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朝紅龍琢馬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
朝紅龍 琢馬
基礎情報
四股名 石崎→朝紅龍
本名 石崎 拓馬
愛称 タクマ、コーリュー、石崎兄
生年月日 (1998-09-24) 1998年9月24日(26歳)
出身 日本の旗 日本大阪府四條畷市
身長 177cm
体重 122kg
BMI 38.94
所属部屋 高砂部屋
成績
現在の番付前頭17枚目
最高位 東前頭17枚目
生涯戦歴 118勝82敗3休(21場所)
優勝 三段目優勝1回
データ
初土俵 2021年5月場所
入幕 2024年11月場所
趣味 筋トレ
備考
2024年10月28日現在

朝紅龍 琢馬(あさこうりゅう たくま、1998年9月24日 - )は、大阪府四條畷市出身で、高砂部屋所属の現役大相撲力士。本名は石崎 拓馬(いしざき たくま)。身長177.0cm、体重122kg、血液型はA型[1]。最高位は東前頭17枚目(2024年11月場所)。

弟は同じ高砂部屋に所属している石崎涼馬

来歴

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四條畷市立くすのき小学校3年次に初心者による相撲大会に出場したが初戦敗退し、これに激怒した母親に「スイッチが入った」ことにより[2]、地元の四条畷相撲連盟で相撲を始めることになった[1]。幼少期は相撲以外にレスリングや空手の指導も受けた[2]

幼少期に母の課した稽古は非常に厳しく、腕立て伏せは毎日1300回やらされ、サンドバッグまで買って当たりの稽古を行い、動きが悪いと姉にステッキで殴られた。ある時父は余りのスパルタ指導を見かねて怒り出して止めに入ったが、気付けば父と石崎は一緒になって怒られていた[3]

中学校からは明徳義塾中学校・高等学校へ進学し、中学3年次に全国都道府県中学生相撲選手権大会団体優勝・全国中学校相撲選手権大会個人3位、高校2年次に国民体育大会相撲競技少年の部個人3位などの実績を残した[1]。高校卒業後は日本体育大学スポーツ文化学部武道教育学科に進学し、1年次に東日本学生相撲選手権大会115kg未満級で優勝、2年次に全日本選手権ベスト16、相撲部主将を務めた4年次に学生選手権3位などの実績を残した[1]

大学卒業後は、明徳義塾高校OBの8代高砂(元関脇・朝赤龍)が師匠を務めている縁で高砂部屋に入門した[4]。相撲部の主将を務めていた関係で卒業式への出席を優先したため、初土俵は卒業後の2021年5月場所で踏んだ[2]。学生選手権3位の実績から三段目最下位(100枚目)格付出での初土俵となり、この場所は7戦全勝で三段目付出の力士としては史上3人目となる三段目優勝を果たした[5]幕下に昇進した翌7月場所も6連勝スタートとしたが、7番相撲で北青鵬に敗れて幕下優勝を逃し、初土俵以来の連勝が13でストップした[6]

2023年7月場所は東幕下5枚目まで番付を上げ5勝2敗と勝ち越し、「新十両昇進確実」と報じられ[7]、場所後の番付編成会議で、9月場所の新十両昇進が正式に発表された。四條畷市からの関取昇進は史上初。新十両を機に、四股名を「朝紅龍」に改名した。「朝紅」は「あさやけ」と読むことができ、どんな困難も乗り越えられるようにという意味が込められている[8]。このとき大の里高橋(後の白熊)が同時に十両昇進したが、同じ場所で同一大学から3人新十両が誕生するのは大相撲史上初となった[9]。9月場所は7勝8敗でこの場所で新十両を果たした4人のうち、唯一の負け越しとなった。2024年3月場所は前半絶好調で、中日の白熊戦での不戦勝も手伝って中日勝ち越しを決め、同時点で十両優勝争いの単独トップに立っていた[10]。7月場所は初日から4連勝し、5日目も剣翔に速攻の攻めで四つになったものの、うっちゃられて連勝がストップした。東十両8枚目の地位で土俵に上がった9月場所は11勝4敗の好成績で[11]、11月場所で新入幕を果たした[12]

エピソード

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  • 2023年9月場所前は鍛え上げられた筋肉が話題となった[13]
  • 十両昇進を機に深緑の締め込みを使うようになった[13]
  • 2023年9月8日、世田谷区の母校・日体大で行われた化粧廻し贈呈式に高橋、大の里と共に参加。大の里に対して後輩いじりをする場面があった[14]

