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「第4回全国同時地方選挙 (韓国)」の版間の差分

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2024年8月2日 (金) 11:37時点における最新版

第4回全国同時地方選挙
各種表記
ハングル 제4회 전국동시지방선거
漢字 第四回全國同時地方選擧
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第4回全国同時地方選挙(だい4かい ぜんこく どうじ ちほうせんきょ)は、大韓民国の地方自治体である広域自治団体(道・特別市・広域市)の団体長(道知事・市長)と議会議員、基礎自治団体(市・郡・特別区)の団体長(市長・郡守・区庁長)と議会議員を選出するため、2006年5月に投票が行われた地方選挙である。

概要

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この地方選挙は、2003年に発足した盧武鉉政権の中間評価としての意味合いを持つと共に、翌2007年に行われる大統領選挙を控えて、政権与党のウリ党に対する国民の支持程度を計るバロメーターとしても注目された。選挙戦当初から野党ハンナラ党が優勢で、広域団体長選挙では16市道中12市道で勝利、地方議会選挙も首都圏地域区で全勝するなど圧勝した。一方、これに対してウリ党は、広域自治団体長選挙の当選者が全羅北道の金完柱のみ、地方議会選挙でも首都圏で全敗するなど惨敗し、鄭東泳議長(党首)が敗北の責任をとる形で辞任する結果となった。

基礎データ

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基礎議会議員選挙において、地域区の選挙制度が小選挙区制から中選挙区制に改められた。また比例区も新設され、これまで禁止されていた政党による公薦(公認)も認められるようになった。

出典[2]

選挙結果

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  • 投票率[3]:51.6%(前回48.9%)
市・道別投票率と前回投票率
市・道名 今回(06年) 前回(02年) 増減
ソウル特別市 49.8% 45.8% +4.0
仁川広域市 44.3% 39.3% +5.0
京畿道 46.7% 44.6% +2.1
太田広域市 49.4% 42.3% +7.1
忠清北道 54.7% 55.8% -1.1
忠清南道 55.8% 56.2% -0.4
光州広域市 46.3% 42.3% -4.0
全羅北道 57.9% 55.0% -2.9
全羅南道 64.3% 65.6% -1.3
江原道 58.7% 59.3% -0.6
釜山広域市 48.5% 44.6% +3.9
大邱広域市 48.5% 41.4% +7.1
蔚山広域市 52.8% 52.8% ±0.0
慶尚北道 61.5% 60.4% +1.1
慶尚南道 57.8% 56.5% +1.3
済州特別自治道 67.3% 68.9% -1.6

広域自治団体長

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広域団体長政党別当選者分布図。青がハンナラ党、黄色がウリ党、緑が民主党である。

 ハンナラ党   開かれたウリ党   民主党   無所属 

団体長当選者名と所属党派、得票率[4]
市・道 當選者名 党派 得票率
ソウル特別市 呉世勲 ハンナラ党 61.1%
仁川広域市 安相洙 ハンナラ党 61.9%
京畿道 金文洙 ハンナラ党 59.7%
大田広域市 朴城孝 ハンナラ党 43.8%
忠清北道 鄭宇沢 ハンナラ党 59.7%
忠清南道 李完九 ハンナラ党 46.3%
釜山広域市 許南植 ハンナラ党 65.5%
大邱広域市 金範鎰 ハンナラ党 70.2%
蔚山広域市 朴孟雨 ハンナラ党 63.2%
慶尚北道 金寛容 ハンナラ党 76.8%
慶尚南道 金台鎬 ハンナラ党 63.1%
光州広域市 朴光泰 民主党 51.6%
全羅北道 金完柱 開かれたウリ党 48.1%
全羅南道 朴晙瑩 民主党 67.7%
江原道 金振兟 ハンナラ党 70.6%
済州特別自治道 金泰煥 無所属 42.7%
党派別当選者数
ハンナラ党 ウリ党 民主党 無所属
12 1 2 1

