山根ことみ
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山根ことみ 女流三段 | |
---|---|
名前 | 山根ことみ |
生年月日 | 1998年3月9日(26歳) |
プロ入り年月日 | 2014年5月24日(16歳) |
女流棋士番号 | 49 |
出身地 | 愛媛県松山市 |
所属 | 日本将棋連盟(関東) |
師匠 | 野田敬三七段 |
段位 | 女流三段 |
女流棋士DB | 山根ことみ |
戦績 | |
一般棋戦優勝回数 | 1回 |
2024年11月24日現在 |
山根 ことみ(やまね ことみ、1998年3月9日 - )は、日本将棋連盟所属の女流棋士。女流棋士番号は49。野田敬三七段門下。愛媛県松山市出身。新田高等学校卒[1]。夫は将棋棋士の本田奎[2]。
棋歴
女流プロになるまで
- 2007年、小学4年で将棋を本格的に始める。地元松山将棋センターに通い力をつけ、小学5年で文部科学大臣杯第4回小・中学校将棋団体戦で全国優勝の一員となる[3]。
- 2008年、文部科学大臣杯小学校将棋団体戦に出場し、愛媛県大会、西日本大会、全国決勝大会を勝ち抜いて優勝[4]。当時初段の実力だった山根個人は、全国決勝大会で格上に一敗したものの残りは全て勝利している[3]。第2回小学生女流将棋名人戦全国大会では四国地区代表として出場し4位[5]。
- 2009年、第3回小学生女流将棋名人戦全国大会では四国地区代表として出場し3位[6]。
- 2010年、中学1年で、全国中学生選抜将棋選手権大会女子の部で北村桂香・長谷川優貴を降し優勝[7]。文部科学大臣杯中学校将棋団体戦準優勝[8]。クラブカップ将棋対抗戦チーム対抗戦ユースの部優勝[9]。
- 2011年、全国中学生選抜将棋選手権大会女子の部で和田あきなどを降し2連覇[10]。文部科学大臣杯中学校将棋団体戦準優勝[11]。
- 2012年、全国中学生選抜将棋選手権大会女子の部で3連覇を目指すも準優勝[12]。文部科学大臣杯中学校将棋団体戦準優勝[13]。
- 2013年1月、関西研修会にC2入会[14]。
- 2013年5月18日、第3期リコー杯女流王座戦で2次予選進出[15]。
- 2013年8月にC1に昇級し、9月8日に規定対局数を達成して女流3級資格を取得[14]。資格申請を以って10月1日付での女流3級が内定した[1]。
- 2013年9月23日、第18回こども将棋団体戦準優勝[16]。
女流プロ入り後
- 2013年10月1日付で、連盟関西本部所属の女流3級となる。
- 2014年2月4日、女流3級として初の対局となる第41期女流名人戦で鹿野圭生を降し、デビューを白星で飾る。
- 2014年5月24日、第4期リコー杯女流王座戦一次予選1回戦で大庭美樹を、決勝で高群佐知子を降す。1年間で参加公式棋戦数と同数の勝星を得、女流2級に昇級を果たし、正式に女流プロとなった[17](当時の女流公式戦数は6で、昇段時点では4棋戦しか参加していないが、6勝を挙げたため前述条件を満たすことが確定した同日付で昇級)。
- 6月16日の女流王座戦二次予選決勝では、勝てば女流1級昇級となる一局で矢内理絵子に敗れ昇級を逃す。
- 6月26日、第22期倉敷藤花戦で北村桂香を降し、女流棋士昇段規定の女流1級の条件である倉敷藤花戦ベスト8を満たし、女流1級に昇級を果たす[18]。
- 7月30日、倉敷藤花戦準々決勝で村田智穂に敗れ、一気に女流初段昇段は果たせなかった。
- 11月18日、第7期マイナビ女子オープン本戦2回戦で矢内理絵子と対局。これに敗れ女流初段昇段を逃す。
- 2015年4月1日、女流初段への昇段条件「年度指し分け以上(7勝以上)」を10勝6敗で満たし、女流初段に昇段[19]。
- 2018年6月より所属を関西から関東に移した[20]。
- 第5回YAMADA女流チャレンジ杯でベスト4に勝ち上がり、2019年8月18日に公開対局で行われた準決勝で渡辺弥生に、決勝で伊奈川愛菓に勝利して優勝[21]。
- 2021年、第32期女流王位戦紅組で4勝1敗の成績を挙げ、挑戦者決定戦に進出。白組から挑戦者決定戦に進出した伊藤沙恵に勝利し、里見香奈女流王位へのタイトル挑戦権を獲得。五番勝負の結果は0勝3敗のストレート負けに終わった。
- 2023年11月、女流三段に昇段[22]。
棋風