主な成績

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2024年9月場所終了現在

通算成績

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  • 通算成績:118勝82敗3休(21場所)

各段優勝

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  • 三段目優勝:1回(2021年5月場所)

場所別成績

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朝紅龍 琢馬
一月場所
初場所(東京
三月場所
春場所(大阪
五月場所
夏場所(東京)
七月場所
名古屋場所(愛知
九月場所
秋場所(東京)
十一月場所
九州場所(福岡
2021年
(令和3年)
x x 三段目付出100枚目
優勝
7–0 
西幕下56枚目
6–1 
東幕下25枚目
5–2 
西幕下15枚目
3–4 
2022年
(令和4年)
東幕下23枚目
1–3–3 
東幕下51枚目
4–3 
東幕下40枚目
5–2 
東幕下26枚目
5–2 
西幕下16枚目
5–2 
東幕下8枚目
5–2 
2023年
(令和5年)
西幕下筆頭
2–5 
西幕下7枚目
3–4 
東幕下11枚目
5–2 
東幕下5枚目
5–2 
西十両13枚目
7–8 
西十両13枚目
9–6 
2024年
(令和6年)
東十両9枚目
8–7 
東十両8枚目
9–6 
西十両4枚目
7–8 
西十両4枚目
6–9 
東十両8枚目
11–4 
東前頭17枚目
 
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。    優勝 引退 休場 十両 幕下
三賞=敢闘賞、=殊勲賞、=技能賞     その他:=金星
番付階級幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口
幕内序列横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列)

改名歴

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  • 石崎 拓馬(いしざき たくま)2021年5月場所 - 2023年7月場所
  • 朝紅龍 琢馬(あさこうりゅう たくま)2023年9月場所 -

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b c d 「夏場所全新弟子名鑑」『相撲』2021年6月号、ベースボール・マガジン社、92頁。 
  2. ^ a b c 「十両以下各段優勝力士喜び詳報」『相撲』2021年6月号、ベースボール・マガジン社、69頁。 
  3. ^ 朝紅龍 負けず嫌いの母からスパルタ教育「毎日腕立て1300回やらされて、サンドバックも買って…」 - スポニチ Sponichi Annex スポーツ”. スポニチ Sponichi Annex. 2024年8月26日閲覧。
  4. ^ 日体大・石崎拓馬が高砂部屋入門「相撲うまい」親方」『日刊スポーツ』2021年2月11日。2021年9月3日閲覧。
  5. ^ 「三段目付け出しで石崎がデビュー」『相撲』2021年6月号、ベースボール・マガジン社、98頁。 
  6. ^ 「相撲部屋聞き書き帖」『相撲』2021年8月号、ベースボール・マガジン社、84頁。 
  7. ^ 膜下5枚目の石崎が新十両昇進確実に 2連敗から5連勝「初めて自分を褒めたい」“名言”で喜び表現 Sponichi Annex 2023年7月21日 23:47 (2023年7月23日閲覧)
  8. ^ 石崎改め朝紅龍 同時新十両の後輩2人に対抗心「負けないぞ」 新しこ名の由来は「困難を乗り越える」 Sponichi Annex 2023年7月26日 (2024年6月1日閲覧)
  9. ^ 渡辺佳彦. “【秋場所新番付 】朝乃山は返り三役射程圏!史上初日体大から同時3人関取/平幕以下関取編 - 大相撲 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2024年8月26日閲覧。
  10. ^ 平山連. “十両・朝紅龍が不戦勝でストレート勝ち越し「運もある。それをどう生かせるか」と後半戦へ決意 - 大相撲 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2024年8月26日閲覧。
  11. ^ 十両朝紅龍、九州場所新入幕の可能性つなげる自己最多11勝目「後味良くない」東白龍に反則勝ち 日刊スポーツ 2024年9月22日16時19分 (2024年9月23日閲覧)
  12. ^ sumokyokaiの2024年10月28日6時0分(JST)のツイート- X(旧Twitter)
  13. ^ a b 高田文太. “新十両の朝紅龍「10勝以上します!」 アピールポイントはムキムキの筋肉 - 大相撲 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2024年8月26日閲覧。
  14. ^ 高田文太. “新十両の朝紅龍、高橋、大の里、日体大から化粧まわし 初日対戦の朝紅龍と大の里は場外戦 !? - 大相撲 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2024年8月26日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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