広域議会

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広域議会議員における党派別地域別当選者数[5]
市・道名 合計 ウリ党 ハンナラ党 民主党 民主労働党 国民中心党 無所属
地域区 比例区 地域区 比例区 地域区 比例区 地域区 比例区 地域区 比例区 地域区 比例区 地域区
合計 655 78 33 19 519 38 71 9 5 10 13 2 14
ソウル特別市 96 10 2 96 6 1 1
仁川広域市 30 3 1 30 2
京畿道 108 11 2 108 7 1 1
大田広域市 16 3 1 16 2 1
忠清北道 28 3 1 1 25 2 2
忠清南道 34 4 2 1 19 2 13 1
光州広域市 16 3 1 16 2
全羅北道 34 4 20 2 12 1 1 2
全羅南道 46 5 2 1 43 3 1 1
江原道 36 4 1 1 34 2 1 1
釜山広域市 42 5 1 42 3 1
大邱広域市 26 3 1 26 2
蔚山広域市 16 3 13 2 3 1
慶尚北道 50 5 1 47 3 1 3
慶尚南道 48 5 1 44 3 1 1 3
済州特別自治道 29 7 7 2 19 3 1 1 1 2
  • 男性当選者:649名
    • 地域区:623名
    • 比例区:21名
    • 教育議員:5名
  • 女性当選者[6]:89名
    • 地域区:32名
    • 比例区:57名
広域議会議員選挙政党別得票数[7]
党派 地域区 比例区
得票数 得票率 得票数 得票率
ハンナラ党 9,291,686 50.8% 10,086,354 53.8%
ウリ党 4,329,794 23.7% 4,056,367 21.6%
民主党 1,602,034 8.8% 1,863,239 9.9%
民主労働党 507,157 2.8% 2,263,051 12.1%
国民中心党 408,610 2.2% 436,774 2.3%
無所属 2,143,480 11.7%
広域議会比例代表地域別政黨得票率内訳[8]
市・道 ウリ党 ハン
ナラ党
民主党 民主
労働党
国民
中心党
ソウル特別市 21.3% 57.2% 10.4% 10.0% 0.5%
仁川広域市 20.6% 57.9% 6.9% 13.7%
京畿道 22.3% 58.9% 6.5% 10.9% 0.8%
太田広域市 26.5% 46.4% 8.8% 18.3%
忠清北道 29.3% 54.1% 12.4% 4.1%
忠清南道 20.3% 41.3% 8.7% 29.7%
釜山広域市 19.7% 65.7% 2.0% 12.6%
大邱広域市 12.6% 77.6% 8.9% 0.9%
蔚山広域市 14.7% 58.5% 26.8%
慶尚北道 12.9% 74.9% 2.0% 8.9% 1.3%
慶尚南道 18.1% 63.8% 18.0%
光州広域市 28.4% 4.7% 49.4% 16.5%
全羅北道 39.7% 7.7% 37.7% 14.9%
全羅南道 22.9% 5.6% 58.8% 12.7%
江原道 25.0% 62.3% 12.7%
済州特別自治道 26.6% 45.3% 8.0% 20.1%

有効得票総数

地域区:18,288,800票
比例区:18,763,078票

基礎自治団体長

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基礎自治団体長の党派別地域別当選者数[9]
広域自治団体 基礎自治
団体数
ウリ党 ハン
ナラ党
民主党 民主
労働党
国民
中心党
無所属
合計 230 19 155 20 0 7 29
ソウル特別市 25 25
仁川広域市 10 9 1
京畿道 31 1 27 3
大田広域市 5 5
忠清北道 12 4 5 3
忠清南道 16 3 6 7
光州広域市 5 5
全羅北道 14 4 5 5
全羅南道 22 5 10 7
江原道 18 18
釜山広域市 16 15 1
大邱広域市 8 8
蔚山広域市 5 4 1
慶尚北道 23 19 4
慶尚南道 20 2 14 4
済州特別自治道 0
  • 男性当選者:227名
  • 女性当選者[6]:3名

