コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

TXNネットワーク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
メガTON系列から転送)
「TXN」のロゴ(2023年)
「TXN」の先代ロゴ(2016年)

TXNネットワーク(ティーエックスエヌネットワーク、: TXN Network)は、テレビ東京(TX)をキー局とする、日本の民放テレビ局ネットワークである[1]

概説

[編集]

キー局であるテレビ東京のコールサインがJOTX-DTV [注釈 1] であるため「TXN」と命名している。正式名称は「TXNネットワーク」で[2][3]、その略称が「TXN」だが「N」の部分については「ネットワーク」と敢えて重複させているのか、もしくはNews(ニュース)やNationwide(国内広域)など多義的な意味を持たせているのかについて公式の説明はない。そうした理由から、TXネットワーク(TX Network)、テレビ東京ネットワーク(TV Tokyo Network)、テレビ東京系列テレ東系列TXN系列のように様々な別名で呼ばれることがある。

他のネットワークとは異なり、旧称(後述)の「メガTONネットワーク」時代からニュースネットワーク番組供給ネットワークネットワーク組織との区別がない、一体化のネットワークで、ニュースネットワーク機能の「TXNニュース協定」が、番組供給ネットワーク機能の一部に含まれている。

また、TXNが正式に発足する以前は他系列とのクロスネット局も存在した。複合ネット時代の中京テレビと、腸捻転時代毎日放送が、これにあたる。まず、前者は開局当初、テレビ朝日(当時の日本教育テレビ(NET)系列を主体としながらも、日本テレビ系列(この当時、NNNNNS名古屋放送加盟していたため、中京テレビはNNNNNSには加盟していなかった。ただし、NNNNNSともに名古屋放送、中京テレビともに加盟実績がある[4])とのクロスネット局として開局したが、集中排除の原則から中日新聞社が出資することができず、日本経済新聞社の出資を受けることになったことから、それが縁で東京12チャンネル→テレビ東京とのネットワーク関係があった。ちなみに、中京テレビは1973年4月にNNN・NNSに加盟し[5]、日本テレビ系列フルネット局に移行したが、1983年のテレビ愛知開局までの間、他の在名広域3局(中部日本放送東海テレビ、名古屋テレビ)と共に一部番組を番組販売の形で放送していた。次に、後者は1960年の五社連盟発足以降、当時のNET系列が主体であったが、1968年に日本科学技術振興財団が経営危機に陥った際、毎日放送が放送番組制作会社を請け負う「東京12チャンネルプロダクション」を出資し、高橋信三が東京12チャンネルプロダクションの取締役に就任して支援に打って出て、1975年の朝日放送(現:朝日放送テレビ)とのネットチェンジまでクロスネット局を継続した。その後、毎日放送はネットチェンジによって、TBS系列フルネット局に移行したが、腸捻転時代の名残りからTBS系列フルネット局移行後も、東京12チャンネル→テレビ東京の主要株主として名を連ね、現在でもテレビ東京ホールディングスの主要株主上位10位に名を連ねているほか、ごくまれに番組販売の形でテレビ東京番組をネットする事もある(例:2012年に放送されたテレビアニメ『貧乏神が!』)。逆に、毎日放送主導で制作された番組が関東のみテレビ東京でネットされたこともある(例:「フォーチュン・クエストL」)。TXNが正式に発足した1989年4月1日以降、他系列とのクロスネット局は存在しない。

民放テレビの系列局が約20局以上存在する他系列とは異なり、テレビ東京を含む地上波では6局しかなく、また大阪・名古屋の系列局は広域放送ではなく、県域放送のため、カバーする範囲は狭い(視聴できるエリアについては後述)。そのため、テレビ大阪とテレビ愛知の両局は先発民放テレビ4局と同じ放送対象地域の民放テレビ局ではないが(この両局は開局する以前に周辺府県に民放独立テレビ局が開局している影響がある)、テレビ東京・テレビせとうち・テレビ北海道TVQ九州放送の4局は先発民放テレビ4局と同じ放送対象地域の民放テレビ局である(テレビ東京は、同局開局以前に周辺府県に民放独立テレビ局が開局〈存在〉していないからであり、後述した他の3局は、この局の放送対象地域内に民放独立テレビ局が開局〈存在〉していないからである)。

テレビ東京を除く配信元の系列局テロップを表記している。

[例] [TXN]テレビ北海道、[TXN]テレビ愛知、[TXN]テレビ大阪、[TXN]テレビせとうち、[TXN]テレQ

なお、記者表記に系列局名が表記されている場合は基本表記はしない。

TXN系列のリモコンキーID 濃緑:7 薄緑:7([注釈 2]一部のみ) 黄色:10 薄黄:10(一部のみ)

TXNに加盟している放送局は、すべてテレビ単営局である[注釈 3]

ロゴマークの色は原則水色で「TXN」と表示していた。1998年10月には2代目のものに変更されていたが、2016年11月4日に18年ぶりに変更したのち、2023年11月13日にテレビ東京のロゴ変更に合わせて4代目となった。二代目の物は現在でもニュース速報テロップで残されている。

TXN加盟局の地上デジタル放送BSデジタル放送の系列局・BSテレ東も含む)のリモコンキーIDはテレビ愛知の10を除きすべて7である。[注釈 4]これにちなみ、2007年から2011年まで毎年7月に特別番組を放送していた。この背景には、2011年7月24日のアナログ停波[注釈 5] が目前に迫り、アナログチャンネルからデジタル7(テレビ愛知は10)チャンネル)に変わる事を広く周知するという目的があった。

  • 第1回は、2007年7月7日「テレビ東京ネットワーク七夕祭り」として、「出没!アド街ック天国 3時間生放送スペシャル懐かし風景が残る街ベスト77」を放送した。ここではCM入りの際に番組名を紹介し、紹介後に「(テレビ東京の番組名)は地上デジタル7チャンネルでお楽しみ下さい」という番宣スポットが放送された[注釈 6]
  • 第2回は、2008年7月12日に、前年に引き続き「出没!アド街ック天国」の3時間生放送スペシャル「全国おいしい駅弁の街BEST50」として放送された[注釈 7]。ここではTXN共通の「digital 7」スポット[注釈 8] とテレビ東京番組の「digital 7」番宣スポットが流れた[注釈 9]
  • 2009年7月は特別番組は放送されず、それ以降は「夏祭りにっぽんの歌」などで対応していたが、その代わりとして、ほとんどの番組で地デジカを起用したアナログ放送終了告知テロップが表示された。
  • TXN共通の地上デジタル放送宣伝CMは、前述以外にも、2008年に流されたスポットCMと同様の内容のスポットCMが全都道府県に総務省テレビ受信者支援センター(愛称:デジサポ)が設置された2009年2月2日から放送されている。

