大津港 (滋賀県)
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大津港 | |
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大津港旅客ターミナル(2007年9月) | |
所在地 | |
国 | 日本 |
所在地 | 滋賀県大津市 |
座標 | 北緯35度0分55.9秒 東経135度51分44.4秒 / 北緯35.015528度 東経135.862333度座標: 北緯35度0分55.9秒 東経135度51分44.4秒 / 北緯35.015528度 東経135.862333度 |
詳細 | |
管理者 |
滋賀県(指定管理者は下記) 港湾:琵琶湖汽船[1] マリーナ:セイレイ興産[2] |
種類 | 地方港湾 |
面積 | 71,868 m2[1] |
統計 | |
統計年度 | 2022年度 |
旅客数 | 107,750人[1] |
売上高 | 105,639,136円[1] |
利益 | -5,143,914円[1] |
公式サイト | 滋賀のみなと - 滋賀県 |
大津港(おおつこう)は、滋賀県にある港で、国土交通省指定地方港湾である。湖面標高84 mの琵琶湖に面する。所在地は滋賀県大津市の浜大津。浜大津港とも称する。
概要
[編集]かつては琵琶湖湖上水運の拠点として栄えた。鉄道網の整備に伴い斜陽となった後は、遊覧船の発着拠点となっているほか、官公庁などが運航する各船の拠点にもなっている。また、併設のマリーナや公園として整備された緑地など、多用途のレジャーに利用されている。
施設は滋賀県が管理しているが、2008年(平成20年)から指定管理者制度を導入した[3]。現在は琵琶湖汽船が[注 1][1]港湾施設を、セイレイ興産[2]がマリーナを管理している。
歴史
[編集]- 古代:大津京の主要港として整備され、湖上運送の拠点になる。
- 中世
- 近代
- 1869年(明治元年)3月:日本初の湖上蒸気船「一番丸」が、大津-海津間に就航。大聖寺藩[注 2](大津汽船局)が運営した。
- 「一番丸」就航以降は様々な運営主体による汽船が就航し、航路も増加した[注 3]。また、南湖のローカル航路運営者や航路も暫時増加した。
- 1878年(明治11年):東海道線が大津まで開通。
- 1883年(明治16年):前年に鉄道が開通した長浜との間で鉄道連絡を開始。
- 1889年(明治22年):東海道線が全通。鉄道網整備の進展とともに、湖上運送が衰退する。
- 1894年(明治27年):湖上定期遊覧船が就航、湖上観光び拠点港として復興する。
- 1951年(昭和26年):玻璃丸が就航する。
- 1972年(昭和47年)6月15日:琵琶湖総合開発特別措置法を施行[5]。
- これにより琵琶湖の水位が約2メートル下がるとされ、桟橋や船舶の更新が必要とされ、順次更新がはじまる。
- 1981年(昭和56年)4月29日:ミシガンが就航する。
- 1987年(昭和62年)11月:大津港改修整備事業に着手し、公有水面の埋立てが行われる[6][7]。
- 1991年(平成3年)3月:大津港湾公水面埋立工事が竣工する[6][7]。
- 1993年(平成5年)3月13日:現在の旅客ターミナルが竣工する[6][7]。
- 2008年(平成20年)4月1日:指定管理者制度を導入。[3]
- 2021年(令和4年)5月27日:業務用地が2020年東京オリンピックのセレブレーション会場となる[聖火 1][聖火 2][聖火 3][聖火 4][聖火 5]。
- 1869年(明治元年)3月:日本初の湖上蒸気船「一番丸」が、大津-海津間に就航。大聖寺藩[注 2](大津汽船局)が運営した。
主な施設
[編集]- 桟橋
- 大型浮桟橋
- 一号桟橋 - 「ビアンカ」「うみのこ」などが使用。
- 二号桟橋 - 固定桟橋に接続。「ミシガン」などが使用。
- 中型浮桟橋
- 三号桟橋
- 小型桟橋
- A-E号桟橋 - 官公庁などが使用。
- L号桟橋(物揚場)
- その他
- マリーナ桟橋(G-H号桟橋) - 大津港マリーナ。
- 旅館前護岸(J-K号桟橋)
- プレジャーボート係船杭、給油施設など。
- 大型浮桟橋
- 旅客ターミナルビル
- びわ湖花噴水 - シンボル緑地から向かって正面の防波堤(4連、幅450 m)に設けられている世界最大級の噴水。
- 修景緑地
(施設平面図:[8])
-
2本ある大型船用桟橋にそれぞれ接岸する「ミシガン」(左)と「ビアンカ」(右)(2007年9月)
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小型船用桟橋(2009年2月)
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びわ湖花噴水(2015年12月、夜景)
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修景緑地(2007年9月、浜大津アーカスから)
