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「中部山岳国立公園」の版間の差分

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{{国立公園・国定公園
{{右|
|名称 = 中部山岳国立公園
[[ファイル:Hotakadake Takayama01j3872.jpg|240px|thumb|none|<small>西穂高口から望む穂高連峰(2007年11月撮影)</small>]]
|英語名称 = Chūbu-Sangaku National Park
[[ファイル:Kamikochi Taisho-ike01bs3200.jpg|240px|thumb|none|<small>上高地、大正池と焼岳(2009年9月撮影)</small>]]
|iucn_category = II
[[ファイル:Azusa River03n4272.jpg|240px|thumb|none|<small>上高地、[[梓川]](2009年9月撮影)</small>]]
|画像 = [[File:Kamikochi and Mount Hotaka 1999-05-22.jpg|300px|中部山岳の最高峰穂高岳と上高地の梓川]]
[[ファイル:Lake_Kurobe01s4592.jpg|240px|thumb|none|<small>針ノ木岳とスバリ岳と黒部湖(2008年5月撮影)</small>]]
|画像キャプション = 中部山岳の[[最高峰]][[穂高岳]]と[[上高地]]の[[梓川]]
[[ファイル:Shirouma-daisekkei.JPG|thumb|none|240px|<small>白馬岳の大雪渓</small>]]
|国 = {{JPN}}
[[ファイル:Sirouma2.JPG|thumb|none|240px|<small>白馬岳(右)と鑓ヶ岳(左) (2006年8月撮影)</small>]]
|地域 = [[新潟県]]、[[富山県]]、[[長野県]]、[[岐阜県]]にまたがる[[飛騨山脈|北アルプス]]の主な山域<ref name="kuikizu">{{Cite web|和書|url=https://www.env.go.jp/park/chubu/intro/files/area.pdf |title=中部山岳国立公園の区域図 |format=PDF |publisher=[[環境省]] |accessdate=2011-12-10}}</ref>
[[ファイル:Ooike.JPG|thumb|none|240px|<small>[[白馬大池]] (2006年8月撮影)</small>]]
|緯度度 = 36|緯度分 = 17|緯度秒 = 21
[[ファイル:Tengubara.JPG|thumb|none|240px|<small>[[白馬乗鞍岳]]から天狗原 (2006年8月撮影)</small>]]
|経度度 = 137|経度分 = 38|経度秒 = 53
|分類 = [[日本の国立公園#現存する国立公園|国立公園]]
|面積 = 174,323 [[ヘクタール|ha]]
|前身 =
|指定日 = [[1934年]][[12月4日]]
|運営者 = [[環境省]]
|年来園者数 = 1,012万人(2004年)
|現況 =
|施設 = [[#関連施設|関連施設を参照]]
|告示 =
|事務所 =環境省[[中部地方環境事務所]]<br/>(長野自然環境事務所)
|事務所所在地 = [[〒]]380-0846<br />長野県[[長野市]]旭町1108 長野第一合同庁舎
|アクセス =
|備考 =
|公式サイト = [https://www.env.go.jp/park/chubu/index.html 中部山岳国立公園(環境省)]
}}
}}
'''中部山岳国立公園'''(ちゅうぶさんがくこくりつこうえん)は、[[長野県]]、[[岐阜県]]、[[富山県]]、[[新潟県]]にまたがる[[飛騨山脈]]([[北アルプス]])を中心とした[[国立公園]]。[[1934年]][[12月4日]]に[[大雪山国立公園]]、[[阿寒国立公園]]、[[日光国立公園]]、阿蘇国立公園(現・[[阿蘇くじゅう国立公園]])とともに指定された
'''中部山岳国立公園'''(ちゅうぶさんがくこくりつこうえん)は、[[長野県]]、[[岐阜県]]、[[富山県]]、[[新潟県]]にまたがる[[飛騨山脈]]([[北アルプス]])を中心とした[[国立公園]]。
== 概要 ==
{{Vertical_images_list
|幅= 200px
| 1=150920 Kappa-bashi Kamikochi Japan01n.jpg
| 2=上高地の梓川に架かる[[河童橋]]
| 3=Reverend Walter Weston.jpg
| 4=上高地にある[[日本アルプス]]を世界に紹介した[[ウォルター・ウェストン]]のレルーフ
}}
[[1934年]][[12月4日]]に[[大雪山国立公園]]、[[阿寒摩周国立公園|阿寒国立公園]]、[[日光国立公園]]、阿蘇国立公園(現・[[阿蘇くじゅう国立公園]])とともに指定された<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.env.go.jp/park/chubu/index.html |title=中部山岳国立公園 |publisher=環境省 |accessdate=2011-12-10}}</ref>。[[上高地]]、[[乗鞍高原]]などの高原や[[穂高岳]]や[[立山]]などの[[日本の山一覧 (3000m峰)|3,000メートル級の山々]]がある。[[2004年]]の入場者数は、1,012万人と推定されていて、前年比約91[[パーセント|%]]であった<ref>[[#花の百名山地図帳|花の百名山地図帳 (2007)、170頁]]</ref>。1888年から3回、日本に[[宣教師]]として長期滞在した[[イギリス人]]の[[ウォルター・ウェストン]]は、中部山岳国立公園内の多くの山に山案内人と共に探検的[[登山]]を行い、その後『MOUNTAINEERING AND EXPLORATION IN THE JAPANESE ALPS』(日本アルプスの登山と探検)を出版して、世界中に[[日本アルプス]]の魅力を紹介した<ref>{{Cite book|和書 |author=ウォルター・ウェストン|authorlink=ウォルター・ウェストン |translator=青木枝朗 |year=1997 |month=06 |title=日本アルプスの登山と探検 |publisher=[[岩波書店]] |isbn=4003347412}}</ref>。その功績などを称えて、1937年8月26日の上高地の清水屋ホテルの北東近くに、ウェストンの[[レリーフ]]が設置された<ref name="tizu Kamikochi">[[#山と高原地図|山と高原地図 槍ヶ岳・穂高岳・上高地 (2011)]]</ref>。[[長野県道24号上高地公園線]]の[[釜トンネル]]が開通しバスが運行されるようになると、多くの一般の[[観光客]]が上高地を訪れるようになった。上高地の[[河童橋]]では毎年[[4月27日]]に[[アルプホルン|アルペンホルン]]の演奏と共に橋の袂で『上高地開山祭』が開催されている<ref>{{Cite web|和書|url=http://mainichi.jp/select/wadai/graph/20100427/ |title=上高地:北アルプスの観光シーズン幕開け 河童橋で開山祭 |publisher=[[毎日新聞社]] |date=2010-04-27 |accessdate=2011-12-13}}</ref>。[[立山]]は[[富士山]]と[[白山]]と共に[[日本三霊山]](日本三名山)であり、古来から信仰対象の山として富山県側から登拝されていた。1771年に建立されたとされている登拝者のための宿泊施設である[[室堂小屋]]は国の[[重要文化財]]に指定されている<ref>{{Cite web|和書|url=http://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/buildinglist.asp |title=国指定文化財等データベース(立山室堂) |publisher=[[文化庁]] |accessdate=2011-12-13}}</ref>。[[明治]]以前は[[女人禁制]]の山域であった。1971年6月1日に[[黒部立山アルペンルート]]が全線開通すると、ルート周辺には多くの観光客、立山周辺の山々に多くの登山者が訪れるようになった。[[日本山岳会]]に属する[[徳仁|天皇徳仁]]は皇太子時代に何度も中部山岳国立公園を訪問し、[[白馬岳]]、[[唐松岳]]、[[五竜岳]]、[[燕岳]]、[[常念岳]]、[[蝶ヶ岳]]などの山に登頂している<ref>[[#歩いてみたい日本の名山|歩いてみたい日本の名山 (2004)]]</ref>。[[標高]]およそ2,500 [[メートル|m]]付近が[[森林限界]]の高山帯で、白馬岳などの北側ほど森林限界の標高が下がり、[[ハイマツ]]や[[高山植物]]が分布している。標高およそ1,500 mから2,500 mにかけてが[[亜高山帯針葉樹林|亜高山帯]]となっている。標高1,500 m以下の山地はかつては[[ブナ]]の森だったが多くが伐採され[[カラマツ]]などの人工林や[[ミズナラ]]などの雑木林になっている<ref>[[#北アルプス自然図鑑|北アルプス自然図鑑 (2004)、6-7頁]]</ref>。[[乗鞍岳]]の北西山麓の[[五色ヶ原 (乗鞍岳)|五色ヶ原]]では、[[インタープリター (自然)|インタープリター]]同行者のみの入山規制が行われている<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.hida.jp/goshiki/ |title=乗鞍山麓 五色ヶ原 |publisher=五色ヶ原の森運営共同事業体 |accessdate=2011-12-13}}</ref>。


== 公園の経緯 ==
[[上高地]]、[[乗鞍高原]]などの高原や[[穂高岳]]や[[立山]]などの3000メートル級の山々がある。
* [[1934年]](昭和9年)12月4日 - 中部山岳国立公園に指定。
* [[1984年]](昭和59年)6月15日 - 公園区域及び公園計画の全般的な見直し。
* [[1992年]](平成4年)7月14日 - 公園計画の一部変更。
* [[1997年]](平成9年)9月18日 - 公園計画の一部変更。

== 関連施設 ==
* 栂池ビジターセンター - [[湿原]]植物や高山植物などの紹介。所在地は、長野県北安曇郡小谷村[[栂池自然園]]。
[[ファイル:20090502oomachisangakuhakubutsukan01.JPG|160px|thumb|right|<small>麓の大町市にある[[大町山岳博物館]]</small>]]
* [[大町山岳博物館]] - 北アルプスの自然や[[登山]]史などの展示。ライチョウの調査研究を行っている<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.city.omachi.nagano.jp/sanpaku/index.htm |title=大町山岳博物館 |publisher=大町市 |accessdate=2011-12-13}}</ref>。所在地は、長野県大町市大町8056-1。
* 立山自然保護センター - ライチョウや高山植物など立山の動植物の展示と解説<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.pref.toyama.jp/branches/1732/1732.htm |title=立山自然保護センター |publisher=富山県 |accessdate=2011-12-13}}</ref>。所在地は、立山の[[室堂|室堂平]]。
* 欅平ビジターセンター - 黒部峡谷の開発の歴史と周辺の動植物の紹介<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.pref.toyama.jp/mobile/e/shisetu/bunka/visiter.html |title=欅平ビジターセンター |publisher=富山県 |accessdate=2011-12-13}}</ref>。所在地は、富山県黒部市宇奈月町欅平(けやきだいら)。
* 上高地ビジターセンター - 上高地の自然情報の提供。所在地は上高地の[[河童橋]]の北東約150 m<ref name="tizu Kamikochi" />。
* [[中部山岳国立公園奥飛騨ビジターセンター]] - 旧飛騨・北アルプス自然文化センター(平湯ビジターセンター)にあたる施設で2024年(令和6年)7月13日にリニューアルオープンした<ref name="gifu20240612">{{Cite web|和書|date= |url=https://www.pref.gifu.lg.jp/uploaded/attachment/402745.pdf |title=「中部山岳国立公園奥飛驒ビジターセンター」をリニューアルオープンします |publisher=岐阜県 |accessdate=2024-07-13}}</ref>。所在地は、岐阜県高山市[[奥飛騨温泉郷]]平湯763-12<ref name="gifu20240612" />。
* 乗鞍自然保護センター - 乗鞍岳や乗鞍高原の動植物などを紹介<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.go.tvm.ne.jp/~norikura-vc/ |title=乗鞍自然保護センター |publisher=乗鞍自然保護センター |accessdate=2011-12-13}}</ref>。所在地は、長野県松本市安曇4306-5。(冬期閉鎖)

