コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

富士通フロンティアーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
富士通フロンティアーズ
Fujitsu Frontiers
創設:1985年(39年前)
加盟:1986年シーズン
リーグ
Xリーグ・X1 Super
ホームタウン
神奈川県川崎市高津区・富士通川崎工場 FRONTIERS Field)
チーム情報
チームカラー   FUJITSUレッド
  ブラック
マスコット フロンティー
運営母体 富士通
GM 常盤真也
ヘッドコーチ 山本洋
公式サイト sports.jp.fujitsu.com/frontiers
獲得タイトル
JXB優勝(5回)
2014・2016・2017・2018・2019
SUPER9優勝(3回)
2014・2015・2016
地区優勝(9回)
2000・2002・2007・2009・2013・2014・2015・2016・2018
パールボウル優勝(3回)
2003・2006・2010
ライスボウル優勝(8回)
2014・2016・2017・2018・2019・2021・2022・2023

富士通フロンティアーズ(ふじつうフロンティアーズ、: Fujitsu Frontiers)は、日本神奈川県川崎市に本拠地を置くアメリカンフットボール実業団チーム。Xリーグ1部のX1 Superに所属。

概要

[編集]

1985年に創部し、翌1986年から当時の社会人リーグ(現Xリーグ)に加盟した。愛称のフロンティアーズは「日本のアメリカンフットボール界の開拓者となる」という意味から命名された。チームカラーはレッドとブラック。

創部から3年後には、当時の社会人1部リーグに昇格。1992年には初のブロック優勝を果たした。2000年以降はパールボウル優勝3回。2013年にから2024年まで、全シーズンリーグ決勝戦に出場。このうち2014年には当時の決勝戦のジャパンエックスボウルで初優勝、2019年にはリーグ史上最多タイの4連覇を達成した。

ホームタウンは神奈川県川崎市であり、2007年に川崎市で開催されるアメリカンフットボール・ワールドカップを前に、2006年7月11日川崎市ホームタウンスポーツ推進パートナーに認定された。ホームゲームはおもに川崎市川崎区富士通スタジアム川崎(旧:川崎球場)で、練習は富士通川崎グラウンド(高津区)で行っている。

歴史

[編集]

富士通フロンティアーズは、1984年富士通川崎市中原区)の社員有志が集まって同好会が発足され、翌年の1985年3月に創部した[1]。創部翌年の1986年に日本社会人アメリカンフットボール協会に加盟した。

日本社会人リーグ時代

[編集]

日本社会人リーグに加盟後翌年の1987年、2部の春季リーグ・秋季リーグで優勝。秋季リーグは全勝であり、その後入替戦にも勝利し、社会人リーグ1部に昇格し、一気に強豪の仲間入りを果たす。

1992年、春季リーグ決勝戦のパールボウルで準優勝。秋季リーグではブロック優勝を果たす。

1993年1994年にはパールボウルに2年連続出場。両年とも準優勝であった。

Xリーグ設立後

[編集]

1996年より、日本社会人リーグはXリーグに名称を変更し、リーグを再編成した。

2007年の秋季リーグ戦で5年ぶりのディビジョン優勝を遂げ、プレーオフでも前年度覇者のオンワードスカイラークスを撃破、ジャパンXボウルまで勝ち上がった。

3ステージ制時代

[編集]

2009年よりXリーグはリーグ編成を変更し、リーグ全体の試合を3ステージに分ける変更を行った。リーグ編成変更の初年度にジャパンXボウルへ出場。鹿島ディアーズに敗れて準優勝であった。

2010年には春季パールボウルで優勝。

2011年2013年のジャパンXボウルでは決勝に進出したが、いずれもオービックシーガルズに敗れて準優勝。

2014年、ジャパンXボウルを初制覇し、その後のライスボウル関西学院大学ファイターズを倒して初制覇を成し遂げた。

Super9時代

[編集]

2016年より、リーグ編成が変更。フロンティアーズは上位ディビジョンのSuper9に所属した。この年に2回目のジャパンXボウル制覇し、ライスボウルも関西学院大学ファイターズを倒して2回目の制覇を成し遂げた。

2017年より、富士通陸上競技部を引退した柏原竜二がチームマネージャーに、塚原直貴がランニングコーチにそれぞれ就任した[2]。2017年度は、3回目のジャパンXボウル制覇し、ライスボウルも日本大学フェニックスを倒して3回目の制覇を成し遂げた。

