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千葉県の軍事遺跡一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

千葉県の軍事遺跡一覧(ちばけんのぐんじいせきいちらん)は、かつて千葉県に存在していた軍事遺跡の一覧である。

大日本帝国海軍

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陸戦隊

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航空隊

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司令部

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陸戦隊

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航空隊

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  • 502航空隊(茂原海軍航空隊・1943年 - )
  • 第3航空艦隊第252航空隊(茂原海軍航空基地・1944年 - )

飛行場

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  • 館山海軍航空隊基地:館山市
  • 洲ノ埼海軍航空基地:館山市(射爆訓練所)
  • 木更津海軍航空基地:木更津市(渡洋爆撃を行ったことで知られる)
  • 太東海軍航空基地:いすみ市(岬町)
  • 茂原海軍航空基地(海軍第252航空隊):茂原市
  • 五井海軍飛行場:市原市
  • 柏陸軍飛行場:柏市(陸海軍共同開発を行ったことで知られるロケット局地戦闘機秋水があった)
  • 下志津陸軍飛行場:千葉市
  • 藤ヶ谷陸軍飛行場:柏市・鎌ケ谷市(戦後はアメリカ空軍白井基地となる。1959年12月に米第5空軍撤退、1960年6月基地全面返還。現在は海上自衛隊下総航空基地)
  • 誉田陸軍飛行場(平川滑空場):千葉市(滑空機訓練場)
  • 東金陸軍飛行場:東金市(旧豊成村、一〇〇式司令部偵察機を武装した高高度戦闘機部隊がB-29を邀撃した)
  • 香取航空基地:旭市・匝瑳市(旧豊成村、本州から初となる神風特攻隊が硫黄島へ出撃した。)
  • 根型海軍航空基地:袖ケ浦市

海軍学校

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海軍病院

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要塞・砲陣地

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砲台
  • 東京湾要塞
    • 洲崎第一砲台:館山市
    • 洲崎第二砲台:館山市
    • 大房岬砲台:南房総市
    • 第1海堡:富津市
    • 第2海堡:富津市
    • 富津元洲堡塁砲台(陸軍富津試験射場と同じ):富津市
    • 金谷砲台:富津市
  • 鴨川砲台:鴨川市
  • 宮崎砲台:
  • 西岬砲台:
  • 船形砲台:
要塞
高角砲陣地
  • 城山陣地:館山市

海軍各廠

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海軍電波・通信施設

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特攻基地(戦中のみ)

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  • 飯沼特攻基地(震洋):銚子市
  • 外川特攻基地(震洋):銚子市
  • 豊里特攻基地(震洋):銚子市
  • 笹川特攻基地(震洋):東庄町
  • 笹本特攻基地(震洋)
  • 三芳桜花基地:三芳村
  • 富浦特攻基地:富浦町
  • 小浜特攻基地(回天):大原町
  • 大多喜特攻基地(桜花
  • 勝浦特攻基地(蛟龍海龍):勝浦市
  • 尾名特攻基地(震洋):勝浦市
  • 砂子浦特攻基地(震洋):勝浦市
  • 鵜原特攻基地(震洋):勝浦市
  • 守谷特攻基地(震洋):勝浦市
  • 興津特攻基地(震洋):勝浦市
  • 属名特攻基地(震洋):勝浦市
  • 小湊特攻基地(震洋):天津小湊町
  • 富山特攻基地(桜花)
  • 三芳特攻基地(桜花)
  • 勝山特攻基地(蛟龍・海龍):鋸南町
  • 岩井袋特攻基地(震洋・蛟龍・海龍):南房総市
  • 船形特攻基地(震洋):館山市
  • 波佐間特特基地(震洋):館山市
  • 洲崎特攻基地(震洋・蛟龍・海龍):館山市

大日本帝国陸軍

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師団・連隊

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平時の配置

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司令部
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憲兵隊
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  • 千葉憲兵分隊:千葉市
  • 市川憲兵分隊:市川市
  • 津田沼憲兵分隊:船橋市
  • 佐原憲兵分隊:香取市
  • 銚子憲兵分隊:銚子市
  • 茂原憲兵分隊:茂原市
軍営地
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歩兵連隊
騎兵・機甲連隊
工兵・交通連隊
観測・砲兵連隊
防空連隊
航空隊
特殊・秘匿部隊
  • 731千葉建設隊:→満州(香取郡出身者によって編成)
  • 731千葉少年隊:→満州(千葉県各地の公募者によって編成)

終戦時の配置

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司令部
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  • 千葉方面軍総司令部(第52軍司令部):酒々井町
国民義勇隊司令部
正規軍
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第一総軍管下第12方面軍の部隊[1]が数多く配置されていた。

