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カスエラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カスエラ
エクアドルのカスエラ
種類 スープ
発祥地 南米
提供時温度 温かい
主な材料 出汁野菜
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カスエラスペイン語: Cazuelaスペイン語発音: [kaˈθwela])は、南アメリカの料理の名称である。料理名は、調理の際に使用する鍋の名前カスエラ(cazuela、スペイン語で調理鍋を意味する)に由来する。カスエラを作る際の材料や調理法は地域により異なるが、様々な肉や野菜を用いて濃厚な出汁を作る点は共通している。

チリのカスエラ

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チリのカスエラ

カスエラはチリで一般的な料理である。典型的なカスエラは鶏肉もしくは牛肉から作るものだが、豚肉七面鳥を用いて作るカスエラも存在する。

一般的なチリのカスエラの材料としては、骨付き肉(牛肉の場合はスペアリブ、鶏肉の場合は手羽先手羽元など)、ジャガイモカボチャであり、さらにこれらの材料を一緒に茹でた出汁も使用する。また、出汁を使用して調理したコメや、細麺、サヤインゲンセロリ、スライスした人参ニンニクキャベツ、その他の野菜を加える事もある。夏季には、カスエラにトウモロコシを加える事もある。

カスエラは通常最初に液体状の出汁をすべて飲んだ後、次に肉と大きめの野菜(ジャガイモ、カボチャ、人参など)を食べる。しかし、肉と大きめの野菜は薄くスライスされている場合もあり、この時はスープと同時に食べることもできる。

チリのカスエラはスペイン植民の料理、オジャ・ポドリーダとよく似ているが、"korrü"と呼ばれるマプチェの出汁にそのルーツがある[1]

ペルーのカスエラ

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ペルーにおいて、カスエラはアマソナス県で一般的な料理である。ペルーのカスエラはアマゾナス内の地域により材料や調理法が異なる。

アマソナス県のチャチャポヤス英語版では、カスエラは鶏、牛肉、羊肉を茹で、そこにヤセイカンラン、コメ、人参、トウモロコシ、白ワインを一杯加えて作る。

ソースポットを火から下ろす数分前に牛乳ヴェルミチェッリ(cabello de ángel)を適量加える。注意点としては、スープとして提供できるように、カスエラから十分な出汁が出るようにする必要がある。

プエルトリコのカスエラ

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プエルトリコでは、カスエラはパイを使用した伝統料理であり、通常クリスマスシーズンに作られる。プエルトリコのカスエラはパンプキンパイに似ているものの、サツマイモカボチャココナッツミルクを材料として用い、さらに通常パイ生地の皮は使用しない。

他地域のカスエラ

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アメリカ合衆国アリゾナ州南部では、カスエラを作る際はカルネ・セカもしくはマチャカ(乾燥肉)に、ジャガイモ、ニンニク、青唐辛子ハーブを使用して作ることが多い[2]

脚注

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  1. ^ Sonia Montecino Aguirre. “Cocinas mestizas de Chile. La olla deleitosa.”. Museo Chileno de Arte Precolombino. 2015年9月6日閲覧。
  2. ^ Tom Stauffer. “Sopa season”. tucsoncitizen.com. 2015年9月6日閲覧。

関連項目

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