ネットワークの形成

[編集]

メガTONネットワーク

[編集]

開局から4年後の1968年に経営破綻した東京12チャンネルの再建支援のため、財界を中心として「株式会社東京十二チャンネルプロダクション」(現在のテレビ東京の法人格[注釈 10]。当時はテレビ番組制作会社[注釈 11])が設立され、同社に出資した日本経済新聞社毎日放送の2社が経営再建の中心的役割を果たした。この時、当時NETテレビ(現・テレビ朝日)の系列局であった毎日放送は日経からの要請で自ら「キー局宣言」を行い、翌1969年10月にNETとのクロスネットという形で東京12チャンネルともネットワークを結び、共同制作番組を立ち上げたり、両局の番組を供給しあうなどして、関係を強化した[注釈 12]。しかし、TX-MBSのネットワークは1975年(昭和50年)3月31日腸捻転ネット解消に伴い消滅する事となり[注釈 13]、東京12チャンネルは再び独立テレビ局へ戻る事となった[注釈 14]

その後、1982年(昭和57年)3月1日にテレビ東京で初の系列テレビ局であるテレビ大阪が開局。これと同時にメガTONネットワーク(メガトン(めがとん)ネットワーク)という名称でテレビ東京の全国ネットワーク構築がスタートした。「メガTON」の意味は、日本三大都市地域の「Megalopolis Tokyo-Osaka-Nagoya Network」を略した造語である。この「メガTON」という名称は(テレビ大阪が開局した)1982年(昭和57年)3月1日から1989年(平成元年)3月31日まで使用されていたが、1983年(昭和58年)9月1日テレビ愛知(TVA)の開局をもってメガTONは一定の完成を見ていた。かつて放送されていた音楽特番のタイトル『メガロポリス歌謡祭』はこのネットワーク名に由来する。

なお、発足当時はテレビ愛知が未開局だったこと、また将来的に名古屋に新局を開局する事を伏せていた為、メガTONの意味をMegalopolis Tokyo-Osaka Network」のように説明をしていた。この時同時に、それまで通称であった「TX」が正式にテレビ東京(TV TOKYO 12)の略称(通称)として定められた。

1985年(昭和60年)10月1日には、岡山県香川県瀬戸内準広域圏)をカバーしているテレビせとうち(TSC)が開局。しかし、メガTONネットワークの名称は高松の「T」、岡山の「O」も意味する「Megalopolis Tokyo/Takamatsu-Osaka/Okayama-Nagoya Network」として使用を継続した。「メガTONネットワーク」としての放送は1989年(平成元年)3月31日で終了した。

1984年にネットワークとして、スポーツテーマ曲「Let's Try 0012」(三枝成彰作曲)が使われるようになった。ただしネット局に他系列局や独立局があればそちらでもそのまま流れた。

なお、重さの単位であるt(トン)の百万倍という意味のメガt(メガトン)とは関係ない。

TXN ネットワーク

[編集]

1989年(平成元年)4月1日には、テレビ東京系列フルネット5局で構成するTXN ネットワークが誕生した。ネット名称は「TXN」。当時のキャッチフレーズは「熱い鼓動が伝わりますか」。このキャッチフレーズによるアピールでは、当時雑誌で「テレビ東京ネットワーク」の名称も使われたが、テレビCMでは「TXN ネットワーク」も使われた。なお新ネットワーク誕生と同時に、それまで通称であった「TX」が(テレビ東京のコールサインはJOTX-TVであった)正式に略称(通称)として定められた。

なお、1989年4月1日のTXN制定時点では北海道(テレビ北海道、TVh)と福岡県(TVQ九州放送、TVQ)の開局を視野に入れていたが、実際、1989年10月1日にTVhが、1991年4月1日にはTVQ[注釈 15] がそれぞれ開局し、今日に至っている。ロゴマークについては発足当時、テレビ東京の企業ロゴに合わせたもの[注釈 16]が制定されており、Xの上に横転三角の図形マークが施されていた。このロゴから「TX」の部分だけ切り取ってテレビ東京の略称ロゴとして用いた事例もある。1998年にロゴマークを変更。その後さらにロゴが変更され、2023年11月途中まで3代目となる先代ロゴが使用されていた。2023年11月のテレビ東京のロゴ変更に合わせて、11月18日からロゴが変更された。「テレ東」が正式なブランド名になったことから、「テレ東系列」と表記されるようになった。

テレビ東京の中継車(柏崎市)
拉致事件時の取材風景(柏崎市)

加盟局

[編集]

2020年時点、フルネット6局で構成されている。また、放送対象地域(地上波での視聴対象区域)は合計で13都道府県である(視聴できるエリアについては後述)。

エリア 略称/ID 社名 開局日 本社 備考 記号
北海道 TVh 7 テレビ北海道 1989年10月1日 札幌市中央区 福岡支局を設置している。
関東広域圏 TX 7 テレビ東京 1964年4月12日 東京都港区 キー局 ■△
愛知県 TVA 10 テレビ愛知 1983年9月1日 名古屋市中区 リモコンキーIDは唯一の「10」。 ◆△
大阪府 TVO 7 テレビ大阪 1982年3月1日 大阪市中央区 ◆■△
岡山県
TSC 7 テレビせとうち 1985年10月1日 岡山市北区 ◆△
香川県
福岡県 TVQ 7 TVQ九州放送 1991年4月1日 福岡市博多区
北九州市小倉北区
福岡本社と北九州本社の2本社体制である。ただし、演奏所は福岡本社内にある[7][注釈 15] ■△

支局

[編集]