== 公園利用者数の推移 ==
[[ファイル:Hotakadake Takayama01j3872.jpg|200px|thumb|right|<small>[[新穂高ロープウェイ]]の西穂高口駅から望む[[西穂高岳]]、駅上の「西穂高口展望台」は[[ミシュラン]]ガイド(2009)で二つ星の評価を受けた。</small>]]
公園利用者数の推定値を下表に示す<ref>『自然公園の手引き』2005年</ref>。
{| class="wikitable"
!年
!利用者数<br />(人)
!備考
|-
| 1996年 || 1,362万 ||上高地204万、乗鞍地区103万
|-
| 1998年 || 1,293万 ||
|-
| 1999年 || 1,252万 ||
|-
| 2000年 || 1,263万 ||
|-
| 2001年 || 1,117万 ||
|-
| 2002年 || 1,187万 ||
|-
| 2004年 || 1,012万 ||
|-
| 2008年 ||  977万 ||<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.7midori.org/lets/park/chubu/01.html |title=中部山岳国立公園 |publisher=[[セブン-イレブン|セブンイレブン]]記念財団 |accessdate=2011-12-13}}</ref>
|}

== 自然 ==
{{Vertical_images_list
|幅= 200px
| 1=Mount Shirouma from Mount Korenge 2000-7-31.jpg
| 2=[[白馬岳]]の[[高山植物]]の群落
| 3=Mount Yakushi from Mount North-Yakushi 1997-08-11.jpg
| 4=[[薬師岳]]の金作谷カール
}}
=== 特別天然記念物 ===
公園には以下の[[天然記念物#日本における天然記念物|特別天然記念物]]がある。その指定日を下表に示す。
* '''白馬連山高山植物帯''' - 白馬岳と[[五竜岳]]周辺の大規模な高山植物の群落。超[[塩基性]]の[[蛇紋岩]]の地質の場所があり、400種以上の高山植物の宝庫となっている<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.afftis.or.jp/monument/33.html |title=白馬連山(しろうまれんざん)高山植物帯 |publisher=農林水産技術情報協会 |accessdate=2011-12-12}}</ref>
* '''薬師岳の圏谷群''' - [[薬師岳]]の東面上部の4つの[[圏谷|圏谷(カール)]]群。
* '''上高地''' - [[梓川]]上流部流域の上高地。
* '''白骨温泉の噴湯丘と球状石灰石''' - [[白骨温泉]]とその沈殿物。
* '''黒部峡谷 附 猿飛並びに奥鐘山''' - [[黒部峡谷]]の爆布、漢流、深淵など。
* '''ライチョウ''' - 公園内の高山帯に生息する。
* '''カモシカ''' - 公園内の山地に生息する。
{| class="wikitable"
!名称
!天然記念物<br />指定日
!特別天然記念物<br />指定日
!備考
|-
| [[白馬岳#白馬連山高山植物帯|白馬連山高山植物帯]]
| 1922年10月12日
|rowspan="4"| 1952年3月29日
| <ref>{{Cite web|和書|url=http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?longitude=137.7329361&latitude=36.71266 |title=地図閲覧サービス・白馬連山高山植物帯(特) |publisher=[[国土地理院]] |accessdate=2011-12-12}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/401/3073 |title=国指定文化財等データベース(白馬連山高山植物帯) |publisher=文化庁 |accessdate=2011-12-12}}</ref>
|-
| [[薬師岳#薬師岳の圏谷群|薬師岳の圏谷群]]
| 1945年2月22日
| <ref>{{Cite web|和書|url=http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?longitude=137.5503417&latitude=36.466425 |title=地図閲覧サービス・薬師岳の圏谷群 |publisher=国土地理院 |accessdate=2011-12-12}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/401/958 |title=国指定文化財等データベース(薬師岳の圏谷群) |publisher=文化庁 |accessdate=2011-12-12}}</ref>
|-
| [[上高地]]
| 1928年3月24日
| <ref>{{Cite web|和書|url=https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/401/1165 |title=国指定文化財等データベース(上高地) |publisher=文化庁 |accessdate=2011-12-12}}</ref>
|-
| [[白骨温泉|白骨温泉の噴湯丘と球状石灰石]]
| 1922年3月8日
| <ref>{{Cite web|和書|url=https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/401/1159 |title=国指定文化財等データベース(白骨温泉の噴湯丘と球状石灰石) |publisher=文化庁 |accessdate=2011-12-12}}</ref>
|-
| [[黒部峡谷]] 附 猿飛並びに[[奥鐘山]]
| 1956年9月7日
| 1964年7月10日
| <ref>{{Cite web|和書|url=https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/401/960 |title=国指定文化財等データベース(黒部峡谷 附 猿飛並びに奥鐘山) |publisher=文化庁 |accessdate=2011-12-12}}</ref>
|-
| [[ライチョウ]]
| 1923年3月10日
|rowspan="2"| 1955年2月15日
| <ref>{{Cite web|和書|url=https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/401/3103 |title=国指定文化財等データベース(ライチョウ) |publisher=文化庁 |accessdate=2011-12-13}}</ref>
|-
| [[ニホンカモシカ|カモシカ]]
| 1934年5月1日
| <ref>{{Cite web|和書|url=https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/401/3107 |title=国指定文化財等データベース(カモシカ) |publisher=文化庁 |accessdate=2011-12-13}}</ref>
|}
[[ファイル:Shomyo-daki 1.jpg|110px|thumb|right|<small>[[称名滝]]([[立山町]])</small>]]
=== 天然記念物 ===
* [[称名滝]](富山県[[中新川郡]][[立山町]])
* [[山崎カール|立山の山崎圏谷]](富山県中新川郡立山町)
* [[新湯|新湯の玉滴石産地]](富山県富山市)
* [[高瀬渓谷の噴湯丘と球状石灰石]](長野県[[大町市]])
* [[中房温泉#天然記念物|中房温泉の膠状珪酸および珪華]](長野県[[安曇野市]])

=== 動物 ===
==== 哺乳類 ====
{{Vertical_images_list
|幅= 150px
| 1=Lagopus muta in Mount Otensho 2003-04-27.jpg
| 2=[[ライチョウ]]・[[大天井岳]]
| 3=(MHNT) Colias palaeno - Majdan Kasztelański Pologne - male dorsal.jpg
| 4=[[ミヤマモンキチョウ]]・[[常念岳]]
}}
公園の山域には、[[ツキノワグマ|ニホンツキノワグマ]]、[[オコジョ|ホンドオコジョ]]、[[ニホンカモシカ]]、[[ニホンザル]]、[[ホンドギツネ]]、[[ニホンリス]]などの[[哺乳類]]が生息する<ref>[[#北アルプス自然図鑑|北アルプス自然図鑑 (2004)、184-188頁]]</ref>。
==== 鳥類 ====
[[ライチョウ]]は、立山、白馬岳、[[大天井岳]]などのハイマツの自生地周辺の[[森林限界|高山帯]]に生息する。国の特別天然記念物のライチョウは富山県の県の鳥に指定されていて<ref>[[#日本の国立公園|日本の国立公園 (2007)、32頁]]</ref>、環境省の[[レッドリスト]]の[[危急種]]の指定を受けている<ref name="日本の国立公園 (2007)、32頁">{{Cite web|和書|url=http://www.biodic.go.jp/cgi-db/gen/RDB_G2000_DO.RDB_DETAIL?wamei=%a5%e9%a5%a4%a5%c1%a5%e7%a5%a6&bunrui_c=&rank=&search_str=%a5%e9%a5%a4%a5%c1%a5%e7%a5%a6&gaku_n=&start_row=1 |title=RDB種情報(動物)種の詳細情報 - ライチョウ |publisher=環境省 |accessdate=2011-12-12}}</ref>。また高山帯では[[イワヒバリ]]や[[ホシガラス]]など、亜高山帯では[[ウグイス]]、[[コガラ]]、[[ルリビタキ]]などが見られる<ref>[[#北アルプス自然図鑑|北アルプス自然図鑑 (2004)、144-155頁]]</ref>。
==== 高山蝶 ====
公園の区域には、以下の9種の高山蝶が生息している。高山蝶とは、一般に「全生活史を通じて高山帯や亜高山帯で生活する[[チョウ|蝶]]」のことであり、日本には13種が生息している<ref>[[#日本の国立公園|日本の国立公園 (2007)、33頁]]</ref>。[[山岳写真|山岳写真家]]であった[[田淵行男]]が[[常念岳]]周辺の高山蝶の研究を行っている<ref>{{Cite book|和書 |author=栗田貞多男 |year=1996 |month=05 |title=信州の蝶 |publisher=[[信濃毎日新聞社]] |isbn=4784096108 |page=15}}</ref>。大部分の種が環境省や各[[都道府県]]のレッドリストの指定を受けていて、絶滅が危惧されている<ref>{{Cite web|和書|url=http://jpnrdb.com/search.php?mode=key&k=07&t=&cd=&q=%A5%DF%A5%E4%A5%DE%A5%E2%A5%F3%A5%AD%A5%C1%A5%E7%A5%A6 |title=日本のレッドデータ検索システム(ミヤマモンキチョウ) |publisher=エンビジョン環境保全事務局 |accessdate=2011-12-12}}</ref>。[[アサギマダラ]]や[[キアゲハ]]などが高山帯へ飛来することがある<ref>[[#北アルプス自然図鑑|北アルプス自然図鑑 (2004)、122頁]]</ref>。
{| class="wikitable"
!分布域
!和名
![[科 (分類学)|科]]
![[レッドリスト]](環境省・都道府県)
|-
|rowspan="2"|高山帯
|[[ミヤマモンキチョウ]]
|[[シロチョウ科]]
|[[準絶滅危惧]](環境省、富山・岐阜・長野)
|-
|[[タカネヒカゲ]]
|[[ジャノメチョウ科]]
|
|-
|rowspan="7"|亜高山帯
|[[ベニヒカゲ]]
|rowspan="2"|ジャノメチョウ科
|rowspan="2"|準絶滅危惧(環境省・新潟県)
|-
|[[クモマベニヒカゲ]]
|-
|[[クモマツマキチョウ]]
|rowspan="2"|シロチョウ科
|[[絶滅危惧]](新潟)、[[危急種]](富山)、準絶滅危惧(環境省、長野・岐阜)
|-
|[[ミヤマシロチョウ]]
|絶滅危惧(長野)、危急種(環境省)
|-
|[[タカネキマダラセセリ]]
|[[セセリチョウ科]]
|準絶滅危惧(環境省、岐阜・長野)
|-
|[[オオイチモンジ]]
|rowspan="2"|[[タテハチョウ科]]
|危急種(環境省)、準絶滅危惧(長野・岐阜)
|-
|[[コヒオドシ]]
|準絶滅危惧(長野)
|}

