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前田祐司

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
 前田祐司 九段
名前 前田祐司
生年月日 (1954-03-02) 1954年3月2日(70歳)
プロ入り年月日 1975年7月29日(21歳)
引退年月日 2014年6月4日(60歳)
棋士番号 116
出身地 熊本県熊本市
所属 日本将棋連盟(関東)
師匠 賀集正三七段
段位 九段
棋士DB 前田祐司
戦績
一般棋戦優勝回数 1回
通算成績 456勝624敗(0.4222)
竜王戦最高クラス 2組
順位戦最高クラス B級1組
2019年4月1日現在
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前田 祐司(まえだ ゆうじ、1954年3月2日 - )は、将棋棋士。棋士番号116。熊本県熊本市出身。賀集正三門下。2014年、引退[1]

棋歴

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1972年に4級で奨励会入会。1974年、20歳でプロ入り(四段昇段)。4級入会とは言え、奨励会を2年5ヶ月で卒業したのは、同じく4級入会で、1981年に所要2年4ヶ月で四段昇段した塚田泰明を除けば他に例がない。

順位戦C級2組、C級1組をそれぞれわずか2期で抜けた。B級2組では五分に近い星が続きなかなか昇級争いに絡めなかったものの、1985年にB級1組に昇級した[2]

1986年度のNHK杯テレビ将棋トーナメントにおいて、ひねり飛車戦法を駆使して塚田泰明谷川浩司中原誠といった一流棋士を次々と撃破して決勝進出。そして迎えた森雞二との決勝戦は、千日手指し直しの末に勝利した。

2003年、現役通算400勝。

40歳以降は徐々に順位戦のクラスを下げ、2004年度の順位戦C級2組で3つめの降級点を取って、フリークラスに降級した。

2014年6月4日、第27期竜王戦ランキング戦6組昇級者決定戦の千田翔太四段戦の敗戦を以って、引退となった。

人物

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  • 大柄な体格で神吉宏充と双璧をなす。先崎学のエッセイによれば神吉と同じで冗談が好きで明るい性格といわれている。
  • かつては大山康晴の側近であった(プロ入り直後に大山から、たびたびの、私生活についての助言を受けたため[2])。
  • 1982年頃、結婚願望が強まり、ダイエットに励む日々を送る。そして、尊敬する先輩の宮田利男からアドバイスをもらい、それに実直に従ったことで願望が叶った。[3]
  • 結婚の際に夫人から体重が80kgを超えたら離婚すると条件提示されたため、結婚後も体重維持に励んだ。結果的にそれが盤の前での集中力上昇につながり、1985年にB級1組昇級を果たした。[2]

昇段履歴

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  • 1972年 4級 = 奨励会入会
  • 1973年 初段
  • 1974年9月4日 四段 = プロ入り
  • 1978年4月1日 五段(順位戦C級1組昇級)
  • 1980年4月1日 六段(順位戦B級2組昇級)
  • 1985年4月1日 七段(順位戦B級1組昇級)
  • 2000年9月19日 八段(勝数規定
  • 2014年6月4日 引退(フリークラス棋士引退規定)
  • 2019年4月1日 九段(引退棋士規定)

主な成績

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棋戦優勝

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優勝合計 1回

通算成績

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  • 1080対局 456勝624敗 勝率.422

在籍クラス

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順位戦・竜王戦の在籍クラスの年別一覧
開始
年度
(出典)順位戦
出典[4]
(出典)竜王戦
出典[5]
名人 A級 B級 C級 0 竜王 1組 2組 3組 4組 5組 6組 決勝
T
1組 2組 1組 2組
1975 30 C215
1976 主催者移行問題により中止
1977 36 C213
1978 37 C117
1979 38 C111
1980 39 B217
1981 40 B214
1982 41 B207
1983 42 B206
1984 43 B214
1985 44 B112
1986 45 B111
1987 46 B111 1 2組 --
1988 47 B110 2 2組 --
1989 48 B201 3 2組 --
1990 49 B212 4 3組 --
1991 50 B212 5 3組 --
1992 51 B215 6 3組 --
1993 52 B218 7 3組 --
1994 53 B204 8 3組 --
1995 54 B210 9 4組 --
1996 55 B222 10 4組 --
1997 56 C101 11 4組 --
1998 57 C122 12 4組 --
1999 58 C118 13 4組 --
2000 59 C201 14 4組 --
2001 60 C232 15 4組 --
2002 61 C237 16 4組 --
2003 62 C223 17 4組 --
2004 63 C243 18 4組 --
2005 64 F編 19 4組 --
2006 65 F編 20 4組 --
2007 66 F編 21 4組 --
2008 67 F編 22 5組 --
2009 68 F編 23 5組 --
2010 69 F編 24 5組 --
2011 70 F編 25 6組 --
2012 71 F編 26 6組 --
2013 72 F編 27 6組 --
順位戦、竜王戦の 枠表記 は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。
順位戦の右数字はクラス内順位 ( x当期降級点 / *累積降級点 / +降級点消去 )
順位戦の「F編」はフリークラス編入 /「F宣」は宣言によるフリークラス転出。
竜王戦の 太字 はランキング戦優勝、竜王戦の 組(添字) は棋士以外の枠での出場。

その他表彰

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  • 1999年 現役勤続25年

著書

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脚注

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  1. ^ 前田祐司八段が引退|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟. 2017年8月26日閲覧。
  2. ^ a b c 「前田八段の"お目を拝借"」第2手「"ま坂"を登って七段に」”. 日本将棋連盟 (2019年2月13日). 2019年3月25日閲覧。
  3. ^ 「前田八段の"お目を拝借"」 第1手「婚活」”. 日本将棋連盟 (2019年1月22日). 2019年3月25日閲覧。
  4. ^ 名人戦・順位戦」『日本将棋連盟』。
  5. ^ 竜王戦」『日本将棋連盟』。

関連項目

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外部リンク

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