 ハンナラ党   開かれたウリ党   民主党   国民中心党   無所属 

ソウル特別市 鐘路区 金忠勇 中区 鄭東一 龍山区 朴長圭 城東区 李浩組 広津区 鄭松鶴
東大門区 洪思立 中浪区 文秉権 城北区 徐賛教 江北区 金顕豊 道峰区 崔仙吉
芦原区 李老根 恩平区 盧載東 西大門区 玄東勲 麻浦区 申英燮 陽川区 李勲九
江西区 金道鉉 九老区 梁大雄 衿川区 韓仁洙 永登浦区 金亨洙 銅雀区 金禹仲
冠岳区 金孝謙 瑞草区 朴成重 江南区 孟廷柱 松坡区 金栄順 江東区 申東雨
仁川広域市 中区 朴承淑 東区 李和容 南区 李栄洙 延寿区 南武交 南洞区 尹泰進
富平区 朴允培 桂陽区 李翼振 西区 李鶴宰 江華郡 安徳寿 甕津郡 趙潤吉
京畿道 水原市 金容西 城南市 李大燁 議政府市 金文元 安養市 慎重大 富川市 洪建杓
光明市 李孝善 平沢市 宋明鎬 楊州市 任忠彬 東豆川市 崔龍秀 安山市 朴柱源
高陽市 姜賢錫 果川市 余仁国 儀旺市 李亨九 九里市 朴栄舜 南楊州市 李錫雨
烏山市 李奇夏 華城市 崔永根 始興市 李蓮洙 軍浦市 盧載栄 河南市 金晃植
坡州市 柳和善 驪州郡 李起洙 利川市 趙炳敦 龍仁市 徐挺碩 安城市 李東熙
金浦市 姜暻求 広州市 趙億東 抱川郡 朴允国 漣川郡 金圭培 楊平郡 韓沢洙
加平郡 梁在秀
江原道 春川市 李光濬 原州市 金起烈 江陵市 崔明熙 東海市 金鶴基 三陟市 金大寿
太白市 朴宗基 旌善郡 劉昶埴 束草市 蔡龍生 高城郡 咸炯仇 襄陽郡 李鎮浩
麟蹄郡 朴参来 洪川郡 盧承喆 横城郡 韓奎鎬 寧越郡 朴善圭 平昌郡 権赫昇
華川郡 鄭甲澈 楊口郡 全昌範 鉄原郡 鄭鎬祚
忠清北道 清州市 南相宇 忠州市 韓昌熙 堤川市 厳泰永 丹陽郡 金東成 清原郡 金在彧
永同郡 鄭求福 報恩郡 李香来 沃川郡 韓龍沢 陰城郡 朴秀光 鎮川郡 劉永勲
槐山郡 林各洙 曽坪郡 柳明昊
大田広域市 東区 李荘雨 中区 李殷権 西区 賈基山 儒城区 陳東圭 大徳区 鄭容基
忠清南道 天安市 成武鏞 公州市 李畯遠 保寧市 申俊熙 牙山市 姜熙福 瑞山市 曺圭宣
泰安郡 陳泰亀 錦山郡 朴東喆 燕岐郡 李基鳳 論山市 林声奎 鶏龍市 崔鴻黙
扶余郡 金茂煥 舒川郡 羅沼烈 洪城郡 李鍾乾 青陽郡 金是煥 礼山郡 崔昇佑
唐津郡 閔宗基
全羅北道 全州市 宋河珍 群山市 文東信 益山市 李漢洙 井邑市 姜広 南原市 崔中根
金堤市 李建植 完州郡 林呈燁 鎮安郡 宋永先 茂朱郡 洪洛杓 長水郡 張在英
任実郡 金鎮億 淳昌郡 姜仁馨 高敞郡 李康洙 扶安郡 李丙学
光州広域市 東区 劉泰明 西区 全周彦 南区 黄一奉 北区 宋光運 光山区 全甲吉
全羅南道 木浦市 丁鍾得 麗水市 呉炫燮 順天市 盧官奎 羅州市 辛正勲 光陽市 李聖雄
潭陽郡 李正燮 長城郡 兪斗錫 谷城郡 趙亨来 求礼郡 徐沂東 高興郡 朴炳淙
宝城郡 鄭鍾亥 和順郡 全亨俊 長興郡 金仁圭 康津郡 黄柱洪 莞島郡 金鍾植
海南郡 朴俙炫 珍島郡 朴連洙 霊岩郡 金逸太 務安郡 徐参錫 霊光郡 姜鍾晩
咸平郡 李錫炯 新安郡 高吉鎬
大邱広域市 中区 尹順永 東区 李在晩 西区 尹震 南区 林炳憲 北区 李宗和
寿城区 金亨烈 達西区 郭大勲 達城郡 李鍾鎮
慶尚北道 浦項市 朴承浩 鬱陵郡 鄭胤烈 慶州市 白相承 金泉市 朴宝生 安東市 金暉東
亀尾市 南洧鎮 栄州市 金宙栄 永川市 孫弐睦 尚州市 李廷白 聞慶市 申鉉国
醴泉郡 金秀男 慶山市 崔炳国 清道郡 李元東 高霊郡 李泰根 星州郡 李昌雨
漆谷郡 裵相都 軍威郡 朴永彦 義城郡 金福圭 青松郡 尹敬熙 英陽郡 権英沢
盈徳郡 金炳睦 奉化郡 金熙文 蔚珍郡 金容守
釜山広域市 中区 李仁俊 西区 朴克済 東区 鄭顕玉 影島区 魚允泰 釜山鎮区 河桂烈
東萊区 崔賛起 南区 李鍾喆 北区 李成植 海雲台区 裵徳光 機張郡 崔鉉乭
沙下区 趙政和 金井区 高奉福 江西区 姜仁吉 蓮堤区 李渭俊 水営区 朴贒煜
沙上区 尹徳辰
蔚山広域市 中区 趙鏞洙 南区 金斗謙 東区 鄭千錫 北区 姜錫求 蔚州郡 厳昌燮
慶尚南道 昌原市 朴完洙 馬山市 黄喆坤 晋州市 鄭永錫 鎮海市 李在福 統営市 陳義丈
固城郡 李鶴烈 泗川市 金守英 金海市 金鍾侃 密陽市 厳龍洙 巨済市 金汗謙
宜寧郡 金采溶 咸安郡 陳碩圭 昌寧郡 金鍾奎 梁山市 呉根燮 河東郡 曺由幸
南海郡 河栄帝 咸陽郡 千士寧 山清郡 李在根 居昌郡 姜錫振 陜川郡 沈義祚