=== 植物 ===
{{Commonscat|Alpine plant in Hida Mountains|飛騨山脈の高山植物}}
{{Vertical_images_list
|幅= 150px
| 1=Primula jesoana in Mount Cho 2002-07-12.jpg
| 2=[[オオサクラソウ]]・[[蝶ヶ岳]]
| 3=Dicentra peregrina Komakusa in Enzanso 2002-7-27.jpg
| 4=[[コマクサ]]・[[燕岳]]
| 5=Mount Kasa Shakushidaira 2001-7-28.jpg
| 6=[[シナノキンバイ]]・[[笠ヶ岳]]
| 7=Gentiana thunbergii var. minor in Mount Yakushi1996-08-02.jpg
| 8=[[タテヤマリンドウ]]・[[薬師岳]]
}}
公園の区域に生育する多数の高山植物など植物が、国立公園特別地域内指定植物に指定されている<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.env.go.jp/park/doc/data/natural/plant_4.pdf |title=国立・国定公園特別地域内指定植物 |publisher=環境省 |format=PDF |accessdate=2011-12-10}}</ref>。その一例を以下に示す<ref>[[#花の百名山地図帳|花の百名山地図帳 (2007)、147-169頁]]</ref><ref name="kouzan">{{Cite book|和書 |author=豊国秀夫|authorlink=豊国秀夫 |year=1988 |month=9 |title=日本の高山植物 |series=山溪カラー名鑑 |publisher=山と溪谷社 |isbn=4-635-09019-1}}</ref>。上高地では春にニリンソウなどの花が見られ、山上の高山帯では雪解けとともに次々と様々な高山植物が花を咲かせる。白馬岳、蓮華岳、燕岳、大天井岳などの砂礫の稜線上の風衝地には、「高山植物の女王」と呼ばれているコマクサが群落をつくる<ref>[[#花の百名山地図帳|花の百名山地図帳 (2007)、154-169頁]]</ref>。
* [[アカバナ科]] - [[ヤナギラン]]
* [[イワウメ科]] - [[イワウチワ]]、[[イワウメ]]、[[コイワカガミ]]
* [[オトギリソウ科]] - [[イワオトギリ|シナノオトギリ]]
* [[ガンコウラン科]] - [[ガンコウラン]]
* [[キク科]] - [[ウサギギク]]、[[ウスユキソウ]]、[[オタカラコウ]]、[[タカネニガナ]]、[[ミネウスユキソウ]]、[[ミヤマアキノキリンソウ]]
* [[キンポウゲ科]] - [[アズマイチゲ]]、[[サンリンソウ]]、[[シナノキンバイ]]、[[シラネアオイ]]、[[ハクサンイチゲ]]、[[ヒメイチゲ]]、[[トリカブト|ホソバトリカブト]]、[[ミヤマキンポウゲ]]、[[ミヤマオダマキ]]、[[リュウキンカ]]、[[レイジンソウ]]
* [[ケシ科]] - [[コマクサ]]
* [[ゴマノハグサ科]] - [[ウルップソウ]]、[[ヨツバシオガマ]]
* [[サクラソウ科]] - [[オオサクラソウ]]、[[ツマトリソウ]]、[[ハクサンコザクラ]]
* [[サトイモ科]] - [[ミズバショウ]]
* [[スイカズラ科]] - [[オオヒョウタンボク]]、[[リンネソウ]]
* [[スミレ科]] - [[キバナノコマノツメ]]、[[タカネスミレ]]
* [[タデ科]] - ウラジロタデ、[[オンタデ]]
* [[タヌキモ科]] - [[ムシトリスミレ]]
* [[ツツジ科]] - [[アオノツガザクラ]]、[[アカモノ]]、[[イワヒゲ]]、[[キバナシャクナゲ]]、[[コケモモ]]、[[サラサドウダン]]、[[ハクサンシャクナゲ]]
* [[ナデシコ科]] - [[ナデシコ|シナノナデシコ]]、[[センジュガンピ]]、[[タカネツメクサ]]、[[タカネナデシコ]]
* [[バラ科]] - [[チョウノスケソウ]]、[[チングルマ]]、[[ミヤマダイコンソウ]]、[[ミヤマキンバイ]]
* [[ヒカリゴケ科]] - [[ヒカリゴケ]]
* [[フウロソウ科]] - [[タカネグンナイフウロ]]、[[ハクサンフウロ]]
* [[ベンケイソウ科]] - [[イワベンケイ]]
* [[マツ科]] - [[ハイマツ]]
* [[マツムシソウ科]] - [[タカネマツムシソウ]]
* [[メギ科]] - [[サンカヨウ]]、[[トガクシショウマ]]
* [[モクレン科]] - [[オオヤマレンゲ]]
* [[モウセンゴケ科]] - [[モウセンゴケ]]
* [[ユキノシタ科]] - [[ウメバチソウ]]、[[シコタンソウ]]、[[ダイモンジソウ]]
* [[ユリ科]] - [[エンレイソウ]]、[[カタクリ]]、[[キヌガサソウ]]、[[クルマユリ]]、[[コバイケイソウ]]、[[ニッコウキスゲ]]、[[クロユリ|ミヤマクロユリ]]
* [[ラン科]] - [[ウルップソウ]]、[[テガタチドリ]]、[[ハクサンチドリ]]
* [[リンドウ科]] - [[オヤマリンドウ]]、[[タテヤマリンドウ]]、[[トウヤクリンドウ]]


== 地理 ==
== 地理 ==
=== 面積 ===
=== 面積 ===
[[ファイル:Hida Mountains from Mount Kurai 2005-03-21.JPG|220px|thumb|right|<small>西の[[位山]]がら望む飛騨山脈。[[剱岳]]から[[乗鞍岳]]へと連なる山並み</small>]]
* 総面積174,323[[ヘクタール|ha]]
総面積は174,323 [[ヘクタール|ha]]であり、約89 [[パーセント|%]]が[[国有地]]、約37 %がその特別保護地区になっている。白馬岳周辺のごく一部の山域のみが新潟県に位置する。


=== 山 ===
=== 主な山 ===
飛騨山脈の主稜線は[[日本海]]の[[親不知]]から[[後立山連峰]]から[[鎌ヶ峰]]の南の[[長峰峠]]まで延び、[[朝日岳 (飛騨山脈)|朝日岳]]から[[乗鞍岳]]までが指定区域である<ref name="kuikizu" />。[[三俣蓮華岳]]から派生する[[立山連峰]]の[[毛勝三山]]までの山域と[[槍ヶ岳]]から[[大天井岳]]を経て派生する[[常念山脈]]の[[餓鬼岳]]から[[霞沢岳]]までの山域も指定区域である<ref name="kuikizu" />。[[小蓮華山]](標高2,766 [[メートル|m]])が新潟県、立山(3,015 m)が富山県、穂高岳が長野県と岐阜県および中部山岳の[[各都道府県の最高峰|最高峰]]である。[[日本百名山]]に選定されている山が14ある<ref>[[#日本百名山|日本百名山 (1964)]]</ref>。ほとんどの主要な稜線に[[登山道]]が整備され、要所には[[山小屋]]とキャンプ指定地が整備されている<ref>{{Cite book|和書 |year=2010 |month=12 |title=山と溪谷2011年1月号付録(山の便利手帳2011) |publisher=山と溪谷社 |pages=149-164|asin=B004DPEH6G }}</ref>。国立公園内では、キャンプ指定地以外での幕営は禁止されている。冬期には[[西穂山荘]]以外のほとんどの山小屋が閉鎖される。[[豪雪地帯]]の山域の東面の谷は白馬大雪渓、剱沢雪渓、針ノ木雪渓の[[雪渓#日本三大雪渓|日本三大雪渓]]に代表されるように雪渓を伴うことが多く、[[立山]]の御前沢、および[[剱岳]]の小窓・三ノ窓には、[[氷河]]が現存する。
* [[白馬岳]]:[[日本百名山]]

