木津駅 (京都府)
木津駅 | |
---|---|
西口(2012年1月) | |
きづ Kizu | |
所在地 | 京都府木津川市木津池田116-2 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
電報略号 | キツ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅)[1] |
ホーム | 2面4線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
4,893人/日(降車客含まず) -2022年[2]- |
開業年月日 | 1896年(明治29年)3月13日[3] |
乗入路線 3 路線 | |
所属路線 | ■関西本線(大和路線) |
駅番号 | JR-Q38 |
キロ程 |
126.9 km(名古屋起点) 加茂から6.0 km |
◄JR-Q39 加茂 (6.0 km) (3.2 km) 平城山 JR-Q37► | |
所属路線 | ■奈良線[* 1] |
駅番号 | JR-D19 |
キロ程 |
0.0 km(木津起点) 奈良から7.0 km |
◄JR-D18 上狛 (1.6 km) (- km) (平城山 JR-D20)► | |
所属路線 | ■片町線(学研都市線)[* 2] |
駅番号 | JR-H18 |
キロ程 | 0.0 km(木津起点) |
(2.2 km) 西木津 JR-H19► | |
備考 | |
木津駅(きづえき)は、京都府木津川市木津池田にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅。京都府最南端の駅。
木津川市の代表駅で、京橋方面・京都方面・奈良方面・亀山方面の4方向に線路が延びる交通の要衝である。
乗り入れ路線
[編集]関西本線、奈良線、片町線の3路線が乗り入れ、このうち関西本線を所属線とする[4]。奈良線と片町線は当駅が路線の始終着駅だが、奈良線の列車は運転系統上、関西本線に乗り入れ奈良駅を始終着としている。片町線は、奈良駅へ乗り入れる早朝2本、深夜2本を除く全ての列車が当駅を始終着とする。アーバンネットワークエリア内で、関西本線は「大和路線」の路線愛称設定区間に含まれ、片町線は「学研都市線」の路線愛称が設定されている。
駅番号は関西本線(大和路線)がJR-Q38、奈良線がJR-D19、片町線(学研都市線)がJR-H18。
歴史
[編集]- 1896年(明治29年)
- 1898年(明治31年)
- 1900年(明治33年)6月6日:関西鉄道が路線を再編。名阪間の本線を大仏駅経由に変更し、加茂駅 - 新木津駅 - 網島駅間は支線に格下げ(運転系統上は同年9月1日に施行[6])。
- 1901年(明治34年)1月18日:関西鉄道の新木津駅 - 木津駅間が休止[7]。
- 1905年(明治38年)2月7日:関西鉄道が奈良鉄道を合併する[7]。木津駅は関西鉄道単独駅となる[6]。
- 1907年(明治40年)
- 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定により、関西本線所属となる[6]。
- 1911年(明治44年)8月30日:新木津給水給炭所を廃止。
- 1984年(昭和59年)
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化で、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる[3]。
- 1988年(昭和63年)3月13日:加茂駅 - 当駅間が電化。
- 1998年(平成10年)8月5日:自動改札機を設置し、供用開始[8]。
- 2003年(平成15年)11月1日:「ICOCA」の利用が可能となる[9]。
- 2007年(平成19年)
- 2008年(平成20年)2月8日:旧駅舎のホーム連絡通路を再利用した東西連絡通路が供用開始。
- 2009年(平成21年)10月4日:大阪環状・大和路線運行管理システム導入。
- 2018年(平成30年)3月17日:駅ナンバリングが導入される[11]。
- 2021年(令和3年)10月2日:ダイヤ改正に伴い、加茂発着の大和路快速は日中毎時2本から1本に減便する。
駅構造
[編集]島式ホーム2面4線を有する地上駅(橋上駅舎)[1]。現在の橋上駅舎は2007年(平成19年)4月1日に供用開始した[10]。独特の流線型を持つ外観は、木津川の流れをイメージした[1]。また、木材の流通で栄えた旧・木津町の歴史を表すため、随所に木目調のデザインを取り入れている[10]。ホームとは跨線橋で結ばれる。
旧駅舎は大正時代に建てられた平屋で、ホームには線路下の通路(線路が築堤上のため通路は地平レベル)で連絡していた。なお、現在は駅の東西を結ぶ連絡通路に再活用している。また、以前は現在の1番のりばの西側に2線、両ホームの間に2線、東側に留置線(6本)が敷設されていた。その名残で運転取り扱い上は、1・2番のりばが「3番線」「4番線」、3・4番のりばが「7番線」「8番線」になっている。