以下の国内1・海外7支局はすべてテレビ東京が開設・運営しており、日本経済新聞社の取材網とも連携を取る。テレビ東京の独自支局がない地域では日本経済新聞の独自支局がテレビ東京の取材も行う、あるいは日経が買収したフィナンシャル・タイムズの記事を引用することがある。海外支局員の名刺はテレビ東京社員にはテレビ東京が支給するが、日経出身者は日本経済新聞社から支給された名刺を渡した上でテレビ東京の取材である旨を口頭説明する。

国内支局

[編集]
  • 東北 - 東日本大震災被災地に系列局がないため、長期的取材体制の現地拠点として開設された臨時支局。なお、宮城県にテレビ東京系列局の開局構想がある。

海外支局

[編集]

また、以前はTXN香港支局、TXNブリュッセル支局が存在したが、2017年までに閉鎖された。

番組販売協力局

[編集]

※ここでは全国ネットワークを本格的に構築する1980年代以降(テレビ大阪開局以降)の動きについて述べる。

独立局

[編集]

東海近畿両地方の岐阜放送びわ湖放送奈良テレビ放送テレビ和歌山地上独立テレビ局4局は概ねTXN系列と遜色のない番組編成になっているが、これらの局はあくまで独立系列局のため、スポンサードネット番組を除きTXNから番組を購入する「番組販売」という形を採っており、CMを差し替えている。また、衛星によるセーフティネットの対象外ともなる。なお、これらの独立テレビ局ではニュース番組で映像を提供したり[注釈 17]、稀にニュース番組で各独立テレビ局のエリア内から中継を行う事もある[注釈 18]。なお、三重テレビ放送も同様にTXN番組のネットを多く行うが、同局は開局(並びにTXNが発足)してから一貫してニュースネットを行っていない。KBS京都もTXN番組のネットを少数ながら行っているが、任天堂(本社は京都市)提供番組など、地元企業がメインで提供している番組や、時代劇などの京都撮影所で制作されている番組がほとんどである。TXN番組を一切ネットしていない東海・近畿地方の独立テレビ局は、サンテレビジョンのみであり、そのサンテレビジョンもテレビ大阪開局の頃までは積極的にテレビ東京番組をネットしていた。

在京4キー局系列

[編集]

その他在京4キー局系列でも、地方[注釈 19] でTXNの番組をテレビ東京メディアネットを介して番組販売の形で放送している局が多く存在する。加盟局が無い地域が非常に多いため、テレビ東京が製作した番組に加え、テレビ東京以外の系列局が製作した全国ネット番組も販売対象となっている。番販用の素材では番組冒頭にテレビ東京側で本放送日のテロップ(TVer配信版にも挿入)を入れたり、過去の放送回を使う場合に「テレビ東京放送」を放送日のテロップの後に付けるという系列内で放送される番組と異なった措置をしていたり、次回予告番宣CMの番販局向け標準素材における放送期日の記載やアナウンスも原則的になされていなかったりしているため、放送日時のテロップやアナウンスは販売局が独自に入れることで対処されている。

TXN番組の一部には地方局の編成に配慮し、番組販売用の再編集がなされている。具体的には放送時間を調整し編集した短縮版[注釈 20] や、通常編成番組の2時間以上に拡大された放送回を1時間毎に分割したものに[注釈 21]、通常編成番組の合体特別番組を番組毎に分割したものが用意されている[注釈 22]単発特別番組(主にシリーズ物)はこのような措置を取っておらず、他の放送ネットワークは、ローカルセールスとネットワークセールスにまたがる特番の裏送り向け再編集版や、見逃し配信用に制作された長時間特番の分割版がそのまま販売される程度に留まる。

系列局を受信できない地域への配慮として、ネットもテレ東キャンペーンや相互配信のTVerにおける見逃し配信用素材の次回予告番宣CMでも、「放送は一部地域をのぞく[注釈 23]の文面が必ず入っているが、BSテレ東製作番組だけはこの文面は入っていない。

他のネットワークが加盟局の無い地域およびクロスネット局となっている地域で同時ネットする事が出来ない番組において、平成新局を中心にネットの対象から外れている局があるのに対し、TXNでは全ての民放テレビ局が対象となっている地域が非常に多いのが特徴となっている。この措置のため、サガテレビ佐賀県フジテレビ系列局)における現時点での他系列のネット番組に関しては、基本的にTXNの番組である。民放テレビ局1局地域の佐賀県で、フジテレビ系列以外は事実上、在福局の放送エリアとして看做されるため[注釈 24]

地方の民間テレビ局のページ、並びにそれぞれの「TXN加盟局制作の番組のページ)を参照。

報道体制

[編集]

TXNは系列局が少ないため、各系列局の担当エリアの他、大事件や大規模災害時は基本的に取材能力の関係からテレビ東京が全国を取材している。そのため、同局の中継車にはBSテレビ東京の映像を受けて中継できる様にBSアンテナが設置されている。なお、他局の中継車は地上波用アンテナを設置している場合が多い。

テレビ東京以外にもテレビ大阪など系列局も応援として担当エリア外の取材を行う事がある[注釈 25] 他、共同通信社の映像配信を受けて放送に使用するケース[注釈 26] や、一部の地域では協力関係にある日本経済新聞社の記者や通信員が第一報を取材するケースもある。

岐阜三重滋賀奈良和歌山の各県および兵庫県の一部地域での取材に関しては、それぞれの地上独立テレビ局が取材し、素材を提供している[注釈 27]。かつては京都府も同様であった。

その他、自衛隊国土交通省海上保安庁といった国や地方公共団体が撮影し、マスコミ各社へ配信している映像を使用する事もある。

遠隔地でのニュース映像の素材の伝送は、各地のNTTコミュニケーションズ地域ネットワークセンター内にある設備から、TXNが確保しているNTT中継回線で送信できる。

各局の主たる取材担当エリア

[編集]

2000年代頃からは、系列局が対応できる場合は系列局が出向くケースが拡大している。また、地上デジタル放送データ放送の天気予報でも、一部系列局は下記のエリアが反映されている。なお、データ放送トップページ画面は系列各局統一で「TXNdata」と称したメニュー画面が表示され、日経平均株価と設定した現住所の市町村地域の天気画面が表示される[注釈 28]

次項のネットニュースでは、テレビ東京以外の社が取材したニュースについては取材を担当した社が表示される。系列局取材の場合は「TXN (取材担当社)」、協力する独立テレビ局取材の場合は「協力 (取材担当社)」、共同通信取材の場合は共同通信社のロゴが、それぞれ表示される。

