レパードステークス

レパードステークス
開催国	日本
主催者	日本中央競馬会
競馬場	新潟競馬場
創設	2009年8月23日
2024年の情報
距離	ダート1800 m
格付け	GIII
賞金	1着賞金3700万円;
出走条件	サラブレッド系3歳（国際）（指定）; 出走資格も参照
負担重量	馬齢（57 kg、牝馬2 kg減）
出典
	テンプレートを表示

レパードステークス(Leopard Stakes)とは、日本中央競馬会（JRA）が新潟競馬場のダート1800 m（メートル）で施行する中央競馬の重賞競走（GIII）である。

競走名の「Leopard」は、イギリス国王の紋章である盾の脇に描かれている獅子のことであり、ユニコーンと対をなす動物として扱われている。また、「豹」を意味する英語。古代ローマでは、豹の息には不思議な香りがあるとされ、それによって動物たちを狩ることができると恐れられた。その香りに対抗できる唯一の動物がユニコーンだと信じられていた^[3]。

正賞は地方競馬全国協会理事長賞^[1]^[2]。

概要

ダート適性を持つ3歳馬の出走機会の拡大、夏季競馬の振興、およびジャパンカップダート（現・チャンピオンズカップ）を頂点とする秋季ダート重賞路線のさらなる充実を図る観点から、2009年より3歳馬限定競走として新設された^[4]。創設時より国際競走として外国馬が出走可能なほか、地方競馬所属馬も3頭まで出走可能となっている^[5]。

2010年までは格付けされず、第1回は「新設重賞」、第2回は「重賞」と表記^{[注 1]}。2011年の第3回より、GIIIに新規格付された。

2024年からは全日本的なダート競走の体系整備に伴い、同年から秋季に移設される「ジャパンダートクラシック」^{[注 2]}のトライアル競走として施行されるとともに、本競走の1着馬にはジャパンダートクラシックへの優先出走権が付与される^[6]^[7]^[8]。

競走条件・賞金

以下の内容は、2024年現在のもの^[1]^[2]^[9]。

競走条件

出走資格

サラ系3歳競走馬

JRA所属馬
地方競馬所属馬（3頭まで）
外国馬（優先出走）

負担重量：馬齢重量（牡・騸57キログラム、牝馬55キログラム）

賞金

2024年の1着賞金は3700万円で、以下2着1500万円、3着930万円、4着560万円、5着370万円^[1]^[2]。

歴史

過去に同名の特別競走が施行されていたが、開催地や条件がともに異なり関連性はない。また、新潟競馬場でのダートグレード競走は2001年に新潟県競馬組合主催で施行された朱鷺大賞典以来にもなる。

2009年 - 3歳馬による重賞競走として創設。格付けはされず「新設重賞」と表記され、新潟競馬場のダート1800 mで施行^[10]。
2010年
- サマージョッキーズシリーズの対象競走に指定^[11]。
- 格付け表記を「重賞」に変更^[12]。
2011年 - GIIIに新規格付^[13]。
2012年 - 夏季競馬の開催日割変更に伴い、開催時期を8月上旬に移動^[14]。
2014年 - サマージョッキーズシリーズの対象競走から除外^[15]。
2019年
- 「ディープインパクト追悼競走」の副称を付けて施行^[16]。
- ハヤヤッコが優勝し、史上初となる白毛馬のJRA重賞制覇を達成した^[17]。
2020年 - 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、「無観客競馬」として実施^[18]。
2024年
- この年からジャパンダートクラシックのトライアル競走に指定され、1着馬に優先出走権を付与。
- 暑熱対策による最終競走の発走時刻を18時25分に設定したことに伴い、競走番号が第11競走から第7競走に変更。
- 東京トゥインクルファンファーレ（TTF）によるファンファーレの生演奏が実施される^[19]。