* [[五龍岳]]:日本百名山
{| class="sortable" border=0 cellspacing=3 cellpadding=1 style="border:1px solid #e7dcc3" style=font-size:small
* [[鹿島槍ヶ岳]]:日本百名山
|- style="background-color:#ccc"
* [[白沢天狗山]]([[火山]])
!山名
* [[爺ヶ岳]]
!よみ
* [[針ノ木岳]]
![[標高]]([[メートル|m]])
* [[剱岳]]:日本百名山([[黒部峡谷鉄道]]が近くにある)
* [[別]]
!
![[都道府県]]
* [[立山]](火山):日本百名山([[立山黒部アルペンルート]]・[[黒部ダム]]などが近くにある)
!備考
* [[薬師岳]]
!山容
* [[黒部五郎岳]]:日本百名山
|-
* [[烏帽子岳 (飛騨山脈)|烏帽子岳]]
|'''[[朝日岳 (飛騨山脈)|朝日岳]]''' || <small>あさひだけ</small> || 2,417 || [[後立山連峰]] || [[新潟県]]<br />[[富山県]] || [[日本三百名山]] || [[File:Asahidake from yukikuradake 2000 7 30.jpg|70x70px| ]]
* [[野口五郎岳]]
|-
* [[赤牛岳]]
|'''[[白馬岳]]''' || <small>しろうまだけ</small> || 2,932 || 後立山連峰 || 長野県<br />富山県 || [[日本百名山]]<br />白馬大[[雪渓]] || [[File:Shiroumadake from maruyama 26 2000 7 30.jpg|70x70px| ]]
* [[水晶岳]]:日本百名山
|-
* [[雲ノ平]]
|'''[[唐松岳]]''' || <small>からまつだけ</small> || 2,696 || 後立山連峰 || 長野県<br />富山県 || 日本三百名山 || [[File:Mount Karamatsu from Kamishiro.jpg|70x70px| ]]
* [[鷲羽岳]](火山):日本百名山
|-
* [[三俣蓮華岳]]
|'''[[五竜岳]]''' || <small>ごりゅうだけ</small> || 2,814 || 後立山連峰 || 長野県<br />富山県 || 日本百名山 || [[File:Goryudake from Kitazyo 1996-1-2.jpg|70x70px| ]]
* [[双六岳]]
|-
* [[笠ヶ岳]]:日本百名山
|'''[[鹿島槍ヶ岳]]''' || <small>かしまやりだけ</small> || 2,889 || 後立山連峰 || 長野県<br />富山県 || 日本百名山 || [[File:Kashimayarigatake from jiigatake 2001-11-20.jpg|70x70px| ]]
* [[錫杖岳]]
|-
* [[餓鬼岳]]
|'''[[爺ヶ岳]]''' || <small>じいがたけ</small> || 2,670 || 後立山連峰 || 長野県<br />富山県 || 日本三百名山 || [[File:Jiigatake from taneikesanso 99 2001 11 20.jpg|70x70px| ]]
* [[燕岳]]
|-
* [[大天井岳]]
|'''[[針ノ木岳]]''' || <small>はりのきだけ</small> || 2,821 || 後立山連峰 || 長野県<br />富山県 || [[日本二百名山]]<br />針ノ木雪渓 || [[File:Mount Harinoki from Mount Jii 2011-11-2.jpg|70x70px| ]]
* [[常念岳]]:日本百名山
|-
* [[蝶ヶ岳]]
|'''[[毛勝三山|毛勝山]]''' || <small>けかちやま</small> || 2,414 || [[立山連峰]] || 富山県 || 日本二百名山<br />毛勝三山 || [[File:Three Kekachi Mountains.jpg|70x70px| ]]
* [[霞沢岳]]
|-
* [[槍ヶ岳]]:日本百名山(北アルプスのシンボルとも言える山)
|'''[[剱岳]]''' || <small>つるぎだけ</small> || 2,999 || 立山連峰 || 富山県 || 日本百名山<br />剱沢雪渓 || [[File:Tsurugidake from bessan 22 1995 8 20.jpg|70x70px| ]]
* [[穂高連峰]]:日本百名山(奥穂高岳は日本で3番目に高い)
|-
* [[樅沢岳]](火山)
|'''[[奥大日岳]]''' || <small>おくだいにちだけ</small> || 2,616 || 立山連峰 || 富山県 || 日本二百名山 || [[File:Jigokudani and Mount Okudainichi 1995-08-19.jpg|70x70px| ]]
* [[焼岳]](火山):日本百名山
|-
* [[乗鞍岳]](火山):日本百名山
|'''[[立山]]''' || <small>たてやま</small> || 3,015 || 立山連峰 || 富山県 || 日本百名山<br />[[各都道府県の最高峰|富山県の最高峰]] || [[File:20 Tateyama from Mikurigaike 1998-7-17.jpg|70x70px| ]]
* 上廊下火山
|-
|'''[[薬師岳]]''' || <small>やくしだけ</small> || 2,926 || 立山連峰 || 富山県 || 日本百名山 || [[File:Yakushidake from Jiidake 2004-8-14.JPG|70x70px| ]]
|-
|'''[[黒部五郎岳]]''' || <small>くろべごろうだけ</small> || 2,840 || 立山連峰 || 富山県<br />[[岐阜県]] || 日本百名山 || [[File:Kurobegoroudake from suisyoudake 1994-8-13.jpg|70x70px| ]]
|-
|'''[[赤牛岳]]''' || <small>あかうしだけ</small> || 2,864 || 飛騨山脈<br />読売新道 || 富山県<br />長野県 || 日本二百名山 || [[File:Mount Akaushi from suishodake 1999-8-9.jpg|70x70px| ]]
|-
|'''[[水晶岳]]''' || <small>すいしょうだけ</small> || 2,986 || 飛騨山脈<br />読売新道 || 富山県<br />長野県 || 日本百名山 || [[File:Mount Suisho from Mount jii 2004-8-13.JPG|70x70px| ]]
|-
|'''[[蓮華岳]]''' || <small>れんげだけ</small> || 2,799 || 飛騨山脈主稜<br />[[裏銀座]] || 富山県<br />長野県 || 日本三百名山 || [[File:Rengedake from harinokidake 2001 9 23.jpg|70x70px| ]]
|-
|'''[[烏帽子岳 (飛騨山脈)|烏帽子岳]]''' || <small>れんげだけ</small> || 2,628 || 飛騨山脈主稜<br />裏銀座 || 富山県<br />長野県 || 日本三百名山 || [[File:Eboshidake from Niseeboshidake1997-8-14.jpg|70x70px| ]]
|-
|'''[[野口五郎岳]]''' || <small>のぐちごろうだけ</small> || 2,924 || 飛騨山脈主稜<br />裏銀座 || 富山県<br />長野県 || 日本三百名山 || [[File:Mount Nogutigoro from suisyo 2004-8-13.jpg|70x70px| ]]
|-
|'''[[鷲羽岳]]''' || <small>わしばだけ</small> || 2,924 || 飛騨山脈主稜<br />裏銀座 || 富山県<br />長野県 || 日本百名山 || [[File:Mount Washibadake from Huts Mitsumata 2004-8-13.jpg|70x70px| ]]
|-
|'''[[三俣蓮華岳]]''' || <small>みつまたれんげだけ</small> || 2,841 || 飛騨山脈主稜<br />裏銀座 || 富山県<br />長野県<br />岐阜県
|| 日本三百名山<br />三国境 || [[File:Mount Nogutigoro from suisyo 2004-8-13.jpg|70x70px| ]]
|-
|'''[[双六岳]]''' || <small>すごろくだけ</small> || 2,860 || 飛騨山脈主稜<br />裏銀座 || 富山県<br />長野県 || [[双六小屋]] || [[File:Sugorokudake from yumioridake 2004-8-12.jpg|70x70px| ]]
|-
|'''[[餓鬼岳]]''' || <small>がきだけ</small> || 2,647 || [[常念山脈]] || 長野県 || 日本二百名山 || [[File:Gakidake from kassenone 2002 9 24.jpg|70x70px| ]]
|-
|'''[[燕岳]]''' || <small>つばくろだけ</small> || 2,763 || 常念山脈 || 長野県 || 日本二百名山 || [[File:Tsubakurodake and Enzanso 1996-10-6.jpg|70x70px| ]]
|-
|'''[[大天井岳]]''' || <small>おてんしょうだけ</small> || 2,922 || 常念山脈 || 長野県 || 日本二百名山 || [[File:Mount Otensho from north 2002-08-22.jpg|70x70px| ]]
|-
|'''[[常念岳]]''' || <small>じょうねんだけ</small> || 2,857 || 常念山脈 || 長野県 || 日本百名山 || [[File:Jyonendake and yokotooshidake from River-Azusa 1996-4-29.jpg|70x70px| ]]
|-
|'''[[霞沢岳]]''' || <small>かすみざわだけ</small> || 2,646 || 常念山脈 || 長野県 || 日本二百名山 || [[File:Mount Kasumizawa from Mount Nishihotaka 2011-07-06.jpg|70x70px| ]]
|-
|'''[[笠ヶ岳]]''' || <small>かさがだけ</small> || 2,897 || 飛騨山脈 || 岐阜県 || 日本百名山 || [[File:Mount kasa from North 1996-7-28.jpg|70x70px| ]]
|-
|'''[[槍ヶ岳]]''' || <small>やりがだけ</small> || 3,180 || 飛騨山脈主稜 || 長野県<br />岐阜県 || 日本百名山 || [[File:Mount Yari from Mount Mitsumatarenge 2004-08-13.jpg|70x70px| ]]
|-
|'''[[穂高岳]]''' || <small>ほたかだけ</small> || 3,190 || 飛騨山脈主稜 || 長野県<br />岐阜県 || 日本百名山<br />中部山岳国立公園の最高峰 || [[File:Hotakadake from Cyogatake 1999-8-1.jpg|70x70px| ]]
|-
|'''[[西穂高岳]]''' || <small>にしほたかだけ</small> || 2,909 || 飛騨山脈主稜 || 長野県<br />岐阜県 || [[西穂山荘]] || [[File:Mount Nishihotaka from Mount Maru 2001-09-05.jpg|70x70px| ]]
|-
|'''[[焼岳]]''' || <small>やけだけ</small> || 2,455 || 飛騨山脈主稜 || 長野県<br />岐阜県 || 日本百名山 || [[File:150921 Taisho-ike Kamikochi Japan01n.jpg|70x70px| ]]
|-
|'''[[乗鞍岳]]''' || <small>のりくらだけ</small> || 3,026 || 飛騨山脈主稜 || 長野県<br />岐阜県 || 日本百名山<br />[[五色ヶ原 (乗鞍岳)]] || [[File:Mount Norikura from Mount Yake 2011-07-06.jpg|70x70px| ]]
|}
{{See also|飛騨山脈}}

=== 活火山 ===
[[ファイル:Mount Yake North peak 2011-07-06.jpg|200px|thumb|right|<small>[[活火山]]である[[焼岳]]北峰の噴気口から発生する[[火山ガス]]</small>]]
* [[立山火山]] - 別称は「弥陀ヶ原火山」。
* [[焼岳]] - 1915年6月6日に大爆発を起こし泥流が梓川を堰き止めて[[大正池 (松本市)|大正池]]が形成された。2011年11月に[[気象庁]]が、噴火予報(噴火警戒レベル1、平常)の継続を発表した<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/tokyo/11m11/310_11m11.pdf |title=焼岳の火山活動解説資料(平成23年11月) |format=PDF |publisher=気象庁 |date=2011-11 |accessdate=2011-12-13}}</ref>。北峰の山頂部では[[火山ガス]]、[[硫黄]]が発生している。山頂部には火口湖があり、南峰は崩落等の危険があり、立入りが禁止されている。
* [[アカンダナ山]] - 2003年に気象庁が、焼岳と別の火山の分類とした。
* [[乗鞍岳]] - 山頂部には12の火口湖がある。2011年11月に気象庁が、噴火予報(噴火警戒レベル1、平常)の継続を発表した<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/tokyo/11m11/311_11m11.pdf |title=乗鞍岳の火山活動解説資料(平成23年11月) |format=PDF |publisher=気象庁 |date=2011-11 |accessdate=2011-12-13}}</ref>。


=== 高原 ===
=== 高原 ===
* [[栂池高原]]
* [[上高地]](河童橋で有名)
* [[上高地]](河童橋で有名)
* [[乗鞍高原]]
* [[乗鞍高原]]
* [[雲ノ平]]
* [[高天原 (富山県)|高天原]]
* [[弥陀ヶ原 (立山)|弥陀ヶ原]]


== 関連市町村 ==
=== 河川 ===
[[ファイル:KurobeGawaGenryubuTagged.jpg|200px|thumb|right|<small>上空からの[[黒部川]]源流部と飛騨山脈。上部左が[[立山連峰]]、上部右が[[後立山連峰]]。</small>]]
=== 新潟県 ===
公園内には以下の[[河川]]が流れ、飛騨山脈がその上流域である<ref name="kuikizu" />。飛騨川のみが[[太平洋]]へ流れ、その他は[[日本海]]へ流れる。
* [[糸魚川市]]
* [[姫川]]
** [[松川 (白馬村)|松川]] - 白馬岳と唐松岳を源とし、上流部には白馬大雪渓がある。
* [[信濃川]][[水系]]
** [[高瀬川 (長野県)|高瀬川]] - 上流部には1979年に完成した[[東京電力]]の発電用の[[高瀬ダム]]がある。
** [[梓川]] - 槍ヶ岳や穂高岳などを源とする。流域上部にある上高地は、日本有数の[[景勝地]]の一つである。
* [[飛騨川]] - 乗鞍岳を源とする。
* [[神通川]]
** [[高原川]] - 槍ヶ岳、穂高岳、笠ヶ岳などを源とする。
* [[常願寺川]] - 立山や薬師岳を源とする。上流部に[[北陸電力]]の発電用の[[有峰ダム]]および[[称名滝]]がある。
* [[早月川]] - 剱岳を源とする。
* [[片貝川]] - 毛勝三山を源とする。
* [[黒部川]] - [[黒部峡谷]]の深い峡谷には、「下の廊下」と「上の廊下」がある。1963年に完成した[[関西電力]]の発電用の[[黒部ダム]]は、[[立山黒部アルペンルート]]の[[観光スポット]]の一つとなっている。
{{Vertical_images_list
|幅= 200px
| 1=Lake_Kurobe01s4592.jpg
| 2=[[黒部湖|黒部ダム]]と[[針ノ木岳]]
| 3=Hakubaooike from north 2000-7-31.jpg
| 4=[[白馬大池]]周辺の稜線を歩く登山者
| 5=Dainichirenpo and Murodo from Tateyama 1995-8-20.jpg
| 6=立山[[室堂]]の[[ミクリガ池]]などの火口湖。中央は[[地獄谷 (立山町)|地獄谷]]、奥の山は大日岳と[[奥大日岳]]。さらに奥に[[富山平野]]と[[日本海]]。
| 7=150920 Taisho-ike Kamikochi Japan10n.jpg
| 8=[[大正池 (松本市)|大正池]]と焼岳(左)
}}