駅構内の自動放送は、橋上駅舎化以前は「○番線」とアナウンスしたが、現在はJR西日本で一般的な「○番のりば」の表現に更新されている。
奈良駅が管理する直営駅で、ICカード乗車券「ICOCA」の利用エリアに含まれる。
のりば
[編集]のりば | 路線 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | 学研都市線 | 松井山手・四条畷・京橋・北新地方面[12] / 奈良方面[12] | 奈良方面は深夜のみ |
2 | 大和路線 | 加茂・伊賀上野方面[12] | |
奈良線 | 宇治・京都方面[12] | 一部は1番のりば | |
3 | 奈良方面[12] | ||
4 | 大和路線 | 奈良・天王寺・JR難波・大阪方面[12] | 一部は3番のりば |
- 上表の路線名は、旅客案内上の名称(愛称)で表記。
- 付記事項
- 学研都市線から乗り入れる奈良行き、一部の京都行きは1番のりばから発車する。
- 奈良方面行きは、大和路線は3・4番のりば、奈良線は1・3番のりばに入線できる。基本的に大和路線の列車は4番のりば、奈良線の列車は3番のりばに入線する。
- 3番のりばは加茂方面と京都方面の両方向、4番のりばは加茂方面へ出発も可能。4番のりばから毎朝、加茂方面に向かう回送列車1本が運転されている。3番のりばは、事故や各種トラブルでダイヤが大幅に乱れたとき、到着した奈良線の列車が京都方面へ折り返す。奈良方面から4番のりばへの入駅も可能である。
- 線路配線上、学研都市線の列車は1番のりばのみしか使用できない。奈良駅に乗り入れる学研都市線列車は両方向とも1番のりばに停車する。また、奈良線京都方面の列車の待避線としての役割も持つ(線路は加茂方面にもつながるが、進路は設定されていない)が、2009年(平成21年)3月14日現在のダイヤでは1番のりばの待避列車はない。ただし、レール磨きで奈良線京都方面への列車が1日2本、1番のりばに停車する。
- 学研都市線の最終電車(日付変更前に到着)は、1番のりばで夜間滞泊し、翌日の始発列車として運用される。
-
西口(2007年8月)
-
ホーム(2007年10月)
-
駅北方で分岐する関西本線と奈良線の線路(2008年2月)
-
かつて留置線が敷かれていた構内(2005年、旧駅舎当時)
-
1番ホームから大きく左にカーブする片町線の線路
ダイヤ
[編集]- 奈良線
- みやこ路快速(快速)・普通が各毎時2本運転する。すべての電車が奈良駅まで乗り入れる(前述)[15]。
- 学研都市線
- 快速・区間快速が毎時1本発着する[16]。
利用状況
[編集]京都府統計書によると、1日平均乗車人員は以下の通りである[2]。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1999年 | 3,197 |
2000年 | 3,115 |
2001年 | 3,090 |
2002年 | 3,104 |
2003年 | 3,082 |
2004年 | 3,071 |
2005年 | 3,096 |
2006年 | 3,118 |
2007年 | 3,211 |
2008年 | 3,301 |
2009年 | 3,241 |
2010年 | 3,318 |
2011年 | 3,342 |
2012年 | 3,419 |
2013年 | 3,556 |
2014年 | 3,707 |
2015年 | 4,123 |
2016年 | 4,458 |
2017年 | 4,674 |
2018年 | 4,767 |
2019年 | 4,981 |
2020年 | 4,241 |
2021年 | 4,488 |
2022年 | 4,893 |
駅周辺
[編集]駅の東側には田畑が広がる。商店や住宅は西側に広がる。現在、駅西側で「木津駅前土地区画整理事業(木津川市施行)」が、2017年に開設された駅東口方面約1.5 kmでは木津中央地区土地区画整理事業(都市機構施行)が実施されている。
- 木津川
- 木津川市役所
- 木津川市立中央図書館
- 京都府立木津高等学校
- 木津地方合同庁舎
- 京都地方法務局木津出張所
- 木津区検察庁
- 京都田辺公共職業安定所木津出張所(ハローワーク木津)
- 国道24号
- 奈良県道・京都府道47号天理加茂木津線
- 京都府道323号木津停車場線
- 京都府木津警察署
- 京都府山城南土木事務所
- 木津南垣外郵便局
- 京都山城総合医療センター
- 京都銀行木津支店
- パン オ セーグル - EF66形電気機関車の頭部の実物が店内にあるパン屋[17]
バス路線
[編集]駅西口に「木津駅」停留所、駅東口に「木津駅東口」停留所が設けられており、下記の各路線が発着する。
木津駅 | ||
---|---|---|
運行事業者 | 系統または路線名・行先 | 備考 |