アマチュア時代からプロになって数年の間は四間飛車一本の振り飛車党であったが、その後雁木など居飛車も採用するようになった[23]。
人物
主な成績
タイトル戦
- タイトル戦登場
- 女流王位 - 2021年(第32期)
- 登場回数 1回
棋戦優勝
- 2019年 第5回YAMADA女流チャレンジ杯 優勝
- 2019年 第13回白瀧あゆみ杯争奪戦(非公式戦)優勝
将棋大賞
- 第48回(2020年度):優秀女流棋士賞[25]
年度別成績
年度 | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) |
---|---|---|---|---|---|
2013 | 3 | 2 | 1 | 0.6666 | [1] |
2014 | 16 | 10 | 6 | 0.6250 | [2] |
2015 | 14 | 7 | 7 | 0.5000 | [3] |
2016 | 22 | 14 | 8 | 0.6363 | [4] |
2017 | 20 | 10 | 10 | 0.5000 | [5] |
2018 | 33 | 17 | 16 | 0.5151 | [6] |
2019 | 31 | 18 | 13 | 0.5806 | [7] |
2020 | 42 | 31 | 11 | 0.7380 | [8] |
(小計) | 181 | 109 | 72 | 0.6022 | |
年度 | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) |
2021 | 40 | 25 | 15 | 0.6250 | [9] |
2022 | 38 | 25 | 13 | 0.6578 | [10] |
(小計) | 78 | 50 | 28 | 0.6410 | |
通算 | 259 | 159 | 100 | 0.6138 | [11] |
2022年度まで |
昇段履歴
- 2013年 1月 - 関西研修会C2に編入
- 2013年 8月 - 関西研修会C1に昇級
- 2013年 9月 - 規定対局数を満たし、女流3級資格
- 2013年10月 - 女流3級 1日[26]
- 2014年5月24日 - 女流2級(1年間の参加公式棋戦数と同数の勝星[27]=6勝、女流通算6勝2敗)= プロ入り
/第4期女流王座戦 一次予選 高群佐知子女流三段 - 2014年6月26日 - 女流1級(倉敷藤花戦ベスト8、女流通算7勝3敗)[28]
/第22期倉敷藤花戦 北村桂香女流1級戦 - 2015年4月 - 女流初段(年度指し分け以上=7勝以上/2014年度10勝6敗、女流通算12勝7敗 1日[29])[30]
- 2019年10月23日 - 女流二段(勝数規定 /女流初段昇段後60勝、女流通算72勝56敗)[31]
/第2期清麗戦 予選 上川香織女流二段戦 - 2023年11月24日 - 女流三段(勝数規定 /女流二段昇段後100勝、女流通算172勝110敗[32])[22]
/第50期女流名人戦 リーグ戦 香川愛生女流四段戦
テレビ
脚注
- ^ a b “山根ことみさんが10月から女流棋士3級に”. 日本将棋連盟 (2013年9月24日). 2015年11月5日閲覧。
- ^ a b “本田奎五段と山根ことみ女流二段が入籍”. 日本将棋連盟 (2023年5月2日). 2023年5月2日閲覧。
- ^ a b 宮田, 聖子 (2020年12月22日). “「負けた対局の悪夢が…」なぜ東大将棋部にとって団体戦「王座戦」の優勝が悲願なのか | 観る将棋、読む将棋”. 文春オンライン. 2024年3月1日閲覧。
- ^ “文部科学大臣杯第4回小・中学校将棋団体戦レポート”. 日本将棋連盟. 2015年11月5日閲覧。
- ^ “第2回小学生女流将棋名人戦・全国大会”. LPSA(日本女子プロ将棋協会) (2008年9月7日). 2021年6月6日閲覧。
- ^ “2009年小・中全国大会棋譜”. LPSA (2009年8月23日). 2021年6月6日閲覧。
- ^ “第31回全国中学生選抜将棋選手権大会”. 日本将棋連盟 (2010年8月4日). 2015年11月5日閲覧。
- ^ “文部科学大臣杯第6回小・中学校将棋団体戦決勝大会開催報告”. 日本将棋連盟 (2010年8月23日). 2015年11月5日閲覧。
