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[[File:Circle field for agriculture of Fukue Island.JPG|right|200px|thumb|福江島北西部(三井楽)の[[溶岩台地]]に広がる、五島列島特有の'''円畑'''(まるはた)<br/>{{国土航空写真}}]] |
[[File:Circle field for agriculture of Fukue Island.JPG|right|200px|thumb|福江島北西部(三井楽)の[[溶岩台地]]に広がる、五島列島特有の'''円畑'''(まるはた)<br/>{{国土航空写真}}]] |
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'''福江島'''(ふくえじま)は、[[長崎県]]西方沖の[[五島列島]]を構成する島の一つである。行政区分は[[長崎県]][[五島市]]に属する。南に離れた[[男女群島]]を除けば五島列島の南西端に位置する。島の面積326.43km²は五島列島最大、日本国内では11番目の面積を持っている<ref>国立天文台(編) 平成19年 理科年表 p.565 |
'''福江島'''(ふくえじま)は、[[長崎県]]西方沖の[[五島列島]]を構成する島の一つである。行政区分は[[長崎県]][[五島市]]に属する。南に離れた[[男女群島]]を除けば五島列島の南西端に位置する。島の面積326.43km²は五島列島最大、日本国内では11番目の面積を持っている<ref>国立天文台(編) 平成19年 理科年表 p.565 ISBN 4621077635</ref>。 |
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2016年7月31日現在では、人口38,481人となっている<ref>[http://www.pref.nagasaki.jp/sima/island/gotou/profile/index.html ながさきのしま|長崎のしま紹介【五島】|五島のプロフィール]</ref>。 |
2016年7月31日現在では、人口38,481人となっている<ref>[http://www.pref.nagasaki.jp/sima/island/gotou/profile/index.html ながさきのしま|長崎のしま紹介【五島】|五島のプロフィール]</ref>。 |
2016年11月15日 (火) 19:01時点における版
福江島 | |
---|---|
所在地 | 日本(長崎県五島市) |
所在海域 | 五島灘 |
所属諸島 | 五島列島 |
座標 |
(五島市役所) 北緯32度41分43.8秒 東経128度50分26.9秒 / 北緯32.695500度 東経128.840806度 |
面積 | 326.43 km² |
海岸線長 | 322.1 km |
最高標高 | (父ヶ岳)461 m |
プロジェクト 地形 |
福江島(ふくえじま)は、長崎県西方沖の五島列島を構成する島の一つである。行政区分は長崎県五島市に属する。南に離れた男女群島を除けば五島列島の南西端に位置する。島の面積326.43km²は五島列島最大、日本国内では11番目の面積を持っている[1]。
2016年7月31日現在では、人口38,481人となっている[2]。
自然
南西部の玉之浦や東部の岐宿・福江はリアス式海岸で、複雑な海岸線をもつ。西側の外洋(東シナ海)に面した地域では海食崖がよく発達する。湾は富江湾・玉之浦湾・岐宿湾、半島は富江半島・三井楽半島などがある。また、島の各所に砂浜があり、海水浴場として利用されている。
島の中央部には花崗岩と沖積層(湖成層)からなる山内盆地があり、その周囲を新第三紀層の五島層群や流紋岩などで形成された標高200-400m台の山地が囲まれている。最高峰は西部にある標高461mの父ヶ岳(ててがたけ)である。海岸に近い福江・富江・三井楽・岐宿にはそれぞれ玄武岩質の火山と溶岩台地が広がっている。これらの山には、福江川、一の川、浦ノ川、鰐川、大川原川、中須川などの川によって谷が刻まれる。
