ユナイテッド・アーティスツ
商号 |
ユナイテッド・アーティスツ・デジタル・スタジオ United Artists Digital Studios (2018年 - 2019年) |
---|---|
種類 | ラベル |
業種 |
映画 テレビ |
設立 |
1919年2月5日 アメリカ合衆国・カリフォルニア州ハリウッド、ロサンゼルスにて(オリジナル; ユナイテッド・アーティスツ・コーポレーションとして) 2024年7月26日 (再設立; ユナイテッド・アーティスツのレーベルの下で) |
創業者 |
チャールズ・チャップリン メアリー・ピックフォード ダグラス・フェアバンクス D・W・グリフィス |
本社 | アメリカ合衆国・カリフォルニア州カルバーシティ |
主要人物 | スコット・ステューバー |
製品 |
映画 テレビ番組 |
親会社 |
トランスアメリカ・コーポレーション (1967年 - 1981年) メトロ・ゴールドウィン・メイヤー (1981年 - 2024年) Amazon MGMスタジオ (2024年 - 現在) |
部門 |
ユナイテッド・アーティスツ・レコード (1957年 - 1978年) ユナイテッド・アーティスツ・テレビジョン (1958年 - 1982年) ユナイテッド・アーティスツ・ブロードキャスティング (1968年 - 1977年) ユナイテッド・アーティスツ・クラシックス (1980年 - 1984年) |
ユナイテッド・アーティスツ(英: United Artists、略称:UA)は、 現在、ユナイテッド・アーティスツ・デジタル・スタジオ(United Artists Digital Studios)として活動している、アメリカ合衆国の映画配給会社である。
概要
[編集]1919年2月5日にチャールズ・チャップリン、メアリー・ピックフォード、ダグラス・フェアバンクス、D・W・グリフィスによって設立されたこのスタジオは、俳優たちが商業スタジオに依存するのではなく、自分たちの利益をコントロールすることを前提としていた。1981年、メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)が3億5000万ドル(現在の金額で10億ドル)でUAを買収した。
2014年9月22日、MGMはエンターテインメント企業であるワン・スリー・メディアとライトワーカーズ・メディアの支配権を取得した後、それらを合併してユナイテッド・アーティスツのテレビ制作部門をユナイテッド・アーティスツ・メディア・グループ(UAMG)として復活させた。しかし、翌2015年の12月14日、MGMはUAMGを完全に買収し、MGMテレビジョンに折り込んだ[1]。
ユナイテッド・アーティスツは、2018年にユナイテッド・アーティスツ・デジタル・スタジオとして再び復活した。MGMとアンナプルナ・ピクチャーズとの合弁である映画配給会社のミラー・リリーシングは、UAの創立100周年に合わせて、2019年2月5日にユナイテッド・アーティスツ・リリーシング(UAR)と改称された。
2024年7月26日、Amazon MGMスタジオは、映画プロデューサーのスコット・ステューバーと複数年にわたるファーストルック契約を結び、新たに復活した名義の下ですべての公開に関与し、10年以上の休眠状態からブランドが復活することを発表した。
沿革
[編集]この節に雑多な内容が羅列されています。 |
- 1919年 俳優のチャールズ・チャップリン、メアリー・ピックフォード、ダグラス・フェアバンクス、監督のD・W・グリフィスによって創立される。
- 彼らは、大手会社の制約に息苦しさを感じ、創造の自由を得て自らの出演作を製作・配給に至る。初期のUAは、製作者の協同組合という性格を持っていた。
- チャップリン、ピックフォード、フェアバンクス、グリフィスを同社設立に導いたのは当時パラマウントの役員だった、ベンジャミン・シュルバーグだった。彼は元財務長官のウィリアム・マカドゥーを社長に据えて経営を始めるが、利益はこの5人に分けられてしまうことを悟り、彼らを利用した経営方針を取り始める。間もなくマカドゥーは去り、その後、同社の経営陣は頻繁に交代することになった。1930年代は独立系のサミュエル・ゴールドウィン、デヴィッド・O・セルズニック、ウォルター・ウェンジャー、ダリル・F・ザナック、英国の大物アレクサンダー・コルダらと契約し、彼らもUAの主要株主だった。1940年代に入って彼らが手を引くと同社は低迷期に突入。また、他のメジャー会社と違って確立された映画スタジオを持たなかったのがハンディになり、低迷に追い打ちをかける。
- 1950年 アーサー・クリム(Arthur Krim)とロバート・ベンジャミン(Robert Benjamin)が、メアリー・ピックフォードとチャーリー・チャップリンから買い取り、同社を立て直した。
- 1950年代にはスタジオ・システムが崩壊したために、配給網を統一して1950–1970年代は隆盛を極め、『大いなる西部』、『お熱いのがお好き』、『荒野の七人』、『ウエスト・サイド物語』、『007/ドクター・ノオ』、『ロッキー』等を製作し、ヒットを飛ばした。アーサー・クリムとロバート・ベンジャミンはその後それぞれジーン・ハーショルト友愛賞を受賞している。