第12方面軍東京
  • 第52軍佐倉
    • 第52軍直轄
      • 独立山砲兵第14連隊
      • 野戦重砲兵第27連隊
      • 重砲兵第14連隊
      • 砲兵情報第2連隊
      • 野戦重砲兵第7大隊
      • 野戦重砲兵第18大隊
      • 独立重砲兵第11大隊
      • 独立重砲兵第42大隊
      • 迫撃砲第40大隊
      • 戦車第48連隊
      • 独立速射砲第24大隊
      • 独立工兵第69大隊
      • 独立工兵第94大隊
      • 独立工兵第95大隊
      • 独立工兵第96大隊
      • 独立工兵第97大隊
      • 電信第39連隊
      • 第150兵站地区隊
      • 第19野戦勤務隊
    • 第52軍管下 近衛第3師団山武
      • 近衛歩兵第8連隊
      • 近衛歩兵第9連隊
      • 近衛歩兵第10連隊
      • 近衛野砲兵第3連隊
      • 近衛工兵第3連隊
      • 近衛輜重兵第3連隊
      • 近衛第3師団速射砲隊
      • 近衛第3師団通信隊
      • 近衛第3師団兵器勤務隊
      • 近衛第3師団衛生隊
      • 近衛第3師団第1野戦病院
      • 近衛第3師団第4野戦病院
      • 近衛第3師団制毒隊
      • 近衛第3師団病馬廠
    • 第52軍管下第152師団銚子
      • 歩兵第437連隊
      • 歩兵第438連隊
      • 歩兵第439連隊
      • 歩兵第440連隊
      • 第152師団砲兵隊
      • 第152師団速射砲隊
      • 第152師団輜重隊
      • 第152師団通信隊
      • 第152師団兵器勤務隊
      • 第152師団野戦病院
    • 第52軍管下第147師団茂原
      • 歩兵第425連隊
      • 歩兵第426連隊
      • 歩兵第427連隊
      • 歩兵第428連隊
      • 第147師団砲兵隊
      • 第147師団速射砲隊
      • 第147師団輜重隊
      • 第147師団通信隊
      • 第147師団兵器勤務隊
      • 第147師団野戦病院
    • 第52軍管下第234師団八日市場
      • 歩兵第322連隊
      • 歩兵第323連隊
      • 歩兵第324連隊
      • 第234師団迫撃砲隊
      • 第234師団工兵隊
      • 第234師団輜重隊
      • 第234師団通信隊
    • 第52軍管下独立戦車第3旅団
      • 戦車第33連隊
      • 戦車第36連隊
      • 独立戦車第3旅団機関砲隊
      • 独立戦車第3旅団輜重隊
      • 独立戦車第3旅団整備隊
  • 東京湾兵団館山
    • 東京湾兵団直轄
      • 東京湾要塞司令部
      • 東京湾要塞重砲兵連隊
      • 東京湾要塞第1砲兵隊
      • 東京湾要塞第2砲兵隊
      • 東京湾要塞第1工兵隊
      • 東京湾要塞第2工兵隊
      • 東京湾要塞通信隊
      • 野戦重砲兵第6大隊
      • 迫撃砲第6大隊
      • 独立工兵第100大隊
    • 東京湾兵団管下第354師団南房総
      • 歩兵第331連隊 鈴木文夫大佐
      • 歩兵第332連隊 大沢進一大佐
      • 歩兵第333連隊 萩野健雄中佐
      • 第354師団噴進砲隊
      • 第354師団工兵隊
      • 第354師団輜重中隊
      • 第354師団通信隊
      • 第354師団野戦病院
    • 東京湾兵団管下独立混成第96旅団
      • 独立歩兵第655大隊
      • 独立歩兵第656大隊
      • 独立歩兵第657大隊
      • 独立歩兵第658大隊
      • 独立歩兵第659大隊
      • 独立歩兵第660大隊
      • 独立混成第96旅団工兵隊
  • 第2砲兵隊市川市
    • 独立野砲兵第8連隊(市川市)
    • 野戦重砲兵第19連隊 (松戸市)
    • 野戦重砲兵第26連隊(市川市)
    • 自走砲第2大隊(市川市)
    • 自走砲第3大隊(市川市)
    • 自走砲第4大隊(市川市)
    • 自走砲第10大隊(市川市)
  • 高射第1師団(東京)
    • 高射砲第119聯隊(市川市)
    • 高射砲第115聯隊(市川市須和田
    • 独立高射砲第3大隊(市川市国府台
  • 第36軍浦和
    • 第36軍管下第93師団松戸
      • 歩兵第202連隊
      • 歩兵第203連隊
      • 歩兵第204連隊
      • 騎兵第93連隊
      • 山砲兵第93連隊
      • 工兵第93連隊
      • 輜重兵第93連隊
      • 第93師団速射砲隊
      • 第93師団通信隊
      • 第93師団兵器勤務隊
      • 第93師団衛生隊
      • 第93師団第1野戦病院
      • 第93師団第4野戦病院
      • 第93師団制毒隊
      • 第93師団病馬廠
    • 第36軍管下戦車第4師団千葉船橋
      • 戦車第28連隊
      • 戦車第29連隊
      • 戦車第30連隊
      • 戦車第4師団捜索隊
      • 戦車第4師団機関砲隊
      • 戦車第4師団輜重隊
      • 戦車第4師団通信隊
      • 戦車第4師団整備隊
航空隊・飛行場大隊[2]
  • 第1航空軍(東京)
    • 第10飛行師団
      • 第62航空地区司令部:松戸市
      • 飛行第18戦隊:松戸市
      • 飛行第23戦隊:印旛村
      • 飛行第53戦隊:藤ヶ谷
      • 飛行第70戦隊:柏市
      • 第3飛行場大隊:柏市
      • 第6飛行場大隊:松戸市
      • 第7飛行場大隊:印旛村
      • 第116飛行場大隊:藤ヶ谷
国民義勇隊
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[3](編成された部隊を下に羅列する)

