帯広送信所
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帯広送信所(おびひろそうしんじょ)は北海道河東郡音更町十勝川温泉にあるテレビ・ラジオの送信所。十勝が丘と呼ばれる小高い丘陵地にある。
送信設備
[編集]NHK帯広放送局と北海道をエリアとする民放各社の送信所があり、十勝地方の基幹送信所という位置づけになっている。UHBテレビ(アナログ・デジタル)、HBCテレビ(デジタル)、民放FM2社の送信所は、少し西に離れた山東山(十勝が丘展望台の北側)に設置されている。
NHK帯広第1・NHK帯広第2・HBCラジオ・STVラジオ各送信所と2011年7月24日まで運用されていたHBCテレビ(アナログ)帯広送信所については、帯広ラジオ送信所を参照。
放送エリアは、おおむね十勝総合振興局管内の全域(帯広市・河東郡・河西郡・池田町・清水町・豊頃町・浦幌町・足寄町芽登・幕別町幕別地区・本別町南部)としている。
テレビジョン放送
[編集]地上デジタルテレビ放送
[編集]リモコン キーID |
放送局名 | 呼出符号 | 物理 チャンネル |
空中線 電力 |
ERP | 放送対象地域 | 放送区域 内世帯数 |
開局日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | HBC 北海道放送 |
なし | 19 | 1kW | 9.1kW | 北海道 | 約121,700世帯[1] | 2007年 10月1日 |
2 | NHK 帯広教育 |
JOOC-DTV | 13 | 7.8kW | 全国 | |||
3 | NHK 帯広総合 |
JOOG-DTV | 15 | 7.9kW | 十勝圏 | |||
5 | STV 札幌テレビ放送 |
なし | 21 | 9.8kW | 北海道 | |||
6 | HTB 北海道テレビ放送 |
23 | 12.5kW | |||||
7 | TVh テレビ北海道 |
17 | 9.8kW | 約127,600世帯[2] | 2011年 11月7日 | |||
8 | UHB 北海道文化放送 |
25 | 9.1kW | 約121,700世帯 | 2007年 10月1日 |
- テレビ北海道 (TVh) 以外の各局は、2007年5月23日に予備免許交付、8月13日から試験放送開始、9月27日に本免許交付、10月1日から本放送開始。
- TVhは、総務省の支援で2011年7月24日の地上デジタル放送完全移行後、年内に開局することが2010年12月までに確定した[3][4]。その後、2011年6月1日に予備免許が交付され[2][5]、10月24日から試験放送を開始、11月7日に本免許が交付され、同日開局した。なお、帯広シティーケーブル (OCTV) でも再送信が行われているが、こちらは札幌と専用回線を結ぶ形式での再送信を行っている。
- TVh以外の地上デジタル放送の物理チャンネルは札幌局と同じで、TVhは札幌アナログ親局と同じである。
- データ放送などの付随するサービスが全て利用可能である。
- デジタル放送施設の画像
-
NHK
-
STV・TVh
-
HTB
-
UHB・HBC
(AIR-G'・NORTH WAVEの送信設備を共用)
地上アナログテレビ放送
[編集]チャンネル | 放送局名 | 呼出符号 | 空中線 電力 |
ERP | 放送対象地域 | 放送区域 内世帯数 |
---|---|---|---|---|---|---|
4 | NHK 帯広総合 |
JOOG-TV | 映像1kW/ 音声250W |
映像7.4kW/ 音声1.85kW |
十勝圏 | 約130,000世帯 |
10 | STV 札幌テレビ放送 帯広局 |
JOWL-TV[6] | 映像9.3kW/ 音声2.3kW |
北海道 | - | |
12 | NHK 帯広教育 |
JOOC-TV | 映像8.1kW/ 音声2kW |
全国 | 約130,000世帯 | |
32 | UHB 北海道文化放送 |
なし | 映像10kW/ 音声2.5kW |
映像91kW/ 音声23kW |
北海道 | - |
34 | HTB 北海道テレビ放送 |
映像125kW/ 音声31kW | ||||
26 (割当のみ) |
TVh テレビ北海道 |
(開局せず) |
- 全局が2011年7月24日をもって運用を終了し、廃局となった。
- NHK・HBC・STVの地上アナログ放送物理チャンネルは函館送信所と同じであり(ただし、NHK総合とHBCはオフセットが[7]、STVとNHK教育は物理チャンネルとオフセットが違う[8])、HBCはJNN系キー局のTBSテレビと同じ6ch、STVはNNN系準キー局の讀賣テレビ放送と同じ10chであった。
- TVhにはチャンネルが割り当てられていたが、中継局が開設されなかった。なお、地元ケーブルテレビ局の帯広シティーケーブル(OCTV)が再送信しているが、札幌で親局を受信して専用回線を利用したのものである。
FMラジオ放送
[編集]周波数 (MHz) |
放送局名 | 呼出符号 | 空中線電力 | ERP | 放送対象地域 | 放送区域 内世帯数 |
---|---|---|---|---|---|---|
78.5 | エフエム北海道 (AIR-G') |
なし | 250W | 830W | 北海道 | - |
82.1 | FM NORTH WAVE (NORTH WAVE) | |||||
