林家つる子
林家三平・林家こん平一門の定紋の花菱 | |
本名 | |
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別名 | |
生年月日 | 1987年6月5日(37歳) |
出身地 | 日本・群馬県高崎市 |
師匠 | 9代目林家正蔵 |
出囃子 | 藤音頭 |
活動期間 | 2010年 - |
所属 | 落語協会 |
公式サイト | 林家つる子 |
受賞歴 | |
2007年 全日本学生落語選手権・策伝大賞 審査員特別賞 2009年 ちりとてちん杯全国女性落語大会 優勝 2019年 前橋若手落語家選手権 優勝 2021年 さがみはら若手落語家選手権 優勝 2022年 北とぴあ若手落語家競演会 奨励賞 | |
備考 | |
ぐんま観光特使(2016 - )[2][3] ぐんまの地酒大使(2017 - )[4][5] 高崎アンバサダー(2019 - )[6][7] | |
林家 つる子(はやしや つるこ、1987年6月5日[8] - )は、日本の女性落語家、タレント。本名は
経歴
[編集]群馬県高崎市出身。群馬県立高崎女子高等学校、中央大学文学部人文社会学科卒業[9]。
大学では落語研究会に所属。大学2年生の時に全日本学生落語選手権・策伝大賞で決勝進出、審査員特別賞を受賞し[10]、4年次には全国女性落語大会(ちりとてちん杯)で優勝する[11]。
大学卒業時に落語家になりたいと決意して両親の許可を得た上で、落語研究会の顧問でもある黒田絵美子(中央大学教授)に相談。柳家さん喬を紹介してもらって相談の上、2010年に九代林家正蔵に入門した[12]。
2016年に「ミスiD」にエントリーし、「I love japan賞」を受賞する[8]。なお紹介したのは大学落研時代の友人であった銀杏亭魚折で、「冗談で紹介したらエントリーしていた」という[14]。
2019年に第11回前橋若手落語家選手権を優勝し[15]、2021年3月には第20回さがみはら若手落語家選手権を演目「しじみ売り」で優勝した[16]。2021年11月に行われた令和3年度NHK新人落語大賞の本選[17]、2022年10月に行われた令和4年度NHK新人落語大賞の本選に2年連続で進出した[18]。
2024年3月下席より、三遊亭わん丈と共に抜擢で真打に昇進した。つる子は女性落語では初の抜擢真打であり、香盤は12人抜きとなる[注釈 1][19][20]。
人物
[編集]大学では落語研究会に所属していたが、元々落語の知識は無く、最初は演劇系のサークルに入りたかったが、勧誘してくれた先輩たちの落語を聴いて素直に面白いと思い、落語研究会に入る。学生時代の高座名は「中央亭可愛(ちゅうおうていかわい)」[10]。
2018年春に、立川がじら、柳家小もん、三遊亭ぐんまと共に群馬県出身の若手落語家4名で同県の全35市町村で公演を催す趣旨の落語家ユニット「上州事変」を結成し、群馬県民の日である10月28日に群馬会館にて旗揚げ公演を実施[21][22]。また同年、演芸男装ユニット「輝美男五(きびだんご)」に「弓鶴」の名前で参加した[23][24]。
芸風に於いては、同じ協会の柳亭こみちとともに、どうしても男目線で描かれがちの落語の噺を再構成し、女目線で語る取り組みを二ツ目時代から続けている[25]。
また同じ協会の林家あんこ[注釈 2]、春風亭一花[注釈 3]ともに女性二ツ目ユニット「おきゃんでぃーず」を結成。2022年まで活動した。
受賞歴
[編集]- 2007年 第4回全日本学生落語選手権・策伝大賞 審査員特別賞(中央亭可愛として)
- 2009年 第2回ちりとてちん杯 全国女性落語大会 知事賞(ちりとてちん賞)(中央亭可愛として)
- 2019年 第11回前橋若手落語家選手権 優勝
- 2021年 第20回さがみはら若手落語家選手権 優勝
- 2022年 第33回北とぴあ若手落語家競演会 奨励賞[26][27]
メディア
[編集]テレビ
[編集]- レギュラー番組
- 笑点(日テレ、地上波)・笑点特大号(BS日テレ、衛星波) 女流大喜利・若手大喜利(不定期)[注釈 4]
- 日本一ふつうで美味しい植野食堂 by dancyu(BSフジ、2021年10月11日 - ) - ナレーターとして
- 真相報道 バンキシャ!(日テレ) - コメンテーターとして
ラジオ
[編集]- Air Place(ラジオ高崎、月曜パーソナリティ[29][30])
- パンサー向井の#ふらっと(TBSラジオ、2022年5月10日 - 、火曜レポーター[注釈 6])
- 立飛グループpresents 東京042〜多摩もりあげ宣言〜(TBSラジオ、2023年1月7日 - 、パーソナリティ)※土屋礼央と共に担当。
広告・CM
[編集]寄稿
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 昇進発表当初は11人抜きであったが、発表後に休業中であった吉原馬雀が復帰し香盤に組み入れられたため、真打昇進の時点で12人抜きとなった。
- ^ 師匠の弟弟子・しん平門下で、父が林家木久扇の兄弟弟子・時蔵。
- ^ 日テレ『笑点』レギュラー・春風亭一之輔の妹弟子。
- ^ 基本的にはBSで放送される『特大号』での女流大喜利にレギュラーで出演するが、キャラクターが同じ初代三平一門の系譜に属するたい平門下の三味線漫談家・林家あずみ共々濃厚なこともあり、稀に男性落語家に混じって若手大喜利に起用され、地上波に登場することもある。
