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トーセンスーリヤ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トーセンスーリヤ
欧字表記 Tosen surya[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 栗毛[1]
生誕 2015年4月4日[1]
死没 2022年11月3日(7歳没)
抹消日 2022年1月12日(JRA)[2]
2022年11月4日(NAR)[3]
ローエングリン[1]
トーセンガラシャ[1]
母の父 デュランダル[1]
生国 日本の旗 日本北海道日高町[1]
生産者 エスティファーム[1]
馬主 島川隆哉[1]
調教師 橋本和馬小林
小野次郎美浦
→橋本和馬(小林)
[1]
競走成績
生涯成績 42戦6勝
中央競馬:34戦5勝
地方競馬:8戦1勝
[1]
獲得賞金 2億1821万7000円
中央競馬:2億1411万2000円
地方競馬:410万5000円
[1]
勝ち鞍
GIII 新潟大賞典 2020年
GIII 函館記念 2021年
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トーセンスーリヤ(欧字名:Tosen Surya2015年4月4日 - 2022年11月3日)は、日本競走馬[1] 。主な勝ち鞍に2020年新潟大賞典2021年函館記念

馬名の由来は、冠名+インド神話の太陽神

戦績

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2歳(2017年)

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大井競馬場小林分場の橋本和馬厩舎に所属し、2017年10月2日の出囃子賞(大井1600m)でデビュー。単勝100倍台の最低人気だったが、2着に食い込む。次走、200万下を後続に2馬身差をつけて勝利し、2戦目で初勝利を飾る。続く川崎ジュニアは4着に敗れる。

3歳(2018年)

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3歳になりJRAに移籍、美浦小野次郎厩舎の管理馬となる。移籍初戦、初めての芝のレースとなった若竹賞は4着に入る。移籍2戦目のゆりかもめ賞は11着と惨敗。その後、2戦連続で5着となると、山藤賞で3着、次走は10着に敗れる。古馬との初対戦となった奥尻特別で好位につけて1馬身3/4差の2着に入ると、八雲特別、北辰特別でも2着に入る。北海道滞在4戦目の富良野特別で2番手から逃げるバールドバイを交わして1馬身1/4差をつけ、中央初勝利を挙げた。昇級初戦となった近江特別は0.2秒差の4着と好走したが、再度山特別は7着に敗れた。

4歳(2019年)

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4歳初戦、春日特別でいったん先頭に立つもフランツに交わされ2着。その後は4着、7着と敗れる。6月の北斗特別では逃げ粘るリリックドラマを3/4差捕らえきれず2着と惜敗。藻岩山特別は3着と惜しい競馬が続いた。その後は4着、6着と着順を下げたが12月の名古屋日刊スポーツ杯で0.1秒差の3着に入ると、中1週で挑んだ3歳以上2勝クラスを2番手から先頭に立つと迫るエングレーバーをクビ差退け勝利を飾った。

5歳(2020年)

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5歳初戦、昇級初戦の初富士ステークスで勝ったプレシャスブルーに半馬身差の2着と好走すると続く飛鳥ステークスは接戦のなかクビ差+クビ差の3着に入る。昇級3戦目の美浦ステークスで27戦目にして初の1番に推されるとミヤビパーフェクトとの競り合いをクビ差制して1着、オープン昇級を果たした。初の重賞挑戦となった新潟大賞典は10番人気と伏兵扱いだったが、好位から逃げるアトミックフォースを交わして抜け出すと1馬身半差をつけ快勝。重賞初挑戦で重賞制覇となった[4]。次走は宝塚記念に挑戦、果敢に逃げたが4コーナーで勝ち馬のクロノジェネシスに並ばれ7着に敗れた。2か月後の札幌記念は6着に敗れた。その後は休養に入った。

6歳(2021年)

