グク
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グㇰ | |
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Soegogi-mu-guk (牛肉と大根のスープ) | |
別名 | タン |
種類 | スープ |
ウィキメディア・コモンズ |
朝鮮語表記 | |
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各種表記 | |
ハングル: |
국 탕 |
漢字: |
- 湯 |
発音: |
クㇰ タン |
日本語読み: |
- とう |
RR式: |
guk tang |
MR式: |
kuk t'ang |
IPA: |
[kuk̚] [tʰaŋ] |
グㇰ(クㇰとも:국=guk/kuk[1])またはタン(湯、tang)は、朝鮮料理のスープである。グㇰとタンは同じ種類の料理とみなされるが、濃度の濃いものをタンという場合もある[2][3]。パッ(飯)及びパンチャン(副菜)とともに、朝鮮料理の最も基本の構成の1つである[4][5]。朝鮮料理のテーブルセッティングでは、グㇰはパッの右側、スジョ(スプーンと箸)の左側に置く。
一般的に、野菜の軽いスープには「グㇰ」、ヨンポタン(タコのスープ)、テグタン(タラのスープ)等のように[3][6]固体の具材が入ったより重く濃いスープには「タン」が用いられる[2][3]。カムジャグクとカムジャタン(豚の背骨とジャガイモを煮込んだ鍋)は別の料理であり、ジャガイモのスープはカムジャグクと呼ばれる[6][7][8]。
タイプ
[編集]グㇰは大きく、マルグンジャングク、コムグク、テンジャングク、ネングクの4つのタイプに分類される。マルグンジャングクは、「調味料(醤)で味付けした透明なスープ」という意味であり、肉、魚、野菜、魚介等を具材とする。コムグㇰまたはコムタンは、あばら、尾、胸肉、頭、骨等の牛の様々な部位を長時間茹でて作り、牛乳のような白濁色で豊かな味わいになる。鶏や豚の骨で作ることもあり、サムゲタンやカムジャタンとなる。テンジャングㇰは、テンジャンと米のとぎ汁で作り、ピリッとして深い味になる。ネングクは夏に食べる冷たいスープであり、透明でピリッとする。また、クッパ(汁かけ飯)はクㇰとパッ(飯)を合わせた語である。
主なグク
[編集]出典
[編集]- ^ 朝鮮語では、kとgは同じ音素とされ、ハングルでは、ㄱの文字をあてる。通常は[k]で発音されるが、母音または有声子音に後続する場合は、有声化し、[g]となる。たとえば、해장haejangヘジャン+국kukクㇰは、haejang-gukヘジャングㇰと発音される。
- ^ a b “guk” (朝鮮語). Standard Korean Language Dictionary. National Institute of Korean Language. 22 April 2017閲覧。
- ^ a b c “tang” (朝鮮語). Standard Korean Language Dictionary. National Institute of Korean Language. 22 April 2017閲覧。
- ^ Pettid, Michael J. (2008). Korean Cuisine: An Illustrated History. London: Reaktion Books. pp. 55-57. ISBN 978-1-86189-348-2
- ^ “kuk, t'ang” (朝鮮語). Chosŏn ryori. Korean Association of Cooks. 22 April 2017閲覧。
- ^ a b 최, 용기 (25 February 2008). “‘국’과 ‘탕’” (Korean). Hangul sarang, Seoul sarang. Seoul Metropolitan Government. 2 April 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。26 May 2008閲覧。
- ^ “gamja-guk” (朝鮮語). Standard Korean Language Dictionary. National Institute of Korean Language. 22 April 2017閲覧。
- ^ “gamja-tang” (朝鮮語). Standard Korean Language Dictionary. National Institute of Korean Language. 22 April 2017閲覧。
関連文献
[編集]- “Guk (국)” (Korean). Empas / EncyKorea. 2008年5月27日閲覧。
- “Guk (국)” (Korean). Doosan Encyclopedia. 2008年5月27日閲覧。
外部リンク
[編集]- Soups and stews from Food in Korea