- 1958年 アソシエイテッド・アーティスツ・プロダクション(a.a.p.)を吸収。ワーナー・ブラザースの1948年以前の作品(『カサブランカ』、『ロープ』など)や『ポパイ』などの版権を入手。
- 1964年 イギリスのロックバンドビートルズの初主演映画を製作。サントラもキャピタルよりも速く発売した。
- 1965年 ビートルズの2作目を製作。今回はドタバタミュージカル喜劇となりジョンとジョージの不評を買う。
- 1966年 セルジオ・レオーネ監督によるマカロニ・ウエスタン『続・夕陽のガンマン』の製作に参加し、同時にそれ以前の2作品[注 1]の北米配給権を取得する。
- 1967年 大手生命保険会社「トランスアメリカ・コーポレーション」[注 2]の傘下となる。ジョン・レノンの単独出演作が公開される。
- 1968年 ビートルズのアニメ映画を製作。ビートルズは歌とラストのみで声はものまねした声優だった。
- 1970年 ビートルズの3作目を製作。すでに解散していて素材はTV放送を想定した1年前のレコーディング・セッションだった。
- 1973年 メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)作品の北米配給権を取得。
- 1978年 アーサー・クリム、ロバート・ベンジャミンらが退社してオライオン・ピクチャーズを設立[注 3]。
- 1981年に製作した『天国の門』が大赤字になったため、経営不振によりMGMに買収され、MGM/UAとなる。
- 1986年 テッド・ターナーがMGMのオーナーであるカーク・カーコリアンからMGM/UAを買収するが、ターナーはすぐにUAの全権利とMGMの商標をカーコリアンに再売却する。その結果、ターナーはMGMとa.a.p.のライブラリーを手にし、MGMは実質的にUAの後継会社となる。
- 1986年5月以前のMGM作品(UA作品の続編を除く)はターナー・エンターテインメント / ワーナー・ブラザース・ディスカバリーが所有している。
- 1952年以前の作品は「7年ルール」により公開から7年後に版権を製作指揮者(チャーリー・チャップリン、ウォルター・ウェンジャー等)に売却する場合が多く、更に転売された場合も多い。このため、1952年以前のUA作品で現在も版権がMGM→Amazonに残るのは『嵐が丘』など少数に留まる。また、パブリックドメインとなった作品も少なくない(『白い恐怖』、『凸凹猛獣狩』、『三人の狙撃者』など)。
- 2006年 俳優トム・クルーズがMGMと提携し、UAの実質的な経営者として映画製作を手掛けることが発表される。クルーズのビジネスパートナーであるポーラ・ワグナーがCEOに就任。
- 2008年 ポーラ・ワグナーが退社。
- 2012年 最後の製作作品である『レッド・ドーン』が公開され、映画ブランドとしてのUAは93年の歴史に一旦幕を下ろす。
- 2014年 MGM傘下のテレビ制作会社であるワン・スリー・メディアとライトワーカーズ・メディアが合併してユナイテッド・アーティスツ・メディア・グループ(UAMG)が発足。
- 2015年 MGMがUAMGを買収し、テレビ制作業務をMGMテレビジョンへ移行する。
- 2018年 MGMが映像製作を担う新子会社としてユナイテッド・アーティスツ・デジタル・スタジオを設立、休眠状態にあるUAブランドを約3年ぶりに復活したが、2019年から2024年までに引退し、代わりにその名を冠したMGMブランドを新しいコンテンツリリースに使用した。
- 2019年2月5日
- ブランド創立100周年を迎える[動 1]。
- MGMとアンナプルナ・ピクチャーズとの合弁である映画配給会社のミラー・リリーシング(2017年10月31日設立)が、UAの創立100周年当日に合わせて社名をユナイテッド・アーティスツ・リリーシング(UAR)に変更。映画ブランドとしてのUAが約7年ぶりに復活する。
- 2022年3月17日 大手IT企業のAmazonによるMGMの買収が正式に完了する[2]。
- 2023年3月4日 Amazonによる映画事業再編の一環として、MGMがUARを吸収合併した上で配給業務を大作などの劇場作品はMGM、Amazonオリジナル映画の配信(Prime Video)および一部劇場作品はAmazonスタジオへそれぞれ移行する[注 4]。映画ブランドとしてわずか4年余りで再び消滅したUAは、主に名前のみで存在している。
- 2024年7月26日 スコット・ステューバーが10年以上ぶりにAmazon MGMスタジオの下でユナイテッド・アーティスツのレーベルを復活させる契約に近づいていると報じられた。Amazonはその直後、プレスリリースでこのニュースを確認し、ステューバーが同社と複数年にわたるファーストルック契約を結んだと発表した。この契約に基づき、ステューバーは、劇場公開またはAmazon Prime Videoを通じるストリーミング配信のために、自身の会社の下で新たに復活した名義の映画を制作する。ステューバーは、ユナイテッド・アーティスツの名義の下で公開されるすべての映画にも関与している[3]。
主な映画
[編集]1920年代
[編集]- 散り行く花 Broken Blossoms(1919年)
- 東への道 Way Down East(1920年)
- 奇傑ゾロ The Mark of Zorro(1920年)
- 三銃士 The Three Musketeers(1921年)