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休養中にツメの不安を発症したため休養が長引き、前走から6か月ぶりの実戦となった中山記念は好位から競馬をし5着。続く福島民報杯は1番人気に応えられず勝ち馬から3.7秒差をつけられた8着と惨敗に終わる。連覇のかかった新潟大賞典は接戦のなか0.1秒差の4着に入る。次走、函館記念は3番手でレースを進めると直線で先頭に立って後続を突き放し、2着アイスバブルに3馬身差をつけ1着、重賞2勝目を挙げた。新潟記念は中団に控えると直線は外に持ち出して追いだしたが、さらに外から伸びたマイネルファンロンに半馬身差かわされ2着に敗れた。この結果、函館記念1着、新潟記念2着によりサマー2000シリーズで計15ポイントを獲得し、サマー2000シリーズの王者となった[5]。次走、天皇賞(秋)は好位から競馬をするも力尽きブービーの15着に終わった。

7歳(2022年)

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1月5日の中山金杯で始動。道中先団追走も直線で伸び切れず5着に終わる。1月12日付けでJRA競走馬登録を抹消され[6]、古巣の大井競馬小林分場・橋本和馬厩舎に移籍した。しかし、初戦の金盃で6着、続くダイオライト記念では12着と思うように成績は伸びず、9月14日の多摩オープンで移籍後初の掲示板入りとなる5着に入る。その後、11月3日盛岡競馬場OROカップに参戦。しかし、3コーナーで落馬し競走中止。のちに左肩関節脱臼と診断され予後不良安楽死の措置が取られた[7][8]