周囲には、北東に久賀島、東には多々良島・屋根尾島・蠑螺島、東の沖には椛島・ツブラ島、南に赤島・黄島・黒島、西に島山島・嵯峨ノ島、北西に姫島など多くの島がある。
対馬海流の影響もあり、温暖多雨の亜熱帯海洋性気候である。植物ではクワズイモやショウベンノキなどの自生北限である他、九州本土では珍しいサキシマフヨウやハマジンチョウの自生地もある。動物では、タカの一種ハチクマの渡りの中継地として知られる他、昆虫類では他地域から隔絶しているため固有亜種となっているものもいる。ただし温暖な気候が災いしてタイワンリスが外来種として侵入し、問題にもなっている。また、玉之浦の島山島に生息していたキュウシュウジカ(ニホンジカ)も橋を渡って福江島に侵入し、分布を広げている[3][4][5]。
交通
島の南東部には福江港があり、長崎市や五島列島各島を繋ぐ海上交通の中心地となっている。長崎港からはジェットフォイルで約85分、フェリーで約3時間30分、博多港(福岡県福岡市)からのフェリー航路もある(約9時間)。また福江の南西に福江空港が位置し、福岡空港や長崎空港から空路を利用することができる。夏期には関西国際空港からの直行便を利用することもできる。
島内では五島自動車(五島バス)により路線バス・定期観光バスが運行されている。
観光
城郭
寺社
- 西方寺(五島市玉之浦町玉之浦805) - 本堂は楠一本だけで建てられたことで有名。
- 大円寺(五島市大円寺町1-1) - 福江藩五島氏菩提寺。
- 城山神社(五島市池田町2-4) - 福江藩五島氏初代合祀。
教会
福江島には以下に示す主な教会を含め、14か所のカトリック教会が存在する。
- 福江教会(五島市末広町3-6)
- 堂崎天主堂(五島市奥浦町堂崎2019)
- 水ノ浦教会(五島市岐宿町岐宿1644)
- 楠原教会(五島市岐宿町楠原736-3)
- 三井楽教会(五島市三井楽町岳郷1420)
- 井持浦教会(五島市玉之浦町玉之浦1243) - 日本最古かつ最大のルルドを有する。
中国との交易関連
福江島は、かつて中国との航海の際の寄港地となっていて、特に五島列島から東シナ海を横断して中国大陸へ渡航する遣唐使船が最後に碇泊する島であった。
- 明人堂 - 1540年にやってきた明からの貿易商人(倭寇)、王直が航海の無事を願った場所の跡地とされる。
- 六角井 - 王直が居住地に明の方式を用いて掘った井戸。
- 遣唐使ふるさと館
- 魚津ヶ崎公園(ぎょうがさきこうえん) - 遣唐使が日本で最後に寄泊したという公園。
自然の名所
- 福江火山群 - 活火山に指定されている。有史以来、記録に残る火山活動はない。最新の活動は2,000~3,000年前。
- 大瀬崎断崖 - 福江島最西端の断崖。日本の夕陽百選に選ばれた。大瀬埼灯台「白亜の灯台」は日本一明るい灯台で、日本の灯台50選にも選ばれている。
- 鐙瀬(あぶんぜ)熔岩海岸 - 鬼岳が噴火して溶岩が海に流れ込んだもの。 鐙瀬ビシターセンターがある。
- ドンドン渕 - 五島列島で最大の滝。
温泉
海水浴場
白い貝殻砂の砂浜が多く、水質も良い。
- 六方(むかた)海水浴場
- 大浜海水浴場 - マリンスポーツが盛ん。
- 香珠子(こうじゅし)海水浴場
- 多郎島海水浴場 - 「さんさん富江キャンプ村」に隣接している。
- 小浦海水浴場 - 熱帯魚などを放流している。
- 頓泊(とんとまり)海水浴場 - 高浜と同じ入り江の南隣にある遠浅の砂浜。潮が引くと数百mにわたって平坦な砂浜が広がる。
- 高浜海水浴場 - 頓泊より傾斜が高く、草地に連続している。
- 白良ヶ浜海水浴場
-
大浜海水浴場
-
香珠子海水浴場
-
頓泊海水浴場
脚注
- ^ 国立天文台(編) 平成19年 理科年表 p.565 ISBN 4621077635
- ^ ながさきのしま|長崎のしま紹介【五島】|五島のプロフィール
- ^ 『角川日本地名大辞典 42 長崎県』1987年 ISBN 9784040014203
- ^ 財団法人日本離島センター編『日本の島ガイド SHIMADAS』ISBN 4931230229
- ^ 鎌田泰彦・中西弘樹・浦田明夫・谷口秀樹・東幹夫・池崎善博, 2001. 長崎県環境部自然環境課編『ながさきの希少な野生動植物』
- ^ 2015年8月現在、屋根破損のため堂内立入禁止。