  • テレビ東京 - 下記以外のエリア
  • テレビ北海道 - 北海道・青森県各全域
  • テレビ愛知 - 東海3県(主に愛知県。岐阜県は岐阜放送〈ぎふチャン、GBS〉・三重県は三重テレビ放送〈MTV〉が担当)および静岡県(主に浜松市などの西部地方。それ以外はテレビ東京〈TX〉が担当)
  • テレビ大阪 - 近畿地方(一部の独立テレビ局のびわ湖放送〈BBC〉・奈良テレビ放送〈TVN〉・テレビ和歌山〈WTV〉並びにテレビせとうち〈TSC〉と分担)
  • テレビせとうち - 岡山・香川・鳥取・愛媛・島根・広島・徳島の各県および近畿地方(一部の独立テレビ局のびわ湖放送〈BBC〉・奈良テレビ放送〈TVN〉・テレビ和歌山〈WTV〉並びにテレビ大阪〈TVO〉と分担)
  • TVQ九州放送 - 福岡・佐賀・山口・大分・長崎・熊本の各県

ネットニュース

[編集]
随時
夕方
その他

報道特別番組

[編集]

選挙、台風、地震などのほか、大きな事件・事故の際に特別番組を編成、放送する。

国政選挙

[編集]

開票状況を伝える特別番組を放送。出口調査などを駆使して早く、分かりやすく伝える。

  • '83政治決戦 参議院議員選挙開票速報
  • '83政治決戦 衆議院議員選挙開票速報
  • '86衆参同日選挙開票速報「ダブルで投票!」「ダブルで決着!」
  • '89参院選開票特別番組 いま票決の時!どうなる一票一揆
  • ニュース・スペシャル1990あなたの一票(1990年衆院選)
  • TXN参院選スペシャル'92
  • TXN'93総選挙スペシャル・ニッポンの総理は誰だ!(1993年衆院選)
  • '95TXN参院選スペシャル・ニッポン票変!決定版開票テレビ
  • TXN総選挙スペシャル ザ・対決(1996年衆院選)
  • TXN選挙スペシャル SOS!日本(1998年参院選)
  • TXN選挙スペシャル 総選挙ドットcom(2000年衆院選)
  • 激突!改革コロシアム(2001年参院選)
  • ザ・決断!総選挙(2003年衆院選)
  • ザ・決断!日本の選択(2004年参院選)
  • ザ・決断!世紀の決戦(2005年衆院選)
  • ザ・決断!国民の審判(2007年参院選)
  • ニッポン戦略会議〜あすへの提言〜(2009年衆院選)
  • 池上彰の選挙ライブ(2010年参院選~)

視聴状況

[編集]

TXN側は系列局の少なさを逆手に取り、「都市型ネットワーク」を標榜。系列局が人口の多い地域に集中しており、6社で全国世帯の7割をカバーしているとしてCM出稿が効率的である事をアピールしている[1]

またTXNの一部の番組はBSテレビ東京で全国放送されたり、動画配信サイト[注釈 29] で放送終了直後に視聴可能なうえ、TXN系列局がない地域においても他系列の放送局に多く販売されている事から、大部分は全国的に視聴する事が可能となっている。しかし、報道取材に関しては系列局の少なさがネックで他系列と比較して手薄であり、素材を共同通信社など外部に依存する所が多い(「報道体制」の項目を参照)。

世帯数と難視聴世帯・テレビ東京メディアデータ版

[編集]
局名 世帯数
テレビ東京 2144万1000世帯
テレビ大阪 797万1000世帯
テレビ愛知 482万8000世帯
TVQ九州放送 341万6000世帯
テレビ北海道 269万7000世帯
テレビせとうち 132万2000世帯

TXN世帯数 より

世帯数と難視聴世帯

[編集]
TXNの番組が公式に視聴できるエリア(水色で表示)

市町村別ロードマップ より。ただし、ここで示されるデータは平成12年の国勢調査に基づき作成されている為、現在とは大幅に異なる。上記テレビ東京メディアデータ版を参照にされたい。

都道府県 系列局 全世帯数 難視聴世帯数
アナログ視聴可
デジタル視聴不可
アナログ・デジタル共に
視聴不可
直接受信 共聴
北海道 TVh 約2,276,900 約14,600 - 20,100 約1,360 約480,400[注釈 30]
茨城県 TX 約984,100 約510 - 2,020 約2,610 約1,600
栃木県 約665,000 約3,140 - 4,920 約2,620 約1,660
群馬県 約692,500 約1,290 - 1,640 約1,750 約840
埼玉県 約2,477,700 約1,010 - 1,370 約300 約610
千葉県 約2,162,800 約3,080 - 4,630 約3,180 約1,460
東京都 約5,354,000 約810 - 1,090 約570 約60[注釈 31]
神奈川県 約3,329,400 約420 - 6,560 約30 約100
愛知県 TVA 約2,522,600 約4,100 - 11,400 約2,360 約4,610
大阪府 TVO 約3,458,600 約3,550 - 4,150 約450 約3,080
岡山県 TSC 約689,100 約3,090 - 6,820 約370 約14,000
香川県 約364,000 約1,220 - 1,830 約280 約470
福岡県 TVQ 約1,907,700 約640 - 1,680 約1,760 約720
合計 TXN 約26,884,400 約37,460 - 68,210 約17,640 約509,610

全国主要都市への展開

[編集]

TXNは全国展開が難しく、特に政令指定都市を擁する宮城・新潟静岡京都兵庫・広島・熊本の7府県では、系列局が現在でも存在していない。また前述の7府県に属する政令指定都市のうち、静岡市清水区の一部ではテレビ東京を、浜松市の一部ではテレビ愛知を、京都市神戸市と兵庫県阪神間地域の多くの地域ではテレビ大阪を直接受信もしくは区域外再放送神戸市西部ではテレビせとうちを直接受信で利用できるが、それ以外の地域ではTXN系列局の放送を受信するのは不可能である。

5府県進出計画

[編集]

