キヨスク株式会社 : 主要駅マップ](三島駅新幹線ホーム)、2009年9月12日閲覧。</ref>、桃中軒の[[駅弁]]販売店<ref name="tochuken-2">[http://www.tochuken.co.jp/ekiben01.html 桃中軒 駅弁]、2009年9月12日閲覧。</ref>や立ち食いそば・うどん店<ref name="tochuken-1"/>が営業している。 |
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2017年1月11日 (水) 01:41時点における版
三島駅 | |
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南口(2007年3月23日) | |
みしま Mishima | |
所在地 | 静岡県三島市一番町 |
所属事業者 |
東海旅客鉄道(JR東海・駅詳細) 日本貨物鉄道(JR貨物) 伊豆箱根鉄道(駅詳細) |
三島駅(みしまえき)は、静岡県三島市一番町にある、東海旅客鉄道(JR東海)・日本貨物鉄道(JR貨物)・伊豆箱根鉄道の駅である。
概要
三島市の代表駅である当駅は、JR東海・JR貨物と伊豆箱根鉄道が使用する駅であり、JR東海の東海道新幹線、JR東海・JR貨物の東海道本線(JR東海が第一種鉄道事業者でJR貨物が第二種鉄道事業者)、伊豆箱根鉄道の駿豆線の合計3路線が乗り入れている。JR東海の駅舎と伊豆箱根鉄道の駅舎は分離されているが、駅構内は隣接し、線路がつながっている。JR東海の南口駅舎は富士山と三嶋大社をイメージしたものになっており、中部の駅百選にも選定された。
東海道本線で運行される列車のうち、当駅に停車するものは普通列車が中心だが、東京駅発着で東海道本線と駿豆線を直通運転する特急「踊り子」も停車している。当駅以西へ向かう特急列車も存在していたが、2007年(平成19年)3月18日の特急「東海」の廃止により消滅した。快速「ムーンライトながら」は下りのみ(臨時を含む)当駅に停車していたが、2009年(平成21年)3月14日のダイヤ改正で臨時列車への格下げと同時に停車駅が見直され、両方向とも当駅通過となった。その他夜の下りホームライナー1本が当駅始発で運転されていたが、始発駅が沼津に変更され、こちらも当駅への停車がなくなった[1]。東海道新幹線の列車は、「こだま」の全列車と、東京 - 岡山間(上下各1本は新大阪発着)の「ひかり」が1日上下6本ずつ(2時間に1本)停車し、「こだま」は当駅発着列車も設定されている。
駅は東海道本線の丹那トンネル開削に伴って1934年(昭和9年)12月に開業した。同時に、1898年(明治31年)に運行を開始した駿豆線も下土狩駅から起点を変更し乗り入れた。この三島駅は2代目であり、駿豆線の起点であった下土狩駅が初代の三島駅であった。1969年(昭和44年)4月には東海道新幹線側にも駅が完成し、1987年(昭和62年)4月に行われた国鉄分割民営化では、それまで日本国有鉄道(国鉄)が運営していた三島駅の旅客営業をJR東海、貨物営業をJR貨物がそれぞれ継承した。
2016年限在、JR三島駅の事務管コードは▲520102となっている。
歴史
当駅は1934年(昭和9年)に開業した。丹那トンネル開削に伴う熱海 - 沼津間の開通に合わせての開業である。この三島駅は2代目であり、長泉町にあった初代三島駅こと下土狩駅と区別するため、「三島新駅」と呼ばれた[2]。
1889年(明治22年)に東海道線が国府津駅から静岡駅まで開通した際、東海道の宿場町・三島宿として栄えた三島町に駅は開設されなかった。その理由は、町の人々が鉄道建設に猛反対したため[3](鉄道忌避伝説)と、積極的な誘致活動を展開したが地勢の都合で鉄道を通せなかったため[4]とも言われる。