市町村国民義勇隊
  • 山武郡松尾町国民義勇軍防衛隊:山武市(仮編成の状態で陣地構築に従事)
連合国民義勇隊
  • 千葉鉄道義勇戦闘隊:千葉県各地

飛行場

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演習場

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陸軍学校

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高射砲陣地

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要塞・陣地

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  • 鋸山複郭陣地(東京湾兵団戦闘指揮所):鋸南町

陸軍病院

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捕虜収容所

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陸軍各廠

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電波・通信・観測・監視所など

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電波・通信
徴用無線
観測所(戦中のみ)
  • 気球連隊方向探知所:一宮
監視所(戦中のみ)
  • 銚子防空監視所:銚子市
  • 佐原防空監視所:佐原市
  • 東金防空監視所:東金市
  • 勝浦防空監視所:勝浦市
  • 木更津防空監視所:木更津市
  • 千葉防空監視所:千葉市
  • 佐倉防空監視所:佐倉市
  • 松戸防空監視所:松戸市
  • 館山防空監視所:館山市

陸軍墓地

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軍需工場・事務所・徴用施設など

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軍需工場

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学校工場

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事務所

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  • 小湊鉄道砂利山事務所:市原市
  • 田中飯場:佐原市
  • 飛島組三島出張所:君津市

他の借用施設

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兵舎利用

その他

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主な祈願所・信仰社

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研究所

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傷痍軍人療養所

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兵士の娯楽施設

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遊郭

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学童疎開所[4]

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葛飾郡:454名
千葉郡:454名
印旛郡:0名
香取郡:1447名
海上郡:250名
匝瑳郡:0名
山武郡:1001名
長生郡:650名
市原郡:1773名
君津郡:2284名
夷隅郡:894人[5]

本所区立外手小学校(今の墨田区立外手小学校

安房郡:969名

主な農場・兵站物資採取地

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  • 千葉県営報国農場
    • 公安総省農地:満州国
  • 軍農場
    • 中山農場:船橋市(中山競馬場)
    • 下志津原農場:四街道市
  • 木材採取地

民間診療所

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  • 葛飾診療所:船橋市

交通機関

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地名

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  • 習志野(ならしの) - 船橋市・習志野市・八千代市に跨がる広域地名明治天皇天覧演習の際に天皇自身によって命名された地名
  • 轟町(とどろきちょう) - 千葉市にある地名。行進する兵士の軍靴にちなんで名づけられた地名
  • 遠近(とうちか) - 四街道市にある地名。トーチカから名づけられた地名
  • 都疎浜(とそはま) - 船橋市にある地名。船橋塩田跡に東京からの被災者が移住しはじめ、名付けられた地名

アメリカ軍

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日米合同演習場

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ギャラリー

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関連項目

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関連事件

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関連組織

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工事関係組織

参考文献

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脚注・出典

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  1. ^ 本方面に配備された部隊は、「はりつけ師団」または「かかし兵団」と呼ばれた沿岸配備師団の一つで、上陸した敵を引き付け、内陸部に配備されていた精鋭部隊の攻撃を容易にすることを任務とした囮部隊だった。そのため、火力は貧弱で、武装兵員も定数に達しない未完編成の部隊が大半だったため、国民義勇隊などを配置した偽陣地を数多く建設して、極力敵の侵攻速度の遅延を図ろうと計画していた。
  2. ^ 防衛庁防衛研修所戦史室・編 戦史叢書 第19巻「本土防空作戦」- 付図第七「本土飛行部隊・航空地区部隊展開配置要図(終戦時における)」朝雲新聞社・刊 1968年10月
  3. ^ 計画では市町村での編成は郡部:25万名・市部での編成:33万名 職域での編成:1万4千名
  4. ^ 全国疎開学童連絡協議会作成『学童疎開の記録』より
  5. ^ 夷隅町編「昭和の歩み・私の証言」夷隅町・1994年、市原充「みゆきの物語」近代文芸社・1994年

外部リンク

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