2007年5月31日の定例社長会見において、地上デジタル放送に完全移行される2011年7月24日を目標に

  • 宮城県における新局開局もしくはテレビ東京の飛地エリア拡大
  • 広島県における新局開局もしくは隣県既存系列局であるテレビせとうちのエリア拡大
  • 静岡県への新局開局もしくは隣県既存系列局であるテレビ東京またはテレビ愛知のエリア拡大
  • そして京都府兵庫県への隣県既存系列局であるテレビ大阪の放送エリア拡大

を目指す構想を発表していた[8]。ただし、これは当時のテレビ東京社長である菅谷定彦がコメントした例示であり、事業計画として正式に公認されたものではない[8][9]

2008年6月20日に行われたテレビ東京第40回定時株主総会の概要で、会社側は見られるエリアの拡大について「現在の経営環境では厳しい」と回答し、その後も目新しい動きは見せていない[10]

直接受信とケーブルテレビによる配信

[編集]

TXN系列6局の放送対象地域は13都道府県のみだが、対象地域以外(TXN系列局の放送対象地域内でありながら放送エリア外となっている一部地域も含む)でもパラスタックアンテナなどで直接受信するなど、TXN系列の放送局を視聴している世帯が少なくない。なお、近畿・東海では系列局のテレビ大阪・テレビ愛知開局前から、周辺県の独立県域局との相互ネット関係があることから、地元の独立県域局の同意を得られなかったため、また丹後半島岐阜県飛騨三重県伊賀熊野地域は中継点からの受信が難しいなどの技術的な理由でケーブルテレビの配信を行っていない局もある。

TXの視聴可能状況

[編集]

TXにおいては、東京都島嶼部を含めてNHKと先発の在京広域民放4局と同数の中継局を設置している。東京12チャンネル時代は後発かつ教育局、さらに系列局が全くなかったことから、先発局と比べて中継局が少なかった。

区域外では山梨県の大半、静岡県東部の一部(熱海市と伊東市など)、長野県のほぼ東半分、新潟県のごく一部、福島県のごく一部(いわき市小名浜地域など)、で直接受信、もしくは区域外再放送[11]によって受信できる。

近畿圏

[編集]

テレビ大阪は広域圏地域に(放送局が)存在するが、周辺府県の地上独立テレビ局(特にKBS京都とサンテレビ)や先発の広域放送民放4局との兼ね合いから、大阪府のみをサービスエリアとした県域放送局として周波数が割り当てられた[注釈 32]。そのため、生駒山の送信所からの電波が大阪府内でも視聴できない地域が多かったため、単独中継局を大阪府内に複数設置している。

直接受信もしくは区域外再放送によって受信できる地域(京都府・奈良県・兵庫県・徳島県(特例地域に指定)の一部)もあるが、和歌山県はテレビ和歌山の同意が得られなかったため、アナログ時代から全域で行われず、滋賀県もアナログ時代は一部地域で行われていたが、アナログ放送全廃後は技術的な問題もあり打ち切られた。

中京圏

[編集]

テレビ愛知も広域圏地域に(放送局が)存在するが、周辺の県の地上独立テレビ局(ぎふチャン・三重テレビ)や先発の広域放送民放4局との兼ね合いから、愛知県のみをサービスエリアとした県域放送局として周波数が割り当てられた[注釈 32]。しかしながら、テレビ愛知の実際の視聴可能地域は愛知県を含む中京広域圏の93%(世帯比)を占めるほか、静岡県浜松都市圏の一部、長野県伊那地方の一部、滋賀県のごく一部で区域外視聴可能。

北海道

[編集]

他の系列4局(北海道放送TBS系列)・札幌テレビ放送日本テレビ系列)・北海道テレビ放送テレビ朝日系列)・北海道文化放送フジテレビ系列))とは違い、道東全域(十勝オホーツク釧路根室)とそれ以外の各一部地域では視聴不可だった[注釈 33]

そのテレビ北海道は1989年10月開局時の道央地区(札幌小樽苫小牧の一部)から順次旭川室蘭函館各地域の一部と開局(これらの地域では地デジ送信所・中継局は2006年から2007年にかけて整備された)し、開局後10年を目処に全道ネットワークの確立(中継局の整備=道内のほとんどで視聴可能化)を目指していた。

しかしバブル崩壊など道内の景気悪化による売上低迷で、中継局設置コストが重くのしかかった事と、1998年に当時の郵政省が地デジ移行を決めた事から、1999年分の開局を持ってアナログ中継局開局を中止。その後も総務省が所管する「地デジ移行に伴う中継局整備支援事業」(以下支援スキームと記述)の制度が2010年にできるまで長らくエリア拡大は実現していなかった。その影響から、例えば帯広釧路両市では2011年に送信所が開局する前、ケーブルテレビを経由[注釈 34] しての間接受信を強いられた。そのため、道内で発行される各新聞の番組表では、中継局がない地域で「一部地域ではTVhは受信できません」という但し書きがなされたり、TVhの番組表自体を掲載していないケースも見られた。

その後、地デジ完全移行後の2011年8月から11月にかけて、網走帯広釧路に送信所(網走送信所帯広送信所釧路送信所)を、北見に中継局(北見中継局)を開局[12]、これを皮切りに中継局設置が進み、さらに支援スキームと当該中継局エリア内の地元自治体の支援により、2014年10月から12月にかけてこれまでアナログ・デジタルの両方が視聴できなかった稚内をはじめとする宗谷総合振興局管内の大半の地域で本放送が開始され[13]、そして最後まで視聴不可能となっていた根室振興局管内も2015年12月に本放送開始となり[注釈 35]、一部未開局中継局(本別、本別沢)が残るものの、1989年の開局から26年にしてようやく全道ネットワークが実質的に完成。また釧路管内の標茶ルルランも2016年3月31日に開局した[16]

青森県の津軽海峡沿いの一部地域でも直接受信が可能である。風間浦村では風間浦村営共聴システムでデジタル放送における区域外再放送を行っている。また、青森市青森ケーブルテレビは、アナログ放送のみ2011年7月24日の放送終了まで区域外再放送を行っていたが(札幌本局の映像を光ファイバー回線で伝送)、2016年3月1日、約4年半ぶりにデジタルでの再放送を開始した(当面は試験放送の形で放送)[17]

岡山県・香川県・福岡県

[編集]

