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『Grey Skies』 大貫妙子 の スタジオ・アルバム リリース
LP:1976年9月25日 (1976-09-25 ) CD:1990年7月21日 (1990-07-21 ) CD:1993年7月21日 (1993-07-21 ) CD:1995年5月21日 (1995-05-21 ) CD:1997年5月21日 (1997-05-21 ) LP:2017年12月20日 (2017-12-20 ) 録音
THE CROWN STUDIO 1976年6月12日 (1976-06-12 ) -8月 ジャンル
レーベル
プロデュース
大貫妙子 中根康旨 (for Crown Record) チャート最高順位
大貫妙子 アルバム 年表
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『Grey Skies 』(グレイ・スカイズ)は、1976年9月25日 (1976-09-25 ) に発売された大貫妙子 通算1作目のスタジオ・アルバム 。
大貫妙子はシュガー・ベイブ のメンバーとして3年弱の活動を経て、1976年 (1976 ) にクラウン・レコード と契約。ソロ・アーティストとして活動をはじめることになった。当時の様子を大貫は「シュガー・ベイブを離れて一人になったら、全く自信がなかった。もう、このままやめるんじゃないかと思ったし。でも、周りの勧めにより、続けていこうと。いつも、山下 くんの影に隠れてピアノを弾いていただけの存在だったけど、そんな私にも何か可能性を感じてくれた人がいたんですね。話を進めてくれたのは、後に『ロマンティーク 』[ 注釈 1] と『アヴァンチュール 』[ 注釈 2] をプロデュースしてくださった牧村 さんです。そういう意味では周りの人に恵まれていた」「乗り気ではなかったというか、不安は大いにありました。でも、シュガー・ベイブが売れてたわけじゃないし、ソロになって初めの第一歩だから、そんなにプレッシャーは無かったけど。それよりも、自分の好きな人とできるということで楽しかった。私が一緒にお仕事したいアレンジャーが何人かおりまして、頼んだら皆やってくれるというので、あの頃はスタジオに入ってヘッド・アレンジみたいな感じでワイワイっていう感じで作りました。でも、あんなにレコーディングで疲れたことはありませんでした。シュガー・ベイブの時っていうのは、自分のパートだけこなしてればよかったし、歌も数曲でよかったわけだし。でも、ソロでは全部自分でやらなければいけなかった。だから、緊張しちゃって。で、つきあう人も初めての人が多かったし、気を遣って、ものすごく疲れた」「それでも、まだ『グレイ・スカイズ』を出したときは半信半疑でした。これからどうやっていくかも具体的に考えられませんでした。とにかく、これからは自分でやっていこうと思った時に、やっぱり音楽的パートナーが必要だった。今までは山下くんというパートナーがいたわけで。いろいろな人とソロ・アルバムで仕事した中で、坂本 さんとの出会いが、ものすごく自分にとって大きかったわけですね。まだ彼はそんなに有名ではなかったけれど、とても才能のある人だと思ったし、もう芽生え始めていましたから。その頃、新しいシンセサイザーが出だした頃で、いち早く取り入れて使っていました。随分、勉強熱心だったし、研究熱心だったから。『グレイ・スカイズ』の中でやってるんだけど、彼のアレンジで。坂本くんも、最初は私の仕事を通じて、いろいろ試しながらやってたようなところがある。でも、自分のやりたいものとはすごく近いところを持っていた、最初から。私のメロディーというのは、すごく器楽的なので、どこかクラシック の要素が強く、その点、坂本くんは基本的なところで、よく理解してくれました」[ book 1] と答えている。さらに「今まで詞を先に書いたことは一度もありません。全部メロディーが先です。この頃はヘッド・アレンジといって、前もってアレンジは考えてくるという事はしないで、スタジオに入ってみんなであーだこうだ言いながら作るシステムだったんです。1曲1曲に関して、そういう感じでのんびりやりました。ここで関わったアレンジャーたちとは後々もやはりずっと付き合っていく訳なんです」[ book 1] と話している。
アルバムからのシングル・カットはなかったが、プロモーション用に「愛は幻」が、「One's Love」とのカップリングで制作された[ 注釈 3] 。その後、2022年4月23日 (2022-04-23 ) に開催された『RECORD STORE DAY JAPAN 2022』にて初の“一般流通”仕様盤として、新規ジャケットにてリリースされた[ 注釈 4] 。
タイトルは英語で“曇り空”の意味。アルバムの帯 には以下のキャッチコピー が記載されている。
佇む街にも空はひろがる。
時の始まり – (3'53")
作詞・作曲 : 大貫妙子、編曲 : 山下達郎 ⁄ 大貫妙子 フィフス・アヴェニュー・バンドが持っていたような、シャッフルの気持ち良さの感じで作られた曲[ book 2] 。
約束 – (3'48")
作詞・作曲 : 大貫妙子、編曲 : 山下達郎 シュガー・ベイブ 時代のレパートリーだった曲。ライブでも披露されていた。
One's Love – (3'55")
作詞・作曲 : 大貫妙子、編曲 : 細野晴臣 ⁄ 大貫妙子 大貫によればベン・シドラン などから影響を受けて出来た曲だとし、「ちょっとジャズ 寄りの志向があったんです、一時期。だから、どうしても3拍子で少しハネる感じに。ジャズまではいかないんだけれど」という[ book 2] 。
午后の休息 – (4'15")