いずれにせよ鉄道が通らなくなり、人の流れから外れた三島町は寂れてしまった。苦境を脱するために、1891年(明治24年)に隣の長泉村(長泉町の前身)に駅を開設するよう国に請願したが、これは却下された[3]。そんな中、東海道本線から伊豆半島中部温泉地への便を図る目的で、沼津から大仁に至る「豆相鉄道」(伊豆箱根鉄道駿豆線の前身)の計画が立てられた。その話を聞いた三島町では土地の無償提供まで行って誘致を行い、三島町を経由して長泉村で東海道線と接続するように計画を変更させた[3]。これが功を奏し、東海道線が開通した9年後に豆相鉄道線の分岐駅として、ようやく現在の下土狩駅である初代三島駅が設置されたのである。
その後、丹那トンネルを開削し、勾配のきつい御殿場経由から熱海経由に東海道本線のルートを変更させようという計画が発表された。三島町ではその話を聞くや明治時代の二の舞は起こすまいと、当初丹那トンネルの出口に当たる函南から直線ルートで沼津まで抜け、三島市街を通過せずその南を通るルートが取られる予定であったのを、当時の鉄道院総裁であった後藤新平の元へ三島町長が直接請求をするなど当初から積極的な誘致を行い、市街北部を通過させる計画に変更させ、現在地に新しい三島駅を開設させた[3]。それに合わせて以前の三島駅を下土狩駅に改称し、豆相鉄道改めた駿豆鉄道の起点も新しい三島駅に変更された。三島町ではようやく市街地近くに東海道本線の駅が開設された事を大いに喜び、新駅の開業日には富士山を模した駅舎の前に同じ形のアーチが組まれ、同町のみならず、周辺からの人も集めて盛大な式典が催された。また夜になると、アーチには電飾が翌朝まで灯されたといわれる[3]。
新幹線の駅は、新幹線の開業当初から在来線駅に隣接して保線基地や車両基地・信号場が設けられたが、駅は設置されなかった。しかし開通後、地元からの強い要望があり[5][3]、開業5年目の1969年(昭和44年)4月に当駅にもホームが開設された。これは、新幹線の新駅第1号となるものでもあった。
年表
- 1934年(昭和9年)12月1日 - 丹那トンネル開業に伴う東海道本線のルート変更と同時に三島駅(2代目)として開業、旅客・貨物営業開始[6]。同時に駿豆鉄道線(現在の伊豆箱根鉄道駿豆線)が乗り入れ。
- 1965年(昭和40年)4月8日 - 長泉町内に「新幹線三島電留線基地計画」が確定したのを契機に、「国鉄新幹線静岡県東部地域新駅設置期成同盟会」が設立される。
- 1967年(昭和42年)11月8日 - 国鉄理事会で、三島での新駅設置が正式に決定する。
- 1968年(昭和43年)4月9日 - 駅舎の着工。
- 1969年(昭和43年)4月4日 - 駅舎の完成。
- 1969年(昭和44年)4月25日 - 東海道新幹線の駅が開業[6]。
- 1974年(昭和49年)10月1日 - 貨物の取り扱い範囲を専用線発着の車扱貨物のみに縮小[6]。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 荷物の取り扱いを廃止[6]。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、国鉄の駅は東海旅客鉄道(JR東海)と日本貨物鉄道(JR貨物)が継承[6]。
- 1993年(平成5年)2月6日 - 在来線改札口に自動改札機を導入。
- 1995年(平成7年)12月27日 - 三島駅乗客転落事故が発生。
- 1998年(平成10年)11月10日 - 新幹線改札口に自動改札機を導入。
- 2001年(平成13年)9月3日 - 第3回「中部の駅百選」に選定される[7]。
- 2002年(平成14年)3月15日 - 伊豆箱根鉄道改札口に自動改札機を導入。
- 2003年(平成15年)10月1日 -東海道山陽新幹線のダイヤ改正によりひかりが増停車。(一日3往復から6往復に増加し9時台~19時台に2時間ごとの停車となる。)
- 2007年(平成19年)5月 - 東レ専用線廃止。その後、2008年3月15日のダイヤ改正で、当駅を発着する貨物列車の設定が廃止された。