テレビせとうちやTVQ九州放送も先発局に比べて中継局数が少ないため、アナログ放送では放送対象地域内でも難視聴地域が少なくなかった。ただ、TVQについては2010年に福岡県内全域の実質100%カバーを達成した。また、隣接する佐賀県も県域民放テレビ局がサガテレビの1局のみである事から、徳島県同様に特例地域に指定された事で、TVQを含む在福民放テレビ局全局を県内の全ケーブルテレビ局にて区域外再放送を行っている。そのほか、山口県西部や大分県のほぼ全域、長崎県の一部でも直接受信もしくは区域外再放送で視聴できる。ただし熊本県に関しては荒尾市などごく一部の地域で直接受信が可能のほかは、地元局の同意が得られずに区域外再放送を全域で行っていない。

一方、テレビせとうちに関してはデジタル新局で開局した地域はあるものの、検討中・非該当地域も残されているため、すべてカバーするかは不透明であるため、一部地域ではアナログ放送に続きデジタル放送でも難視聴地域が生じているところもある。支援スキームなどを活用したデジタル新局の中継局の設置もテレビ北海道とは異なり、現時点では2012年4月20日に開局した美作中継局を除き未定である。ただ、ケーブルテレビ局でならば視聴可能な世帯が多い。また、兵庫県播磨灘沿岸・徳島県北部・愛媛県東予地方および、広島県備後地方・鳥取県の過半数・島根県東部の各一部地域[注釈 36] では直接受信もしくはケーブルテレビの区域外再放送でテレビせとうちを視聴することが可能である。

視聴可能区域の拡大と番組販売との兼ね合い

[編集]

ここまで述べたようにTXN(系列局)の視聴範囲が限られている事から、系列局がない地域でのTXN系列の番組は番組販売により各地の他系列局から時間をずらして放送されたり、BSテレビ東京で放送される形となっている。番組販売の大半はTXN系列局の系列外への番販先へ配慮するため時差放送されるが、報道番組やスポーツ中継などの生放送番組は一部サイマルとなっているものもある。また地上デジタル放送のCATVでの規制(区域外再放送の原則禁止)により、それが原因で減少傾向だったTXN系列以外の放送局への番組販売が増える事も考えられるので、TXN系列局にとっては番販による収入が増えてメリットが大きいという点もある。

しかし音楽(特に演歌関係の)番組は共同制作番組である「演歌の花道[注釈 37] を除き関係団体との権利関係で放送されないケースがほとんどで、近年は音楽番組に限らずバラエティー番組もほとんど放送されない状況で地上波番組の割合も当初の7割から5割を下回る程に至っており、オリジナル番組(テレビ東京との共同制作を含む)・海外ドラマ・テレビショッピングの割合が多くなっている。

テレビ東京系列の全国ネット番組

[編集]

ここまで述べたように、TXN(系列局)視聴範囲が限られている事から、TXN系列の全国ネット枠は非常に少ない。従って、テレビ東京制作でニュースやゴールデンタイムを除くとほとんどがローカル番組となっているため、TXNにおいては現在以下の番組に留まっている。

※2024年4月現在

月曜日から金曜日まで

[編集]

土曜日

[編集]

日曜日

[編集]

余談だが、TXNは加盟する全局が現在、或いは過去にレギュラーの全国ネット番組の制作経験を持つ唯一の系列である[注釈 40]

系列内における編成について

[編集]

プライムタイムを除く時間帯は、ローカルセールス(いわゆる「番組販売」でネットスポンサーなし)番組が他の4系列より多く、さらに月 - 金曜の祝日は東京株式市場が休みとなるため、平日のオープニングから6:40までと7:58(テレビ東京は9:11) - 16:00における番組がすべて休止となるため、編成が大幅に変更される。2011年4月以降、在京キー局系列で唯一平日午前枠(7:58 - 11:00)および昼→午後枠(11:30 - 16:00)の全国6局同時ネット番組は放送されていない。一方で、土・日曜の午前枠はネットワークセールス枠が多く設定されている。そのため、これらの番組はTXN6局および一部の地上独立テレビ局と同時に放送を行えない状態になったり、一部番組でもテレビ大阪などでネット放送できない状態になるケースが出るなど、TXN系列内でも情報格差が生じている状態が続いている。ただ、一部番組ではネットワークセールスが行われているが、『ヒットの秘密』の様に全国ネットから関東ローカルに降格する番組も少なくない。

プロ野球中継も、日本シリーズでは2003年(ダイエー×阪神)の第7戦、2005年(ロッテ×阪神)の第2・7戦[注釈 41]2006年(中日×日本ハム)の第4戦、2007年(日本ハム×中日)の第2・5戦、2009年(日本ハム×巨人)の第7戦[注釈 42]2010年(中日×ロッテ)の第1・4戦、2011年(ソフトバンク×中日)の第2・5戦、2015年(ヤクルト×ソフトバンク)の第2戦、2021年(オリックス×ヤクルト)の第2試合の放送権を獲得している他、2005年から導入されたセ・パ交流戦巨人絡みのビジターゲーム4試合(オリックス・日本ハム戦各1試合、ロッテ戦2試合)を中継したが、リアルタイムでの中継を行った局が系列各局と一部の地上独立テレビ局だけで、他の地域では[注釈 43] 中継そのものができなかったり、あるいは深夜に録画ダイジェストの形式で中継せざるを得ないため、エリアの広い他局では見られるテレビ愛知・テレビ北海道の未放送地域の世帯をはじめ、地上波生中継を視聴できないファンから番販に重点を置くTXN系列局への苦情も多い。また、通常NNS系列で放送するはずの東京ドームの巨人主催試合も2006年5月7日6月30日分はTXNで放送したため、一部地域で視聴できなかった[注釈 44]

中央競馬の土曜日の中継も『ウイニング競馬』として主にTXN系列[注釈 45] で中継しているが、近畿地方ではKBS京都が1969年の開局以来競馬中継(現:『うまDOKI』枠)を放送し、1970年のテレビ東京(当時東京12チャンネル)の競馬中継開始以後はそれとの連携を開始した事にも配慮し、テレビ大阪では開局以来競馬中継を放送せず、またテレビ愛知も2012年4月から放送されていないため、現在はこの2局が競馬中継を放送していない[注釈 46]。現在、テレビ東京の放送時間の15時台では、テレビ大阪でサスペンスドラマの再放送を、テレビ愛知で土曜スペシャルや日曜ビッグバラエティの90分短縮版を放送する「土曜プレミア」を、それぞれ放送している。

