西藤原駅
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西藤原駅 | |
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駅舎(2012年5月) | |
にしふじわら NISHIFUJIWARA | |
◄(S14)西野尻 (1.2 km) | |
所在地 | 三重県いなべ市藤原町大貝戸336 |
駅番号 | S15 |
所属事業者 | 三岐鉄道 |
所属路線 | ■三岐線 |
キロ程 | 26.5 km(富田起点) |
電報略号 | ニシ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面2線* |
乗車人員 -統計年度- |
72人/日(降車客含まず) -2019年- |
開業年月日 | 1931年(昭和6年)12月23日[1] |
備考 | 業務委託駅 |
* うち1線は車両保存用として使用しているため、当駅を発着する列車に限ると1面1線となる。 |
西藤原駅(にしふじわらえき)は、三重県いなべ市藤原町大貝戸にある、三岐鉄道三岐線の駅。同線の終着駅である。また、三重県の鉄道駅の中では最北端に当たる。ナンバリングはS15。
歴史
[編集]- 1931年(昭和6年)12月23日:開業[1]。
- 1987年(昭和62年)3月:委託化。
- 2001年(平成13年)
- 2002年(平成14年)7月:新駅舎完成[3]。
- 2015年(平成27年)3月29日:「ウィステリア鉄道」運行終了[4]。
- 2017年(平成29年)1月7日:庭園鉄道「桑工ゆめ鉄道」オープン[5]。
駅構造
[編集]島式ホーム1面2線を持つ地上駅であるが、うち1線は車両保存用として使用しているため、当駅を発着する列車に限ると1面1線となる。
構内には2001年に三岐線の開業70周年を記念して西藤原駅前SL公園[6]が整備され、三岐鉄道創業時に新造された蒸気機関車E102号機、電気機関車ED22型、ディーゼル機関車DB25号機の車輛3輛が展示されている。また、2017年から「桑工ゆめ鉄道」と名付けられた庭園鉄道が、ボランティアの手により不定期[7]に運行されている。2015年まで運行されていた、庭園鉄道「ウィステリア鉄道」が復活した形となっている。
駅舎は蒸気機関車が客車を連ねている様子を模した新しい建物である[1]。業務委託駅であり、簡易郵便局(西藤原簡易郵便局)が併設されている[8]。
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藤原岳から望む西藤原駅(2013年3月)
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ホーム(2012年5月)
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ウィステリア鉄道(2012年5月)
利用状況
[編集]「三重県統計書」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである[9]。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1997年 | 126 |
1998年 | 119 |
1999年 | 105 |
2000年 | 91 |
2001年 | 119 |
2002年 | 131 |
2003年 | 123 |
2004年 | 125 |
2005年 | 119 |
2006年 | 131 |
2007年 | 128 |
2008年 | 128 |
2009年 | 121 |
2010年 | 122 |
2011年 | 112 |
2012年 | 95 |
2013年 | 95 |
2014年 | 98 |
2015年 | 102 |
2016年 | 104 |
2017年 | 96 |
2018年 | 89 |
2019年 | 72 |
- 西藤原駅の利用状況の変遷を下表に示す。
- 輸送実績(乗車人員)の単位は人であり、年度での総計値を示す。年度間の比較に適したデータである。
- 乗降人員調査結果は任意の1日における値(単位:人)である。調査日の天候・行事等の要因によって変動が大きいので年度間の比較には注意を要する。
- 表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。
年度別利用状況(西藤原駅)
年 度 | 当駅分輸送実績(乗車人員):人/年度 | 乗降人員調査結果 人/日 |
特 記 事 項 | ||||
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通勤定期 | 通学定期 | 定期外 | 合 計 | 調査日 | 調査結果 | ||
1968年(昭和43年) | 63,210 | ←←←← | 36,153 | 99,363 | |||
1969年(昭和44年) | 61,050 | ←←←← | 38,988 | 100,038 | |||
1970年(昭和45年) | 55,980 | ←←←← | 36,003 | 91,983 | |||
1971年(昭和46年) | 51,150 | ←←←← | 38,125 | 89,275 | |||
1972年(昭和47年) | 41,130 | ←←←← | 36,525 | 77,655 | |||
1973年(昭和48年) | 40,830 | ←←←← | 33,536 | 74,366 | |||
1974年(昭和49年) | 41,130 | ←←←← | 28,203 | 69,333 | |||
1975年(昭和50年) | 38,430 | ←←←← | 30,574 | 69,004 | |||
1976年(昭和51年) | 31,980 | ←←←← | 27,397 | 59,377 | |||
1977年(昭和52年) | 32,550 | ←←←← | 25,828 | 58,378 | |||
1978年(昭和53年) | 33,900 | ←←←← | 28,203 | 62,103 | |||
1979年(昭和54年) | 32,250 | ←←←← | 30,582 | 62,832 | |||
1980年(昭和55年) | 31,350 | ←←←← | 23,556 | 54,906 | |||
1981年(昭和56年) | 28,500 | ←←←← | 26,896 | 55,396 | |||
1982年(昭和57年) | 30,240 | ←←←← | 28,260 | 58,500 | |||
1983年(昭和58年) | 30,150 | ←←←← | 24,147 | 54,297 | |||
1984年(昭和59年) | 35,100 | ←←←← | 24,244 | 59,344 | |||