作詞・作曲 : 大貫妙子、編曲 : 大貫妙子&Friends ⁄ 坂本龍一 シュガー・ベイブを組む前に書いたオリジナル曲。ドラムレスでボンゴ のリズムにギター が2本、そしてベース という小編成でレコーディングされたディスク・チャートでのデモ・テープ の感じに近づけようということで、この編成になった。
愛は幻 – (4'47")
Wander Lust – (3'03")
作詞・作曲 : 大貫妙子、編曲 : 坂本龍一 大貫によれば「こういった傾向の曲は、シュガー・ベイブ時代に出来なかったことの欲求不満というか、そんなものの塊みたいな曲なんです。で、少しジャジーなんです。感じとしては。だから『ワンダー・ラスト』や『ワンズ・ラヴ』とか、この辺りがハッキリと傾向の違いというか、シュガー・ベイブでやってきた事との。これから自分が志向していきたいというものの明確なひとつの形だったと思います。詞は『風の世界』と近い傾向があります。どの歌詞も、表現が非常に感覚的ですね」[ book 2] という。
街 – (3'53")
作詞・作曲 : 大貫妙子、編曲 : 細野晴臣 ⁄ 大貫妙子 ⁄ 坂本龍一 この曲について大貫は「ちょうど20歳の頃からひとり暮らしを始めたので、都会の中でひとりで暮らしていく時の、やはり時々淋しいという気持ちがありますよね。そういうものを歌にした」[ book 2] と答えている。
いつでも そばに – (4'07")
When I Met The Grey Sky – (5'49")
Breakin' Blue – (5'36")
Taeko Ohnuki CROWN YEARS Paper Sleeve Collection [ 編集 ]
2007年 (2007 ) 、大貫監修・書下ろしセルフライナー収載による紙ジャケット仕様限定盤にて再発。シュガー・ベイブ 結成直前の1973年 (1973 ) に録音されたロック喫茶“ディスク・チャート”でのデモ・セッション「午后の休息」(歌詞違い)、デビュー・アルバム制作直前に録音された「約束」の未発表デモ音源と、アルバム未収録のシングル「明日から、ドラマ 」をボーナス・トラック として収録。2007年 (2007 ) リマスタリング音源を使用。2010年 (2010 ) にはブルースペックCD にて、プラ・ケース仕様で通常盤として再発された。
時の始まり – (3'53")
約束 – (3'49")
One's Love – (3'56")
午后の休息 – (4'15")
愛は幻 – (4'47")
Wander Lust – (3'04")
街 – (3'53")
いつでも そばに – (4'07")
When I Met The Grey Sky – (5'49")
Breakin' Blue – (5'36")
[BONUS TRACKS ]
明日から、ドラマ – (3'32")
作詞・作曲 : 大貫妙子、編曲 : 松任谷正隆 Single ZP-23 / 1977年3月5日 (1977-03-05 ) リリース 大貫は「マンタ にデモ・テープを聴いてもらったらとても気に入っていただいて、レコーディングに入ったんですが、そのときに結構詞の問題が引っかかって、曲の分かりやすさっていうのもやはりそうですが、詞も分かりにくいとダメだと。今までは自分の私事の詞が多かったので、もっと広がるものという事で、ユーミン のマンションに押しかけまして、ユーミンも色々アドバイスしてくれたんです。色々みんなで絵を描いたりしてこういうシーンは言葉にするとどうなるかというのを延々やりまして、できたのが『明日から、ドラマ』なんです。ユーミンは確か『思い思いに生きて』というタイトルが絶対良いって言ったんですが、例えばパルコ のコピーとかああいうのが一般的には“ナウい”と言われていた感じが流行っていた時期だったので『明日から、ドラマ』がすごくコピーっぽいということでタイトルはこうなった」[ book 2] という。
約束 ※Previously unissued demo – (2'59")
作詞・作曲 : 大貫妙子 シュガー・ベイブ解散間もない1976年5月 (1976-05 ) にクラウン・スタジオにて録音されたデモ・ヴァージョン。
午后の休息 ※Previously unissued demo – (3'50")
作曲 : 大貫妙子、作詞:Friend、編曲 : 大貫妙子&Friends ディスク・チャートで店を閉めた深夜に店のスタッフでもあった小宮康裕や徳武弘文らが集まって行われていたセッションで1973年 (1973 ) 初期にレコーディングされた、大貫によるオリジナル曲のデモ・テープのうちの1曲。アルバムに収録されたヴァージョンとは歌詞が異なる。
レコーディング・メンバー
Rhythm & Brass Arrangements by 山下達郎
山下達郎 : Electric Guitar, Hammond Organ, Percussion
大貫妙子 : Steinway Piano, Background Vocals
寺尾次郎 : Fender Bass
上原裕 : Drums
斉藤ノブ : Congas, Percussion
坂本龍一 : Vibraphone
向井滋春 : Trombone (Solo)
板谷博 : Trombone
塩村修 : Trombone
Basic Arrangement by 山下達郎
山下達郎 : Electric Guitar
徳武弘文 : Electric Guitar
坂本龍一 :
Fender Rhodes Piano, Marimba, Vibraphone, Yamaha Organ
寺尾次郎 : Fender Bass
上原裕 : Drums
佐藤博 :
Steinway Piano, Fender Rhodes Piano, Roland Synthesizer
鈴木茂 : Electric Guitar
田中章弘 : Fender Bass
林立夫 : Drums
浜口茂外也 : Percussion
国吉征之 : Flute
