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三好郡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
徳島県三好郡の位置(緑:東みよし町 水色:後に他郡から編入した区域)

三好郡(みよしぐん)は、徳島県阿波国)の

人口12,770人、面積122.48km²、人口密度104人/km²。(2024年11月1日、推計人口

以下の1町を含む。

郡域

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1879年明治12年)に行政区画として発足した当時の郡域は、上記1町のほか、三好市の一部(東祖谷各町・西祖谷山村各町を除く)にあたる。

歴史

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貞観2年(860年)に美馬郡三野郷・三縄郷・三津郷が分立。戦国時代中~末期に畿内などで活躍した三好氏の出身地となった

近世以降の沿革

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清水村、勢力村、加茂野宮村、芝生村、太刀野山村、太刀野村、足代村、中庄村、毛田村、西庄村、加茂村、昼間村、東山村、州津村、西山村、東井川村、井内谷、白地村、馬路村、佐野村、中西村、大利村、川崎村、漆川村、中津川村、西井川村、池田村、松尾村、山城谷、西宇村、上名村、下名村

町村制以降の沿革

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1.三野村 2.足代村 3.昼間村 4.箸蔵村 5.佐馬地村 6.山城谷村 7.三名村 8.三縄村 9.池田村 10.井川村 11.井内谷村 12.加茂村 13.三庄村 14.東祖谷山村 15.西祖谷山村(紫:三好市 橙:東みよし町)
  • 明治22年(1889年10月1日 - 町村制の施行により、以下の各村が発足。特記以外は全域が現・三好市。(13村)
    • 三野村 ← 清水村、加茂野宮村、勢力村、芝生村、太刀野村、太刀野山村
    • 足代村(単独村制。現・東みよし町)
    • 昼間村 ← 昼間村、東山村(現・東みよし町)
    • 箸蔵村 ← 州津村、西山村
    • 佐馬地村 ← 馬路村、佐野村、白地村
    • 山城谷村(山城谷が単独村制)
    • 三名村 ← 上名村、下名村、西宇村
    • 三縄村 ← 中西村、漆川村、中津川村、松尾村、大利村、川崎村
    • 池田村 ← 池田町[2]、池田村
    • 井川村 ← 東井川村、西井川村
    • 井内谷村(井内谷が単独村制)
    • 加茂村(単独村制。現・東みよし町)
    • 三庄村 ← 中庄村、毛田村、西庄村(現・東みよし町)
  • 明治24年(1891年4月1日 - 郡制を施行。
  • 明治38年(1905年)10月1日 - 池田村が町制施行して池田町となる。(1町12村)
  • 明治40年(1907年11月1日 - 井川村が町制施行・改称して辻町となる。(2町11村)
  • 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
  • 大正13年(1924年1月26日 - 三野村が町制施行して三野町となる。(3町10村)
  • 大正14年(1925年)10月1日 - 昼間村が町制施行して昼間町となる。(4町9村)
  • 大正15年(1926年7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
  • 昭和25年(1950年1月1日 - 美馬郡東祖谷山村西祖谷山村の所属郡が本郡に変更。(4町11村)
  • 昭和26年(1951年11月3日 - 加茂村が町制施行して加茂町となる。(5町10村)
  • 昭和30年(1955年3月21日 - 昼間町・足代村が合併して三好町が発足。(5町9村)
  • 昭和31年(1956年9月30日(6町6村)
    • 箸蔵村が池田町に編入。
    • 山城谷村が三名村を編入のうえ町制施行・改称して山城町となる。(6町6村)
  • 昭和34年(1959年
    • 3月31日(6町3村)
      • 加茂町・三庄村が合併して三加茂町が発足。
      • 三縄村・佐馬地村が池田町に編入。
    • 4月1日 - 辻町・井内谷村が合併して井川町が発足。(6町2村)
  • 平成18年(2006年3月1日(1町)
    • 三好町・三加茂町が合併して東みよし町が発足。
    • 三野町・池田町・山城町・井川町・東祖谷山村・西祖谷山村が合併して三好市が発足し、郡より離脱。

地名の由来

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百済国王の末裔、三善氏に由来する、という説がある[3]が、「三野・三津・三繩」の三郷を合わせて、「三好」という佳名にしたのだとも考えられる[4]

行政

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高知県三好郡長
氏名 就任年月日 退任年月日 備考
1 明治12年(1879年1月4日
明治13年(1880年)3月1日 徳島県に移管
徳島県三好郡長
氏名 就任年月日 退任年月日 備考
1 明治13年(1880年3月2日
大正15年(1926年)6月30日 郡役所廃止により、廃官

脚注

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  1. ^ 布達は前年12月6日だが、本項では実施日とした。
  2. ^ 池田村のうち町方。本項では町数に数えない。
  3. ^ 『コンパクト版日本地名百科事典』、監修:浮田典良中村和郎高橋伸夫小学館、1998年
  4. ^ 『コンパクト版日本地名事典』、吉田茂樹著、新人物往来社、1991年

参考文献

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  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 36 徳島県、角川書店、1986年11月1日。ISBN 4040013603 
  • 旧高旧領取調帳データベース
  • 近藤辰郎、田村左源太『佐馬地村地誌・三好郡史』公立佐馬地村教育研究会、1899年。NDLJP:766476 
  • 徳島県三好郡 編『三好郡志』徳島県三好郡、1924年。NDLJP:978767 

関連項目

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外部リンク

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先代
美馬郡
行政区の変遷
860年 -
次代
(現存)