- 2008年(平成20年)
- 2013年(平成25年)8月 - 駅舎の耐震補強工事が完了、新駅舎の使用を開始[8]。
- 2014年(平成26年)7月17日 - アスティ三島サウスの増設部分が開業[9]。
駅構造
JR東海
JR 三島駅 | |
---|---|
北口(2009年7月30日) | |
みしま Mishima | |
所在地 | 静岡県三島市一番町16-1 |
所属事業者 | 東海旅客鉄道(JR東海) |
電報略号 | ミシ |
駅構造 |
高架駅(新幹線) 地上駅(在来線) |
ホーム |
1面2線(新幹線) 2面4線(在来線) |
乗車人員 -統計年度- |
29,670人/日(降車客含まず) -2014年- |
開業年月日 | 1934年(昭和9年)12月1日 |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | 東海道新幹線 |
キロ程 | 120.7 km(東京起点) |
◄熱海 (16.1 km) (25.5 km) 新富士► | |
所属路線 | ■東海道本線 |
キロ程 | 120.7 km(東京起点) |
◄函南 (6.2 km) (5.5 km) 沼津► | |
備考 |
駅長配置駅(管理駅) みどりの窓口 有 |
ホーム・駅構内
在来線(東海道本線)のホームは駅構内の南側にあり、その北側に東海道新幹線のホームがある。在来線ホームは地上にあり、新幹線ホームは高架上にある。
- 在来線ホーム(1 - 4番線)
- 在来線は島式ホーム2面4線を使用する。南側のホームが1番線と2番線、北側のホームが3番線と4番線である。内側の2番線と3番線が駅の本線であり、外側の1番線と4番線は待避線(副本線)である。また、4番線の北側にも待避線が1本あるがホームはない。貨物列車の待避に使われている。
- 東海道本線から駿豆線に乗り入れる特急「踊り子」は上下列車とも1番線の函南寄りから発着する。この1番線の線路ではホーム途中に東海道本線から駿豆線への左片開き分岐器が設置されており、建築限界を破らないようにホームの線路側端に湾状に抉られた部分がある。この部分には黄色の回転灯が2つ設置されている。
- ホーム上ではKIOSK[10]と桃中軒の立ち食いそば・うどん店[11]が営業している。
- 新幹線ホーム(5・6番線)
- 新幹線は島式ホーム1面2線を使用する。ホームの南側が5番線、北側が6番線である。ホームがある線路は待避線(副本線)であり、その外側にホームのない本線(通過線)がある。島式ホームの外側に本線(通過線)を設ける構造は日本の新幹線駅では当駅のみである。当駅始発・終着を除く「こだま」号の大半は、通過列車を待避する。ホームの南側には検修庫(三島車両所検修線)が設置されているため、ここから在来線ホームを見渡すことができない。
- 検修庫の東側には新幹線の保線基地(三島保線所)が置かれている。また、駅の西方には三島車両所の新幹線留置線が広がっている。車両所・保線所の他に、新幹線関連の機関として三島電力所と三島信号通信所が駅構内に置かれている。
- ホーム上では、コンビニエンスストア(ベルマート)やKIOSK[12]、桃中軒の駅弁販売店[13]や立ち食いそば・うどん店[11]が営業している。
番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
在来線ホーム | ||||
1 | ■駿豆線直通 | 大場・修善寺方面 | 特急「踊り子」専用 (両方向とも同一ホーム発着) | |
■東海道本線 (駿豆線からの直通) |
上り | 熱海・東京方面[14] | ||
2 | ■東海道本線 | 下り | 沼津・静岡方面[14] | |
3 | ■東海道本線 | 上り | 熱海・東京方面 | ■東北本線、宇都宮駅まで直通 |
4 | ■東海道本線 | 下り | 沼津・静岡方面 | 当駅始発 |
上り | 熱海・東京方面 | 1日1本のみ | ||