=== 富山県 ===
=== ダム湖 ===
公園内には発電用の大規模なダム湖がある<ref name="kuikizu" />。
* [[富山市]]
* [[魚津市]]
* [[黒部ダム|黒部湖]]
* [[黒部市]]
* [[有峰ダム|有峰湖]]
* [[高瀬ダム|高瀬湖]]
* [[朝日町 (富山県)|朝日町]]
* [[七倉ダム]] - 高瀬湖の下流にある。
* [[上市町]]
* [[立山町]]


=== 長野県 ===
=== 湖沼 ===
公園内の山上には多数の[[湖沼]]や[[火口湖]]がある<ref name="kuikizu" />。
* [[松本市]]
* [[安曇野市]]
* [[風吹大池]]
* [[大町市]]
* [[白馬]]
* [[長池 (富山県)|長池]] - [[鉢ヶ岳]]の南。
* [[白馬村]]
* 冷池、種池 - 爺ヶ岳周辺。
* [[小谷村]]
* [[仙人池]] - 剱岳の仙人池ヒュッテ脇にある。
* [[硯ヶ池]] - [[別山]]頂上部にある。日本最高所の池とされる。
* [[ミクリガ池]]、[[ミドリガ池]]、[[リンドウ池]]、[[血の池 (富山県)|血の池]] - 立山室堂にある火口湖。
* 四十八池 - [[烏帽子岳 (飛騨山脈)|烏帽子岳]]の山頂直下東<ref>[[#上高地・槍・穂高|上高地・槍・穂高 (2000)、277頁]]</ref>。
* [[泥鰌池]] 、 [[多枝原池]] 、[[刈込池 (富山県)|刈込池]] - 立山カルデラ内
* [[新湯]] - 国の天然記念物、立山カルデラ内の泉温70度の温泉で満たされた池で、上質な[[オパール]]を産する。
* [[五郎池]] - 野口五郎岳の西山腹。
* [[竜晶池]] - 高天原の北の夢ノ平。
* [[水晶池]] - 水晶岳と[[高天原温泉]]との間。
* 鷲羽池 - [[鷲羽岳#地理|鷲羽岳]]の山頂直下。
* 双六池 - [[双六小屋]]の南隣。
* 鏡池 - [[鏡平山荘]]脇にあり、池面に映る槍ヶ岳の展望ポイントとなっている<ref>[[#上高地・槍・穂高|上高地・槍・穂高 (2000)、204-205頁]]</ref>。
* 天狗池 - 梓川の上流部槍沢の天狗原にある。
* 北穂高池 - 北穂高岳の北東山腹にある。
* 奥又白池 - 前穂高岳の東山腹にある。
* ひょうたん池 - 明神岳の南東山腹にある。
* [[明神池 (松本市)|明神池]] - 上高地明神が入り口。明神橋を渡りの梓川対岸にある。
* [[大正池 (松本市)|大正池]]、[[田代池]] - 上高地の梓川にある。
* 焼岳の火口湖
* 乗鞍岳の火口湖 - 山頂部に権現池、五ノ池などの12の火口湖がある。


=== 岐阜県 ===
=== 主な滝 ===
* [[称名滝]] - 落差350 m、国の天然記念物、[[日本の滝百選]]、[[称名川]]
* [[高山市]]
* [[平湯大滝]] - 落差64 m、日本の滝百選、高原川
* [[飛騨市]]
* [[三本滝]] - 落差50 m、日本の滝百選、小大野川(梓川の[[支流]])

=== 主な温泉 ===
[[ファイル:Sirahone spa kyoudou-noten-buro 2008.jpg|200px|thumb|right|<small>国の特別天然記念物の[[白骨温泉]]の共同浴場</small>]]
公園内の多くの[[温泉]]は山の奥地にある[[秘湯]]となっている。
* [[蓮華温泉]] - [[乗鞍岳 (白馬連峰)|乗鞍岳]]の北山腹
* [[白馬鑓温泉]] - [[鑓ヶ岳|白馬鑓ヶ岳]]の南東山腹
* [[鐘釣温泉]]、[[祖母谷温泉]]、[[名剣温泉]]、[[阿曽原温泉]] - 黒部峡谷
* [[地獄谷 (立山町)|地獄谷温泉]] - 立山室堂
* [[高天原温泉]] - 水晶岳の北西の温泉沢
* [[湯俣温泉]] - 高瀬渓谷の噴湯丘と球状石灰石の天然記念物
* [[上高地温泉]] - 上高地の梓川右岸
* [[中の湯温泉]] - 焼岳の南東山腹
* [[坂巻温泉]] - 霞沢岳の南西山麓の梓川右岸
* [[白骨温泉]] - 白骨温泉の噴湯丘と球状石灰石の特別天然記念物

=== 隣接する自然公園 ===
* [[朝日県立自然公園]]
* [[有峰県立自然公園]]
* [[僧ヶ岳県立自然公園]]
* [[野麦県立自然公園]]

=== 関連市町村 ===
* 新潟県[[糸魚川市]]
* 富山県[[富山市]]、[[魚津市]]、[[黒部市]]、[[朝日町 (富山県)|朝日町]]、[[上市町]]、[[立山町]]
* 長野県[[松本市]]、[[安曇野市]]、[[大町市]]、[[白馬村]]、[[小谷村]]
* 岐阜県[[高山市]]、[[飛騨市]]

== 交通・アクセス ==
=== マイカー規制 ===
[[ファイル:South Alps from Norikuradake 1998-05-16.jpg|200px|thumb|right|<small>[[マイカー規制]]が行われている[[長野県道84号乗鞍岳線|乗鞍エコーライン]]</small>]]
* [[立山有料道路]] - [[富山県道6号富山立山公園線]]の桂台から美女平および追分から室堂に至る区間では、シーズンを通して[[マイカー規制]]が行われている。
* 上高地 - [[長野県道24号上高地公園線]]では、シーズンを通してマイカー規制が行われていて、一般の車両が乗り入れることができない。冬期は道路閉鎖され、上高地内の宿泊施設などは営業を休止する。
* 栂池 - 1992年7月14日から[[日本の重要湿地500]]の一つの栂池湿原(栂池自然園)に至る道路の第1種特別地域への車両乗入の規制が行われている<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.env.go.jp/park/chubu/intro/basis.html |title=中部山岳国立公園・基礎情報 |publisher=環境省 |accessdate=2011-12-13}}</ref>。栂池自然園へは、[[ゴンドラリフト]]と[[ロープウェイ]]が運行されている。
* 乗鞍岳 - 2003年5月15日から[[乗鞍スカイライン]]から、一般の車両が乗り入れることができなくなった。また[[長野県道84号乗鞍岳線]](乗鞍エコーライン)の三本滝ゲートから畳平の上部区間もシーズンを通してマイカー規制が行われている。

=== ロープウェイ ===
{{Vertical_images_list
|幅= 200px
| 1=Tateyama from Kurobedaira 1994-10-9.jpg
| 2=[[立山ロープウェイ]]と立山の紅葉
| 3=071123 Hotaka Mountains view from Nishihotaka-guchi Station Shinhotaka Ropeway Japan01s.jpg
| 4=[[新穂高ロープウェイ]]の西穂高口駅展望台から望む穂高岳
}}
公園内では3つのロープウェイが運行されている。また[[八方尾根スキー場]]や[[白馬五竜スキー場]]などの山麓の[[スキー場]]では、夏期シーズンを中心にゴンドラリフトが運行されている。白馬五竜スキー場の上部には、2001年に[[五竜岳#白馬五竜高山植物園|白馬五竜高山植物園]]が開園した。
* [[栂池ロープウェイ]] - 栂大門駅と栂池自然園駅を結ぶ。全長1,200 m。
* [[立山ロープウェイ]] - 立山黒部アルペンルートの[[黒部平駅]]と[[大観峰駅]]を結ぶ。全長1,710 m。高低差488 m。1970年7月25日開業。
{{See also|立山黒部アルペンルート}}
* 新穂高ロープウェイ
** 第1区間- 麓の[[新穂高温泉]]の新穂高温泉駅と鍋平高原駅を結ぶ。全長573 m。高低差188 m。
** 第2区間- 麓の[[新穂高温泉]]のしらかば平駅と西穂高口駅を結ぶ。全長2,598 m。高低差848 m。山頂駅にある[[西穂高口駅展望台]](標高2,156 m)は[[フランス]]の[[ミシュラン]]社発行のガイドブック(ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン2009)において、西穂高口展望台として二つ星の評価で紹介された。
{{main|新穂高ロープウェイ}}
=== 公園内を通る道路 ===
* [[立山有料道路]] - マイカー規制。
* [[有峰林道]] - [[有峰ダム]]周囲を通り、富山県と岐阜県を結ぶ。
* [[長野県道45号扇沢大町線]] - 別称が、大町アルペンライン。立山黒部アルペンルートへの長野県側からのアクセス道路。
* [[長野県道327号槍ヶ岳矢村線]] - [[中房温泉]]へのアクセス道路。
* [[長野県道495号豊科大天井岳線]] - 長野県安曇野市[[豊科町|豊科]]と大天井岳を結ぶ県道。
* [[国道158号]] - 飛騨山脈の標高1,790 mの[[安房峠]]を横切る。冬期は閉鎖される。
* [[安房峠道路]] - 1997年12月6日に供用を開始した[[中部縦貫自動車道]]の一部。公園内を横切る唯一の[[中日本高速道路]]が管理する[[自動車専用道路]]で、全長4,370 mの[[安房峠道路#安房トンネル|安房トンネル]]があり、通年通行可能となった。
* [[上高地乗鞍林道]] - 上高地と乗鞍高原を結ぶ。
* [[長野県道84号乗鞍岳線|乗鞍エコーライン]] - マイカー規制。
* [[乗鞍スカイライン]] - マイカー規制。

=== 周辺の主な駅 ===
* [[白馬駅]] - [[東日本旅客鉄道|JR東日本]][[大糸線]]の駅で、長野県側からの白馬岳への玄関口。南東12 kmに位置する。
* [[立山駅]] - [[富山地方鉄道]][[富山地方鉄道立山線|立山線]]の駅で、富山県側からの立山への玄関口となる駅。立山の西16 kmに位置する。
* [[新島々駅]] - [[アルピコ交通]][[アルピコ交通上高地線|上高地線]]の上高地への最寄りの駅。河童橋の東南東18 kmに位置する。
* [[高山駅]] - [[東海旅客鉄道|JR東海]][[高山本線]]の駅で、岐阜県側からの公園南部への玄関口となる駅。新穂高ロープウェイの新穂駅の西南西33 kmに位置する。