歴代優勝馬

コース種別を記載していない距離は、ダートコースを表す。

回数	施行日	競馬場	距離	優勝馬	性齢	タイム	優勝騎手	管理調教師	馬主
第1回	2009年8月23日	新潟	1800 m	トランセンド	牡3	1:49.5	松岡正海	安田隆行	前田幸治
第2回	2010年8月22日	新潟	1800 m	ミラクルレジェンド	牝3	1:51.8	北村宏司	藤原英昭	吉田照哉
第3回	2011年8月21日	新潟	1800 m	ボレアス	牡3	1:52.0	武豊	吉田直弘	金子真人ホールディングス（株）
第4回	2012年8月5日	新潟	1800 m	ホッコータルマエ	牡3	1:51.8	幸英明	西浦勝一	矢部幸一
第5回	2013年8月4日	新潟	1800 m	インカンテーション	牡3	1:50.3	大野拓弥	羽月友彦	（有）ターフ・スポート
第6回	2014年8月10日	新潟	1800 m	アジアエクスプレス	牡3	1:50.4	戸崎圭太	手塚貴久	馬場幸夫
第7回	2015年8月9日	新潟	1800 m	クロスクリーガー	牡3	1:51.9	岩田康誠	庄野靖志	辻高史
第8回	2016年8月7日	新潟	1800 m	グレンツェント	牡3	1:50.0	戸崎圭太	加藤征弘	（有）シルクレーシング
第9回	2017年8月6日	新潟	1800 m	ローズプリンスダム	牡3	1:52.9	木幡巧也	畠山吉宏	岡田牧雄
第10回	2018年8月5日	新潟	1800 m	グリム	牡3	1:52.0	内田博幸	野中賢二	（株）カナヤマホールディングス
第11回	2019年8月4日	新潟	1800 m	ハヤヤッコ	牡3	1:51.3	田辺裕信	国枝栄	金子真人ホールディングス（株）
第12回	2020年8月9日	新潟	1800 m	ケンシンコウ	牡3	1:49.2	丸山元気	小西一男	天野克彦
第13回	2021年8月8日	新潟	1800 m	メイショウムラクモ	牡3	1:51.3	柴田善臣	和田勇介	松本好雄
第14回	2022年8月7日	新潟	1800 m	カフジオクタゴン	牡3	1:51.9	C.ホー	矢作芳人	加藤守
第15回	2023年8月6日	新潟	1800 m	ライオットガール	牝3	1:50.8	岩田望来	中村直也	（有）ヒダカファーム
第16回	2024年8月4日	新潟	1800 m	ミッキーファイト	牡3	1:51.2	戸崎圭太	田中博康	野田みづき

脚注

[脚注の使い方]

注釈

^ 日本グレード格付け管理委員会の取り決めによる。ただし、天候不良による芝コースからダートコースに変更されたために格付け取り消しのレース（過去数例）は除く。
^ 2023年まで夏季にジャパンダートダービーとして施行。
^ 2011年は水沢競馬場が被災し、2007年以来4年ぶりに盛岡競馬場で開催した。

出典

^ ^a ^b ^c ^d "重賞競走一覧（レース別・関東）" (PDF). 日本中央競馬会. p. 28. 2023年9月10日閲覧。
^ ^a ^b ^c ^d "令和5年第2回新潟競馬番組" (PDF). 日本中央競馬会. 2023年9月10日閲覧。
^ "2023年度第2回新潟競馬特別レース名解説" (PDF). 日本中央競馬会. p. 4. 2023年9月10日閲覧。
^ "レースについて：レパードステークス今週の注目レース". 日本中央競馬会. 2023年9月10日閲覧。
^ "第3回新潟競馬成績集計表" (PDF). 日本中央競馬会. pp. 2604–2605. 2016年8月8日閲覧。
^ “お知らせ｜地方競馬情報サイト”. 2022年11月28日閲覧。
^ "3歳ダート三冠競走等における地方所属馬の出走馬選定方法" (PDF). 特別区競馬組合. 2023年5月24日閲覧。
^ ３歳ダート３冠レース体系発表 24年からスタートすべてにトライアルレースを設定日刊スポーツ、2022年11月29日配信・閲覧
^ "中央競馬指定交流競走に出走する地方競馬所属馬の決定方法（令和5年夏季競馬）" (PDF). 日本中央競馬会. 2023年9月10日閲覧。
^ “平成21年度競馬番組等について”. 日本中央競馬会 (2008年11月18日). 2008年12月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年12月2日閲覧。
^ “平成22年度夏季競馬番組の概要について”. 日本中央競馬会 (2010年4月18日). 2014年11月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年11月30日閲覧。
^ “平成22年度競馬番組等について”. 日本中央競馬会 (2009年11月18日). 2013年12月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年12月26日閲覧。
^ “平成23年度競馬番組等について”. 日本中央競馬会 (2010年11月19日). 2013年8月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年8月29日閲覧。
^ “平成24年度夏季競馬番組の概要について”. 日本中央競馬会 (2012年4月8日). 2013年2月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年2月11日閲覧。
^ “平成26年度競馬番組等について”. 日本中央競馬会 (2013年11月20日). 2014年4月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年4月8日閲覧。
^ “ディープインパクト号追悼関連行事のお知らせ”. 日本中央競馬会 (2019年8月1日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年8月1日閲覧。
^ “【レパードS】10番人気ハヤヤッコがV！史上初、白毛馬のJRA重賞制覇！/JRAレース結果 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ (2019年8月4日). 2022年7月16日閲覧。
^ “7月25日（土曜）から8月9日（日曜）までの中央競馬の開催等”. 日本中央競馬会 (2020年7月17日). 2020年7月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月2日閲覧。
^ 第2・3回新潟競馬イベント ‐ JRA日本中央競馬会（2024年7月13日）2024年7月13日閲覧