新幹線ホーム | ||||
5 | 東海道新幹線 | 下り | 名古屋・新大阪方面 | |
6 | 東海道新幹線 | 上り | 新横浜・東京方面 |
- JR東海管内においては東海道線から東北本線(宇都宮線)・高崎線に直通する列車について「上野東京ライン」の名称は用いられず(東海道線上り)「東京経由」と案内。
- 当項では東海道線を■オレンジで示しているが、駅の案内にはラインカラーを示していない。
駅舎・設備
駅の出入口は、在来線ホームの南側にある南口と、新幹線ホームの高架下にある北口の2か所。改札内は地下通路で結ばれている。地下通路の在来線ホームと新幹線ホームの間には、日本で初めて設置された平面付き二段階エスカレーター・オートウォークがあり、「ゆうロード・三島」と命名されている。このエスカレーターは登場当初日立製作所のCMでも紹介された。エレベーターは、地下通路と各ホームの間および地下通路と南口の間の合計4か所に設置されている。在来線側の3基は1999年度に、新幹線側の1基は2006年度に整備された[15]。
南口の駅本屋は神保忠良によって設計された[16]。木造一階建て372平方メートルで[16]、屋根の緩やかな曲線により富士山と三嶋大社の社をイメージしているといわれる。南口にはJR線の改札口が1か所あるほか、伊豆箱根鉄道との乗り換え口がある。改札口・乗り換え口のいずれも自動改札機が導入されている。駅本屋には自動券売機(在来線のものはTOICA対応・タッチパネル式[* 1])やJR全線きっぷうりば(みどりの窓口)があり、南口側にはTOICAチャージ機、TOICA非対応のタッチパネル式自動精算機が設置されている。また南口・北口には、エクスプレス券売機(指定席券売機)が設置されている。連絡改札口には自動精算機はない南口側の改札外では、ベルマート[10]とJR東海ツアーズ三島支店[17]が営業している。1934年の開業当初から使用されてきたが、2013年に初代駅舎と同様の外観とし、耐震基準に適合する駅舎に建て替えられた。
高架下にある北口の駅舎には、在来線・新幹線の各改札口や両線の乗り換え口が開設されている。北口は南口と異なり深夜は営業しておらず、そのため地下通路は夜間閉鎖される。駅舎内には南口と同様にすべての改札で自動改札機が導入されている。改札外にはタッチパネル式自動券売機(在来線のものはTOICA対応・タッチパネル式)、JR全線きっぷうりばが設置されている。在来線北口改札内にはTOICAチャージ機とタッチパネル式自動精算機があり、新幹線連絡改札口の在来線側には新型のタッチパネル式の新幹線特急券自動券売機がある[* 2]。北口側では、新幹線改札内でギフトショップ(ギフトキヨスク三島)が、在来線改札内でベルマートが営業している[10]他、飲食店などが入居する「アスティ三島」が北口駅舎に併設されている。また2014年には南口にもアスティ三島が新設された。
駅の南口側と北口側を結ぶ自由通路はない。このため、南口側から北口側へ移動するには、駅前通りを東(函南方)へ約200メートル歩き、三島駅東交差点から北へ約200メートル歩いて線路下のガードをくぐり、そこからさらに西(沼津方)へ約200メートル歩かなければならない。
発車標は、以前は在来線・新幹線のホームに反転フラップ式からLED式に更新された。このほかにも在来線ホームにはLED式の列車接近案内表示器や、新幹線ホームにはLED式のお知らせ表示器がある。改札口前の発車標は北口・南口双方ともすべてLED式となっている。
JR東海の駅長・駅員配置駅(直営駅)であり、管理駅として函南駅を管理している[18]。
伊豆箱根鉄道
伊豆箱根鉄道 三島駅 | |
---|---|
駅舎 | |
みしま Mishima | |
(1.3km) 三島広小路 IS02► | |
所在地 | 静岡県三島市一番町16-1 |
駅番号 | IS01 |
所属事業者 | 伊豆箱根鉄道 |
所属路線 | ■駿豆線 |
