ミッキークイーン
ミッキークイーン | ||||||||||||
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2015年秋華賞 | ||||||||||||
欧字表記 | Mikki Queen | |||||||||||
品種 | サラブレッド | |||||||||||
性別 | 牝 | |||||||||||
毛色 | 鹿毛 | |||||||||||
生誕 | 2012年2月8日(12歳) | |||||||||||
抹消日 | 2018年1月31日[1] | |||||||||||
父 | ディープインパクト | |||||||||||
母 | ミュージカルウェイ | |||||||||||
母の父 | Gold Away | |||||||||||
生国 | 日本(北海道安平町) | |||||||||||
生産者 | ノーザンファーム | |||||||||||
馬主 | 野田みづき | |||||||||||
調教師 | 池江泰寿(栗東) | |||||||||||
調教助手 | 斎藤勲[2] | |||||||||||
競走成績 | ||||||||||||
タイトル | JRA賞最優秀3歳牝馬(2015年) | |||||||||||
生涯成績 | 17戦5勝 | |||||||||||
獲得賞金 | 5億1131万0000円 | |||||||||||
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ミッキークイーンは、日本の競走馬。主な勝ち鞍は2015年の優駿牝馬、秋華賞、2017年の阪神牝馬ステークス。
経歴
[編集]2014年
[編集]デビュー戦は12月7日の阪神競馬場芝1400m戦で1番人気に推されるも出遅れてしまい、2着だった。2戦目は阪神の未勝利戦に出走。2着に2馬身差をつけて初勝利。
2015年
[編集]クイーンカップでは最後方から追い込んだが、キャットコインをクビ差とらえきれず2着[3]。体重が前走より20kg減での出走であり、原因は歯替わりによるストレスであった[4]。桜花賞では3分の2の抽選を外し除外された[5]。忘れな草賞に優勝して賞金を加算し、優駿牝馬へ出走。中団から末脚を伸ばし、前を行くルージュバックを差し切って優勝、GI初優勝となった[6]。
秋はローズステークス2着から秋華賞へ出走。好スタートから中団につけ最後の直線で馬群を抜け出し、後方から追い込んできたクイーンズリングをクビ差おさえてレースレコードで優勝、二冠を達成した[7]。次走にはレース間隔が開くことと、53kgの斤量で出走できることを理由にジャパンカップを選択[8]。3番人気に支持されたが、不利が響いて8着に敗れた[9]。GI2勝が評価され、この年のJRA賞最優秀3歳牝馬を受賞した[10]。
2016年
[編集]4月の阪神牝馬ステークスから始動。主戦騎手の浜中俊が落馬負傷により休養中のためクリストフ・ルメールに乗り替わり[11]、逃げたスマートレイアーをクビ差とらえきれず2着に敗れた[12]。浜中が復帰したヴィクトリアマイルでは勝ったストレイトガールから2馬身半差の2着[13]。その後左前脚靱帯炎を発症し[14]、出走予定だった宝塚記念を回避、休養に入った[15]。復帰予定の京都大賞典を捻挫により回避[16]。6か月ぶりの出走となったエリザベス女王杯は3着、有馬記念は5着に敗れた。
2017年
[編集]初戦の阪神牝馬ステークスで秋華賞以来となる重賞3勝目を挙げたが[17]、ヴィクトリアマイルでは残り300mの地点でもう余力をなくしており、7着に敗れた[14]。紅一点となった宝塚記念では復調し3着。夏に靱帯炎が再発し[18]、2年連続の長期休養明けとなったエリザベス女王杯では出走メンバー中最速となる上がり3ハロン33秒7の末脚を見せたものの、かわしきれずタイム差なしの3着に敗れた[19]。続く有馬記念11着を最後に、2018年1月31日付で競走馬登録を抹消、ノーザンファームで繁殖牝馬となった[1]。
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忘れな草賞
-
秋華賞
競走成績
[編集]競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 | 1着馬(2着馬) |
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2014.12. 7 | 阪神 | 2歳新馬 | 芝1400m(良) | 17 | 1 | 2 | 1.4 (1人) | 2着 | 1:23.3(33.7) | 0.1 | 浜中俊 | 54kg | ジルダ | |
12.21 | 阪神 | 2歳未勝利 | 芝1600m(重) | 18 | 6 | 12 | 2.1 (1人) | 1着 | 1:37.1(36.1) | -0.3 | 浜中俊 | 54kg | (グランディフローラ) | |
2015. 2.14 | 東京 | クイーンC | GIII | 芝1600m(良) | 16 | 7 | 14 | 8.5 (3人) | 2着 | 1:34.0(33.8) | 0.0 | 浜中俊 | 54kg | キャットコイン |
4.12 | 阪神 | 忘れな草賞 | OP | 芝2000m(良) | 12 | 6 | 7 | 2.1 (1人) | 1着 | 2:03.5(34.0) | -0.1 | 浜中俊 | 54kg | (ロカ) |
5.24 | 東京 | 優駿牝馬 | GI | 芝2400m(良) | 17 | 5 | 10 | 6.8 (3人) | 1着 | 2:25.0(34.0) | -0.1 | 浜中俊 | 55kg | (ルージュバック) |