- 小公子 Little Lord Fauntleroy(1921年)
- 嵐の孤児 Orphans of the Storm(1921年)
- ロビン・フッド Robin Hood(1922年)
- バグダッドの盗賊 The Thief of Bagdad(1924年)
- 黄金狂時代 The Gold Rush(1925年)
- ステラ・ダラス Stella Dallas(1925年)
- ダグラスの海賊 The Black Pirate(1926年)
- 雀 Sparrows(1926年)
- 熱砂の舞 The Son of the Sheik(1926年)
- キートン将軍 The General(1927年)
- サーカス The Circus(1928年)
- 港の女 Sadie Thompson(1928年)
- コケット Coquette(1929年)
- トレスパッサー The Trespasser(1929年)
- じゃじゃ馬馴らし The Taming of the Shrew(1929年)
1930年代
[編集]- 地獄の天使 Hell's Angels(1930年)
- 突貫勘太 Palmy Days(1931年)
- 人類の戦士 Arrowsmith(1931年)
- 犯罪都市 The Front Page(1931年)
- 街の灯 City Lights(1931年)
- 雨 Rain(1932年)
- 暗黒街の顔役 Scarface(1932年)
- ヘンリー八世の私生活 The Private Life of Henry VIII(1933年)
- 羅馬太平記 Roman Scandals(1933年)
- ロスチャイルド The House of Rothschild(1934年)
- 噫無情 Les Misérables(1935年)
- ダアク・エンゼル The Dark Angel(1935年)
- この三人 These Three(1936年)
- 孔雀夫人 Dodsworth(1936年)
- モダン・タイムス Modern Times(1936年)
- 小公子 Little Lord Fauntleroy(1936年)
- ゼンダ城の虜 The Prisoner of Zenda(1937年)
- スタア誕生 A Star Is Born(1937年)
- 鎧なき騎士 Knight Without Armour(1937年)
- ステラ・ダラス Stella Dallas(1937年)
- デッド・エンド Dead End(1937年)
- 歴史は夜作られる History Is Made at Night(1937年)
- トム・ソーヤ The Adventures of Tom Sawyer(1938年)
- 嵐が丘 Wuthering Heights(1939年)
- 駅馬車 Stagecoach(1939年)
- 別離 Intermezzo(1939年)
1940年代
[編集]- 独裁者 The Great Dictator(1940年)
- レベッカ Rebecca(1940年)
- 海外特派員 Foreign Correspondent(1940年)
- バグダッドの盗賊 The Thief of Bagdad(1940年)
- 美女ありき That Hamilton Woman(1941年)
- 生きるべきか死ぬべきか To Be or Not to Be(1942年)
- 奥様は魔女 I Married a Witch(1942年)
- 白い恐怖 Spellbound(1945年)
- 赤い河 Red River(1948年)
- 凱旋門 Arch of Triumph(1948年)
- 凸凹猛獣狩 Africa Screams(1949年)
1950年代
[編集]- 都会の牙 D.O.A.(1950年)
- アフリカの女王 The African Queen(1951年)
- 真昼の決闘 High Noon(1952年)
- ライムライト Limelight(1952年)
- 悪魔をやっつけろ Beat the Devil(1953年)
- 三人の狙撃者 Suddenly(1954年)
- 裸足の伯爵夫人 The Barefoot Contessa(1954年)
- ベラクルス Vera Cruz(1954年)
- マーティ Marty(1955年)
- 見知らぬ人でなく Not as a Stranger(1955年)
- 狩人の夜 The Night of the Hunter(1955年)
- キッスで殺せ! Kiss Me Deadly(1955年)
- 黄金の腕 The Man with the Golden Arm(1955年)
- 旅情 Summertime(1955年)
- アレキサンダー大王 Alexander the Great(1956年)
- 八十日間世界一周 Around the World in 80 Days(1956年)
- 成功の甘き香り Sweet Smell of Success(1957年)
- 十二人の怒れる男 12 Angry Men(1957年)
- 情婦 Witness for the Prosecution(1957年)
- 大いなる西部 The Big Country(1958年)
- 私は死にたくない I Want to Live!(1958年)