主な航路
[編集]琵琶湖汽船の航路が発着する。不定期ではあるが、学習船「うみのこ」も当港を発着する[注 4]。
上記の他、イベントクルーズを含む臨時航路や学習船「うみのこ」を用いるイベントクルーズの発着設定もある[11]。
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入港する遊覧船「ミシガン」
-
うみのこ(2019年12月、学習船)
祭事
[編集]アクセス
[編集]- 鉄道
- 京阪石山坂本線・京津線びわ湖浜大津駅から徒歩3分[12]。
- JR琵琶湖線(東海道本線)大津駅から路線バス(江若交通・京阪バス・近江鉄道バス)。「びわ湖浜大津」停留所(※近江鉄道バスは「浜大津」停留所)下車、徒歩3分[12]。
- 自動車
所在地
[編集]- 〒520-0047 滋賀県大津市浜大津5-1-1
周辺
[編集]→「びわ湖浜大津駅 § 停留場周辺」も参照
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]本文
[編集]- ^ a b c d e f “大津港港湾施設(マリーナ施設を除く)” (PDF). 指定管理者制度導入施設 管理運営状況(令和4年度). 滋賀県. 2023年8月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月20日閲覧。
- ^ a b “ヤンマー、滋賀県大津港マリーナの管理業務を開始 エクスプレスクルーザーの就航も”. レスポンス. イード (2019年4月10日). 2022年8月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月20日閲覧。
- ^ a b “滋賀のみなと”. 滋賀県. 2023年5月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月20日閲覧。
- ^ 参考:大津百艘船 - ぶらり近江のみち(株式会社ホンネット)
- ^ “法律第六十四号(昭四七・六・一五) 琵琶湖総合開発特別措置法”. 衆議院. 2021年7月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月20日閲覧。
- ^ a b c “浜大津地区総合整備の経過・浜大津駅前B地区市街地再開発事業” (PDF). 滋賀県. 2023年8月20日閲覧。 “(※赤字は『浜大津駅前B地区市街地再開発事業』のため、当港とは無関係)”
- ^ a b c “(特例区域案の添付書類)特例区域指定に関する補足事項” (PDF). 第二種大規模小売店舗立地法特例区域の案についての意見提出のための参考事項. 滋賀県. 2023年8月20日閲覧。
- ^ “大津港施設平面図” (PDF). 滋賀県大津土木事務所. 2012年2月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月20日閲覧。
- ^ “ミシガンクルーズ”. 琵琶湖汽船. 2023年8月20日閲覧。
- ^ “ぐるっとびわ湖島めぐり”. 琵琶湖汽船. 2023年8月20日閲覧。
- ^ “親子体験航海 学習船「うみのこ」”. 滋賀県学習情報提供システム「におねっと」. 大津市イベント情報. 滋賀県教育委員会事務局生涯学習課. 2023年8月25日閲覧。
- ^ a b c “大津港へのアクセス・駐車場・周辺情報”. 琵琶湖汽船. 2023年6月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月20日閲覧。
聖火リレー
[編集]- ^ “滋賀県の聖火リレールートとランナー|各区間の出発・到着時刻や交通規制について”. 国際オリンピック委員会. 2023年8月20日閲覧。
- ^ “東京2020オリンピック聖火リレー 出発式・セレブレーションの観覧希望者を募集します!”. 滋賀県 (2021年4月14日). 2023年5月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月20日閲覧。
- ^ 「思い乗せ、トーチと駆ける 県内聖火リレー、雨の初日」『中日新聞』2021年5月28日。オリジナルの2021年5月28日時点におけるアーカイブ。2023年8月20日閲覧。
- ^ 「滋賀の走者、武豊さん・西川貴教さんら178人」『読売新聞オンライン』2021年5月18日。オリジナルの2022年6月25日時点におけるアーカイブ。2023年8月20日閲覧。
- ^ 「県内聖火リレー1日目 95人、つなぐ希望 多くの人に元気と勇気を /滋賀」『毎日新聞』2021年5月28日。オリジナルの2021年5月28日時点におけるアーカイブ。2023年8月20日閲覧。
参考文献
[編集]- 『太湖汽船の五十年』 - 太湖汽船株式会社 刊(1937年5月発行)
関連項目
[編集]- 滋賀県立びわ湖フローティングスクール - 学習船「うみのこ」の運営主体。
- 太湖汽船