競走成績

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以下の内容は、JBISサーチ[9]およびnetkeiba.com[10]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2017.10.02 大井 出囃子賞 新馬 ダ1600m(稍) 8 7 7 134.10(8人) 02着 R1:45.9(41.4) -1.8 0西啓太 55 モジアナフレイバー 460
0000.11.15 大井 2歳200万下 ダ1500m(稍) 9 1 1 005.80(2人) 01着 R1:38.6(40.5) -0.4 0西啓太 55 (トーシンコンタント) 461
0000.12.14 川崎 川崎ジュニアOP J認 ダ1600m(良) 12 2 2 022.60(7人) 04着 R1:45.5(40.5) -0.8 0西啓太 55 セイヴェルビット 459
2018.01.21 中山 若竹賞 500万下 芝1800m(良) 9 4 4 062.80(7人) 04着 R1:50.7(35.0) -0.6 0三浦皇成 56 レノヴァール 474
0000.02.04 東京 ゆりかもめ賞 500万下 芝2400m(稍) 14 8 14 102.4(12人) 11着 R2:29.7(35.8) -2.1 0三浦皇成 56 ブラストワンピース 472
0000.02.24 中山 水仙賞 500万下 芝2200m(良) 9 7 7 081.00(8人) 05着 R2:15.9(34.9) -2.1 0三浦皇成 56 ロサグラウカ 474
0000.03.25 中山 3歳500万下 芝1800m(良) 11 4 4 011.90(4人) 05着 R1:51.9(34.9) -0.3 0田中勝春 56 ロードライト 472
0000.04.14 中山 山藤賞 500万下 芝1800m(良) 11 5 5 025.00(7人) 03着 R1:48.5(34.8) -0.4 0三浦皇成 56 フィエールマン 470
0000.04.29 東京 3歳500万下 芝1600m(良) 13 1 1 024.20(8人) 10着 R1:34.6(33.9) -1.3 0田中勝春 56 ランウェイデビュー 470
0000.06.24 函館 奥尻特別 500万下 芝1800m(良) 12 7 9 007.80(4人) 02着 R1:48.8(34.6) -0.3 0中井裕二 54 プレイヤーサムソン 466
0000.07.07 函館 八雲特別 500万下 芝1800m(稍) 8 8 8 004.80(3人) 02着 R1:51.0(35.5) -0.3 0四位洋文 54 ゴールドギア 472
0000.07.29 札幌 北辰特別 500万下 芝1800m(良) 8 5 5 003.80(2人) 02着 R1:47.9(34.6) -0.2 0四位洋文 54 ローリングタワー 464
0000.08.18 札幌 富良野特別 500万下 芝1800m(良) 11 3 3 006.00(4人) 01着 R1:49.1(35.7) -0.2 0四位洋文 54 (バールドバイ) 466
0000.11.03 京都 近江特別 1000万下 芝1800m(良) 14 6 10 034.80(9人) 04着 R1:45.9(34.3) -0.2 0四位洋文 53 ジークカイザー 466
0000.12.01 阪神 再度山特別 1000万下 芝2000m(良) 10 6 7 023.20(8人) 07着 R1:59.2(34.4) -0.5 0四位洋文 56 ミスディレクション 468
2019.02.17 京都 春日特別 1000万下 芝1800m(良) 8 5 5 005.50(3人) 02着 R1:48.5(34.8) -0.2 0横山和生 56 フランツ 470
0000.03.16 阪神 須磨特別 1000万下 芝1800m(稍) 10 5 5 004.10(2人) 04着 R1:47.6(36.3) -0.3 0四位洋文 57 ワイプティアーズ 466
0000.04.13 阪神 蓬莱峡特別 1000万下 芝1800m(良) 14 1 1 012.90(4人) 07着 R1:47.6(33.9) -0.5 0四位洋文 57 レッドガラン 466
0000.06.16 函館 北斗特別 2勝 芝1800m(稍) 9 4 4 006.80(4人) 02着 R1:49.1(34.6) -0.1 0荻野極 55 リリックドラマ 470
0000.08.04 札幌 藻岩山特別 2勝 芝1800m(良) 13 5 7 007.70(4人) 03着 R1:47.0(35.0) -0.3 0荻野極 56 リープフラウミルヒ 460
0000.08.31 札幌 日高特別 2勝 芝2000m(稍) 16 2 4 009.00(4人) 04着 R2:03.2(35.8) -0.2 0荻野極 57 ハウエバー 470
0000.09.28 中山 茨城新聞杯 2勝 芝2000m(良) 15 5 8 016.30(8人) 06着 R1:59.8(34.3) -0.5 0柴田善臣 57 ヒシヴィクトリー 470
0000.12.01 中京 名古屋日刊スポーツ杯 2勝 芝2000m(良) 10 4 4 006.30(5人) 03着 R1:58.9(34.3) -0.1 0横山和生 57 エレクトロニカ 472
0000.12.14 中山 3歳上2勝クラス 芝1800m(良) 16 6 11 011.90(6人) 01着 R1:47.4(35.2) -0.0 0横山和生 57 (エングレーバー) 480
2020.01.19 中山 初富士S 3勝 芝1800m(稍) 12 4 4 007.10(4人) 02着 R1:49.5(34.7) -0.1 0横山和生 55 プレシャスブルー 486
0000.02.02 京都 飛鳥S 3勝 芝1800m(良) 13 2 2 009.20(6人) 03着 R1:48.2(33.9) -0.1 0大野拓弥 57 バイオスパーク 482
0000.04.12 中山 美浦S 3勝 芝1800m(稍) 9 8 9 002.00(1人) 01着 R1:48.7(34.6) -0.0 0横山和生 57 (ミヤビパーフェクト) 488
0000.05.10 新潟 新潟大賞典 GIII 芝2000m(良) 16 5 9 019.4(10人) 01着 R1:58.6(35.0) -0.2 0横山和生 54 (アトミックフォース) 482
0000.06.28 阪神 宝塚記念 GI 芝2200m(稍) 18 3 6 150.2(14人) 07着 R2:16.3(39.1) -2.8 0横山和生 58 クロノジェネシス 484
0000.08.23 札幌 札幌記念 GII 芝2000m(良) 12 3 3 015.90(5人) 06着 R2:00.3(35.7) -0.9 0横山和生 57 ノームコア 480
2021.02.28 中山 中山記念 GII 芝1800m(良) 14 1 1 008.50(4人) 05着 R1:45.5(35.6) -0.6 0横山和生 56 ヒシイグアス 488
0000.04.18 新潟 福島民報杯 L 芝2000m(不) 16 7 13 004.10(1人) 08着 R2:07.4(42.8) -3.7 0横山和生 56 マイネルウィルトス 484
0000.05.09 新潟 新潟大賞典 GIII 芝2000m(良) 14 3 4 020.30(9人) 04着 R1:59.4(37.4) -0.1 0横山和生 56 サンレイポケット 482
0000.07.18 函館 函館記念 GIII 芝2000m(良) 16 4 8 004.50(2人) 01着 R1:58.7(35.5) -0.5 0横山和生 56 (アイスバブル) 482
0000.09.05 新潟 新潟記念 GIII 芝2000m(良) 17 8 17 006.00(3人) 02着 R1:58.5(33.9) -0.1 0横山和生 57.5 マイネルファンロン 488
0000.10.31 東京 天皇賞(秋) GI 芝2000m(良) 16 3 6 067.10(8人) 15着 R1:59.4(34.8) -1.5 0横山和生 58 エフフォーリア 488
2022.01.05 中山 中山金杯 GIII 芝2000m(良) 17 4 7 004.00(2人) 05着 R2:00.5(35.9) -0.4 0横山和生 57.5 レッドガラン 490
0000.02.09 大井 金盃 SII ダ2600m(良) 13 1 1 007.00(3人) 06着 R2:47.7(39.4) -0.6 0山崎誠士 58 フレッチャビアンカ 478
0000.03.23 船橋 ダイオライト記念 JpnII ダ2400m(不) 14 2 2 039.10(9人) 12着 R2:43.6(45.8) -6.4 0笹川翼 56 ノーヴァレンダ 485
0000.04.14 船橋 柏の葉OP OP ダ1600m(稍) 9 7 7 008.50(5人) 07着 R1:45.6(41.7) -2.3 0笹川翼 59 ギャルダル 486
0000.05.10 大井 神田川OP OP ダ1600m(稍) 13 5 7 022.50(7人) 12着 R1:42.7(39.7) -2.1 0御神本訓史 59 コパノジャッキー 479
0000.09.14 川崎 多摩OP OP ダ2000m(良) 7 3 3 009.60(5人) 05着 R2:13.7(41.7) -1.7 0森泰斗 57 チェスナットコート 475
0000.11.03 盛岡 OROC M1 芝1700m(良) 14 3 3 004.90(3人) 競走中止 0山本聡哉 57 アトミックフォース 477

