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塚田恵梨花

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 塚田恵梨花 女流二段
名前 塚田恵梨花
生年月日 (1998-08-27) 1998年8月27日(26歳)
プロ入り年月日 2014年10月1日(16歳)
女流棋士番号 51
出身地 東京都杉並区
所属 日本将棋連盟(関東)
師匠 塚田泰明九段
段位 女流二段
女流棋士DB 塚田恵梨花
2023年5月8日現在
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塚田 恵梨花(つかだ えりか、1998年8月27日 - )は、日本将棋連盟所属の女流棋士塚田泰明九段は父であり師匠。高群佐知子女流四段は母。女流棋士番号は51。東京都杉並区出身[1]

棋歴

女流プロになるまで

塚田泰明・高群佐知子 夫妻の長女として出生[2]。母から将棋のルールを教わったが、あまり真剣ではなかった[3]。小学校4年で出場した大会で、同学年(1998年度生まれ)で後に女流棋士となる竹俣紅[注釈 1]に負けたことが契機で、将棋に真剣に取り組むようになった[3]

2009年、小学5年で、小学生駒姫名人戦・初級者の部で優勝[4]。翌年の2010年には、小学6年で、小学生駒姫名人戦で準優勝[4][5]

中学1年であった2011年11月25日に、関東研修会にD2で入会してプロを目指す。この年、アマ大会では、第2回YAMADAこども将棋大会・中学生の部で準優勝[6]

2年後の2013年7月、第7期マイナビ女子オープンのチャレンジマッチを勝ち抜き、一斉予選への出場権を獲得[7]。8月の一斉予選では、初戦で中村桃子を破って[8]対プロ公式戦初勝利を上げ、本戦に進出するが[9]、10月17日に行われた本戦の1回戦で室谷由紀に敗れる[10][11]。この年、アマ大会では、中学3年で、8月の第2回TOMASCUP小中学生将棋大会・Aクラスで3位[12][13]、同月の第34回全国中学生選抜将棋選手権・女子の部で3位[14]

2014年4月13日、6連勝で研修会C1に昇級し、女流3級の資格を得る。この年、アマ大会では、高校1年で、7月の第38回全国高等学校総合文化祭「いばらき総文2014」将棋部門・女子個人の部で第5位[15]。8月9日の第8期マイナビ女子オープンの一斉予選にはアマとして出場。前期の本戦入りの実績により、チャレンジマッチを免除されて一斉予選にシードされた[16]。8月9日に行われた一斉予選の1回戦では、前期と同じく中村桃子に勝ち、決勝では中倉宏美に勝利し、2年連続での本戦入りを決めた[17][18]

同年9月に女流棋士への資格申請書を提出。本来は女流3級(女流棋士仮会員)としてスタートするところ、女流3級から女流2級への昇級規定『女流1級に相当する成績(マイナビ女子オープンで本戦入り)』をこの時点で満たしていたため、10月1日付で女流2級(正式な女流棋士)となることが決定した[1]

将棋界において、棋士または女流棋士で、両親がともに将棋のプロ棋士であるのは、塚田恵梨花が唯一の事例[1][注釈 2]

女流プロ入り後

2014年10月1日付で女流2級としてプロ入り。

2017年度、第7期女流王座戦で一次予選を勝ち抜き、6月23日の二次予選で長谷川優貴に勝って本戦出場を果たし、女流1級に昇級した[19]

2018年度にて、「年度指し分け以上(7勝以上)」を満たしたことにより、2019年4月1日付で女流初段に昇段[20]

2023年、第3期女流順位戦B級においてA級昇級を決め、同年5月8日付けで女流二段に昇段。その後、7月3日から同月末まで出産のために休場[21]

人物

居飛車党[22]

高校時代は陸上部[22]。女流棋士として、日本将棋連盟(関東)のフットサル部に参加するなど、スポーツ面でも活動[22]

両親も棋士というプロフィールから「賢そう」「難しそう」などのイメージをもたれることが多いため、「普通の女の子だね」と言われることが嬉しいという[23]

2022年よりNHK杯テレビ将棋トーナメントの棋譜読み上げを務めている[24]

2023年1月6日、一般男性と入籍した。結婚後も活動名は塚田姓のまま行う[25][26]

2023年7月、自身のTwitterにて第一子の出産を報告[27]

昇段級履歴

  • 2011年12月25日 - 関東研修会C2入会
  • 2014年04月13日 - 関東研修会C1に昇級(女流3級資格)
  • 2014年10月01日 - 女流2級(飛び付き昇級、マイナビ女子オープン本戦入り - 女流1級に該当) = プロ入り
  • 2017年06月23日 - 女流1級(女流王座戦本戦進出)
  • 2019年04月01日 - 女流初段(年度指し分け以上・7勝以上 /2018年度9勝7敗
  • 2023年05月08日 - 女流二段(女流順位戦A級入り)[28]