=== 周辺の空港 ===
* [[富山空港]] - 立山の西39 [[キロメートル|km]]に位置する。
* [[松本空港]] - 上高地河童橋の東南東28 kmに位置する。

== 関連施設 ==
=== ビジターセンター ===
利用者数は2008年(平成20年)<ref>環境省自然ふれあい推進室"[https://www.env.go.jp/park/doc/data/national/np_10.pdf 表II-9 国立公園内ビジターセンター等利用者数]"自然公園等利用者数調(2013年3月18日閲覧。)</ref>。
{| class="wikitable sortable" style="text-align:left; font-size:95%"
|+
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|-
|上高地インフォメーションセンター||rowspan="2"|[[環境省]]||rowspan="2"|長野県松本市安曇上高地||267,522
|-
|上高地ビジターセンター||143,438
|-
|[[長野県乗鞍自然保護センター]]||長野県||長野県松本市乗鞍高原鈴蘭4306-5||6,220
|-
|立山自然保護センター||[[富山県庁|富山県]]||富山県中新川郡立山町芦峅寺||225,411
|-
|欅平ビジターセンター
|環境省
|富山県黒部市宇奈月町
|
|-
|[[中部山岳国立公園奥飛騨ビジターセンター]]<br />(旧飛騨・北アルプス自然文化センター)||[[岐阜県庁|岐阜県]]||岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯763-12||12,010(旧施設時)
|}

=== 管理機関:環境省地方環境事務所 ===
* [http://chubu.env.go.jp/nagano/ 長野自然環境事務所]-長野市旭町1108 長野第1合同庁舎3F (全体統括) 
* 松本自然環境事務所 - 長野県松本市安曇124-7 (全域、主に長野県域担当)
* 立山自然保護官事務所-富山県中新川郡立山町前沢新町285 (富山県域担当)
* 上高地自然保護官事務所 - 長野県松本市安曇4468(冬期閉鎖:連絡先-松本自然環境事務所)
* 平湯自然保護官事務所 - 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯763-12 (岐阜県域担当)


== 中部山岳国立公園の風景 ==
== 中部山岳国立公園の風景 ==
<gallery>
<gallery>
ファイル:Kasagatake Takayama02s3872.jpg|<small>笠ヶ(200711月撮影)</small>
<!-- ファイル:Tengubara.JPG|<small>[[白馬乗鞍]]から天狗原<br />(20068月撮影)</small> -->
ファイル:Kurobe dam 01.jpg|<small>黒部ダム(東側よりの撮影</small>
ファイル:Ooike.JPG|<small>[[白馬大池]]</small>
<!-- ファイル:Sirouma2.JPG|<small>白馬岳(右)と[[鑓ヶ岳(左)<br />(2006年8月撮影)</small> -->
ファイル:Mt Tateyama01s4592.jpg|<small>[[室堂平]]から望む[[立山]]</small>
ファイル:Firn in Mount Shirouma 1996-09-28.jpg|<small>[[万年雪]]となる[[白馬岳]]の大[[雪渓]]</small>
ファイル:Mt Kashimayarigatake01s4592.jpg|<small>[[大観峰駅|大観峰]]から望む[[鹿島槍ヶ岳]]南峰(中央)、牛首山(左)、布引岳(右)</small>
ファイル:Mt Kashimayarigatake01s4592.jpg|<small>[[大観峰駅|大観峰]]から望む[[鹿島槍ヶ岳]]南峰(中央)、牛首山(左)、布引岳(右)</small>
ファイル:KurobeGawaGenryubu.jpg|<small>同公園内[[黒部川]]源流部鳥瞰写真。左は[[立山連峰]]、右は[[後立山連峰]]</small>
ファイル:Tateyama from jiigatake 20 2001 11 20.jpg|<small>[[爺ヶ岳]]から望む[[立山]][[剱岳]]</small>
ファイル:Kurobe dam 01.jpg|<small>[[黒部ダム]]</small>
ファイル:YariKamikohchiTagged.jpg|<small>同公園内南部山岳地帯鳥瞰写真。[[常念岳]]、[[大天井岳]]などの[[常念山脈]]があるため、[[上高地]]の奥側にある[[飛騨山脈]]主稜線上の[[穂高岳]]などは[[松本盆地]]からは殆ど見えない。</small>
ファイル:NorikuraHodakaKamikohchi.jpg|<small>乗鞍、上高、穂高空撮画像(2007年2月撮影)</small>
ファイル:Kumonotaira from Suisyodake 2004-8-13.jpg|<small>[[雲ノ平]]と[[圏谷|カール]]形がある[[黒部五郎岳]]</small>
ファイル:Senjosawa2048.jpg|<small>千丈沢(2005年10月撮影)</small>
ファイル:05 Yarigatake from Higashikamaone 2000-8-16.jpg|<small>[[表銀座]]呼ばれる東鎌尾根から望む[[槍ヶ]]</small>
ファイル:Yarigatakesansou 2003 10 05.jpg|<small>槍ヶ岳山頂直下の標高3,080 mにある[[山小屋]]の[[槍ヶ岳山荘]]とそのキャンプ指定地、遠景は立山</small>
ファイル:Myoujinike.JPG|<small>明神池(2001年8月撮影)</small>
ファイル:Kasagatake Takayama02s3872.jpg|<small>[[笠ヶ岳]]</small>
ファイル:150920 Myojin-ike Kamikochi Japan01n.jpg|<small>[[明神池 (松本市)|明神池]]</small>
ファイル:150920 Mt Yake-dake Kamikochi Japan01n.jpg|<small>[[上高地]]、[[梓川]]</small>
ファイル:YariKamikohchiTagged.jpg|<small>同公園内南部山岳地帯鳥瞰写真。[[常念岳]]、[[大天井岳]]などの[[常念山脈]]があるため、上高地の奥側にある[[飛騨山脈]]主稜線上の[[穂高岳]]などは[[松本盆地]]からは殆ど見えない。</small>
<!-- ファイル:NorikuraHodakaKamikohchi.jpg|<small>[[乗鞍岳]]、上高地、穂高岳の空撮画像<br />(2007年2月撮影)</small> -->
</gallery>
</gallery>

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{reflist}}

== 参考文献 ==
* {{Cite book|和書 |year=2000 |month=4 |title=上高地・槍・穂高 |series=ヤマケイ アルペンガイド |publisher=山と溪谷社 |pages= |isbn= 4635013197 |ref=上高地・槍・穂高}}
* {{Cite book|和書 |author=竹内真一 |date=2004-05-26 |title=北アルプス自然図鑑 花・蝶・鳥 |publisher=山と溪谷社 |pages= |isbn=4635596184 |ref=北アルプス自然図鑑}}
* {{Cite book|和書 |editor=森田敏隆(写真) |date=2007-08-01 |title=日本の国立公園 下 |publisher=山と溪谷社 |pages= |isbn=978-4635922555 |ref=日本の国立公園}}
* {{Cite book|和書 |author= |year=2007 |month=05 |title=花の百名山地図帳 |publisher=[[山と渓谷|山と溪谷社]] |pages= |isbn=9784635922463 |ref=花の百名山地図帳}}
* {{Cite book |和書 |author=深田久弥|authorlink=深田久弥 |year=1964 |month= |title=[[日本百名山]] |publisher=[[新潮社]] |ref=日本百名山}}、[[ASIN]] B000JAFKT2。
* {{Cite book|和書 |year=2011 |month=03 |title=槍ヶ岳・穂高岳 上高地 |series=山と高原地図 2011年版 |publisher=[[昭文社]] |pages= |isbn=9784398757777 |ref=山と高原地図}}
* {{Cite book|和書 |author=EDICO |year=2004 |month=05 |title=歩いてみたい日本の名山 |publisher=西東社 |pages= |isbn= 4791612272 |ref=歩いてみたい日本の名山}}


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
* [[国立公園]]
* [[日本アルプス]]
* [[日本アルプス]]
** 北アルプス - [[飛騨山脈]]
** 北アルプス - [[飛騨山脈]]
** 中央アルプス - [[木曽山脈]]
** 中央アルプス - [[木曽山脈]]・[[中央アルプス国定公園]](長野県)、[[胞山県立自然公園]](岐阜県)
** 南アルプス - [[赤石山脈]]
** 南アルプス - [[赤石山脈]]・[[南アルプス国立公園]]
* [[南アルプス国立公園]] - [[赤石山脈]]に位置する[[国立公園]]
* [[立山黒部アルペンルート]]
* [[立山黒部アルペンルート]]
* 隣接する自然公園
** [[朝日県立自然公園]]
** [[有峰県立自然公園]]
** [[僧ヶ岳県立自然公園]]
** [[野麦県立自然公園]]


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
{{Commonscat|Chubu-Sangaku National Park}}
{{Commonscat|Chubu-Sangaku National Park}}
* [http://www.env.go.jp/park/chubu/index.html 中部山岳国立公園]
* [https://chubusangaku.jp/ja/ 中部山岳国立公園 | 北アルプス南部地域公式サイト]
* [https://hidasanmyaku-gifu.jp/ 岐阜県中部山岳国立公園] - 岐阜県中部山岳国立公園活性化推進協議会
* [https://www.env.go.jp/park/chubu/ 環境省 中部山岳国立公園]
* [https://chubu.env.go.jp/shinetsu/ 環境省 信越自然環境事務所]


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[[Category:岐阜県の公園]]
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[[Category:北アルプス]]
[[Category:1934年開業の施設]]

[[en:Chūbu-Sangaku National Park]]
[[fr:Parc national de Chūbu-Sangaku]]
[[ko:주부 산악 국립공원]]
[[pl:Park Narodowy Chūbu-Sangaku]]
[[zh:中部山岳國立公園]]

2024年7月13日 (土) 13:35時点における最新版

中部山岳国立公園
Chūbu-Sangaku National Park
中部山岳の最高峰穂高岳と上高地の梓川
指定区域
新潟県富山県長野県岐阜県にまたがる北アルプスの主な山域[1]
北緯36度17分21秒 東経137度38分53秒 / 北緯36.28917度 東経137.64806度 / 36.28917; 137.64806座標: 北緯36度17分21秒 東経137度38分53秒 / 北緯36.28917度 東経137.64806度 / 36.28917; 137.64806
分類 国立公園
面積 174,323 ha
指定日 1934年12月4日
運営者 環境省
年来園者数 1,012万人(2004年)
施設 関連施設を参照
事務所 環境省中部地方環境事務所
(長野自然環境事務所)
事務所所在地 380-0846
長野県長野市旭町1108 長野第一合同庁舎
公式サイト 中部山岳国立公園(環境省)
テンプレートを表示

中部山岳国立公園(ちゅうぶさんがくこくりつこうえん)は、長野県岐阜県富山県新潟県にまたがる飛騨山脈北アルプス)を中心とした国立公園

概要

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上高地の梓川に架かる河童橋
上高地の梓川に架かる河童橋
上高地にある日本アルプスを世界に紹介したウォルター・ウェストンのレルーフ
上高地にある日本アルプスを世界に紹介したウォルター・ウェストンのレルーフ