- 裸のマヤ The Naked Maja(1958年)
- ヴァイキング The Vikings(1958年)
- お熱いのがお好き Some Like It Hot(1959年)
- 騎兵隊 The Horse Soldiers(1959年)
- セントルイス銀行強盗 The Great St. Louis Bank Robbery(1959年)
- 渚にて On the Beach(1959年)
1960年代
[編集]- アパートの鍵貸します The Apartment(1960年)
- アラモ The Alamo(1960年)
- エルマー・ガントリー/魅せられた男 Elmer Gantry(1960年)
- 荒野の七人 The Magnificent Seven(1960年)
- 噂の二人 The Children's Hour(1961年)
- ウエスト・サイド物語 West Side Story(1961年)
- 荒馬と女 The Misfits(1961年)
- 魔法の剣 The Magic Sword(1961年)
- ニュールンベルグ裁判 Judgment at Nuremberg(1961年)
- 影なき狙撃者 The Manchurian Candidate(1962年)
- 007/ドクター・ノオ Dr. No(1962年)
- マクリントック McLintock!(1963年)
- 腰抜けアフリカ博士 Call Me Bwana(1963年)
- ピンクの豹 The Pink Panther(1963年)
- 007/ロシアより愛をこめて From Russia with Love(1963年)
- 大脱走 The Great Escape(1963年)
- 007/ゴールドフィンガー Goldfinger(1964年)
- 暗闇でドッキリ A Shot in the Dark(1964年)
- ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ! (映画) A Hard Day's Night(1964年)
- トム・ジョーンズの華麗な冒険 A Tomjones(1964年)
- わらの女 Woman of Straw(1964年)
- 007/サンダーボール作戦 Thunderball(1965年)
- ヘルプ!4人はアイドル Help!(1965年)
- ハワイ Hawaii(1966年)
- 続・夕陽のガンマン The Good, the Bad and the Ugly(1966年)
- 努力しないで出世する方法 How to Succeed in Business Without Really Trying(1967年)
- 007は二度死ぬ You Only Live Twice(1967年)
- 夜の大捜査線 In the Heat of the Night(1967年)
- 10億ドルの頭脳 Billion Dollar Brain(1967年)
- 合併結婚 Yours, Mine and Ours(1968年)
- 華麗なる賭け The Thomas Crown Affair(1968年)
- 奴らを高く吊るせ! Hang 'Em High(1968年)
- チキ・チキ・バン・バン Chitty Chitty Bang Bang(1968年)
- 豹/ジャガー The Mercenary (1968年)
- 真夜中のカーボーイ Midnight Cowboy(1969年)
- レマゲン鉄橋 The Bridge at Remagen(1969年)
- 空軍大戦略 The Battle of Britain(1969年)
- 女王陛下の007 On Her Majesty's Secret Service(1969年)
1970年代
[編集]- 続・夜の大捜査線 They Call Me Mr. Tibbs!(1970年)
- 007/ダイヤモンドは永遠に Diamonds Are Forever(1971年)
- 屋根の上のバイオリン弾き Fiddler On The Roof(1971年)
- 夕陽のギャングたち Duck, You Sucker!(1971年)
- ラストタンゴ・イン・パリ Last Tango in Paris(1972年)
- メカニック The Mechanic(1972年)
- 007/死ぬのは奴らだ Live and Let Die(1973年)
- スリーパー Sleeper(1973年)
- ガルシアの首 Bring Me the Head of Alfredo Garcia(1974年)
- ジャガーノート Juggernaut(1974年)
- 007/黄金銃を持つ男 The Man with the Golden Gun(1974年)
- サブウェイ・パニック The Taking of Pelham One Two Three(1974年)
- ピンク・パンサー2 The Return of the Pink Panther(1975年)
- ローラーボール Rollerball(1975年)
- カッコーの巣の上で One Flew Over the Cuckoo's Nest(1975年)
- キャリー Carrie(1976年)
- ロッキー Rocky(1976年)
