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ニューはまなす

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ニューはまなす
基本情報
船種 フェリー
船籍 日本の旗 日本(1987-2002)
パナマの旗 パナマ(2002-2017)
パラオの旗 パラオ(2017)
インドネシアの旗 インドネシア(2017-2018)
所有者 新日本海フェリー(1987-2002)
オリエントフェリー(2002-2015)
運用者 新日本海フェリー(1987-2002)
オリエントフェリー(2002-2015)
PTJagad Zamrud Khatulistiwa(2017-2018)
建造所 石川島播磨重工業相生第一工場[1]
母港 小樽港
姉妹船 ニューしらゆり[2]
信号符字 HOLS(ゆうとぴあ)
IMO番号 8604266
MMSI番号 355342000(ゆうとぴあ)
改名 ニューはまなす(1987-2002)
ゆうとぴあ(2002-2017)
OPIA(2017)
RORO PRAYASTI(2017-2018)
経歴
起工 1986年8月28日[1]
進水 1986年11月11日[1]
竣工 1987年3月20日[1]
就航 1987年3月26日[2][3]
最後 インドにて解体
要目
総トン数 17,261トン(竣工時)[4]
17,393トン(改造後)[4]
載貨重量 6,965トン[2]
全長 184.5m[2]
垂線間長 171.0m[2]
型幅 26.5m[2]
型深さ 14.2m[2]
デッキ数 8層
機関方式 ディーゼル
主機関 IHI Pielstick 9PC40 2基[2]
推進器 2軸
最大出力 14,850PS×2[2]
定格出力 13,370PS×2[2]
最大速力 26.1ノット[2]
航海速力 22.6ノット[2]
航続距離 3,500海里[1]
旅客定員 920名[2]
乗組員 58名[2]
車両搭載数 トラック150台、乗用車103台[2]
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ニューはまなすは、新日本海フェリーが運航していたフェリー

概要

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フェリーはまなすフェリーしらゆりの代船として、僚船のニューしらゆりとともに石川島播磨重工業相生工場で建造され、1987年3月に新潟小樽航路に就航した[5]。所要時間を従来から2時間短縮した片道18時間で[2]、年間を通して安定した航海が可能な21.5ノットの計画航海速力とし、機関は燃焼効率の改善とターボシステムの組み合わせにより低燃費化を実現した[6]

1990年2月には石川島播磨重工業相生工場にてキャビン増設工事を実施、定員を12名増の932名・乗員数を8名増の66名、総トン数を17,393トンとした[4]

2002年4月、ゆうかりの就航により引退、オリエントフェリーに売却され、ゆうとぴあと改名して、2002年10月より下関青島航路に週2便で就航した。その後輸送量の減少により2015年12月末で航路休止となり、12月24日青島発の便が最終運航となった[7]

本船はその後神田造船所川尻工場で係船ののち、2017年にパラオ船籍OPIAとなって日本を離れた。同年インドネシアに売却されRORO PRAYASTIとなりジャカルタ~スラバヤ航路に就航[8]。その後、2018年にインドのアランにて解体された[9]

設備

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従来船と比較して旅客設備が強化されており[10]、その後の新日本海フェリーの新造船の基礎となる設計となった。内装はニューはまなすはモダン、ニューしらゆりはクラシックをテーマにしたものとなっていた[10]。またニューメディア時代に即した先端技術も取り入れ衛星放送受信用のテレビアンテナや送出装置、コンピューター制御によるラウンジ演出装置や位置案内システムが導入された[2]

1990年のキャビン増設工事では2名定員の特等洋室6室の増設、定員4名の乗員室2室増設、スポーツデッキを船橋甲板後方から1層下のA甲板煙突後部に移すなどの改装を施した。

船室

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  • スイートルーム(2名×2室)[2]
  • 特等洋室(2名×8室)[2]
  • 特等和室(3名×2室)[2]
  • 1等洋室(2名×8室、4名×10室、5名×16室)[2]
  • 2等寝台(302名)[2]
  • 2等(396名)[2]
  • ドライバー室(60名)[2]

設備

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航海船橋甲板[2]
  • 特別室
  • スポーツルーム
  • スポーツデッキ
  • ラウンジ「ザ・ポールスター」 - コンピューター制御による照明演出装置「AVCSN」(Audio Video Computer Soft Neon[2])を組み込んだ[6]
A甲板[2]
  • 1等客室
  • 2等和室
  • ミーティング室
  • レストラン
  • グリル
  • 1等浴室
B甲板[2]
  • 2等和室
  • 2等寝台
  • ドライバー室
  • ロビー
  • フォワードサロン
  • プレイコーナー
    • 麻雀ルーム
    • ゲームルーム
    • チルドレンルーム
  • 2等浴室

事故

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漁船との衝突

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1997年6月16日、1時20分ごろ、新潟港の西突堤灯台の西方1.8海里で錨泊中、新潟港へ向かっていた漁船眞能丸に衝突された。衝突により本船は左舷中央部外板に亀裂および凹損を生じ、眞能丸は船首部が圧壊した。事故原因は眞能丸の居眠り航行であった[11]

脚注

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  1. ^ a b c d e 新造船写真集 カーフェリー ニューはまなす NEW HAMANASU 新日本海フェリー株式会社
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab 石川島播磨重工業株式会社相生第一工場設計部「17,000総トン型旅客/カーフェリー"ニューはまなす"」 - 船の科学1987年8月号
  3. ^ 新造フェリー、接岸あすから新潟航路に小樽港-北海道新聞1987年3月25日夕刊9面札幌市民版
  4. ^ a b c キャビンを増設した「ニューはまなす」と「フェリーらいらっく」 - 世界の艦船1990年9月号
  5. ^ 新日本海フェリー 会社案内 沿革”. 新日本海フェリー. 2015年10月31日閲覧。
  6. ^ a b IHI製品ニュース 旅客カーフェリー「ニューはまなす」 - 石川島播磨技報1987年7月号(石川島播磨重工業)
  7. ^ “オリエントフェリー、下関-中国・青島を休止”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2015年11月3日). https://www.nikkei.com/article/DGXLZO93567970S5A101C1LC0000/ 2016年2月14日閲覧。 
  8. ^ Kapal Penyeberangan Jarak Jauh Jakarta-Surabaya Mulai Beroperasi” (インドネシア語). kumparan. 2021年5月21日閲覧。
  9. ^ RORO PRAYASTI (Ro-Ro Cargo) Registered in Indonesia - Vessel details, Current position and Voyage information - IMO 8604266, MMSI -8604266, 呼出符号 YBWK2”. www.marinetraffic.com. 2021年5月21日閲覧。
  10. ^ a b 新日本海フェリー株式会社ニューはまなす - 内航近海海運1987年3月号
  11. ^ 仙台地方海難審判庁 (16 March 1999). 平成10年仙審第48号 旅客船ニューはまなす漁船眞能丸衝突事件 (PDF) (Report). 海難審判・船舶事故調査協会. 2016年2月14日閲覧

外部リンク

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