脚注

注釈

  1. ^ 2019年3月に日本将棋連盟を退会し、2021年4月からフジテレビアナウンサー
  2. ^ 両親のどちらか一方が将棋棋士または女流棋士であれば、伊藤果(父)・明日香(娘)、飯野健二(父)・(娘)、藤森奈津子(母)・哲也(息子)、大庭美夏(母)・礒谷真帆(娘)、久保利明(父)・翔子(娘)の例がある。

出典

  1. ^ a b c 塚田恵梨花研修会員が10月より女流2級に”. 日本将棋連盟 (2014年9月22日). 2017年3月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月3日閲覧。
  2. ^ 塚田泰明八段・高群佐知子女流二段に長女誕生”. 日本将棋連盟. 1998年12月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月16日閲覧。
  3. ^ a b 高群佐知子(談)「棋士に聞く本音対談 高群佐知子X山田久美」、『将棋世界』(2013年11月号)、日本将棋連盟、 pp. 110-122
  4. ^ a b 小学生駒姫名人戦”. 日本将棋連盟. 2017年3月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月20日閲覧。
  5. ^ 「第3回小学生駒姫名人戦」大会結果”. 日本将棋連盟 (2010年8月7日). 2017年3月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月20日閲覧。
  6. ^ YAMADAこども将棋大会”. 日本将棋連盟. 2017年3月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年9月27日閲覧。
  7. ^ 塚田さん、高柳さん通過”. マイナビ女子オープン中継ブログ (2013年7月13日). 2017年3月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月20日閲覧。
  8. ^ 1回戦午後 終局”. マイナビ女子オープン中継ブログ (2013年8月17日). 2017年3月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月20日閲覧。
  9. ^ 予選通過進出者決まる”. マイナビ女子オープン中継ブログ (2013年8月17日). 2017年3月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月20日閲覧。
  10. ^ 室谷女流初段が勝ってベスト8へ”. マイナビ女子オープン中継ブログ (2013年10月17日). 2017年3月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月22日閲覧。
  11. ^ 第7期マイナビ女子オープン本戦”. 日本将棋連盟. 2017年3月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月20日閲覧。
  12. ^ TOMAS CUP 第2回小中学生将棋大会開催報告”. 日本将棋連盟 (2013年8月15日). 2017年3月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月22日閲覧。
  13. ^ TOMAS CUP 小中学生将棋大会”. 日本将棋連盟. 2015年12月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月20日閲覧。
  14. ^ 第34回全国中学生選抜将棋選手権大会 平成25年8月2~4日/天童市・ほほえみの宿「滝の湯」 女子決勝トーナメント”. 日本将棋連盟. 2017年3月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月22日閲覧。
  15. ^ いばらき総文2014 将棋部 大会結果報告”. 第38回全国高等学校総合文化祭「いばらき総文2014」公式サイト (2014年7月28日). 2014年7月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月27日閲覧。
  16. ^ 2014年8月9日 第8期マイナビ女子オープン予選 中村桃子女流初段 対 塚田恵梨花アマ 1手目棋譜コメント”. マイナビ女子オープン中継ブログ (2013年8月17日). 2017年3月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月20日閲覧。
  17. ^ 一斉予選”. マイナビ女子オープン中継ブログ (2014年8月9日). 2017年4月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月22日閲覧。
  18. ^ 第8期マイナビ女子オープン<マイナビ> 予選”. 日本将棋連盟. 2017年3月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月20日閲覧。
  19. ^ 塚田恵梨花女流2級が女流1級に昇級”. 日本将棋連盟 (2017年6月26日). 2017年6月26日閲覧。
  20. ^ 昇段・引退棋士のお知らせ”. 日本将棋連盟 (2019年4月1日). 2019年4月2日閲覧。
  21. ^ 塚田恵梨花女流二段、休場のお知らせ|将棋ニュース|日本将棋連盟
  22. ^ a b c 塚田九段の弟子は、攻めっ気100%?藤森四段と娘の塚田女流2級、塚田一門をご紹介!”. 日本将棋連盟公式サイト-将棋コラム(ライター:直江雨続) (2017年1月31日). 2017年3月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年4月1日閲覧。
  23. ^ 将棋の女流棋士だって素顔は普通の女の子 塚田恵梨花女流1級「話題は同世代の大学生と同じ」”. Abema TIMES (2017年12月22日). 2017年12月26日閲覧。
  24. ^ [1]
  25. ^ 塚田恵梨花女流初段が結婚”. 日本将棋連盟 (2023年1月6日). 2023年7月18日閲覧。
  26. ^ “塚田恵梨花女流初段がファン男性との結婚発表「今後もお仕事は塚田姓で」両親も棋士の将棋一家”. 日刊スポーツ. (2023年7月18日). https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202301060000961.html 2023年7月18日閲覧。 
  27. ^ “将棋・塚田恵梨花女流二段、第1子出産「予定日より早めでした」 父は塚田泰明九段、母は女流棋士”. スポーツニッポン. (2023年7月18日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2023/07/18/kiji/20230718s000413F2394000c.html 2023年7月18日閲覧。 
  28. ^ 塚田恵梨花女流初段が女流二段に昇段|将棋ニュース|日本将棋連盟” (2023年5月10日). 2023年5月10日閲覧。

関連項目

外部リンク