- ピンク・パンサー3 The Pink Panther Strikes Again(1976年)
- 1900年 1900(1976年)※20世紀フォックス、パラマウント・ピクチャーズとの合作
- ネットワーク Network(1976年)※合併前のMGMとの合作
- 007/私を愛したスパイ The Spy Who Loved Me(1977年)
- 遠すぎた橋 A Bridge Too Far(1977年)
- アニー・ホール Annie Hall(1977年)
- 帰郷 Coming Home(1978年)
- ピンク・パンサー4 Revenge of the Pink Panther(1978年)
- Mr.レディMr.マダム La Cage aux Folles(1978年)
- SF/ボディ・スナッチャー Invasion of the Body Snatchers(1978年)
- ヘアー Hair(1979年)
- ロッキー2 Rocky II(1979年)
- 007/ムーンレイカー Moonraker(1979年)
- 地獄の黙示録 Apocalypse Now(1979年)
1980年代
[編集]- 戦争の犬たち The Dogs of War(1980年)
- フォクシー・レディ Foxes(1980年)
- ファイナル・カウントダウン The Final Countdown(1980年)
- スターダスト・メモリー Stardust Memories(1980年)
- 地獄のモーテル Motel Hell(1980年)
- レイジング・ブル Raging Bull(1980年)
- 天国の門 Heaven's Gate(1980年)
- Mr.レディMr.マダム2 La Cage aux Folles II(1980年)
- おかしなおかしな石器人 Caveman(1981年)
- 007/ユア・アイズ・オンリー For Your Eyes Only(1981年)
- 針の眼 Eye of the Needle(1981年)
- フランス軍中尉の女 The French Lieutenant's Woman(1981年)
- 告白 True Confessions(1981年)
- ギャラクシー・オブ・テラー/恐怖の惑星 Galaxy of Terror(1981年)
- 戦慄!呪われた夜 The Beast Within(1982年)
- ロッキー3 Rocky III(1982年)
- ニムの秘密 The Secret of NIMH(1982年)
- 殺意の香り Still of the Night(1982年)
- ピンク・パンサーX Trail of the Pink Panther(1982年)
- ウォー・ゲーム WarGames(1983年)
- 007/オクトパシー Octopussy(1983年)
- ピンク・パンサー5 クルーゾーは二度死ぬ Curse of the Pink Panther(1983年)
- 愛のイエントル Yentl(1983年)
- 若き勇者たち Red Dawn(1984年)
- りんご白書 Teachers(1984年)
- 007/美しき獲物たち A View to a Kill(1985年)
- L.A.大捜査線/狼たちの街 To Live and Die in L.A.(1985年)
- ロッキー4/炎の友情 Rocky IV(1985年)
- 栄光のエンブレム Youngblood(1986年)
- 007/リビング・デイライツ The Living Daylights(1987年)
- 赤ちゃんはトップレディがお好き Baby Boom(1987年)
- 再会の街/ブライトライツ・ビッグシティ Bright Lights, Big City(1988年)
- 背信の日々 Betrayed(1988年)
- パンプキンヘッド Pumpkinhead(1988年)
- チャイルド・プレイ Child's Play(1988年)
- ゴールデン・ヒーロー 最後の聖戦 I'm Gonna Git You Sucka(1988年)
- レインマン Rain Man(1988年)
- ロードハウス/孤独の街 Road House(1989年)
- 007/消されたライセンス Licence to Kill(1989年)
- リトル・モンスター Little Monsters(1989年)
- 天国から来たわんちゃん All Dogs Go to Heaven(1989年)
- オールウェイズ Always(1989年)※ユニバーサル・ピクチャーズとの合作
1990年代
[編集]- ロッキー5/最後のドラマ Rocky V(1990年)
- ピンク・パンサーの息子 Son of the Pink Panther(1993年)
- スリープ・ウィズ・ミー Sleep with Me(1994年)
- ロブ・ロイ/ロマンに生きた男 Rob Roy(1995年)
- タンク・ガール Tank Girl(1995年)
- ロード・オブ・イリュージョン Lord of Illusions(1995年)
- サイバーネット Hackers(1995年)
- ショーガール Showgirls(1995年)
- リービング・ラスベガス Leaving Las Vegas(1995年)