- ^ “クラブカップ将棋対抗戦”. 日本将棋連盟. 2015年11月5日閲覧。
- ^ “第32回全国中学生選抜将棋選手権大会”. 日本将棋連盟 (2011年8月4日). 2015年11月5日閲覧。
- ^ “文部科学大臣杯第7回小・中学校将棋団体戦【開催報告】”. 日本将棋連盟 (2011年8月18日). 2015年11月5日閲覧。
- ^ “第33回全国中学生選抜将棋選手権大会”. 日本将棋連盟 (2012年8月4日). 2015年11月5日閲覧。
- ^ “文部科学大臣杯第8回小・中学校将棋団体戦〈決勝大会〉開催報告”. 日本将棋連盟 (2012年8月17日). 2015年11月5日閲覧。
- ^ a b “山根ことみ研修会員が女流棋士3級の資格を取得”. 日本将棋連盟 (2013年9月10日). 2015年11月5日閲覧。
- ^ “第3期リコー杯女流王座戦”. 日本将棋連盟. 2015年11月5日閲覧。
- ^ “第18回こども将棋団体戦”. 日本将棋連盟. 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月5日閲覧。
- ^ “山根ことみ女流3級が女流2級に昇級”. 日本将棋連盟 (2014年5月26日). 2015年11月5日閲覧。
- ^ “山根ことみ女流2級が女流1級に昇級”. 日本将棋連盟 (2014年6月27日). 2015年11月5日閲覧。
- ^ “2015年4月1日付昇級・昇段者”. 日本将棋連盟 (2015年4月1日). 2015年11月5日閲覧。
- ^ 池田将之「関西本部棋士室24時」、『将棋世界』(2018年7月号)、日本将棋連盟 pp. 76-81
- ^ “山根ことみ女流初段が優勝 YAMADA女流チャレンジ杯”. 日本将棋連盟. 2019年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年8月18日閲覧。
- ^ a b “山根ことみ女流二段が女流三段に昇段|将棋ニュース|日本将棋連盟” (2023年11月27日). 2023年11月27日閲覧。
- ^ 宮田, 聖子 (2021年4月26日). “「私も詰将棋を愛しています」山根ことみ女流二段が初のタイトル戦で楽しみにしていること(山根ことみ女流二段インタビュー #2)”. 文春オンライン. 2024年3月1日閲覧。
- ^ “本田奎六段と山根ことみ女流二段結婚 電話直撃に「代わりますねっ」”. 朝日新聞社 (2023年5月2日). 2023年5月27日閲覧。
- ^ “第48回将棋大賞受賞者のお知らせ|将棋ニュース|日本将棋連盟”. www.shogi.or.jp. 2021年4月1日閲覧。
- ^ “山根ことみさんが10月から女流棋士3級に|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2013年9月24日). 2023年11月24日閲覧。
- ^
- 2014年当時の昇級規定「1年間で参加公式棋戦数と同数の勝星を得る。」に因る。
- “山根ことみ女流3級が女流2級に昇級|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2014年5月26日). 2023年11月24日閲覧。
- ^ “山根ことみ女流2級が女流1級に昇級|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2014年6月27日). 2023年11月24日閲覧。
- ^ 「#年度別成績」より
- ^ “2015年4月1日付昇級・昇段者|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2015年4月1日). 2023年11月24日閲覧。
- ^ “山根ことみ女流初段が女流二段に昇段|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2019年10月24日). 2019年10月25日閲覧。
- ^ 女流棋士通算成績(2023年11月24日対局分まで)
関連項目
外部リンク
- 日本将棋連盟 プロフィール
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