各回競走結果の出典

JRA年度別全成績
- （2023年）"第2回新潟競馬第4日" (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2023年9月10日閲覧。（索引番号：21047）
- （2022年）"第2回新潟競馬第4日" (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2022年8月14日閲覧。（索引番号：21047）
- （2021年）"第3回新潟競馬第6日" (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2021年8月9日閲覧。（索引番号：21071）
- （2020年）"第2回新潟競馬第6日" (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2020年8月11日閲覧。（索引番号：20071）
- （2019年）"第2回新潟競馬第4日" (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2020年8月11日閲覧。（索引番号：21047）
- （2018年）"第2回新潟競馬第4日" (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2020年8月11日閲覧。（索引番号：21047）
- （2017年）"第2回新潟競馬第4日" (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2017年8月7日閲覧。（索引番号：21047）
- （2016年）"第2回新潟競馬第4日" (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年8月8日閲覧。（索引番号：21047）
- （2015年）"第2回新潟競馬第4日" (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年8月8日閲覧。（索引番号：21047）
- （2014年）"第2回新潟競馬第4日" (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年8月8日閲覧。（索引番号：22047）
- （2013年）"第2回新潟競馬第4日" (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年8月8日閲覧。（索引番号：21047）
- （2012年）"第2回新潟競馬第8日" (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年8月8日閲覧。（索引番号：20095）
- （2011年）"第4回新潟競馬第4日" (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2016年8月8日閲覧。（索引番号：24047）
- （2010年）"第3回新潟競馬第4日" (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2020年8月11日閲覧。（索引番号：22047）
- （2009年）"第3回新潟競馬第4日" (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2020年8月11日閲覧。（索引番号：23047）
netkeiba.comより（最終閲覧日:2015年8月10日）
- 2009年、2010年、2011年、2012年、2013年、2014年、2015年

外部リンク

JRA公式サイト「今週の注目レース」から（2024年）

この項目は、競馬に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています（ポータル競馬 / ウィキプロジェクト競馬）。