- 007/ゴールデンアイ GoldenEye(1995年)
- リチャード三世 Richard III(1995年)
- バードケージ The Birdcage(1996年)
- ラスト・パーティ It's My Party(1996年)
- 小さな贈りもの Larger than Life(1996年)
- マッド・ドッグス Mad Dog Time(1996年)
- 奴らに深き眠りを Hoodlum(1997年)
- 007/トゥモロー・ネバー・ダイ Tomorrow Never Dies(1997年)
- 仮面の男 The Man in the Iron Mask(1998年)
- RONIN Ronin(1998年)
- トーマス・クラウン・アフェアー The Thomas Crown Affair(1999年)
- 007/ワールド・イズ・ノット・イナフ The World Is Not Enough(1999年)
2000年代
[編集]- 彼女を見ればわかること Things You Can Tell Just by Looking at Her(2000年)
- めぐり逢う大地 The Claim(2000年)
- ゴーストワールド Ghost World(2001年)
- ジーパーズ・クリーパーズ Jeepers Creepers(2001年)
- 17歳の処方箋 Igby Goes Down(2002年)
- ボウリング・フォー・コロンバイン Bowling for Columbine(2002年)
- 007/ダイ・アナザー・デイ Die Another Day(2002年)
- ヒューマン・キャッチャー/JEEPERS CREEPERS 2 Jeepers Creepers 2(2003年)
- コーヒー&シガレッツ Coffee and Cigarettes(2004年)
- セイブド! Saved(2004年)
- CODE46 Code 46(2004年)
- ホテル・ルワンダ Hotel Rwanda(2004年)
- 007/カジノ・ロワイヤル Casino Royale(2006年)
- ロッキー・ザ・ファイナル Rocky Balboa(2006年)
- ピンクパンサー The Pink Panther(2006年)
- 大いなる陰謀 Lions for Lambs(2007年)
- ワルキューレ Valkyrie(2008年)
- 007/慰めの報酬 Quantum of Solace(2008年)
- ピンクパンサー2 The Pink Panther 2(2009年)
- Fame フェーム Fame(2009年)
2010年代
[編集]- オフロでGO!!!!! タイムマシンはジェット式 Hot Tub Time Machine(2010年)
- キャビン The Cabin in the Woods(2012年)
- 007 スカイフォール Skyfall(2012年)
- レッド・ドーン Red Dawn(2012年)
- オフロでGO!!!!! タイムマシンはジェット式2 Hot Tub Time Machine 2(2015年)
- 007 スペクター Spectre(2015年)
- クリード チャンプを継ぐ男 Creed(2015年)
- マグニフィセント・セブン The Magnificent Seven(2016年)
ユナイテッド・アーティスツ・リリーシング
[編集]種類 | 有限責任会社 |
---|---|
略称 | UAR |
本社所在地 |
アメリカ合衆国 カリフォルニア州ウェスト・ハリウッド |
設立 |
2017年10月31日 (ミラー・リリーシング) |
業種 | 事業部門 |
事業内容 | 映画配給 |
代表者 |
エリック・ロミス(社長) パム・クナス(COO) |
主要株主 |
メトロ・ゴールドウィン・メイヤー 50% アンナプルナ・ピクチャーズ 50% |
関係する人物 |
ゲイリー・バーバー(共同設立者) エリック・ホール(同上) ミーガン・エリソン(同上) |
特記事項:2019年2月5日にユナイテッド・アーティスツ・リリーシングへ社名変更。 2023年3月4日に、配給業務をMGMならびにAmazonスタジオに移行する形で消滅した。 |
ユナイテッド・アーティスツ・リリーシング(英: United Artists Releasing, LLC、略称: UAR)は、メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)と、映画プロデューサーのミーガン・エリソンが代表を務めるアンナプルナ・ピクチャーズとの合弁による、かつてのアメリカ合衆国の映画配給会社である。
2017年3月、MGMとアンナプルナが複数年に渡る共同製作・配給契約を締結し、同年10月31日、両社共同出資の新会社「ミラー・リリーシング」(Mirror Releasing, LLC)を設立。2018年、北米市場におけるMGMピクチャーズ作品(『デス・ウィッシュ』以降)とアンナプルナ作品(『ホワイト・ボイス』以降)の劇場配給業務はミラー社に委託された。