2018年はリーグ戦を6戦全勝すると、2年連続で同じ顔合わせとなったIBMビッグブルーとのジャパンXボウルでも35-18で勝利した。ライスボウルも関西学院大学に52-17で勝利し、球団史上初のジャパンXボウル、ライスボウル共に3連覇を達成した。

X1 Super

[編集]

2019年より、リーグ編成が変更。新しく設立されたX1Superに所属した。リーグ戦7戦を全勝し、ジャパンXボウルでパナソニックに28-26で勝利し、Xボウル4連覇を達成した。また、ライスボウルも4連覇を達成した。

2020年は新型コロナウイルスによる短縮日程の影響でX1 SUPERが2つのブロックに分けられ、富士通はエレコム神戸ファイニーズIBMビッグブルーノジマ相模原ライズと共にAブロックに所属。ブロックでのリーグ戦は3戦全勝を達成するも、Bブロック代表のオービックシーガルズと対戦したジャパンXボウルでは7-13で敗れXボウル5連覇とはならなかった。

2021年は2年ぶりに行われた総当たりのリーグ戦を6勝1敗の成績で2位通過した。レギュラーシーズンでの敗戦はパナソニック戦で、2017年シーズンに同じくパナソニックに敗戦してから、実に4年ぶりの敗戦であった。ポストシーズンではセミファイナルでオービック、決勝のライスボウルにてリーグ戦で唯一敗れたパナソニックに勝利し、王座奪回を果たした。

2022年より、X1 Superの対戦方式に変更があり、12チーム2ブロック制となった。レギュラーシーズンを全勝でブロック1位通過。ポストシーズンではアサヒビールシルバースターエレコム神戸ファイニーズを破ってライスボウルへ進出。同じくレギュラーシーズン全勝のパナソニック インパルスを相手に、接戦の末29-21で勝利し、2年連続のチャンピオンとなった。

2023年はレギュラーシーズンを全勝でブロック1位通過。ライスボールトーナメントでは、東京ガスクリエイターズとオービックシーガルズを破ってライスボウルへ進出。前年と同様にパナソニック インパルスが相手となったが、接戦の末16-10で勝利した。

文化

[編集]

マスコット

[編集]

チームの公式マスコットはフロンティー。知性・強さ・速さを持つ「狼」をモチーフにしたキャラクターである。背番号は00。

チアリーダー

[編集]

富士通のチアリーディングチームとして、『フロンティアレッツ』が活動している。メンバーには、俳優の土屋太鳳神葉姉弟の姉で2015年度に富士通に入社(2018年度末退社)した土屋炎伽(つちや・ほのか)が2019年度末まで所属していた。(現所属は、X1 Area・ブルーサンダース[3][4]

タイトル

[編集]

社会人リーグ

[編集]
通算 優勝:8回 準優勝:6回
東京スーパーボウル(1987年~2002年)
  • 優勝:なし
  • 準優勝:なし
ジャパンXボウル(2003年~2020年)
  • 優勝:5回(2014, 2016-2019)
  • 準優勝:6回(2007, 2009, 2011, 2013, 2015, 2020)
ライスボウル(2021年~)
  • 優勝:3回2021-2023
  • 準優勝:0回
()内はシーズン年度

社会人VS学生大会

[編集]
ライスボウル(~2021年)
  • 優勝:5回(2015, 2017-2020)
  • 準優勝:なし
()内はライスボウル開催年

成績

[編集]

秋季リーグ戦成績

[編集]
     優勝    準優勝    昇格    降格

1997年-2008年(2ステージ制)

[編集]
年度 所属 レギュラーシーズン Final6(プレーオフ)
順位
1997 X EAST 2 3 0 4位
1998 X CENTRAL 2 2 1 4位
1999 X CENTRAL 3 2 0 3位
2000 X EAST 5 0 0 1位 セミファイナル敗退(対松下電工
2001 X EAST 4 2 0 2位 ワイルドカード敗退(対リクルート
2002 X EAST 5 0 0 1位 東京スーパーボウル敗退(対リクルート
2003 X EAST 4 2 1 3位
2004 X CENTRAL 2 3 0 4位
2005 X EAST 3 3 0 3位
2006 X CENTRAL 5 2 0 3位
2007 X EAST 6 1 0 1位 JXB敗退(対松下電工
2008 X EAST 7 2 0 2位 ワイルドカード敗退(対鹿島ディアーズ

2009年-2015年(3ステージ制)

