テンジャングク
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テンジャングク | |
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種類 | グク |
発祥地 | 韓国 |
関連食文化 | 朝鮮料理 |
主な材料 | テンジャン |
類似料理 | 味噌汁 |
テンジャングク(朝鮮語: 된장국、Doenjang-guk)は韓国料理、スープ料理の一種[1][2]。
日本語のカタカナ表記としてはテンジャンクク[3][4]、テンジャンクッ[5][6]、テンジャンクック[7]もある。日本では味噌汁(韓国式味噌汁[2]、韓国風味噌汁[8]、韓国味噌汁[9])として紹介されている。
概要
[編集]「テンジャン(된장)は「韓国味噌」の意で、「グク(국)」は「スープ」の意である[1]。
日本の味噌汁と同様に毎日のように食される家庭料理でもあり、そのバリエーションも味噌汁同様に無数にある[10]。日本の味噌汁も韓国のテンジャングクもそれぞれの国民に愛される料理なのには違いがないが、最大の違いは使用する味噌にあり、日本の味噌が麹菌で発酵させたものであるのに対し、テンジャンは枯草菌によって発酵させたものである[10]。
フリーズドライのインスタントテンジャングクも市販されている[4]。
類似料理との違い
[編集]- 味噌汁
- 味噌汁は八丁味噌などの赤味噌(赤だし味噌)を使う場合を除き、味噌を加えた後に強く煮立たせないが、テンジャングクはテンジャンを入れた後に煮立たせる[6]。煮立たせることで旨味が増すとされる[6]。
歴史
[編集]李氏朝鮮時代の王族は日に5回の食事を採っていたが、そのうち3回は、メインテーブルの右側にある小さなテーブルで、野菜や肉や卵やごま油といったさまざまなな伝統的朝鮮料理のパンチャンと共にテンジャングクを食べていた[11]。
出典
[編集]- ^ a b mamagirl (2024年10月21日). “【韓国グルメ編】覚えておきたいあの言葉!「된장국(テンジャングク)」の意味は?”. ウーマンエキサイト. 2024年10月24日閲覧。
- ^ a b やまだトシヒデ『ポケット図解韓国の鉄道の旅をとことん楽しむ本』秀和システム、2008年、59頁。ISBN 978-4798021164。
- ^ 金安淑、尹大辰「料理」『14の基本パターンで話す韓国語会話』三修社、2007年、148頁。ISBN 978-4384012200。
- ^ a b miney (2023年7月30日). “在住者おススメの韓国のお土産【2023年版】”. 地球の歩き方. 2024年10月24日閲覧。
- ^ 金容権「29 イゴシ マシ イッソヨ おいしいです」『超簡単!カタカナハングル会話』三修社、2007年、64頁。ISBN 978-4384012194。
- ^ a b c なかしましほ「食後景日記」『天然生活』2023年8月号、地球丸、2023年、91頁。
- ^ 『もっと知りたい韓国』 1巻、弘文堂、1997年、58頁。ISBN 978-4335510861。
- ^ “東方神起「少女時代のデビューに驚いた」”. 朝鮮日報 (2008年5月23日). 2024年10月24日閲覧。
- ^ “美人で料理もうまいイ・ミンジョン、シェフに劣らぬ腕前を披露”. 朝鮮日報 (2022年1月28日). 2024年10月24日閲覧。
- ^ a b 佐藤政人「テンジャンチゲ」『世界のスープ図鑑 :独自の組み合わせが楽しいご当地レシピ317』誠文堂新光社、2019年、295頁。ISBN 978-4416519530。
- ^ Pettid, Michael J (2008) (英語). Korean cuisine: an illustrated history. London: Reaktion Books. pp. 134–136. ISBN 9781861893482