2019年2月5日、MGMとアンナプルナは、MGM傘下の映画スタジオであるユナイテッド・アーティスツ(UA)の創立100周年記念日当日に合わせ、ミラー社の社名を「ユナイテッド・アーティスツ・リリーシング」(UAR)に変更した。また、2012年11月公開の『レッド・ドーン』を最後に事実上休眠状態だったUAブランドロゴを、2019年2月公開のMGM作品『ファイティング・ファミリー』から、アップデートされた新たなものに代えて復活した。なお、同作品において配給名義が「ユナイテッド・アーティスツ」になるのは、「MGM/UA」発足前の1982年1月公開のMGM作品『誰かが見ている』(日本劇場未公開)以来、37年ぶりである。
UARはその後、オライオン・ピクチャーズ作品(『チャイルド・プレイ』以降)と、MGMが2020年10月7日に再興したインディペンデント映画部門のアメリカン・インターナショナル・ピクチャーズ(AIP)作品の劇場配給も担当していた。
2023年3月4日に、配給業務をMGMならびにAmazonスタジオに移行する形でUARは消滅した。翌3日に全米公開された『クリード 過去の逆襲』の配給はMGMが担当した。そのため、日本国内で2024年8月21日に発売された「【初回限定生産】ロッキー:アルティメット・ノックアウト・コレクション<4K ULTRA HD>(6枚組+ブルーレイ ボーナス・ディスク1枚/豪華封入特典付)」において、1985年11月公開のUA作品『ロッキー4』ディスク内に「日本語字幕版」のみ収録されている2021年11月公開のMGM作品『ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV』は、UARが配給を担当する最後の作品となった。
UARの配給作品
[編集](○印はMGM作品、●印はアンナプルナ作品、☆印はオライオン作品、★印はオライオン・クラシックス作品、◇印はAIP作品、◆印はAmazonスタジオ共同配給作品)
2018年 - 2019年
[編集]ミラー・リリーシング名義
[編集]- デス・ウィッシュ Death Wish(2018年)○
- ホワイト・ボイス Sorry to Bother You(2018年)●
- オペレーション・フィナーレ Operation Finale(2018年)○
- ゴールデン・リバー The Sisters Brothers(2018年)●
- クリード 炎の宿敵 Creed II(2018年)○
- ビール・ストリートの恋人たち If Beale Street Could Talk(2018年)●
- バイス Vice(2018年)●
- ストレイ・ドッグ Destroyer(2018年)●
ユナイテッド・アーティスツ・リリーシング名義
[編集]- ファイティング・ファミリー Fighting with My Family(2019年)○
- ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒 Missing Link(2019年)●
- ザ・ハッスル The Hustle(2019年)○
- ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー Booksmart(2019年)●
- チャイルド・プレイ Child's Play(2019年)☆
- バーナデット ママは行方不明 Where'd You Go, Bernadette(2019年)●
- アダムス・ファミリー The Addams Family(2019年)○
2020年 - 2022年
[編集]- グレーテル&ヘンゼル Gretel & Hansel(2020年)☆
- バレー・ガール(原題) Valley Girl(2020年)★○
- ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え! Bill & Ted Face the Music(2020年)☆
- ブレイキング・ニュース・イン・ユバ・カウンティ Breaking News in Yuba County(2021年)◇
- キャッシュトラック Wrath of Man(2021年)○
- ハウ・イット・エンズ(原題) How It Ends(2021年)◇
- リスペクト Respect(2021年)○
- フラッグ・デイ 父を想う日 Flag Day(2021年)○
- アダムス・ファミリー2 アメリカ横断旅行! The Addams Family 2(2021年)○
- 007/ノー・タイム・トゥ・ダイ No Time to Die(2021年)○
- ハウス・オブ・グッチ House of Gucci(2021年)○
- リコリス・ピザ Licorice Pizza(2021年)○
- ドッグ(原題) Dog(2022年)○
- シラノ Cyrano(2022年)○
- オン・ザ・カウント・オブ・スリー(原題)On the Count of Three(2022年)●☆
- エニシング・イズ・ポッシブル Anything's Possible(2022年)☆◆
- 13人の命 Thirteen Lives(2022年)○◆
- サマリタン Samaritan(2022年)○◆
- アラビアンナイト 三千年の願い Three Thousand Years of Longing(2022年)○
- ティル Till(2022年)☆
- ボーンズ アンド オール Bones and All(2022年)○
