ヌーヴェルヴァーグ (映画)
ヌーヴェルヴァーグ | |
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Nouvelle vague | |
監督 | ジャン=リュック・ゴダール |
脚本 | ジャン=リュック・ゴダール |
製作総指揮 | アラン・サルド |
出演者 | アラン・ドロン |
音楽 |
パオロ・コンテ デヴィッド・ダーリング ガブリエーレ・フェリ パウル・ギーガー パウル・ヒンデミット ハインツ・ホリガー ヴェルナー・ピルヒナー ディノ・サルーシ アルノルト・シェーンベルク ジャン・シュヴァルツ パティ・スミス |
撮影 | ウィリアム・リュプチャンスキー |
編集 | ジャン=リュック・ゴダール |
製作会社 |
サラ・フィルム ペリフェリア カナル・プリュス ヴェガ・フィルム テレヴィジオン・スイス・ロマンド アンテーヌ2 フランス国立映画センター(CNC) ソフィカス・アンヴェスティマージュ |
配給 |
AMLF 広瀬プロダクション |
公開 |
1990年5月23日 1990年11月15日 1991年11月11日 |
上映時間 | 90分 |
製作国 |
スイス フランス |
言語 | フランス語 |
『ヌーヴェルヴァーグ』(仏語 Nouvelle vague、「新しい波」の意)は、1990年(平成2年)にスイス・フランス合作で製作されたジャン=リュック・ゴダール監督の長編劇映画である。
概要
[編集]同世代の俳優でありながら、ゴダールは本作で初めてアラン・ドロンを主演に起用、ドロンを「生まれながらに固有の悲劇を抱え持っている人物」と評した[1]。ロケーション撮影は、スイス・レマン湖で行われた。
1990年、第43回カンヌ国際映画祭のパルムドールにノミネートされ、コンペティションに正式出品された。同年、ヨーロッパ映画賞の音楽賞部門に選曲者のゴダールがノミネートされた。翌1991年のセザール賞の最優秀録音賞にフランソワ・ミュジー、ピエール=アラン・ベス、アンリ・モレルがノミネートされた。
ストーリー
[編集]「彼女」ことエレナ・トルラート=ファヴリーニ(ドミツィアーナ・ジョルダーノ)は、大財閥の当主である。ある日エレナは、交通事故に遭った男、「彼」ことロジェ・レノックス(アラン・ドロン)を救う。放浪者であったロジェはエレナの屋敷に住み着き、行動をともにし始めた。エレナとロジェが、湖にボートを漕ぎ出したとき、ロジェはボートから落ちてしまう。エレナは、ロジェに手を差し伸べなかった。ロジェは湖中に消えた。
ちょうど1年後の春、エレナの前にロジェとそっくり似た男・リシャール(ドロン、二役)が現れる。リシャールは、ロジェとまったく違うのは活動的な人間だということで、エレナはリシャールに惹かれた。リシャールはエレナの経営する会社の実権を握る。
エレナとリシャールは、ロジェと行った同じ湖に、同じようにボートを漕ぎ出した。そこでリシャールはエレナを突き飛ばす。エレナは溺れかけるが、リシャールは腕を伸ばしてエレナの手をつかみ、エレナを救い出すのだった。
スタッフ
[編集]- 監督・脚本・編集 : ジャン=リュック・ゴダール
- 撮影 : ウィリアム・リュプチャンスキー
- 録音 : フランソワ・ミュジー、ピエール=アラン・ベス、アンリ・モレル
- 美術 : アンヌ=マリー・ミエヴィル
- 音楽 : パオロ・コンテ、デヴィッド・ダーリング、ガブリエーレ・フェリ、パウル・ギーガー、パウル・ヒンデミット、ハインツ・ホリガー、ヴェルナー・ピルヒナー、ディノ・サルーシ、アルノルト・シェーンベルク、ジャン・シュヴァルツ、パティ・スミス
- 助監督 : エマニュエル・ファンキエル
- プロデューサー : アラン・サルド
- 製作 : サラ・フィルム、ペリフェリア、カナル・プリュス、ヴェガ・フィルム、テレヴィジオン・スイス・ロマンド、アンテーヌ2、フランス国立映画センター(CNC)、ソフィカス・アンヴェスティマージュ
キャスト
[編集]- アラン・ドロン (彼 ロジェ・レノックス / リシャール・レノックス) - 二役
- ドミツィアーナ・ジョルダーノ (彼女 エレナ・トルラート=ファヴリーニ)
- ジャック・ダクミーヌ (ル・PDG)
- クリストフ・オダン (法律家ラウール・ドルフマン)
- ロラン・アムステュツ (園芸家ジュール)
- セシル・レゲール (ウェイトレス)
- ローレンス・コート (政治家セシル)
- ジョゼフ・リスボナ (博士)
- ヴェロニク・ミュラー (ラウールの友人1)
- ジョー・シェリダン (ロバート、通称ボブ)
- ベルカセム・ターテム
- ヴィオレーヌ・バレー (園芸家の妻イヴォンヌ)
- ユベール・ラヴェル (ロラン)
- ロランス・ゲール (秘書)
- パスカル・サブリエ (イラン人クライアント)
- ラファエル・デルパール
- ブリジット・マルヴィーヌ (ジャーナリストのブリジット)
- スティーヴ・シュイッサ (レストランの給仕)
- フランソワ・ジェルモン
- マリア・ピタレシ (ラウールの友人2)
- ロール・キリング (博士の妻ドロシー・パーカー)
- ジャック・ヴィアレット (工場長)
評価
[編集]レビュー・アグリゲーターのRotten Tomatoesでは6件のレビューで支持率は67%、平均点は6.60/10となった[2]。
註
[編集]- ^ allcinemaサイト内の「ヌーヴェルヴァーグ」の記述を参照。
- ^ “Nouvelle Vague”. Rotten Tomatoes. Fandango Media. 2022年9月22日閲覧。