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ アナログ時代JOTX-TV
  2. ^ 内のうち、一部地域のみ。
  3. ^ 同様に加盟している放送局は、全てテレビ単営局でラテ兼営局が一切存在しないのはほかにFNNも存在する。
  4. ^ リモコンキーID7は、TXNエリア外の三重テレビ放送福井放送も使用している。
  5. ^ 東北地方にはこの時点ではTXN系列局が存在しないものの、2011年に発生した東日本大震災で被災した東北3県(岩手県宮城県福島県)は、この年の7月24日時点でアナログ停波が見送られた。なお、このうち宮城県には系列局構想がある
  6. ^ TXN全6局とテレビ和歌山で同時ネット。テレビ愛知では「7チャンネル」の部分を「10チャンネル」に変えて放送。
  7. ^ TXN6局で同時ネット
  8. ^ 放送局名のみ各局差し替え。テレビ愛知では「digital 10」に差し替え。なお、このスポットは7月1日から一部のネット番組内でも放送。
  9. ^ これも放送局名のみ各局差し替え、テレビ愛知では「digital 10」に差し替え。なお、この番宣スポットはこの日以降、15日頃までネット番組内でも放送されていた。
  10. ^ 株式会社テレビ東京は、2010年以降認定放送持株会社であるテレビ東京ホールディングスの傘下にあるが、同社は株式移転により新設された持株会社であり、テレビ東京の法人格は持株会社設立の前後で変化はない。
  11. ^ 放送事業者でなくテレビ番組制作会社として発足させたのは、当時の東京12チャンネルが科学テレビとして放送免許を取得しており、再建には娯楽番組の編成が可能な総合放送局への転換が必須条件であったため、財団法人日本科学技術振興財団から同社への放送免許譲渡に関する郵政省との交渉が難航したためである。なお、同社への放送免許譲渡は発足から5年後の1973年10月にようやく実現した。
  12. ^ ただし、報道ネットワークに関してはNETとの関係を配慮したため締結には至らなかった。
  13. ^ TBS系列局でない東京12チャンネルとのネットワーク関係が、毎日放送が新規加入したJNNの排他協定に抵触したため。
  14. ^ ただし、毎日放送はその後もテレビ大阪の開局まで東京12チャンネル→テレビ東京制作の番組を購入する形で継続ネットしていた。
  15. ^ a b 開局当時の名称はTXN九州(社名は「ティー・エックス・エヌ九州」)。2001年1月1日に現社名に変更。なお、略称「TVQ」は開局から一貫して変わっていない。
  16. ^ 発足直前から使用されていたテレビ東京の欧文ロゴ「TV TOKYO」の「V」部分に横転三角の図形マークを配置していた。TXNのロゴにも同じアクセントとして採用された。
  17. ^ 画面上のテロップで「協力〈テレビ局名〉」と表記される。
  18. ^ 通常は隣接ないし近辺のTXN系列局が中継を行う。具体的には、GBSが長良川の鵜飼いのレポートで現地から中継を行った事例がある。
  19. ^ 北海道、関東1都6県、東海3県、近畿2府4県、岡山・香川、福岡の20都道府県(加盟局の放送対象地域と番組販売を実施している独立局の放送対象地域以外)を除く。
  20. ^ 90分枠のテレビ番組が主に該当し、番組販売用に1時間枠に短縮したものがこれにあたる。
  21. ^ アニメーション番組は1時間以上に拡大された放送回を30分毎に分割したもの。ちなみに、当該回において前編しか編成出来なくなった場合は、必ず同一回の全編が放送される措置が取られている。
  22. ^ このような番組は、同じ地域でもネットされる放送局が番組毎に異なるため、このような措置を取っている。ただし、両番組とも同じ局でネットしている場合は、オリジナルがそのまま放送されることもある。
  23. ^ 自主制作番組の場合。ほとんどの外注制作番組の場合は、「一部地域をのぞく」に変更されることがある。
  24. ^ 在福局における本来の放送対象地域は福岡県のみ。特に在福局で唯一域外支局を持つ九州朝日放送が顕著。在福フジ系列局のテレビ西日本は同系列局が存在しない山口県岩国市玖珂郡和木町以外の自治体を取材対象地域としていることから、事実上の放送対象地域として看做すことがある。
  25. ^ 一部例外を除けば系列局と同エリア内
  26. ^ これは、共同通信社が写真および記事のみの配信から一歩進めて、動画映像素材の配信も開始したため、系列局が少なく取材網が脆弱であるTXNの欠点をカバーする意味合いもあり多用しているものであるが、映像使用時には、画面の隅に必ず共同通信社のクレジットを入れた上で放送している。
  27. ^ 完全な系列局としての扱いではないため、提供された素材に対してその都度「取材協力費」を出しているという。ニュースVTR中には「TXN」の部分を「協力」と変えて取材した独立系列局名を表記している。テレビ大阪のローカルニュースにおいて滋賀・奈良・和歌山のニュースを伝える場合や中央競馬(西日本)関連のニュース・情報の場合も同様。
  28. ^ 視聴している系列局のロゴのデータ画面はそれぞれのメニューに入らないと表示されない
  29. ^ ネットもテレ東・テレビ東京ビジネスオンデマンド(テレビ東京コミュニケーションズによる運営)・TVer在京民放5社共同運営)・Paravi(テレビ東京ホールディングスと日本経済新聞社、TBSホールディングスなどによる共同運営)など。
  30. ^ データは2011年7月24日のデジタル放送完全移行前時点での数である。その後、長らく中継局がなかった道東・道北地域へのデジタル中継局の整備が進み、2015年12月には根室ほかの設置を終え、ごく一部を除いて全道ネットワーク完成をみたことから、2016年現在では大幅に減少している。
  31. ^ あきる野市の一部地域のみ
  32. ^ a b 本来は独立テレビ局のために割り当てられていた。
  33. ^ 約100万人はアナログ・デジタルともに視聴できなかった。デジタル完全移行までTXN系列局では唯一カバー率が9割を下回っていた。
  34. ^ 札幌本局の映像を光ファイバー回線で伝送。
  35. ^ 当初、TVhのエリア拡大の要請に対して「中継局設置は基本的にTVhの責任」などと地元自治体負担による中継局設置には消極的であった[14] が、2015年3月末で総務省所管による「後発民放局支援スキーム」が打ち切られたことや、「北海道内で根室管内だけが視聴できないのは問題だ」[14]、「今回の機会を逃せば根室管内だけが取り残されてしまう」[15] ことなどから、管内最大の中継局である中標津中継局(所在地は標津町)の整備を実世帯数に応じて負担することで関係する1市5町が合意。そして12月1日に開局した。また中標津西町・根室・根室花咲・羅臼・羅臼緑町・霧多布の釧路・根室管内にある6局も12月22日に開局。さらに宗谷管内の仙法志と礼文が8月31日、釧路管内の阿寒湖畔が9月7日、日高管内の日高と日高銀嶺が9月28日、空知管内の夕張清水沢が12月22日にそれぞれ開局した。
  36. ^ 広島県三原市の本郷久井地域および世羅町、鳥取県の岩美町および八頭町、島根県出雲市の平田地域には同意を出していないため、ケーブルテレビ経由でも視聴不可。
  37. ^ かつては「にっぽんの歌」もそうだったが、2011年を最後にBSジャパンが制作から撤退し放送も打ち切られた。2019年末の「年忘れにっぽんの歌」から年明け後の分割遅れ放送の形でBSテレビ東京での放送が再開された。
  38. ^ a b 2番組ともジャパネットたかたのテレビショッピング番組であるが、「マル得!快適ショッピング」が2018年10月からTVA・TVO・TSC・TVQの4局で放送され、2022年10月からTXがネットを開始したことでTVhを除く5局ネットでの放送となったのに対して、「快適!ショッピングスタジオ!~」はTX・BSテレ東で放送されている同名番組の祝日特番扱いの番組である。
  39. ^ 2021年10月4日から2022年9月26日までは「ドラマ傑作選」というタイトルで放送されていた。「ドラマ傑作選」時代は「金曜8時のドラマ」で放送されたドラマを中心に再放送していた。2022年9月27日から現在のタイトルとなり、2022年9月15日よりSeason1から順に過去作の再放送(ドラマパートのみ)枠となっている。2023年3月9日から2巡目の放送を行っている。
  40. ^ 現在全国ネット番組を制作していない局のうち、テレビ北海道は『剣勇伝説YAIBA』、TVQ九州放送は『サラダ十勇士トマトマン』(両番組ともアニメで、テレビ東京との共同製作)の制作経験がある。従って、TXNは加盟全局が全国向けアニメ番組の制作経験を持つ事になる。
  41. ^ 第4戦でロッテの優勝が決定したため第7戦は試合そのものがなくなった。
  42. ^ 第6戦で巨人の優勝が決定したため試合そのものがなくなった。
  43. ^ 交流戦はBSジャパンでのサイマル中継があった他、日本シリーズはNHK BS1での並列中継があった。
  44. ^ なお、BSジャパンや日テレジータスでの視聴は可能。
  45. ^ JRAの競馬場がある地区で新潟・福島両県においては系列局がないため、主に新潟放送(BSN)と福島テレビ(FTV)で放送している。
  46. ^ 『うまDOKI』は西日本のTXN系列ではテレビせとうちとTVQ九州放送にネットしており、ネットしていない名阪2地区では、制作局のKBS京都のほか、サンテレビジョン奈良テレビ放送三重テレビ放送各独立テレビ局にネットしている。なお、テレビ愛知は2012年3月までネットしていた代わりに三重テレビでは『KEIBAワンダーランド』時代の放送中断時間(14:25 - 16:00)の名残から当初はネットしていなかったが、テレビ愛知のネット終了に伴い、4月からネットに復帰している。