- ウーマン・トーキング 私たちの選択 Women Talking(2022年)☆
- 87分の1の人生 A Good Person(2023年)○
- ウイング・アンド・プレイヤー On a Wing and a Prayer(2023年)○◆
音楽事業
[編集]かつては音楽事業としてユナイテッド・アーティスツ・レコードを持ち、サウンドトラックの他ブルーノートやリバティ・レコードといったレーベルを傘下に持っていた。後にEMIに売却した。ビートルズ初主演映画のサントラも発売した。
この節の加筆が望まれています。 |
日本での活動
[編集]アメリカ法人の支社として日本ユナイテッド・アーチスツ映画会社(通称:ユナイト映画)が1922年に設置された。その後第二次世界大戦の影響を受け、1941年に撤退されるも戦後の1951年に再建した。再建から数年の間は主に松竹洋画部と共同で配給を担っていたが、その後1959年に自社単独配給体制に変わった。さらに1985年まで日本国内における映画配給業務を行っていた。1960年代には後に映画評論家として有名になる水野晴郎が宣伝総支配人として在籍していた。
ユナイトがMGMに買収された為、日本国内の配給業務はMGM作品の日本での配給を担当していたユナイテッド・インターナショナル・ピクチャーズ(UIP)日本支社に業務委託され、日本ユナイテッド・アーチスツ映画会社は1985年に廃止された。
2000年にユナイト作品の配給業務は20世紀フォックス日本支社(現:ウォルト・ディズニー・ジャパン(20世紀スタジオ))に移行し、2020年6月30日に契約が解消された。この間、2005年 - 2015年は一部の作品でソニー・ピクチャーズ エンタテインメントが配給を担当していた。なお2007年12月31日にはUIP日本支社が[4][5]、2020年9月1日には20世紀フォックス日本支社がそれぞれ解散となった[6]。
2018年にMGM作品の北米地域の配給が現在のユナイテッド・アーティスツ・リリーシングに移行するに併せて、海外配給も20世紀フォックスからユニバーサル映画に移行。この為、現在日本国内でユニバーサル作品を担当する東宝東和とパルコ(一部の作品のみ)がMGM作品の配給を行っている。
オープニングロゴ
[編集]- 暗闇からUAのロゴが浮かび上がる。音声はきわめて古い(1967年 - 1968年)。
- 水色の線が左右から3本ずつ伸びて「T」の形(当時の親会社であるトランスアメリカ社の旧ロゴ)になるもの(1968年 - 1975年)。
- 真っ暗な画面から左右のスポットライトが当てられ、「UNITED」「ARTISTS」の文字がそれぞれ現れるもの(1975年 - 1977年)
- 「U」と「A」がつながったロゴが、真横からゆっくりと正面に向くもの(1982年 - 1987年)。
- MGMのライオンのロゴの上にMGM/UA ENTERTAINMENT CO.と書かれたもの(1983年 - 1987年)。
- 「MGM/UA」の字に枠が付いて、下に「MGM/UA COMMUNICATIONS CO.」とあるもの(1987年 - 1990年)。
- つながった「UA」の文字に左から右へ線が走るもの(1987年 - 1994年)
- 岩盤に「UNITED ARTISTS」、下に「PICTURES INC.」及び「AN MGM COMPANY」の文字が光とともに現れるもの(1994年 - 2000年)。
- MGMと合併後である現在のロゴには、United Artistsの下にAn MGM Companyの文字が付いてくる(2000年 - 2001年/2001年 - )。
- DVDには当時のものが採用されている場合とそうでない場合がある。そうでない場合は岩盤にロゴが現れるものであることが多い。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ McNary, Dave (2015年12月14日). “Mark Burnett Named President of MGM Television” (英語). Variety. 2021年9月28日閲覧。
- ^ “MGM joins Prime Video and Amazon Studios” (英語). US About Amazon (2022年3月17日). 2022年3月18日閲覧。
- ^ Fleming, Mike Jr (26 July 2024). “Scott Stuber Closes Deal To Revive United Artists”. Deadline Hollywood. 26 July 2024閲覧。
- ^ “洋画配給UIP日本支社が年内で解散 - シネマニュース : nikkansports.com”. www.nikkansports.com. 2021年11月11日閲覧。
- ^ 労働関連ニュース 2007年12月26日から31日 http://www.arsvi.com/d/w0110071226.htm
- ^ https://otakuindustry.biz/archives/99817
動画
[編集]- ^ United Artists 100 Year Anniversary Trailer|MGM - YouTube(Amazon MGMスタジオ公式チャンネル、2019年8月29日公開)2023年11月13日閲覧。