9.20 | 阪神 | ローズS | GII | 芝1800m(良) | 17 | 4 | 8 | 2.6 (1人) | 2着 | 1:45.4(33.8) | 0.2 | 浜中俊 | 55kg | タッチングスピーチ |
10.18 | 京都 | 秋華賞 | GI | 芝2000m(良) | 18 | 8 | 18 | 3.0 (1人) | 1着 | 1:56.9(34.6) | -0.0 | 浜中俊 | 55kg | (クイーンズリング) |
11.29 | 東京 | ジャパンC | GI | 芝2400m(良) | 18 | 6 | 11 | 5.0 (3人) | 8着 | 2:25.0(34.2) | 0.3 | 浜中俊 | 53kg | ショウナンパンドラ |
2016. 4. 9 | 阪神 | 阪神牝馬S | GII | 芝1600m(良) | 13 | 5 | 6 | 2.4 (1人) | 2着 | 1:33.1(34.2) | 0.0 | C.ルメール | 56kg | スマートレイアー |
5.15 | 東京 | ヴィクトリアマイル | GI | 芝1600m(良) | 18 | 5 | 10 | 3.4 (1人) | 2着 | 1:31.9(33.6) | 0.4 | 浜中俊 | 55kg | ストレイトガール |
11.13 | 京都 | エリザベス女王杯 | GI | 芝2200m(良) | 15 | 1 | 1 | 3.6 (2人) | 3着 | 2:13.1(33.6) | 0.2 | 浜中俊 | 56kg | クイーンズリング |
12.25 | 中山 | 有馬記念 | GI | 芝2500m(良) | 16 | 4 | 8 | 21.9 (7人) | 5着 | 2:33.0(35.8) | 0.4 | 浜中俊 | 55kg | サトノダイヤモンド |
2017. 4. 8 | 阪神 | 阪神牝馬S | GII | 芝1600m(重) | 16 | 3 | 6 | 2.2 (1人) | 1着 | 1:34.3(34.0) | -0.3 | 浜中俊 | 55kg | (アドマイヤリード) |
5.14 | 東京 | ヴィクトリアマイル | GI | 芝1600m(稍) | 17 | 6 | 11 | 1.9 (1人) | 7着 | 1:34.4(33.8) | 0.5 | 浜中俊 | 55kg | アドマイヤリード |
6.25 | 阪神 | 宝塚記念 | GI | 芝2200m(稍) | 11 | 7 | 8 | 10.4 (4人) | 3着 | 2:11.7(35.5) | 0.3 | 浜中俊 | 56kg | サトノクラウン |
11.12 | 京都 | エリザベス女王杯 | GI | 芝2200m(良) | 18 | 5 | 10 | 7.2 (3人) | 3着 | 2:14.3(33.7) | 0.0 | 浜中俊 | 56kg | モズカッチャン |
12.24 | 中山 | 有馬記念 | GI | 芝2500m(良) | 16 | 7 | 13 | 19.6 (5人) | 11着 | 2:34.5(35.1) | 0.9 | 浜中俊 | 55kg | キタサンブラック |
繁殖成績
[編集]生年 | 馬名 | 性 | 毛色 | 父 | 馬主 | 厩舎 | 戦績 | 主な勝ち鞍 | 出典 | |
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初仔 | 2019年 | ミッキーキング | 牡 | 鹿毛 | ロードカナロア | 野田みづき | 美浦・国枝栄 →名古屋・角田輝也 →栗東・音無秀孝 |
21戦3勝(現役) | [20] | |
2番仔 | 2020年 | ミッキーゴージャス | 牝 | 黒鹿毛 | ミッキーロケット | 野田みづき | 栗東・安田隆行 →栗東・安田翔伍 |
9戦5勝(現役) | 2024年:愛知杯(GIII) | [21] |
3番仔 | 2021年 | ミッキーダイヤ | 牡 | 鹿毛 | ロードカナロア | (デビュー前) | [22] | |||
4番仔 | 2022年 | ミッキーマドンナ | 牝 | 鹿毛 | エピファネイア | 野田みづき | 美浦・堀宣行 | 1戦1勝(現役) | [23] | |
5番仔 | 2023年 | ミッキークイーンの2023 | 牡 | 鹿毛 | (デビュー前) | [24] | ||||
5番仔 | 2023年 | ミッキークイーンの2024 | 牡 | 鹿毛 | サートゥルナーリア | [25] |
- 2024年9月28日現在
血統表
[編集]ミッキークイーンの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | サンデーサイレンス系/ヘイロー系 |
[§ 2] | ||
父 ディープインパクト 2002 鹿毛 |
父の父 *サンデーサイレンス1986 青鹿毛 |
Halo 1969 |
Hail to Reason | |
Cosmah | ||||
Wishing Well 1975 |
Understanding | |||
Mountain Flower | ||||
父の母 *ウインドインハーヘア1991 鹿毛 |
Alzao 1980 |
Lyphard | ||
Lady Rebecca | ||||
Burghclere 1977 |
Busted | |||
Highclere | ||||
母 *ミュージカルウェイ Musical Way 2002 栗毛 |
Gold Away 1995 栗毛 |
Goldneyev 1986 |
Nureyev | |
Gold River | ||||
Blushing Away 1987 |
Blushing Groom | |||
*スイートリベンジ | ||||