出典

[編集]
  1. ^ a b TXNネットワーク”. 会社情報. テレビ東京. 2017年2月11日閲覧。
  2. ^ テレビ東京グループ、TXNネットワーク(『テレビ東京グループステークスホルダー通信』Winter 2014)
  3. ^ 見て、聞いて分かる経済ニュース(日本経済新聞社)
  4. ^ 前者は1973年3月まで加盟していた一方で、後者は1973年4月から現在に至るまで加盟している
  5. ^ 日本テレビ放送網株式会社社史編纂室 編『大衆とともに25年 沿革史』日本テレビ放送網、1978年8月28日、214頁。NDLJP:11954641/120 
  6. ^ Yahoo!ニュース ニュース提供社
  7. ^ TVQの会社概要
  8. ^ a b 菅谷社長5月定例会見”. 株式会社テレビ東京 (2007年5月31日). 2022年1月23日閲覧。
  9. ^ 「市長への手紙・平成19年度回答」の「7.まちづくり・政令指定都市」の項目における「新潟市企画調整課」による回答へリンク
  10. ^ なぜテレビ東京系は広島や仙台で視聴できないのか exciteコネタ 2015年12月26日、2016年3月24日閲覧。
  11. ^ TXの区域外再放送を実施しているのは山梨県と静岡県、長野県のみ。福島県と新潟県は現在、TXの区域外再配信を行っていない(上越ケーブルビジョンではかつて行われていた)。
  12. ^ テレビ北海道が道東へ拡大計画 - 釧路新聞~釧路と根室地域のニュースをお届けするウェブサイト!~(2010年11月20日本紙)
  13. ^ テレビ北海道(TVh)について - 稚内市ウェブサイト、2015年9月11日時点のインターネットアーカイブによるキャッシュ。2018年1月15日閲覧。
  14. ^ a b 北海道新聞 2014年4月30日夕刊5面「TVH 視聴可能98%に」より
  15. ^ 北海道新聞 2014年9月11日朝刊 根室版24面
  16. ^ 広報しべちゃ 2016年4月号 p29 (PDF) - 標茶町役場、2016年3月31日掲載、2016年4月4日閲覧
  17. ^ TVh(テレビ北海道)試験放送開始に関して - 青森ケーブルテレビ、2017年2月16日閲覧

関連項目

[編集]

衛星デジタル放送関連

[編集]

外部リンク

[編集]