[編集]
年度 所属 1stステージ 2ndステージ Finalステージ
順位
2009 X EAST 7 1 0 1位 Super9:2勝 JXB敗退(対鹿島ディアーズ
2010 X CENTRAL 8 1 0 2位 Super9:1勝1敗
2011 X EAST 6 1 0 2位 Super9:2勝 JXB敗退(対オービック
2012 X CENTRAL 7 1 0 2位 Super9:1勝1敗
2013 X EAST 7 1 0 1位 Super9:2勝 JXB敗退(対オービック
2014 X EAST 8 1 0 1位 Super9:2勝 JXB優勝(初)(対IBM
2015 X EAST 7 0 0 1位 Super9:2勝 JXB敗退(対パナソニック

2016年-2018年(2ステージ制)

[編集]
年度 所属 レギュラーシーズン プレーオフ
順位
2016 X EAST 8 1 0 1位 JXB優勝(2)(対オービック
2017 X EAST 7 2 0 1位 JXB優勝(3)(対IBM
2018 X EAST 8 1 0 1位 JXB優勝(4)(対IBM

2019年-現在(Super・Area制)

[編集]
  • 2022年-2023年シーズンはX1 SuperがDiv.AとDiv.Bの2ディビジョンに分かれて実施。
  • 2024年シーズンからEAST・CENTRAL・WESTに地区分け
年度 所属 地区 レギュラーシーズン プレーオフ
順位
2019 X1 Super 7 0 0 1位 JXB優勝(5)(対パナソニック
2020 3 0 0 1位 JXB敗退(対オービック
ライスボウルへ移行(Xリーグ決勝戦)
2021 6 1 0 2位 ライスボウル優勝(6)(対パナソニック
2022 5 0 0 B1位 ライスボウル優勝(7)(対パナソニック
2023 5 0 0 B1位 ライスボウル優勝(8)(対パナソニック
2024 C 6 0 0 1位 ライスボウル出場

歴代ヘッドコーチ

[編集]
シーズン 氏名 勝率
1997-2004 カート・ローズ 30 14 2 (.652)
2005-2018 藤田智 125 27 0 (.822)
2019- 山本洋 37 2 0 (.948)

スタッフ

[編集]
  • 2023年1月更新
富士通フロンティアーズ スタッフ
役職 名前
GM 常盤真也
ヘッドコーチ 山本洋
部長 山田厳英
副部長 豊田建
後援会長 保田益男
オフェンスコーディネーター 安木達之
ディフェンスコーディネーター 海島祐希
ディフェンスアドバイザー 延原典和
スペシャルチームアドバイザー 中村典正
コーチ ピエール・イングラム
グレゴリー・ゴードン
ケビン・ライトナー
ディビッド・パウロズニック
ジュリアン・ポセイ
ビーティー・バイロン
平井基之
後藤大地
小林祐太郎
森正也
勝山晃
金雄一
宜本慎平
ストレングスコーチ 田村謙太郎
オフェンスアシスタント 松場智紀
ディフェンスアシスタント 吉規晃弘
スペシャルチームアシスタント 佐藤真美
事務局長 長尾光隆
マネージャー 木南里桜
内匠屋咲紀
伊藤桃代
近喰春香
佐々木陽菜
太田佳奈
ゴ・アラム
小杉優
栗田琳
クリエイター 對馬隆太
アドバイザー 輿亮
吉田明宏
ドクター 眞田高起
ヘッドトレーナー 井澤秀野
トレーナー 神永健介

出典

[編集]
  1. ^ フロンティアーズについて - フロンティア―ズ - Fujitsu Sports ; 富士通”. sports.jp.fujitsu.com. 2023年4月15日閲覧。
  2. ^ “柏原竜二さん、富士通アメフット部のマネジャーに”. 日刊スポーツ. (2017年6月1日). https://www.nikkansports.com/sports/athletics/news/1833269.html 2017年6月5日閲覧。 
  3. ^ “土屋太鳳姉の会社員・炎伽がミスジャパン東京代表に”. 日刊スポーツ. (2019年6月3日). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201906030001058.html 2019年6月3日閲覧。 
  4. ^ “土屋太鳳の姉・土屋炎伽さんグランプリ獲得「妹には私らしく頑張るよと伝えたい」 「ミス・ジャパン」日本大会で歓喜”. スポーツ報知. (2019年9月11日). https://hochi.news/articles/20190911-OHT1T50200.html 2019年9月12日閲覧。 

関連項目

[編集]
  • 川崎フロンターレ - 富士通が出資するJリーグクラブ。マスコットキャラクターのふろん太がフロンティアーズの試合の際に応援来場することもある。
  • NHKNFLなどの解説を務める輿亮はフロンティアーズの副部長を2019年3月まで勤め、現在はアドバイザーである。

外部リンク

[編集]