1934年12月4日大雪山国立公園阿寒国立公園日光国立公園、阿蘇国立公園(現・阿蘇くじゅう国立公園)とともに指定された[2]上高地乗鞍高原などの高原や穂高岳立山などの3,000メートル級の山々がある。2004年の入場者数は、1,012万人と推定されていて、前年比約91%であった[3]。1888年から3回、日本に宣教師として長期滞在したイギリス人ウォルター・ウェストンは、中部山岳国立公園内の多くの山に山案内人と共に探検的登山を行い、その後『MOUNTAINEERING AND EXPLORATION IN THE JAPANESE ALPS』(日本アルプスの登山と探検)を出版して、世界中に日本アルプスの魅力を紹介した[4]。その功績などを称えて、1937年8月26日の上高地の清水屋ホテルの北東近くに、ウェストンのレリーフが設置された[5]長野県道24号上高地公園線釜トンネルが開通しバスが運行されるようになると、多くの一般の観光客が上高地を訪れるようになった。上高地の河童橋では毎年4月27日アルペンホルンの演奏と共に橋の袂で『上高地開山祭』が開催されている[6]立山富士山白山と共に日本三霊山(日本三名山)であり、古来から信仰対象の山として富山県側から登拝されていた。1771年に建立されたとされている登拝者のための宿泊施設である室堂小屋は国の重要文化財に指定されている[7]明治以前は女人禁制の山域であった。1971年6月1日に黒部立山アルペンルートが全線開通すると、ルート周辺には多くの観光客、立山周辺の山々に多くの登山者が訪れるようになった。日本山岳会に属する天皇徳仁は皇太子時代に何度も中部山岳国立公園を訪問し、白馬岳唐松岳五竜岳燕岳常念岳蝶ヶ岳などの山に登頂している[8]標高およそ2,500 m付近が森林限界の高山帯で、白馬岳などの北側ほど森林限界の標高が下がり、ハイマツ高山植物が分布している。標高およそ1,500 mから2,500 mにかけてが亜高山帯となっている。標高1,500 m以下の山地はかつてはブナの森だったが多くが伐採されカラマツなどの人工林やミズナラなどの雑木林になっている[9]乗鞍岳の北西山麓の五色ヶ原では、インタープリター同行者のみの入山規制が行われている[10]

公園の経緯

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  • 1934年(昭和9年)12月4日 - 中部山岳国立公園に指定。
  • 1984年(昭和59年)6月15日 - 公園区域及び公園計画の全般的な見直し。
  • 1992年(平成4年)7月14日 - 公園計画の一部変更。
  • 1997年(平成9年)9月18日 - 公園計画の一部変更。

関連施設

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  • 栂池ビジターセンター - 湿原植物や高山植物などの紹介。所在地は、長野県北安曇郡小谷村栂池自然園
麓の大町市にある大町山岳博物館
  • 大町山岳博物館 - 北アルプスの自然や登山史などの展示。ライチョウの調査研究を行っている[11]。所在地は、長野県大町市大町8056-1。
  • 立山自然保護センター - ライチョウや高山植物など立山の動植物の展示と解説[12]。所在地は、立山の室堂平
  • 欅平ビジターセンター - 黒部峡谷の開発の歴史と周辺の動植物の紹介[13]。所在地は、富山県黒部市宇奈月町欅平(けやきだいら)。
  • 上高地ビジターセンター - 上高地の自然情報の提供。所在地は上高地の河童橋の北東約150 m[5]
  • 中部山岳国立公園奥飛騨ビジターセンター - 旧飛騨・北アルプス自然文化センター(平湯ビジターセンター)にあたる施設で2024年(令和6年)7月13日にリニューアルオープンした[14]。所在地は、岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯763-12[14]
  • 乗鞍自然保護センター - 乗鞍岳や乗鞍高原の動植物などを紹介[15]。所在地は、長野県松本市安曇4306-5。(冬期閉鎖)

公園利用者数の推移

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新穂高ロープウェイの西穂高口駅から望む西穂高岳、駅上の「西穂高口展望台」はミシュランガイド(2009)で二つ星の評価を受けた。

公園利用者数の推定値を下表に示す[16]

利用者数
(人)
備考
1996年 1,362万 上高地204万、乗鞍地区103万
1998年 1,293万
1999年 1,252万
2000年 1,263万
2001年 1,117万
2002年 1,187万
2004年 1,012万
2008年  977万 [17]

自然

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薬師岳の金作谷カール
薬師岳の金作谷カール

特別天然記念物

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公園には以下の特別天然記念物がある。その指定日を下表に示す。

  • 白馬連山高山植物帯 - 白馬岳と五竜岳周辺の大規模な高山植物の群落。超塩基性蛇紋岩の地質の場所があり、400種以上の高山植物の宝庫となっている[18]
  • 薬師岳の圏谷群 - 薬師岳の東面上部の4つの圏谷(カール)群。
  • 上高地 - 梓川上流部流域の上高地。
  • 白骨温泉の噴湯丘と球状石灰石 - 白骨温泉とその沈殿物。
  • 黒部峡谷 附 猿飛並びに奥鐘山 - 黒部峡谷の爆布、漢流、深淵など。
  • ライチョウ - 公園内の高山帯に生息する。
  • カモシカ - 公園内の山地に生息する。
名称 天然記念物
指定日
特別天然記念物
指定日
備考
白馬連山高山植物帯 1922年10月12日 1952年3月29日 [19][20]
薬師岳の圏谷群 1945年2月22日 [21][22]
上高地 1928年3月24日 [23]
白骨温泉の噴湯丘と球状石灰石 1922年3月8日 [24]
黒部峡谷 附 猿飛並びに奥鐘山 1956年9月7日 1964年7月10日 [25]
ライチョウ 1923年3月10日 1955年2月15日 [26]
カモシカ 1934年5月1日 [27]
称名滝立山町

天然記念物

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動物

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哺乳類

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公園の山域には、ニホンツキノワグマホンドオコジョニホンカモシカニホンザルホンドギツネニホンリスなどの哺乳類が生息する[28]

鳥類

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ライチョウは、立山、白馬岳、大天井岳などのハイマツの自生地周辺の高山帯に生息する。国の特別天然記念物のライチョウは富山県の県の鳥に指定されていて[29]、環境省のレッドリスト危急種の指定を受けている[30]。また高山帯ではイワヒバリホシガラスなど、亜高山帯ではウグイスコガラルリビタキなどが見られる[31]

高山蝶

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公園の区域には、以下の9種の高山蝶が生息している。高山蝶とは、一般に「全生活史を通じて高山帯や亜高山帯で生活する」のことであり、日本には13種が生息している[32]山岳写真家であった田淵行男常念岳周辺の高山蝶の研究を行っている[33]。大部分の種が環境省や各都道府県のレッドリストの指定を受けていて、絶滅が危惧されている[34]アサギマダラキアゲハなどが高山帯へ飛来することがある[35]

分布域 和名 レッドリスト(環境省・都道府県)
高山帯 ミヤマモンキチョウ シロチョウ科 準絶滅危惧(環境省、富山・岐阜・長野)
タカネヒカゲ ジャノメチョウ科
亜高山帯 ベニヒカゲ ジャノメチョウ科 準絶滅危惧(環境省・新潟県)
クモマベニヒカゲ
クモマツマキチョウ シロチョウ科 絶滅危惧(新潟)、危急種(富山)、準絶滅危惧(環境省、長野・岐阜)
ミヤマシロチョウ 絶滅危惧(長野)、危急種(環境省)
タカネキマダラセセリ セセリチョウ科 準絶滅危惧(環境省、岐阜・長野)
オオイチモンジ タテハチョウ科 危急種(環境省)、準絶滅危惧(長野・岐阜)
コヒオドシ 準絶滅危惧(長野)

植物

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公園の区域に生育する多数の高山植物など植物が、国立公園特別地域内指定植物に指定されている[36]。その一例を以下に示す[37][38]。上高地では春にニリンソウなどの花が見られ、山上の高山帯では雪解けとともに次々と様々な高山植物が花を咲かせる。白馬岳、蓮華岳、燕岳、大天井岳などの砂礫の稜線上の風衝地には、「高山植物の女王」と呼ばれているコマクサが群落をつくる[39]

地理

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面積

[編集]
西の位山がら望む飛騨山脈。剱岳から乗鞍岳へと連なる山並み

総面積は174,323 haであり、約89 %国有地、約37 %がその特別保護地区になっている。白馬岳周辺のごく一部の山域のみが新潟県に位置する。

主な山

[編集]

飛騨山脈の主稜線は日本海親不知から後立山連峰から鎌ヶ峰の南の長峰峠まで延び、朝日岳から乗鞍岳までが指定区域である[1]三俣蓮華岳から派生する立山連峰毛勝三山までの山域と槍ヶ岳から大天井岳を経て派生する常念山脈餓鬼岳から霞沢岳までの山域も指定区域である[1]小蓮華山(標高2,766 m)が新潟県、立山(3,015 m)が富山県、穂高岳が長野県と岐阜県および中部山岳の最高峰である。日本百名山に選定されている山が14ある[40]。ほとんどの主要な稜線に登山道が整備され、要所には山小屋とキャンプ指定地が整備されている[41]。国立公園内では、キャンプ指定地以外での幕営は禁止されている。冬期には西穂山荘以外のほとんどの山小屋が閉鎖される。豪雪地帯の山域の東面の谷は白馬大雪渓、剱沢雪渓、針ノ木雪渓の日本三大雪渓に代表されるように雪渓を伴うことが多く、立山の御前沢、および剱岳の小窓・三ノ窓には、氷河が現存する。

山名 よみ 標高(m) 山系 都道府県 備考 山容
朝日岳 あさひだけ 2,417 後立山連峰 新潟県
富山県
日本三百名山
白馬岳 しろうまだけ 2,932 後立山連峰 長野県
富山県
日本百名山
白馬大雪渓
唐松岳 からまつだけ 2,696 後立山連峰 長野県
富山県
日本三百名山
五竜岳 ごりゅうだけ 2,814 後立山連峰 長野県
富山県
日本百名山
鹿島槍ヶ岳 かしまやりだけ 2,889 後立山連峰 長野県
富山県
日本百名山
爺ヶ岳 じいがたけ 2,670 後立山連峰 長野県
富山県
日本三百名山
針ノ木岳 はりのきだけ 2,821 後立山連峰 長野県
富山県
日本二百名山
針ノ木雪渓
毛勝山 けかちやま 2,414 立山連峰 富山県 日本二百名山
毛勝三山
剱岳 つるぎだけ 2,999 立山連峰 富山県 日本百名山
剱沢雪渓
奥大日岳 おくだいにちだけ 2,616 立山連峰 富山県 日本二百名山
立山 たてやま 3,015 立山連峰 富山県 日本百名山
富山県の最高峰
薬師岳 やくしだけ 2,926 立山連峰 富山県 日本百名山
黒部五郎岳 くろべごろうだけ 2,840 立山連峰 富山県
岐阜県
日本百名山
赤牛岳 あかうしだけ 2,864 飛騨山脈
読売新道
富山県
長野県
日本二百名山
水晶岳 すいしょうだけ 2,986 飛騨山脈
読売新道
富山県
長野県
日本百名山
蓮華岳 れんげだけ 2,799 飛騨山脈主稜
裏銀座
富山県
長野県
日本三百名山
烏帽子岳 れんげだけ 2,628 飛騨山脈主稜
裏銀座
富山県
長野県
日本三百名山
野口五郎岳 のぐちごろうだけ 2,924 飛騨山脈主稜
裏銀座
富山県
長野県
日本三百名山
鷲羽岳 わしばだけ 2,924 飛騨山脈主稜
裏銀座
富山県
長野県
日本百名山
三俣蓮華岳 みつまたれんげだけ 2,841 飛騨山脈主稜
裏銀座
富山県
長野県
岐阜県
日本三百名山
三国境
双六岳 すごろくだけ 2,860 飛騨山脈主稜
裏銀座
富山県
長野県
双六小屋
餓鬼岳 がきだけ 2,647 常念山脈 長野県 日本二百名山
燕岳 つばくろだけ 2,763 常念山脈 長野県 日本二百名山
大天井岳 おてんしょうだけ 2,922 常念山脈 長野県 日本二百名山
常念岳 じょうねんだけ 2,857 常念山脈 長野県 日本百名山
霞沢岳 かすみざわだけ 2,646 常念山脈 長野県 日本二百名山
笠ヶ岳 かさがだけ 2,897 飛騨山脈 岐阜県 日本百名山
槍ヶ岳 やりがだけ 3,180 飛騨山脈主稜 長野県
岐阜県
日本百名山
穂高岳 ほたかだけ 3,190 飛騨山脈主稜 長野県
岐阜県
日本百名山
中部山岳国立公園の最高峰
西穂高岳 にしほたかだけ 2,909 飛騨山脈主稜 長野県
岐阜県
西穂山荘
焼岳 やけだけ 2,455 飛騨山脈主稜 長野県
岐阜県
日本百名山
乗鞍岳 のりくらだけ 3,026 飛騨山脈主稜 長野県
岐阜県
日本百名山
五色ヶ原 (乗鞍岳)

