有蓋車
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有蓋車(ゆうがいしゃ、英: Goods van、米: Boxcar)とは、貨車の一種である。用途として、雨風の中でも安全に貨物を運ぶのに使われる。内張りによって、外部の温度や湿度の影響をある程度緩和することができる。
外観はまさに普通の箱といった感じで、車体は木製のものと鋼製のものがある。一般的な車両は木製の内張りがなされている。無蓋車とともに、世界的に最も古くから使われている基本的な貨車で、日本でも国鉄を中心に、かつてはほとんどの私鉄、軽便鉄道で使われた。
日本では、コンテナ列車が主流となっており、有蓋車での車扱輸送としては紙輸送のみが残っていたが、2012年に廃止された。廃車後、車体については使い勝手のよさと1984年2月1日国鉄ダイヤ改正の際に不要となった有蓋車を一般販売したことから、店舗や物置などに多数再利用されている。
有蓋車から派生した貨車の種類
[編集]積荷によっては発火しやすいもの、鮮度を保つ必要があるもの、振動により壊れやすいものなど、通常の有蓋車による輸送が不適当であるため、有蓋車をベースにそれぞれの積荷に合うよう構造が改良され、数多くの貨車が誕生した。以下にその一覧を示す。
日本の主な有蓋車の形式
[編集]国鉄の主な有蓋車
[編集]国鉄の主な有蓋緩急車
[編集]- ワフ29500
- 1955年から製作された5t積有蓋緩急車。車掌室が広がり好評のため、増備が続いた。発電装置と蓄電池をもち、車掌室や貨物室の電灯を点灯し、ストーブも備えられている。最大長が7850mm、最大幅2712mm、最大高3740mm、自重は10.8t。
- ワフ35000
- ワムフ100
- ワサフ8000
私鉄の主な有蓋車・有蓋緩急車
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脚注
[編集]- ^ 以下、記述は主に『貨車の知識』の当該車種の項による。
参考文献
[編集]- 誠文堂新光社 「国鉄客車・貨車ガイドブック」1971年
- 輸送業務研究会『貨車の知識』交通日本社、1970年