キロ程 | 0.0 km(三島起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗車人員 -統計年度- |
8,479人/日(降車客含まず) -2014年- |
開業年月日 | 1934年(昭和9年)12月1日 |
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線から構成される2面3線の櫛形ホームを持つ地上駅である。南側の単式ホームが7番線、北側の島式ホームが8番線と9番線である。8・9番線のホーム上には売店と休憩所がある。駿豆線に乗り入れる特急「踊り子」はJR側の1番線から発着する[* 3]。
駅舎はホームの東端にあり、JR三島駅南口に隣接している。駅舎内部には駿豆線の改札口やJR線との連絡改札口が開設され、自動券売機(連絡改札口の1台と駿豆線改札口の2台のうち1台はタッチパネル式)と自動改札機が設置されている。[* 4]立ち食いそば屋は改札口横にあり、改札内外のどちらからでも利用可能。トイレは改札外にある。その他にコインロッカーが駿豆線の改札前に設置されている。また電車発車時に発車ベルと発車ブザーが流れるが、電車接近放送などの自動放送はない。駿豆線はTOICA非導入であるため、連絡改札口ではTOICAおよび相互利用が可能なICカードは利用できない。[19]
発車標は改札前・ホーム(8・9番線の自動販売機の前のみ)・JRの地下通路の南口へのエレベーターの横に設置されており、すべてLED式である。
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
7・8・9 | ■駿豆線(普通列車) | 伊豆長岡・修善寺方面 |
- 7番線は使用される頻度が低く、ごく一部の営業列車や回送列車などが使用する。このため、8・9番線に比べるとホーム幅が狭く、売店や自動販売機、ベンチなども設置されていない。
貨物取扱・専用線
JR貨物の駅は臨時の車扱貨物のみを取り扱い、2010年現在の取り扱い品は伊豆箱根鉄道大場工場を発着する大雄山線の鉄道車両のみである。
2007年5月下旬まで、駅北側にある東レ三島工場へ続く専用線(全長約1km・非電化)があり、重油(末広町駅・根岸駅発送)やエチレングリコール(浮島町駅発送)が到着していた。しかし、同年7月よりボイラーの燃料が都市ガスへ転換され、取り扱い量の半分以上を占める重油輸送が終了し専用線は廃止された。線路も撤去され駐車場に転用されている。
また、専用線内に貨物ホームがあり、有蓋車(1994年10月にコンテナ化)輸送も行われていたが、1998年10月に廃止された。なお、専用線は駅の5番線北側の側線から分岐していたため、発着する貨車はすべて上り貨物列車で輸送されていた。
駅弁
桃中軒が製造する駅弁の全種類が当駅(北口・新幹線ホーム)で販売されている。地元の三嶋大社で平氏打倒の旗揚げをした源頼朝をイメージした「三嶋旅情 頼朝公旗挙げ御膳」は当駅のみで購入可能である(沼津駅では取り扱っていない)。また、三島名物のうなぎを使用した「清流うな重」や沿線の静岡市清水区由比・蒲原地区で揚げられた桜海老使用の「桜えびめし」もある。[20]
- 清流うな重
- 三嶋旅情 頼朝公旗挙げ御膳
- 桜えびめし
- 三嶋物語 おおね御膳(季節弁当)
- 港あじ鮨
- さとやまのさち
- 御弁当(幕の内)
- 地鶏どん
- 奥駿河の磯ちらし
- 鯛めし
- 助六寿司
- サンドウィッチ
- 桜えびのおにぎり
- とり重
- 富嶽あしたか牛すき弁当
- 伊豆龍馬飛翔会席膳
- 伊豆の思い出 文士の玉手箱
利用状況
- JR東海 - 一日の平均乗車人員は30,567人(2013年度)である。静岡県内では静岡駅・浜松駅に次いで3番目、JR東海の駅では9番目である。
- 伊豆箱根鉄道 - 一日の平均乗車人員は8,748人、降車人員は8,538人(2013年度)であった。駿豆線の駅では最も乗降人員が多い。