Basic Arrangement by 大貫妙子 & Friends
Chorus Arrangements 大貫妙子
Viola Arrangement by 坂本龍一
徳武弘文 : Electric Guitar
寺尾次郎 : Fender Bass
斉藤ノブ : Bongos, Bells
磯良夫 : Viola
坂本龍一 : Perpared Steinway Piano
大貫妙子 : Background Vocals
Rhythm Arrangement by 山下達郎
Chorus Arrangement 大貫妙子
中野督夫 : Lead Guitar
山下達郎 : 6&12 Strings Electric Guitar
坂本龍一 : Steinway Piano
寺尾次郎 : Fender Bass
上原裕 : Drums
大貫妙子 : Background Vocals
坂本龍一 :
Steinway Piano, Hohner Clavinet, Tambourine-Head
山下達郎 : Electric Guitar
寺尾次郎 : Fender Bass
上原裕 : Drums
斉藤ノブ : Tambourine
大貫妙子 : Background Vocals
細野晴臣 : Classical Guitar, Glöckenspiel
佐藤博 :
Fender Rhodes Piano, Hammond Organ, Roland Synthesizer
鈴木茂 : Electric Guitar
田中章弘 : Fender Bass
林立夫 : Drums
浜口茂外也 : Congas
大貫妙子 : Background Vocals
山下達郎 : Background Vocals
坂本龍一 :
Steinway Piano, Hohner Clavinet, (Synthesized Fender Rhodes Piano,) Cembalo, Tubular Bells, Solina String Ensemble
山下達郎 : Electric Guitar
寺尾次郎 : Fender Bass
上原裕 : Drums
大貫妙子 : Synthesizer Operation
When I Met The Grey Sky [ 編集 ]
All Arrangemnts by 矢野誠
矢野誠 : Electric Cembalo, Koto, Perpared Steinway Piano
大貫妙子 : Steinway Piano, Wood Block
かしぶち哲郎 : Drums
佐藤信彦 : Acoustic Guitar
Rhythm & Bass Arrangements by 坂本龍一
坂本龍一 :
Steinway Piano, Hammond Organ, Hohner Clavinet, Arp 2800 Odyssey
山下達郎 : Electric Guitar
寺尾次郎 : Fender Bass
上原裕 : Drums
斉藤ノブ : Wind Chimes
大貫妙子 : Synthesizer Operation
First Music Strings
Arrangement by 松任谷正隆
松任谷正隆 : Keyboards, Accordion
林立夫 : Drums
高水健司 : Bass
吉川忠英 : Acoustic Guitar
Directed by 国吉征之 ⁄ 生田朗
坂本龍一 : Piano, Fender Rhodes
山下達郎 : Electric Guitar
寺尾次郎 : Fender Bass
上原裕 : Drums
大貫妙子 : Background Vocals
Recorded at Crown Studio (5/1976)
午后の休息 <DISKCHART DEMO>[ 編集 ]
Arrangement by 大貫妙子 & Friends
徳武弘文 : Acoustic Guitar (solo), Bass
小宮康裕 : Acoustic Guitar, Background Vocal
長門芳郎 : Background Vocal, Bongo
Recorded at Disk Chart, Yotsuya, Tokyo (early 1973)
“Taeko Ohnuki CROWN YEARS”
監修 : 大貫妙子
クリエイティブ・ディレクション : 長門芳郎 (BELIEVE IN MAGIC)
マスタリング : 中里正男 (ONKIO HAUS )
制作 : 久保隆 (NIPPON CROWN)
デザイン : 吉本栄 (BELIEVE IN MAGIC)
デザイン・コーディネーター : 大槻恭子 (NIPPON CROWN)
協力 : 国吉静治、原田奈津子 (PROMAX)、日笠雅水、牧村憲一
^ a b c 大貫妙子 「MUSICIAN FILE 大貫妙子徹底研究」『ミュージック・ステディ 』第3巻第4号、ステディ出版、1983年10月30日、68-95頁。「ファイル・インタビュー」
^ a b c d e f g h 大貫妙子「MUSICIAN FILE 大貫妙子徹底研究」『ミュージック・ステディ』第3巻第4号、ステディ出版、1983年10月30日、96-107頁。「Talking About My Songs」
大貫妙子 Taeko Onuki
日本クラウン
その他
1970年代
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オリジナル ベスト セルフカバー サウンドトラック コラボレーション
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トリビュート
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