87.5 | NHK 帯広FM |
JOOG-FM | 890W | 十勝圏 | 約130,000世帯 |
マルチメディア放送
[編集]周波数 (MHz) |
放送局名 | 空中線電力 | ERP | 放送区域 | 放送区域内世帯数 | 開局日 |
---|---|---|---|---|---|---|
214.714286 | モバキャス NOTTV |
2.5kW | -kW | 北海道十勝管内広範囲及び周辺の一部地域[9] | 約140,000世帯 | 2013年11月 |
備考
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- 全局偏波面は水平偏波となっている。
- 民放テレビ各局のアナログテレビジョン放送では、技術的・コスト的問題から、他の道内基幹局と同様音声多重放送を実施していないため、音声はモノラル。ただし、字幕放送やアナログデータ放送は回線使用料を現状維持できるため利用可能であった。なお、デジタル放送では実施されている音声多重放送は、アナログ放送では行われなかった。
- テレビ北海道(TVh)は、アナログでは開局しないことが確定したものの、2011年11月7日[2]にデジタル新局で開局、2007年10月1日の帯広送信所での地上デジタル放送開始から運用しているSTVの中継局施設に相乗りした。
- 民放の地上デジタルテレビ放送局全社は、札幌放送局を親局とする中継局として扱われるため、コールサインはない。NHK帯広放送局のデジタルテレビ放送はコールサインが付いているため、帯広送信所は帯広放送局の親局となっている。
- 帯広市を放送対象地域とするコミュニティFM放送局の送信所は、2局とも帯広市役所に置かれている。 ※詳細は、帯広市役所を参照。
送信所について
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- NHK帯広放送局(テレビ・FM放送共用)、HTBはそれぞれ単独。
- HTB単独の送信所施設は、帯広局と函館局[11]の2か所のみである。HTBのロゴは、1968年開局時のものをアクリル板で壁面に貼り付けて記されている。
- STV送信所は自社のデジタルテレビ局に加え、2011年11月7日に開局したTVhデジタルテレビ局の送信設備を包含する。鉄塔・局舎はもともとSTV単独のアナログテレビ送信所として使用していたものである。
- STVのロゴは、1959年開局時のものをアクリル板で壁面に貼り付けて記されていたが、TVhが相乗りすることになったため、新ロゴのSTVが11月7日に開局したTVhのロゴとともに、ペンキで壁面に記されることになった。但し、TVhのロゴは「V」の下の部分が丸まっていない(本来のロゴは丸まっている)。ラジオ送信所に関しては、1959年開局時のものをそのまま使用し、アクリル板で壁面に張り付けて記されている。
- UHB送信所は自社のデジタルテレビ局に加え、HBC帯広デジタルテレビ局、AIR-G'(FMラジオ)、NORTH WAVE(FMラジオ)の送信設備を包含する。
- 鉄塔・局舎はもともとUHB単独のアナログテレビ送信所として使用していたもので、開局当初は1983年9月まで使用されていたロゴをペンキで壁面に記されていた(後に現行ロゴに変更)。
- HBCのロゴは、2002年3月の開局50周年を機に新しくなったロゴをUHBの左側にペンキで壁面に記されている。
- 民放FM局は、ロゴが記されていない。
脚注・出典
[編集]- ^ 北海道内の最新デジタル中継局最新開局情報 - 総務省 北海道総合通信局 ※放送区域内世帯数についても記述あり。
- ^ a b c 株式会社テレビ北海道の地上デジタルテレビ中継局に予備免許(報道資料) - 北海道総合通信局
- ^ テレビ北海道が道東へ拡大計画 Archived 2011年1月2日, at the Wayback Machine. - 釧路新聞(2010年11月20日付)
- ^ 来夏から釧路で放送/テレビ北海道 Archived 2011年8月16日, at the Wayback Machine. - 釧路新聞(2010年12月22日付)
- ^ TVh、8月放送開始へ/釧路局などに予備免許 Archived 2012年1月12日, at the Wayback Machine. - 釧路新聞(2011年6月2日付)
- ^ コールサイン「JOWL-TV」はアナログ放送終了で廃止されたが、「JOWL」はSTVラジオ旭川放送局に付与されている為、コールサイン「JOWL」自体は、存続している。
- ^ 函館はオフセットなし、帯広はマイナスオフセット(-10kHz)で放送。
- ^ NHK教育は函館が10chでオフセットなし、帯広が12chでマイナスオフセット(-10kHz)。STVは函館が12chでプラスオフセット(+10kHz)、帯広が10chでマイナスオフセット(-10kHz)。
- ^ 具体的な地域は、帯広市、音更町、士幌町、清水町、芽室町、池田町、中札内村、上士幌町及び鹿追町、新得町、幕別町、豊頃町、本別町、浦幌町、更別村のそれぞれ各一部地域。
- ^ 携帯端末向けマルチメディア放送局の予備免許 - 帯広エリアで11月放送開始予定 -(プレスリリース) - 総務省 北海道総合通信局(2013年9月18日付)
- ^ ただし、函館局は局舎に限ってはUHBと共有しているため完全な単独施設は帯広局のみである。