「静岡県統計年鑑」「三島の統計」によれば、近年の一日の平均乗車人員の推移は以下の通りである。
年度 | JR東海 | 伊豆箱根 鉄道 |
---|---|---|
1993年 | 34,312 | 11,142 |
1994年 | 31,095 | 11,111 |
1995年 | 30,701 | 11,052 |
1996年 | 31,338 | 11,236 |
1997年 | 30,281 | 10,630 |
1998年 | 29,782 | 10,544 |
1999年 | 29,447 | 10,146 |
2000年 | 29,188 | 9,901 |
2001年 | 29,447 | 9,958 |
2002年 | 29,337 | 9,983 |
2003年 | 29,216 | 9,817 |
2004年 | 29,306 | 9,451 |
2005年 | 29,574 | 9,439 |
2006年 | 29,882 | 9,371 |
2007年 | 30,447 | 9,394 |
2008年 | 30,210 | 9,379 |
2009年 | 29,198 | 8,896 |
2010年 | 29,314 | 8,794 |
2011年 | 29,214 | 8,426 |
2012年 | 29,686 | 8,729 |
2013年 | 30,567 | 8,748 |
2014年 | 29,670 | 8,479 |
駅周辺
箱根の坂は東海道の難所の一つに挙げられるが、その箱根西坂の麓の宿場町として、また、伊豆国の中心地として三島は古くから栄えてきたことから、周辺には見どころも多い。源頼朝が平家打倒の旗揚げをした事で有名な三嶋大社は南口から南へ徒歩10分の距離であり、三島市の名勝である楽寿園は南口を出てすぐである。鰻が名物で、これを扱う料理店も駅周辺に散在している。
北西に約1 - 2kmほど行くと御殿場線の下土狩駅がある。ここは当地に駅ができるまで「三島駅」を名乗っており、当時は駿豆線も下土狩駅まで延びていた。
なお、三島市の中心市街地としては、当駅周辺よりも三島大通り商店街に隣接する伊豆箱根鉄道駿豆線三島広小路駅付近を挙げる場合が多い。また、三島市役所へは三島田町駅が最寄り駅である。
駅から数百メートル進むと長泉町であり、清水町も当駅から2kmとない[要出典]。
南口
南口側には駅前広場が整備され、環境先進都市を目指している三島市にふさわしい、水と緑が溢れる美しい駅前広場となっている。駅前広場はツインロータリー方式で西側がバス乗り場、東側がタクシーと一般車の乗降場となっている。
- 観光案内所
- 三島駅南口観光案内所ステーション
- 富士・伊豆・箱根観光案内所
- レンタカー・レンタサイクル
- 駐車場・駐輪場
- 公共施設
- 郵便局・金融
- 宿泊施設
- ビジネスホテルあい川
- ホテルアルファーワン三島
- ホテル昭明館
- ホテルセレクトイン三島
- ドーミーイン三島
- ホテルニューかのや
- Hotel BLOOM
- HOTEL MASSIMO MISHIMA
- 三島グリーンホテル
- 三島シティホテル
- みしまプラザホテル
- 旅館山月
- 公園
- 楽寿園
- 白滝公園
北口
- 駐車場・駐輪場
- レンタカー
- 公共施設
- 三島税務署
- 三島簡易裁判所
- ハローワーク三島
- 三島労働基準監督署
- 三島市民体育館
- 市民温水プール すいすいみしま
- 商・工業施設
- 銀行
- 静岡銀行 三島駅北支店
- 教育機関
- 三島市立北中学校
- 静岡県立三島北高等学校
- 静岡県立三島長陵高等学校 - 2008年4月に三島駅北口に開校した単位制高校、静岡県立長泉高等学校が前身
- 日本大学国際関係学部・短期大学部
- 日本大学三島中学校・高等学校
- 放送大学 静岡学習センター(三島市民生涯学習センターに一時移転中)
- 宿泊施設
- 東横イン富士山三島駅