- ^ わん丈や番組司会・春風亭昇太が会長を務める落語芸術協会の昇進者3名(うち2名が女流で、『笑点』女流大喜利元メンバー・春雨や風子改め雲龍亭雨花を含む)と共に出演。落語協会側の陪席者は、進行役の林家たい平と、何故か大喜利を卒業したはずの協会相談役・林家木久扇だった。なお木久扇はその前週にも後任・立川晴の輔の紹介役として出演していた。
- ^ 隔週で出演。
出典
[編集]- ^ 林家つる子 [@hayashitsuruko] (2021年3月6日). "本日、坂東流名取試験。巳之助さんから、合格のお言葉を頂けました…!". X(旧Twitter)より2021年9月12日閲覧。
- ^ “ぐんま観光特使に落語家の林家つる子さんが委嘱されました”. ググっとぐんま 観光宣伝推進協議会 (2016年7月22日). 2021年9月12日閲覧。
- ^ “ぐんま特使の紹介”. 群馬県 (2021年1月28日). 2021年9月12日閲覧。
- ^ “「ぐんまの地酒大使」 委嘱について” (PDF). 群馬県酒造協同組合 (2019年4月20日). 2021年9月12日閲覧。
- ^ “「ぐんまの地酒大使」 プロフィール 第4期:令和3年4月〜令和5年3月” (PDF). 群馬県酒造協同組合. 2021年9月12日閲覧。
- ^ “林家つる子氏「高崎アンバサダー」就任”. 高崎観光協会 (2019年8月3日). 2021年9月12日閲覧。
- ^ “林家つる子さん高崎アンバサダー就任”. 高崎新聞 (2019年8月5日). 2021年9月12日閲覧。
- ^ a b “元HKT48メンバー「ミスiD 2016」準グランプリ受賞で涙”. モデルプレス (2016年1月17日). 2024年2月1日閲覧。
- ^ 林家 つる子 落語協会。専攻は中国言語文化。
- ^ a b c FLASH 2023年4月25日号「美人落語家&講談師 私のデート勝負服」p.27
- ^ “【ぴいぷる】落語家・林家つる子がつるっと恩返し 11人抜き真打ち昇進、女性で初の抜擢「落語のテーマパーク目指します」”. zakzak:夕刊フジ公式サイト. p. 2 (2023年12月14日). 2024年2月1日閲覧。
- ^ 取材・文/山脇麻生; 企画・構成/木村美紀(yoi) (2024年11月29日). “【落語家・林家つる子さん】「出る杭は打たれる。だけど、打たれて強くなればいい」12人抜きで女性初の抜擢真打になるまで<前編>”. yoi. 集英社. 2024年12月1日閲覧。
- ^ “林家つる子さん 女性主人公の噺に挑み続けたい 高崎市出身、来春真打ち昇進”. 東京新聞 TOKYO Web (2023年11月4日). 2024年2月1日閲覧。
- ^ “友達の昇進が決まった話|どくさいスイッチ企画”. note(ノート) (2023年4月4日). 2024年8月23日閲覧。
- ^ “「ぐんまの地酒大使」 プロフィール 第5期:令和5年4月〜令和7年3月” (PDF). 群馬県酒造協同組合. p. 4. 2024年1月23日閲覧。
- ^ “林家つる子、「さがみはら若手落語家選手権」で優勝 師匠・正蔵直伝「しじみ売り」で”. スポーツ報知 (2021年3月14日). 2024年2月1日閲覧。
- ^ hayashitsurukoの2021年10月4日のツイート、2024年2月1日閲覧。
- ^ “「NHK新人落語大賞」本選進出者6名決定、桂源太、桂天吾、立川吉笑が初”. お笑いナタリー (2022年10月4日). 2024年2月1日閲覧。
- ^ 令和6年 春 真打昇進決定 - 一般社団法人 落語協会 2023年4月1日
- ^ “令和6年春 真打昇進披露興行”. 落語協会 (2023年11月1日). 2023年11月1日閲覧。
- ^ 上州事変公式サイト
- ^ “インタビュー シリーズ「人」 群馬県出身落語家ユニット 「上州事変」”. 朝日ぐんま (2019年6月21日). 2024年2月1日閲覧。
- ^ “女性演芸ユニット開花 落語や講談、男装の殺陣に拍手”. 日本経済新聞 (2019年9月19日). 2024年2月1日閲覧。
- ^ “輝美男五について”. Kibidan5. 2024年2月1日閲覧。
- ^ 林朋実「心の内が語られない女性が主人公だったら?古典落語に風穴 林家つる子さんの挑戦」『東京新聞 TOKYO WEB』中日新聞社東京本社、2023年3月8日。2024年4月15日閲覧。
- ^ “「第33回 北とぴあ若手落語家競演会」結果発表”. 北区文化振興財団 (2022年9月11日). 2022年9月12日閲覧。
- ^ “第33回北とぴあ若手落語家競演会大賞・奨励賞受賞”. 落語協会 (2022年9月12日). 2022年9月12日閲覧。
- ^ “「笑点」新メンバー 立川晴の輔の着物の色は「クリーム色(鳥の子色)」 第2906回OAまとめ”. 日本テレビ放送網 (2024年4月14日). 2024年4月15日閲覧。
- ^ 番組改編のお知らせ ラジオ高崎[リンク切れ]
- ^ “Air Place”. ラジオ高崎. 2021年9月12日閲覧。
- ^ “2023年1月号 人生は山あり谷あり 明日は笑っていこう!”. 月刊PHP. PHP研究所. 2023年1月7日閲覧。