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伊奈川愛菓

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 伊奈川愛菓 女流二段
名前 伊奈川愛菓
生年月日 (1991-03-29) 1991年3月29日(33歳)
プロ入り年月日 2006年10月1日(15歳)
女流棋士番号 36
出身地 千葉県木更津市
所属 日本将棋連盟(関東)
師匠 所司和晴七段
段位 女流二段
女流棋士DB 伊奈川愛菓
2021年4月7日現在
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伊奈川 愛菓(いながわ まなか、1991年3月29日 - )は、日本将棋連盟所属の女流棋士医師[1]女流棋士番号は36(2011年3月31日までは60)。所司和晴七段門下。千葉県木更津市出身。東京都内の私立大学医学部卒業[2][3][4]

棋歴

女流プロになるまで

小学4年生のときに学校の先生に教わり将棋を始める[5]

女流棋士を目指して女流育成会に入会し、2006年度前期に2度目の昇級点を獲得して女流2級への昇級を決めた[6]

女流プロ入り後

2006年10月1日付で女流2級としてプロ入り[6]

2008年、第35期女流名人位戦の予選を勝ち抜き、B級リーグ入り。規定により、4月1日付で女流1級に昇級した[7]。B級リーグは3勝6敗の成績で陥落となった。

18歳となる2009年4月1日から一身上の都合により休場[8]。当初は2010年3月31日までの予定だったが[9]、2010年8月31日までに延長された[10]

2010年9月1日より1年5か月間の休場から復帰。医大での勉学を並行しているのもあってか[3]、女流棋戦でなかなか活躍できない状態が続く。2011年9月からも4か月間休場した(2011年9月1日 - 12月31日[11]2012年度も6棋戦に出場しながら3勝止まりと振るわなかった。

2013年度に入ると、躍進を果たす。第35期女流王将戦と第3期女流王座戦で立て続けに本戦進出を果たす。女流王座戦は本戦1回戦で敗れたものの、女流王将戦では1回戦で前回挑戦者だった中村真梨花に132手で勝ち、2回戦では高校2年生の中澤沙耶アマ(当時)に勝利して準決勝進出を果たした。また、女流王将戦準決勝進出により、同日(7月12日)付で女流初段に昇段した[12]。準決勝では上田初美に敗れはしたが、次期女流王将戦で本戦シードとなった。そして、第41期女流名人戦で、女流王将戦準決勝で苦杯を喫した上田初美らに予選で勝ち、女流名人リーグ入りを果たした。

2014年度、第41期女流名人リーグで5勝4敗と勝ち越し、リーグ残留を決めた。2015年度、第42期女流名人リーグでは4勝5敗の6位タイとなったが、残留決定戦で室谷由紀に敗れ、リーグ残留はならなかった。

棋風

得意戦法は横歩取り[5]

人物

  • 趣味はピアノ演奏[3]
  • 2016年4月1日から2年間[13]、医師研修のために休場していたが[1]、2018年度から対局に復帰し[1]、復帰第1戦から4連勝を飾った[1]。当面は特定の医療機関に所属せず、女流棋士として活動しながら、医師としても研鑽を重ねていきたいとのこと[1][14]

昇段履歴

  • 2003年10月00日 - 女流育成会入会
  • 2006年10月01日 - 女流2級
  • 2008年04月01日 - 女流1級(女流名人位戦B級リーグ入り)[15]
  • 2013年07月12日 - 女流初段(女流王将戦ベスト4)[16]
  • 2021年04月06日 - 女流二段(勝数規定・女流初段昇段後60勝)[17]

脚注

  1. ^ a b c d e 大川慎太郎「公式棋戦の動き - 第26期大山名人杯倉敷藤花戦」、『将棋世界』(2018年8月号)、日本将棋連盟 pp. 186-195
  2. ^ 【女流名人リーグ 将棋新顔】伊奈川愛菓初段”. スポーツ報知 (2014年4月10日). 2014年4月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月14日閲覧。
  3. ^ a b c 医大生プロ、探求心が原動力 伊奈川愛菓女流初段に聞く”. 朝日新聞デジタル (2015年4月9日). 2017年3月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月14日閲覧。
  4. ^ 「美人でプロ棋士で医師も目指す「伊奈川愛菓」初段の苦手な学業」『週刊新潮』、新潮社、2015年5月7・14日ゴールデンウィーク特大号、44頁。 
  5. ^ a b 伊奈川愛菓新女流2級の紹介”. 日本将棋連盟 (2006年9月3日). 2007年2月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月14日閲覧。
  6. ^ a b 伊奈川愛菓新女流2級の紹介”. 日本将棋連盟. 2007年2月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月23日閲覧。
  7. ^ 2008年4月1日付昇段(女流棋士)”. 日本将棋連盟 (2008年4月1日). 2015年11月14日閲覧。
  8. ^ CS放送囲碁・将棋チャンネル「将棋まるごと90分」2009年4月7日初回放送。
  9. ^ 伊奈川愛菓女流1級、坂東香菜子女流2級/休場のお知らせ”. 日本将棋連盟 (2009年3月31日). 2015年11月14日閲覧。
  10. ^ 休場のお知らせ”. 日本将棋連盟 (2010年4月1日). 2015年11月14日閲覧。
  11. ^ 休場のお知らせ”. 日本将棋連盟 (2011年8月30日). 2015年11月14日閲覧。
  12. ^ 伊奈川愛菓女流1級が女流初段に昇段”. 日本将棋連盟 (2013年7月16日). 2015年11月14日閲覧。女流王将戦はテレビ棋戦であり放送前のため、日本将棋連盟ホームページの最近1週間の結果には掲載されず、お知らせの昇段理由には「規定の成績を挙げたため」と記述された。
  13. ^ 休場のお知らせ”. 日本将棋連盟 (2016年3月7日). 2018年7月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年3月2日閲覧。
  14. ^ 「第40回日本臨床栄養学会総会」の「日程表・プログラム」に学会発表医療チームの一員として伊奈川の名前が確認できる。
  15. ^ 2008年4月1日付昇段(女流棋士)|将棋ニュース』日本将棋連盟、2008年4月1日https://www.shogi.or.jp/news/2008/04/post_19.html 
  16. ^ 伊奈川愛菓女流1級が女流初段に昇段|将棋ニュース』日本将棋連盟、2013年7月16日https://www.shogi.or.jp/news/2013/07/post_776.html 
  17. ^ 伊奈川愛菓女流初段が女流二段に昇段|将棋ニュース』日本将棋連盟、2021年4月7日https://www.shogi.or.jp/news/2021/04/post_2012.html 

関連項目

外部サイト