- JR東海関連施設
- JR東海 三島社員研修センター
- 東海道新幹線 三島車両所
北口駅前広場
北口では2006年4月現在、大規模な再開発工事が計画されている。北口前にあった約1万m2規模の三共三島工場が2003年に平塚工場に移転統合されたことで駅前の再開発事業がスタートした。再開発事業に伴い三共三島工場跡地の約1万m2については、三島市が約3035m2・日本大学が約4920m2・増進会出版社(現・Z会)が約1651m2を取得した。
三島市が取得した土地部分では、駅前広場のリニューアル工事がなされ、2006年3月に完成している。広場は南口と同様にツインロータリー方式である。東側は一般車専用、西側はバス・タクシー専用。一般車専用レーンは東側からも利用可能。
日本大学が取得した土地については、地上8階建て・延べ床面積約1万5000平方メートルのビルが完成しており、日本大学国際関係学部の校舎として使用されている。1階にはコンビニエンスストアや飲食店のテナントが入っている。
増進会出版社取得分の土地については「Z会三島本社ビル」が完成し稼働している。館内には「大岡信ことば館」が併設されている。
2006年8月には、北口駅前広場奥に新しい自転車駐輪場が完成した。3階建ての建物に約1,400台が収容可能である。さらに立体駐輪場の東側には静岡県立三島長陵高等学校が建設され開校した。
この他、三島駅北口再開発関連では、北口交差点付近にビジネスホテル東横インが進出し、2008年秋に開業した。
バス路線
南口
南口バスターミナルには伊豆箱根バス・東海バスオレンジシャトル・西伊豆東海バス・富士急シティバス・富士急山梨バス・小田急箱根高速バスと富士急伊豆タクシーが乗り入れている。行先は主に三島市街や沼津・裾野方面であるが、御殿場プレミアム・アウトレット、富士急ハイランド、松崎などの観光地への直通便もある。バス乗り場は1番から6番までで、一部の便を除き当バスターミナル始発である。
近距離路線
- 伊豆箱根バス
- 大岡・自由が丘経由 沼津駅行
- 新道経由・旧道経由 沼津駅行
- 旭ヶ丘・加茂・富士見台行
- 富士急シティバス
- 東海バスオレンジシャトル
中距離バス
- 東海バスオレンジシャトル・西伊豆東海バス
- 富士急シティバス
- 【直通】御殿場プレミアム・アウトレット行
- 【急行】裾野駅入口・ぐりんぱ経由 富士山新五合目行
- 富士急シティバス・富士急山梨バス・富士急行
三島市内の停留所にはすべて停車する。
高速バス
- 東海バスオレンジシャトル・小田急箱根高速バス
- 【三島エクスプレス】 新宿駅西口経由バスタ新宿(新宿駅)行(当駅北口にも停車)
- 富士急バス・京王バス
- 【みしまコロッケ号】 渋谷駅経由バスタ新宿(新宿駅)行(当駅北口にも停車)
- 富士急シティバス
- 【高速バス 三島・河口湖ライナー】富士山山中湖・富士急ハイランド経由河口湖駅行
深夜便
- 伊豆箱根バス
- 【臨時】大場・伊豆長岡・大仁経由 修善寺駅行
100円バス
- 伊豆箱根バス・東海バスオレンジシャトル・富士急シティバス
- 富士急伊豆タクシー
北口
乗り場 | 系統 | 主要経由地 | 行先 | 運行事業者 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|
三島駅北口 | 1 | 三島エクスプレス | 池尻大橋 | 新宿駅 | 東海バスオレンジシャトル 小田急箱根高速バス |
南口も停車 |
2 | みしまコロッケ号 | 東名江田・渋谷駅 | 新宿高速バスターミナル | 富士急シティバス 京王バス東 |
南口も停車 | |
下土狩駅・長泉役場 | がんセンター | 富士急シティバス | 南口も停車 | |||
桜堤・徳倉循環 | 三島駅 | 富士急シティバス | 南口も停車 | |||
3 | 特急バス[21] | 伊豆の国市役所・順天堂大学静岡病院・古奈温泉南口 | 長岡温泉駅 | 伊豆箱根バス | 東駿河湾環状道路経由 | |
