牛肉のブルゴーニュ風
牛肉のブルゴーニュ風 | |
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牛肉のブルゴーニュ風 | |
別名 | Beef Burgundy, bœuf a la bourguignonne |
種類 | シチュー |
発祥地 | フランス |
地域 | ブルゴーニュ地域圏 |
主な材料 | 牛肉、赤ワイン(伝統的にはブルゴーニュの赤ワイン)、牛のフォン、ラルドン、タマネギ、ブーケガルニ、パールオニオン、マッシュルーム |
牛肉のブルゴーニュ風 (ぎゅうにくのブルゴーニュふう) またはブッフ・ブルギニョン (仏: bœuf bourguignon) は、赤ワイン、特にブルゴーニュワインと牛のフォンで蒸し煮したビーフシチューである。ビーフ・バーガンディ (英: beef Burgundy)、ブッフ・ア・ラ・ブルギニョンヌ (仏: bœuf a la Bourguignonne[1]) とも呼ばれる。ニンジン、タマネギ、ニンニク、ブーケガルニ等で風味付けし、パールオニオン、マッシュルーム、ベーコン等を添える[2]。
良く知られたフランス料理である[2]。その名前は恐らくワインを用いるところから来ており、ブルゴーニュ地域圏の郷土料理というわけではないと考えられる[3][4][5]。
歴史
[編集]この料理は、しばしば「伝統的」なものと考えられるが、実際は19世紀の文献に初めて登場する[3][5]。ラム[6]やウサギ[7]の肉に似たような付け合わせを用いる"a la Bourguignonne"と呼ばれるレシピは、19世紀中盤から見られる。
この料理はフランス料理のスタンダードとなり、特にパリのビストロで人気となった。ブルゴーニュ地方の名物と考えられるようになったのは、20世紀に入ってからである[3]。
ジュリア・チャイルドは、「人類が調理する中で確かに最もおいしい牛肉料理の1つである」と述べている[8]。
提供
[編集]牛肉のブルゴーニュ風は通常、茹でたジャガイモ[8][4]か麺[9]と一緒に提供される。
名前
[編集]「ブルゴーニュ風」という用語は、19世紀中盤に、ワインを用いたり、マッシュルームとタマネギを付け合わせる、様々な料理に対して用いられた[5][6][7]。
英語でもフランス語でも、bourguignonまたはa la bourguignonneと呼ばれる[10][11][4]。英語では、beef/bœuf bourguignonneと呼ばれることもあるが[1][12]、フランス語としては文法的に誤っていると考えられている[13]。
関連項目
[編集]出典
[編集]- ^ a b Random House Dictionary online at dictionary.com
- ^ a b Prosper Montagne, Larousse Gastronomique, English translation, Crown 1961 s.v. 'beef'/ 'beef ragouts'
- ^ a b c Jim Chevallier, A History of the Food of Paris: From Roast Mammoth to Steak Frites, 2018, ISBN 1442272821, p. 191
- ^ a b c La cuisine de Madame Saint-Ange, p. 416
- ^ a b c Pierre Larousse, Grand dictionnaire universel du XIXe siecle, 2, 1867 s.v.
- ^ a b A French Lady, "Gigot a la Bourguignonne", Cookery for English Households, 1864, p. 139
- ^ a b Charles Elme Francatelli, "Rabbits, a la bourguignonne", The Modern Cook, 1846 p. 320
- ^ a b Julia Child, Mastering the Art of French Cooking 1:315 ISBN 0394721780, 1961
- ^ Robert Hamburger, Paris Bistros: A Guide to the Best, 1995, ISBN 0880014172, p. 86
- ^ Wayne Gisslen, Le Cordon Bleu Professional Cooking, Fifth Edition, 2003
- ^ Paul Bocuse, La cuisine du marche, 1980 ISBN 2082000478, p. 182
- ^ Sharon Tyler Herbst, Food Lover's Companion, Third Edition, 2001
- ^ Usage in Google ngrams