きのつバス | 木-1:高の原駅 / 梅谷 木-2:高の原駅 / 鹿背山 木-3:高の原駅 / 木津川台住宅 |
|
ウイング | 山城線:渋川西 | 土曜・日曜・祝日運休 |
木津駅東口 | ||
奈良交通 | 13:木津駅東口(城山台循環・外) 14:木津駅東口(城山台循環・内) 34:高の原駅 |
- 橋上駅舎化に伴い、2007年(平成19年)7月2日に駅前交通広場が東口に開設され、奈良交通の路線バスが木津南地区(州見台・梅美台)から乗り入れを開始した。
- 奈良交通は過去に木津高山線を運行していたが、2022年10月1日のダイヤ改正までにすべて廃止された[18]。
隣の駅
[編集]- 西日本旅客鉄道(JR西日本)
- 大和路線(関西本線)
- 奈良線
- 学研都市線(片町線)
- ■快速・■区間快速
- 平城山駅 (JR-Q37) - 木津駅(JR-Q38/JR-H18) - 西木津駅 (JR-H19)
- ■普通(上りは早朝の5本、下りは1本のみ運転)
- 木津駅 (JR-H18) - 西木津駅 (JR-H19)
- ■快速・■区間快速
新木津駅
[編集]- 関西鉄道
- 支線(加茂方面)
- 加茂駅 - 新木津駅 - 祝園駅
- 支線(木津方面)
- 木津駅 - 新木津駅 (- 祝園駅)
脚注
[編集]- ^ a b c d 『週刊 JR全駅・全車両基地』 16号 奈良駅・新今宮駅・王寺駅ほか70駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年11月25日、21頁。
- ^ a b 『京都府統計書』第10章 運輸・情報通信・観光 10-1. 鉄道乗車人員
- ^ a b c d e 石野 1998, p. 349.
- ^ a b c d 石野 1998, p. 340.
- ^ 朝日新聞出版分冊百科編集部 編 2009, p.12.
- ^ a b c d 朝日新聞出版分冊百科編集部 編 2009, p. 13.
- ^ a b c 石野 1998, p. 354.
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '99年版』ジェー・アール・アール、1999年7月1日、185頁。ISBN 4-88283-120-1。
- ^ 『「ICOCA」いよいよデビュー! 〜 平成15年11月1日(土)よりサービス開始いたします 〜』(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2003年8月30日。オリジナルの2004年8月3日時点におけるアーカイブ 。
- ^ a b c 「川をイメージ流線形 JR木津駅“発車”」『京都新聞』京都新聞社、2007年4月2日、自治京都、29面。
- ^ 『近畿エリアの12路線 のべ300駅に「駅ナンバー」を導入します!』(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2016年7月20日 。
- ^ a b c d e f “木津駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年1月16日閲覧。
- ^ “駅時刻表| 木津駅 加茂・亀山方面:JRおでかけネット”. time.jr-odekake.net. 西日本旅客鉄道. 2022年9月27日閲覧。
- ^ “駅時刻表| 木津駅 奈良・天王寺・大阪方面:JRおでかけネット”. JRおでかけネット. 西日本旅客鉄道. 2022年9月27日閲覧。
- ^ “駅時刻表| 木津駅 宇治・京都方面:JRおでかけネット”. JRおでかけネット. 西日本旅客鉄道. 2022年9月27日閲覧。
- ^ “駅時刻表| 木津駅 四条畷・京橋方面:JRおでかけネット”. JRおでかけネット. 西日本旅客鉄道. 2022年9月27日閲覧。
- ^ “パン屋の中に機関車があるのはなぜ”. マイ大阪ガス. 大阪ガス (2017年6月19日). 2024年3月11日閲覧。
- ^ 『路線バスのダイヤ変更について―令和4年10月1日(土)より―』(プレスリリース)奈良交通、2023年3月25日。オリジナルの2022年10月7日時点におけるアーカイブ 。2022年9月15日閲覧。
参考文献
[編集]- 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日。ISBN 978-4-533-02980-6。
- 朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』8 関西本線・草津線・奈良線・おおさか東線、曽根悟 監修、朝日新聞出版、2009年8月30日。
関連項目
[編集]- 日本の鉄道駅一覧
- 日本の都道府県の東西南北端の駅の一覧
- 鉄道唱歌 - 新木津駅として登場。
外部リンク
[編集]- 木津駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道