1985年(昭和60年) | 36,000 | ←←←← | 25,895 | 61,895 | |||
1986年(昭和61年) | 33,780 | ←←←← | 24,962 | 58,742 | |||
1987年(昭和62年) | 35,280 | ←←←← | 20,532 | 55,812 | |||
1988年(昭和63年) | 28,740 | ←←←← | 22,481 | 51,221 | |||
1989年(平成元年) | 29,220 | ←←←← | 20,070 | 49,290 | |||
1990年(平成2年) | 32,910 | ←←←← | 19,409 | 52,319 | |||
1991年(平成3年) | 32,250 | ←←←← | 19,111 | 51,361 | |||
1992年(平成4年) | 32,430 | ←←←← | 20,595 | 53,025 | |||
1993年(平成5年) | 26,400 | ←←←← | 18,874 | 45,274 | |||
1994年(平成6年) | 26,400 | ←←←← | 20,093 | 46,493 | |||
1995年(平成7年) | 23,940 | ←←←← | 19,687 | 43,627 | |||
1996年(平成8年) | 25,830 | ←←←← | 21,354 | 47,184 | |||
1997年(平成9年) | 25,920 | ←←←← | 19,910 | 45,830 | |||
1998年(平成10年) | 23,450 | ←←←← | 19,861 | 43,311 | |||
1999年(平成11年) | 18,246 | ←←←← | 20,067 | 38,313 | |||
2000年(平成12年) | 14,808 | ←←←← | 18,296 | 33,104 | |||
2001年(平成13年) | 22,454 | ←←←← | 20,847 | 43,301 | |||
2002年(平成14年) | 27,222 | ←←←← | 20,457 | 47,679 | |||
2003年(平成15年) | 26,506 | ←←←← | 18,650 | 45,156 | |||
2004年(平成16年) | 27,440 | ←←←← | 18,252 | 45,692 | |||
2005年(平成17年) | 26,022 | ←←←← | 17,464 | 43,486 | |||
2006年(平成18年) | ←←←← | 47,894 | |||||
2007年(平成19年) | ←←←← |
駅周辺
[編集]藤原岳の玄関口となる駅であり、駅付近は南北に集落が広がる。寺院もこれに沿って点在し、山には鳴谷滝などの滝もある。史学庵[10]は駅北側、藤原岳自然科学館[11]は駅東側にあるが、ともにやや離れた所にある。
- 旧・いなべ市役所藤原庁舎(旧・藤原町役場)
- いなべ市役所藤原支所・いなべ市藤原文化センター(藤原図書館、藤原岳自然科学館)
- 藤原岳登山口
- 御池岳登山口
- 旧・いなべ市立西藤原小学校
- 誓願寺 - 西藤原駅のすぐ近くにある寺院。
- 聖宝寺 - 最澄によって平安時代初期に開かれた古刹であり[12]、「さるのおんがえし」という民話がある[13][14]。本尊は千手観音。紅葉の名所として知られ[15]、紅葉シーズンに「もみじ祭り」を開催していたが[16]、同イベントは2018年(平成30年)の開催をもって終了した[16]。
- 国道365号
- 三重県道614号篠立下野尻線
- いなべ市福祉バス「西藤原駅北口」停留所、「西藤原駅東口」停留所 - 坂本線(※ともに三重県道614号線沿い)
その他
[編集]隣の駅
[編集]- 三岐鉄道
- ■三岐線
- 西野尻駅(S14) - 西藤原駅(S15)
脚注
[編集]- ^ a b c d 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』 26号 長良川鉄道・明知鉄道・樽見鉄道・三岐鉄道・伊勢鉄道、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2011年9月18日、22,24-25頁。
- ^ 鉄道ファン2001年7月号(VOL.483)149ページ
- ^ 「モハユニ」『RAIL FAN』第49巻第10号、鉄道友の会、2002年10月号、21頁。
- ^ “三岐線西藤原駅前公園におけるミニSL・ミニ新幹線無料運行終了のお知らせ”. 三岐鉄道 (2015年2月). 2015年3月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年2月10日閲覧。
- ^ “1/7より三岐線西藤原駅前公園で「桑工ゆめ鉄道」が運行します”. 三岐鉄道 (2016年12月19日). 2018年5月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年2月10日閲覧。
- ^ “西藤原駅前SL公園”. 三岐鉄道. 2024年2月10日閲覧。
- ^ “桑工ゆめ鉄道 of 三重県立桑名工業高等学校”. 三重県立桑名工業高等学校. 2024年2月10日閲覧。
- ^ “西藤原簡易郵便局 (三重県) - 日本郵政グループ”. 日本郵政グループ. 2022年8月14日閲覧。
- ^ 三重県統計書 - 三重県
- ^ 三重県環境生活部文化振興課. “史学庵”. 三重県. 2022年5月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月16日閲覧。
- ^ “藤原岳自然科学館”. 教育・文化・スポーツ. いなべ市. 2023年3月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月16日閲覧。
- ^ “聖宝寺について”. 鳴谷山聖宝寺. 2021年9月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月16日閲覧。
- ^ 「<波の詩> いなべとサル」『中日新聞』2022年11月3日。オリジナルの2022年11月7日時点におけるアーカイブ。2023年12月16日閲覧。
- ^ “さるのおんがえし”. 鳴谷山聖宝寺. 2022年7月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月16日閲覧。
- ^ “紅葉シーズン”. 鳴谷山聖宝寺. 2021年6月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月16日閲覧。
- ^ a b “もみじ祭り”. 鳴谷山聖宝寺. 2023年2月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月16日閲覧。