4 | WILLER EXPRESS | 京都駅・高速長岡京・桃山台駅・WBT大阪梅田 | なんば(OCAT) | WILLER EXPRESS西日本 |
付記
- 当駅のJR線と伊豆箱根鉄道駿豆線の連絡線には、数10cmながらデッドセクション(無電区間)が設置されている。これは、両路線とも直流1500Vで電化されているが、両路線の電流を混触させないためである。
- 駅の南北を結ぶ自由通路の建設計画が、産官学の代表者で組織された三島市南北自由通路推進協議会によって策定されており、2006年月現在JR東海との協議が行われている[22]。協議中の計画案は、駅東側に橋上通路を建設する案と、JR在来線上に橋上駅舎を設置し現在の地下通路を自由通路とする案の二つ[22]である。
- 1991年から年に一度、JR東海と伊豆箱根鉄道が合同で1番線で伊豆箱根鉄道の車両(主に3000系電車)を用いて訓練を実施することがある。この時伊豆箱根鉄道の車両が営業運転では入線することがないJR側のホームに入線する。この訓練の様子は静岡県内のメディアなどでも紹介される[23]。
隣の駅
※新幹線の停車駅および特急「踊り子」の東海道本線内の停車駅は各列車記事を参照のこと。
脚注
注釈
出典
- ^ ただし、乗車整理券は始発駅変更後も改札外の自動券売機で沼津からの分を販売している。
- ^ 原口隆行著 『日本の路面電車 2』 JTB、2000年
- ^ a b c d e f 原口隆行著 『鉄道唱歌の旅 東海道線今昔』 JTB、2002年
- ^ 森信勝著 『静岡県鉄道興亡史』 静岡新聞社、1997年
- ^ 三島町を中心とした17市町村が「国鉄新幹線静岡県東部地域新駅設置期成同盟会」を設立した。
- ^ a b c d e 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 2』 JTB、1998年
- ^ 第3回『中部の駅百選』25駅の認定について[リンク切れ](中部運輸局ホームページ)
- ^ 【社長会見】三島駅 駅舎耐震化の完了について 東海旅客鉄道ニュースリリース 2013年9月11日
- ^ 長谷川隆(2014年7月14日). “JR三島駅南口:新商業施設完成 17日から営業”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
- ^ a b c 東海キヨスク株式会社 : 主要駅マップ(三島駅コンコース・在来線ホーム)、2009年9月12日閲覧。
- ^ a b 桃中軒 店舗紹介、2009年9月12日閲覧。
- ^ 東海キヨスク株式会社 : 主要駅マップ(三島駅新幹線ホーム)、2009年9月12日閲覧。
- ^ 桃中軒 駅弁、2009年9月12日閲覧。
- ^ a b 駅構内における案内表記。これらはJR東海公式サイトの各駅の時刻表で参照可能(駅掲示用時刻表のPDFが使われているため。2015年1月現在)。
- ^ 東海旅客鉄道編『東海旅客鉄道20年史』 東海旅客鉄道、2007年、784頁
- ^ a b 交建設計・駅研グループ著 『駅のはなし』 交通研究協会、1996年
- ^ JR東海ツアーズ 三島支店、2009年9月12日閲覧。
- ^ 『東海旅客鉄道20年史』
- ^ http://toica.jr-central.co.jp/area/index.html TOICA 鉄道ご利用エリア
- ^ JR時刻表2010年8月号(交通新聞社刊)168ページ
- ^ 特急バス運行開始
- ^ a b 市長大いに語る 三島駅南北自由通路(三島市ホームページ)による
- ^ “三島駅で合同訓練を行いました 2013年6月11日”. 伊豆箱根っと (2013年6月13日). 2014年6月14日閲覧。
関連項目
外部リンク
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