南部麻子
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南部 麻子(なんぶ あさこ、安政5年(1858年) – 大正2年(1913年)12月22日)は、旧八戸藩南部家の11代当主。
生涯
[編集]安政5年(1858年)、陸奥盛岡藩主・南部利剛の次女として生まれる。明治7年(1874年)2月に八戸南部家10代当主の南部栄信と結婚する。明治9年(1876年)3月に夫が死去したため、家督を継いで女戸主となる。
西南戦争の際は旧八戸藩士たちを南宗寺境内に集め、従軍を積極的に勧めている。明治10年(1877年)、八戸小学校の建築に対し当時の金額で500円もの献金を行ったり、三八城神社の創建の許可を得るなど、八戸地域へ積極的な支援を行った。明治11年(1878年)5月17日に実弟の利克(利剛の十一男)に家督を譲り、隠居する。隠居後も和歌をたしなみ、明治末には和歌の団体「菊園会」を結成した。
三八城神社の創建時に藩主の軍装用具を神社に寄贈しており、八戸市指定文化財に指定されている。
参考文献
[編集]- 『八戸南部史稿』八戸市、1999年
- 島守光雄『八戸の女性史』八戸市、2002年
外部リンク
[編集]- 旧八戸藩主軍装用具(三八城神社)(一覧の中に麻子寄贈の軍装用具)