コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

春の手紙

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「春の手紙」
大貫妙子シングル
初出アルバム『素直な気持
B面 会いたい気持
リリース
規格 8cmCD
ジャンル ポップス
バラード
レーベル EASTWORLD/東芝EMI
作詞・作曲 大貫妙子
プロデュース 大貫妙子 & 小林武史
チャート最高順位
大貫妙子 シングル 年表
静かな約束
1992年
春の手紙
(1993年)
しあわせのサンドウィッチ
(1993年)
テンプレートを表示

春の手紙」(はるのてがみ)は、1993年2月3日に発売された大貫妙子の19枚目のシングル[2]TBS系ドラマ「家栽の人」の主題歌として使用された[3]。発売元はEASTWORLD/東芝EMI

背景

[編集]

表題曲「春の手紙」は、ゆったりとした旋律をベースに靱やかなギター・サウンドが加味されたナンバー[4]家庭裁判所を舞台にしたドラマ「家栽の人」のために書き下ろされた曲で、主題歌を書くにあたり大貫はドラマの台本を何度も読み返し、片岡鶴太郎演じる主人公・桑田判事の台詞をヒントにして楽曲制作を行った。今も第1話の台本を大切に所有しているという[5]

カップリング曲「会いたい気持」は『カルビーポテトチップス』 TV-CFソング。1993年9月発売のアルバム『Shooting star in the blue sky』には、両曲ともアルバム・ミックスで収録された。

「春の手紙」は、2005年2月発売のアルバム『One Fine Day』にはリメイクヴァージョンが収録され、当ヴァージョンは2010年1月に三井住友フィナンシャルグループのTV-CMソングとしても使用された[6]2007年12月に発売された日本郵政グループ内の音楽レーベル ”JP MUSIC” の企画によるコンピレーション・アルバム手紙日和』にも収録されている[7]

2009年9月に一十三十一が、2010年12月には福原タカヨシがアルバム収録曲としてカバーしている。

受容

[編集]

シンガーソングライターbirdは、大貫の曲を小さい頃から好んでよく聴いていたといい、春になると聴きたくなる曲のプレイリストに「春の手紙」を入れており、自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組の中で紹介している[8]

アニメーション監督のイシグロキョウヘイは学生時代から大貫のファンであり、2021年7月に公開された映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』のシナリオや絵コンテは「春の手紙」を聴きながら書いていたという[9]。大貫は当映画の劇中歌「YAMAZAKURA」の楽曲制作と歌唱を担当した。

作家でプロデューサーの川村由紀2023年1月に、幻冬舎ウェブマガジンの連載で「春の手紙」をモチーフにした短編小説を寄稿している[10]

収録曲

[編集]

両曲とも作詞・作曲: 大貫妙子、編曲: 小林武史

  1. 春の手紙(4:06)
  2. 会いたい気持(4:44)
  3. 春の手紙 (オリジナル・カラオケ)

参加ミュージシャン

[編集]

春の手紙

会いたい気持

  • Keyboards: 小林武史
  • Guitar: 小倉博和
  • Bass: 岡沢章
  • Drums: 小田原豊

収録アルバム

[編集]

春の手紙

会いたい気持

  • 『素直な気持』
  • 『Shooting star in the blue sky』- (ALBUM MIX)
  • 『Library 〜Anthology 1973-2003』

カバー

[編集]
曲名 アーティスト 収録作品 発売日
春の手紙 一十三十一 アルバム『Letters』 2009年9月23日
福原タカヨシ アルバム『Qualia』 2010年12月1日

タイアップ

[編集]
曲名 番組・コマーシャル 初回放送日
春の手紙 TBS系ドラマ『家栽の人』主題歌 1993年1月7日
三井住友フィナンシャルグループ TV-CMソング 2010年1月9日
会いたい気持 カルビーポテトチップス TV-CFソング 1993年

脚注

[編集]

注釈

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ 春の手紙 大貫妙子”. ORICON NEWS. oricon ME. 2023年2月26日閲覧。
  2. ^ 19th Single 春の手紙”. 大貫妙子 Taeko Onuki. 2023年2月8日閲覧。
  3. ^ 家栽の人”. テレビドラマデータベース. 2023年2月25日閲覧。
  4. ^ 会いたい気持[ALBUM MIX]楽曲解説”. Music Store. 2023年2月25日閲覧。
  5. ^ ベスト・アルバム『Library 〜Anthology 1973-2003〜』ライナーノーツより。
  6. ^ 大貫妙子、最後の年末「Pure Acoustic」ライブDVD発売”. 音楽ナタリー. 2023年2月8日閲覧。
  7. ^ 手紙日和 V.A.”. Neowing. 2023年2月25日閲覧。
  8. ^ birdさんの「春聴きたくなる日本語の曲プレイリスト」”. TOKYO FM. 2023年2月26日閲覧。
  9. ^ 劇場オリジナルアニメーション作品『サイダーのように言葉が湧き上がる』公開!イシグロキョウヘイ監督インタビュー”. リスアニ!. 2023年2月25日閲覧。
  10. ^ 春を待たずして旅に出た貴方の気配を感じる度に - 大貫妙子『春の手紙』”. 自分サイズが見つかる進化系ライフマガジン 幻冬舎plus. 幻冬舎. 2023年2月26日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]