母の母 Mulika1987 |
Procida 1981 |
Mr. Prospector | ||
With Distinction | ||||
Gazelle 1981 |
Icecapade | |||
Dols Jaminque | ||||
母系(F-No.) | (FN:2-s) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Northern Dancer 5×5 | [§ 4] | ||
出典 |
- 母ミュージカルウェイはフランス産の競走馬で、現役時代は2007年ドラール賞(仏G2)など重賞3勝を挙げている。
- 全姉インナーアージの産駒に2023年エリザベス女王杯勝ち馬のブレイディヴェーグ、ルールブリタニアの産駒に2024年小倉大賞典勝ち馬のエピファニーがいる。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b “ミッキークイーン号が競走馬登録抹消”. 日本中央競馬会 (2018年1月31日). 2018年2月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年2月1日閲覧。
- ^ “【オークス】クイーン無念晴らしV”. デイリースポーツ. 2024年1月6日閲覧。
- ^ “キャットコインが無傷の3連勝で重賞初V!/クイーンC”. netkeiba.com (2015年2月14日). 2018年3月27日閲覧。
- ^ 『優駿』2015年7月号、68頁。
- ^ “【桜花賞】アースライズ&ローデッド抽選突破、ミッキーが除外”. スポーツニッポン. (2015年4月10日) 2018年3月27日閲覧。
- ^ “【オークス】ミッキー、正真正銘クイーン!桜花賞除外の無念晴らした”. スポーツニッポン. (2015年5月25日) 2018年3月27日閲覧。
- ^ “【秋華賞】ミッキークイーン牝馬2冠に浜中「感謝の気持ちでいっぱい」”. スポーツニッポン. (2015年10月18日) 2018年3月27日閲覧。
- ^ “ミッキークイーン、JC参戦!池江師「53キロで走れる」”. スポーツニッポン. (2015年11月1日) 2018年3月27日閲覧。
- ^ “【ジャパンC】3番人気ミッキークイーン 不利響き8着…”. スポーツニッポン. (2015年11月30日) 2018年3月27日閲覧。
- ^ “「2015年度JRA賞」が決定。年度代表馬はモーリス!”. netkeiba.com (2016年1月6日). 2018年3月27日閲覧。
- ^ “ミッキークイーン、始動戦阪神牝馬Sはルメールと新コンビ”. スポーツニッポン. (2016年3月11日) 2018年3月27日閲覧。
- ^ “スマートレイアーが押し切り重賞連勝!/阪神牝馬S”. netkeiba.com (2016年4月9日). 2018年3月27日閲覧。
- ^ “【ヴィクトリアM】クイーン2着 レース運び完璧も勝ち馬に脱帽”. スポーツニッポン. (2016年5月16日) 2018年3月27日閲覧。
- ^ a b “【ヴィクトリアM】ミッキークイーン魔さか7着 残り300メートルで余力なし”. デイリースポーツ. (2017年5月15日) 2018年3月27日閲覧。
- ^ “【宝塚記念】ミッキークイーンが回避”. デイリースポーツ. (2016年6月8日) 2018年3月27日閲覧。
- ^ “【エ女王杯】池江師4週連続重賞Vへ!ミッキークイーン充実一途”. スポーツニッポン. (2016年11月8日) 2018年3月27日閲覧。
- ^ “【阪神牝馬S】女王完全復活!ミッキークイーンが重賞3勝目”. スポーツニッポン. (2017年4月9日) 2018年3月27日閲覧。
- ^ “ミッキークイーンが脚部不安再発、秋のローテは白紙に”. netkeiba.com (2017年8月3日). 2018年3月27日閲覧。
- ^ “【エ女王杯】ミッキークイーン2年連続3着 最速の上がり繰り出すも及ばず”. デイリースポーツ. (2017年11月13日) 2018年3月27日閲覧。
- ^ “ミッキーキング”. JBISサーチ(JBIS-Search). 公益社団法人日本軽種馬協会. 2024年1月13日閲覧。
- ^ “ミッキーゴージャス”. JBISサーチ(JBIS-Search). 公益社団法人日本軽種馬協会. 2024年1月13日閲覧。
- ^ “_________|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2024年1月13日閲覧。
- ^ “ミッキーマドンナ|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2024年9月29日閲覧。
- ^ “_________|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2024年1月13日閲覧。
- ^ “__________________|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2024年9月29日閲覧。
- ^ a b c “血統情報:5代血統表|ミッキークイーン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年9月2日閲覧。
- ^ “ミッキークイーンの繁殖牝馬情報”. 競馬ラボ. 2021年9月2日閲覧。
- ^ ミッキークイーンの血統表、netkeiba.com 、2017年9月13日閲覧。
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post