[6] 日本グレード格付け管理委員会の取り決めによる。ただし、天候不良による芝コースからダートコースに変更されたために格付け取り消しのレース（過去数例）は除く。

[7] 2023年まで夏季にジャパンダートダービーとして施行。

[22] 2011年は水沢競馬場が被災し、2007年以来4年ぶりに盛岡競馬場で開催した。

[jusyo_kanto-1] "重賞競走一覧（レース別・関東）" (PDF). 日本中央競馬会. p. 28. 2023年9月10日閲覧。

[bangumi_2023niigata2-2] "令和5年第2回新潟競馬番組" (PDF). 日本中央競馬会. 2023年9月10日閲覧。

[特別レース名解説-3] "2023年度第2回新潟競馬特別レース名解説" (PDF). 日本中央競馬会. p. 4. 2023年9月10日閲覧。

[JRA注目-4] "レースについて：レパードステークス今週の注目レース". 日本中央競馬会. 2023年9月10日閲覧。

[result2009-5] "第3回新潟競馬成績集計表" (PDF). 日本中央競馬会. pp. 2604–2605. 2016年8月8日閲覧。

[8] “お知らせ｜地方競馬情報サイト”. 2022年11月28日閲覧。

[9] "3歳ダート三冠競走等における地方所属馬の出走馬選定方法" (PDF). 特別区競馬組合. 2023年5月24日閲覧。

[10] ３歳ダート３冠レース体系発表 24年からスタートすべてにトライアルレースを設定日刊スポーツ、2022年11月29日配信・閲覧

[kouryu02-11] "中央競馬指定交流競走に出走する地方競馬所属馬の決定方法（令和5年夏季競馬）" (PDF). 日本中央競馬会. 2023年9月10日閲覧。

[12] “平成21年度競馬番組等について”. 日本中央競馬会 (2008年11月18日). 2008年12月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年12月2日閲覧。

[13] “平成22年度夏季競馬番組の概要について”. 日本中央競馬会 (2010年4月18日). 2014年11月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年11月30日閲覧。

[14] “平成22年度競馬番組等について”. 日本中央競馬会 (2009年11月18日). 2013年12月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年12月26日閲覧。

[15] “平成23年度競馬番組等について”. 日本中央競馬会 (2010年11月19日). 2013年8月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年8月29日閲覧。

[16] “平成24年度夏季競馬番組の概要について”. 日本中央競馬会 (2012年4月8日). 2013年2月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年2月11日閲覧。

[17] “平成26年度競馬番組等について”. 日本中央競馬会 (2013年11月20日). 2014年4月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年4月8日閲覧。

[18] “ディープインパクト号追悼関連行事のお知らせ”. 日本中央競馬会 (2019年8月1日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年8月1日閲覧。

[19] “【レパードS】10番人気ハヤヤッコがV！史上初、白毛馬のJRA重賞制覇！/JRAレース結果 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ (2019年8月4日). 2022年7月16日閲覧。

[jranews071703-20] “7月25日（土曜）から8月9日（日曜）までの中央競馬の開催等”. 日本中央競馬会 (2020年7月17日). 2020年7月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月2日閲覧。

[21] 第2・3回新潟競馬イベント ‐ JRA日本中央競馬会（2024年7月13日）2024年7月13日閲覧

[1]

[2]

[3]

[4]

[5]

[注 1]

[注 2]

[6]

[7]

[8]

[9]

[10]

[11]

[12]

[13]

[14]

[15]

[16]

[17]

[18]

[19]

[注 3]

表話編歴ダートグレード競走 - 2024年度
JRAは暦年基準、地方競馬は会計年度基準。GI・GII・GIIIは国際格付。
GI	フェブラリーステークスチャンピオンズカップ東京大賞典
JpnI	川崎記念羽田盃かしわ記念東京ダービーさきたま杯帝王賞ジャパンダートクラシックマイルチャンピオンシップ南部杯 JBCクラシック JBCスプリント JBCレディスクラシック全日本2歳優駿
GII	東海ステークス
JpnII	兵庫チャンピオンシップ名古屋グランプリエンプレス杯関東オークス不来方賞日本テレビ盃レディスプレリュード東京盃浦和記念兵庫ジュニアグランプリダイオライト記念京浜盃
GIII	根岸ステークスマーチステークスアンタレスステークスユニコーンステークス平安ステークスプロキオンステークスレパードステークスエルムステークスシリウスステークスみやこステークス武蔵野ステークスカペラステークス
JpnIII	兵庫女王盃東京スプリントスパーキングレディーカップマーキュリーカップクラスターカップ北海道スプリントカップブリーダーズゴールドカップサマーチャンピオンテレ玉杯オーバルスプリント白山大賞典マリーンカップエーデルワイス賞 JBC2歳優駿名古屋大賞典兵庫ゴールドトロフィーブルーバードカップクイーン賞佐賀記念雲取賞かきつばた記念黒船賞

概要

競走条件・賞金

競走条件

賞金

歴史

歴代優勝馬

関連項目

脚注

注釈

出典

各回競走結果の出典

外部リンク