なお、済州道では特別自治道への改編に伴い、それまでの基礎自治体が廃止され、基礎自治体の済州市西帰浦市は新たに特別自治道の下に設置された「行政市」となった。行政市の首長は特別道知事による任命制となったため、選挙は行われていない。

基礎議会

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基礎議会議員における党派別地域別当選者数[10]
市・道名 合計 ウリ党 ハンナラ党 民主党 民主労働党 国民中心党 無所属
地域区 比例区 地域区 比例区 地域区 比例区 地域区 比例区 地域区 比例区 地域区 比例区 地域区
合計 2,513 375 543 86 1,401 221 233 43 52 14 56 11 228
ソウル特別市 366 53 119 22 233 29 10 2 2 2
仁川広域市 97 15 31 5 61 10 1 2 2
京畿道 364 53 103 13 245 38 1 7 2 8
大田広域市 55 8 21 3 30 5 4
忠清北道 114 17 39 4 61 13 1 13
忠清南道 152 26 22 2 66 13 1 52 11 11
光州広域市 59 9 16 4 34 5 8 1
全羅北道 173 24 85 11 52 10 6 3 30
全羅南道 211 32 34 6 135 26 3 39
江原道 146 23 32 2 92 21 22
釜山広域市 158 24 19 7 137 17 2
大邱広域市 102 14 2 1 99 13 1
蔚山広域市 43 7 2 25 5 11 2 5
慶尚北道 247 37 5 2 183 34 2 1 57
慶尚南道 226 33 13 4 169 23 9 6 35
  • 男性当選者:2,452名
    • 地域区:2,403名
    • 比例区:49名
  • 女性当選者[6]:436名
    • 地域区:110名
    • 比例区:326名

済州地域は、特別自治道への改編に伴い基礎自治体が廃止され、基礎自治体であった済州市と西帰浦市は新たに「行政市」となり基礎議会が廃止された。そのため選挙は行われていない。

脚注

[編集]
  1. ^ 済州特別自治道の教育委員会を構成する委員。済州道が特別自治道に改編されたことに伴い教育委員会の委員も公選制となり、本選挙から選挙が実施された。
  2. ^ 自治体国際化協会のクレアレポート311号『大韓民国の2006年統一地方選挙』(PDF)の4頁“<表3>選挙区及び定数”より引用
  3. ^ 前掲書19頁“<表10> 歴代統一地方選挙投票率の比較”を元に作成した。
  4. ^ 前掲書“第2節 選挙結果分析 1 広域自治団体長選挙”(20~26頁)を参照。
  5. ^ 前掲書28頁“<表12> 広域議会議員地域別・政党別当選者現況”を元に作成した。
  6. ^ a b c 前掲書37頁“<表17> 性別・年齢別当選者数”より
  7. ^ 韓國中央選擧管理委員會『第4回 全國同時地方選擧總覽 : 2006.5.31 施行』の162頁“[ 4-89(表4-89)] 정당별 득표(政党別得票)”より。尚、群小政党も名簿を提出しているが、ここでは割愛する。
  8. ^ 韓国中央選挙管理委員会第4回全国同時地方選挙投開票照会システム(韓国語)より
  9. ^ 自治体国際化協会のクレアレポート311号『大韓民国の2006年統一地方選挙』27頁“<表11> 広域・基礎自治団体長の当選結果(人数)と前回(2002年)との比較”を元にして作成。
  10. ^ 前掲書30頁“<表13> 基礎議会議員地域別・政党別当選者現況”を元にして作成。

参考文献

[編集]

関連項目

[編集]