活火山

[編集]
活火山である焼岳北峰の噴気口から発生する火山ガス
  • 立山火山 - 別称は「弥陀ヶ原火山」。
  • 焼岳 - 1915年6月6日に大爆発を起こし泥流が梓川を堰き止めて大正池が形成された。2011年11月に気象庁が、噴火予報(噴火警戒レベル1、平常)の継続を発表した[42]。北峰の山頂部では火山ガス硫黄が発生している。山頂部には火口湖があり、南峰は崩落等の危険があり、立入りが禁止されている。
  • アカンダナ山 - 2003年に気象庁が、焼岳と別の火山の分類とした。
  • 乗鞍岳 - 山頂部には12の火口湖がある。2011年11月に気象庁が、噴火予報(噴火警戒レベル1、平常)の継続を発表した[43]

高原

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河川

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上空からの黒部川源流部と飛騨山脈。上部左が立山連峰、上部右が後立山連峰

公園内には以下の河川が流れ、飛騨山脈がその上流域である[1]。飛騨川のみが太平洋へ流れ、その他は日本海へ流れる。

白馬大池周辺の稜線を歩く登山者
白馬大池周辺の稜線を歩く登山者
立山室堂のミクリガ池などの火口湖。中央は地獄谷、奥の山は大日岳と奥大日岳。さらに奥に富山平野と日本海。
立山室堂ミクリガ池などの火口湖。中央は地獄谷、奥の山は大日岳と奥大日岳。さらに奥に富山平野日本海
大正池と焼岳(左)
大正池と焼岳(左)

ダム湖

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公園内には発電用の大規模なダム湖がある[1]

湖沼

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公園内の山上には多数の湖沼火口湖がある[1]

主な滝

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主な温泉

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国の特別天然記念物の白骨温泉の共同浴場

公園内の多くの温泉は山の奥地にある秘湯となっている。

隣接する自然公園

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関連市町村

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交通・アクセス

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マイカー規制

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マイカー規制が行われている乗鞍エコーライン

ロープウェイ

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立山ロープウェイと立山の紅葉
立山ロープウェイと立山の紅葉
新穂高ロープウェイの西穂高口駅展望台から望む穂高岳
新穂高ロープウェイの西穂高口駅展望台から望む穂高岳

公園内では3つのロープウェイが運行されている。また八方尾根スキー場白馬五竜スキー場などの山麓のスキー場では、夏期シーズンを中心にゴンドラリフトが運行されている。白馬五竜スキー場の上部には、2001年に白馬五竜高山植物園が開園した。

  • 新穂高ロープウェイ
    • 第1区間- 麓の新穂高温泉の新穂高温泉駅と鍋平高原駅を結ぶ。全長573 m。高低差188 m。
    • 第2区間- 麓の新穂高温泉のしらかば平駅と西穂高口駅を結ぶ。全長2,598 m。高低差848 m。山頂駅にある西穂高口駅展望台(標高2,156 m)はフランスミシュラン社発行のガイドブック(ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン2009)において、西穂高口展望台として二つ星の評価で紹介された。

公園内を通る道路

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周辺の主な駅

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周辺の空港

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関連施設

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ビジターセンター

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利用者数は2008年(平成20年)[47]

センター名 設置者 所在地 利用者数(人)
上高地インフォメーションセンター 環境省 長野県松本市安曇上高地 267,522
上高地ビジターセンター 143,438
長野県乗鞍自然保護センター 長野県 長野県松本市乗鞍高原鈴蘭4306-5 6,220
立山自然保護センター 富山県 富山県中新川郡立山町芦峅寺 225,411
欅平ビジターセンター 環境省 富山県黒部市宇奈月町
中部山岳国立公園奥飛騨ビジターセンター
(旧飛騨・北アルプス自然文化センター)
岐阜県 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯763-12 12,010(旧施設時)

管理機関:環境省地方環境事務所

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  • 長野自然環境事務所-長野市旭町1108 長野第1合同庁舎3F (全体統括) 
  • 松本自然環境事務所 - 長野県松本市安曇124-7 (全域、主に長野県域担当)
  • 立山自然保護官事務所-富山県中新川郡立山町前沢新町285 (富山県域担当)
  • 上高地自然保護官事務所 - 長野県松本市安曇4468(冬期閉鎖:連絡先-松本自然環境事務所)
  • 平湯自然保護官事務所 - 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯763-12 (岐阜県域担当)

中部山岳国立公園の風景

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脚注

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  1. ^ a b c d e f 中部山岳国立公園の区域図” (PDF). 環境省. 2011年12月10日閲覧。
  2. ^ 中部山岳国立公園”. 環境省. 2011年12月10日閲覧。
  3. ^ 花の百名山地図帳 (2007)、170頁
  4. ^ ウォルター・ウェストン 著、青木枝朗 訳『日本アルプスの登山と探検』岩波書店、1997年6月。ISBN 4003347412 
  5. ^ a b 山と高原地図 槍ヶ岳・穂高岳・上高地 (2011)
  6. ^ 上高地:北アルプスの観光シーズン幕開け 河童橋で開山祭”. 毎日新聞社 (2010年4月27日). 2011年12月13日閲覧。
  7. ^ 国指定文化財等データベース(立山室堂)”. 文化庁. 2011年12月13日閲覧。
  8. ^ 歩いてみたい日本の名山 (2004)
  9. ^ 北アルプス自然図鑑 (2004)、6-7頁
  10. ^ 乗鞍山麓 五色ヶ原”. 五色ヶ原の森運営共同事業体. 2011年12月13日閲覧。
  11. ^ 大町山岳博物館”. 大町市. 2011年12月13日閲覧。
  12. ^ 立山自然保護センター”. 富山県. 2011年12月13日閲覧。
  13. ^ 欅平ビジターセンター”. 富山県. 2011年12月13日閲覧。
  14. ^ a b 「中部山岳国立公園奥飛驒ビジターセンター」をリニューアルオープンします”. 岐阜県. 2024年7月13日閲覧。
  15. ^ 乗鞍自然保護センター”. 乗鞍自然保護センター. 2011年12月13日閲覧。
  16. ^ 『自然公園の手引き』2005年
  17. ^ 中部山岳国立公園”. セブンイレブン記念財団. 2011年12月13日閲覧。
  18. ^ 白馬連山(しろうまれんざん)高山植物帯”. 農林水産技術情報協会. 2011年12月12日閲覧。
  19. ^ 地図閲覧サービス・白馬連山高山植物帯(特)”. 国土地理院. 2011年12月12日閲覧。
  20. ^ 国指定文化財等データベース(白馬連山高山植物帯)”. 文化庁. 2011年12月12日閲覧。
  21. ^ 地図閲覧サービス・薬師岳の圏谷群”. 国土地理院. 2011年12月12日閲覧。
  22. ^ 国指定文化財等データベース(薬師岳の圏谷群)”. 文化庁. 2011年12月12日閲覧。
  23. ^ 国指定文化財等データベース(上高地)”. 文化庁. 2011年12月12日閲覧。
  24. ^ 国指定文化財等データベース(白骨温泉の噴湯丘と球状石灰石)”. 文化庁. 2011年12月12日閲覧。
  25. ^ 国指定文化財等データベース(黒部峡谷 附 猿飛並びに奥鐘山)”. 文化庁. 2011年12月12日閲覧。
  26. ^ 国指定文化財等データベース(ライチョウ)”. 文化庁. 2011年12月13日閲覧。
  27. ^ 国指定文化財等データベース(カモシカ)”. 文化庁. 2011年12月13日閲覧。
  28. ^ 北アルプス自然図鑑 (2004)、184-188頁
  29. ^ 日本の国立公園 (2007)、32頁
  30. ^ RDB種情報(動物)種の詳細情報 - ライチョウ”. 環境省. 2011年12月12日閲覧。
  31. ^ 北アルプス自然図鑑 (2004)、144-155頁
  32. ^ 日本の国立公園 (2007)、33頁
  33. ^ 栗田貞多男『信州の蝶』信濃毎日新聞社、1996年5月、15頁。ISBN 4784096108 
  34. ^ 日本のレッドデータ検索システム(ミヤマモンキチョウ)”. エンビジョン環境保全事務局. 2011年12月12日閲覧。
  35. ^ 北アルプス自然図鑑 (2004)、122頁
  36. ^ 国立・国定公園特別地域内指定植物” (PDF). 環境省. 2011年12月10日閲覧。
  37. ^ 花の百名山地図帳 (2007)、147-169頁
  38. ^ 豊国秀夫『日本の高山植物』山と溪谷社〈山溪カラー名鑑〉、1988年9月。ISBN 4-635-09019-1 
  39. ^ 花の百名山地図帳 (2007)、154-169頁
  40. ^ 日本百名山 (1964)
  41. ^ 『山と溪谷2011年1月号付録(山の便利手帳2011)』山と溪谷社、2010年12月、149-164頁。ASIN B004DPEH6G 
  42. ^ 焼岳の火山活動解説資料(平成23年11月)” (PDF). 気象庁 (2011年11月). 2011年12月13日閲覧。
  43. ^ 乗鞍岳の火山活動解説資料(平成23年11月)” (PDF). 気象庁 (2011年11月). 2011年12月13日閲覧。
  44. ^ 上高地・槍・穂高 (2000)、277頁
  45. ^ 上高地・槍・穂高 (2000)、204-205頁
  46. ^ 中部山岳国立公園・基礎情報”. 環境省. 2011年12月13日閲覧。
  47. ^ 環境省自然ふれあい推進室"表II-9 国立公園内ビジターセンター等利用者数"自然公園等利用者数調(2013年3月18日閲覧。)

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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