血統表

[編集]
トーセンスーリヤ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サドラーズウェルズ系
[§ 2]

ローエングリン
1999 栗毛
父の父
Singspiel
1992 鹿毛
In the Wings Sadler's Wells
High Hawk
Glorious Song Halo
Ballade
父の母
*カーリング
Carling
1992 黒鹿毛
Garde Royale Mill Reef
Royal Way
Corraleja Carvin
Darling Dale

トーセンガラシャ
2007 栗毛
デュランダル
1999 栗毛
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
サワヤカプリンセス *ノーザンテースト
*スコッチプリンセス
母の母
フェリアード
1996 芦毛
*ステートリードン Nureyev
Dona Ysidra
*ユキグニ Caro
*デリケートアイス
母系(F-No.) ユキグニ系(FN:1-s) [§ 3]
5代内の近親交配 Halo 4×4=12.5%、Northern Dancer 5×5×5=9.38%
出典
  1. ^ [11]
  2. ^ [12]
  3. ^ [11]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o トーセンスーリヤ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年11月3日閲覧。
  2. ^ 【JRA】重賞2勝馬トーセンスーリヤが大井競馬に移籍” (2022年11月9日). 2022年11月9日閲覧。
  3. ^ トーセンスーリヤ 出走履歴”. 地方競馬全国協会. 2022年11月7日閲覧。
  4. ^ “【新潟大賞典】10番人気トーセンスーリヤが重賞初挑戦でV!”. サンケイスポーツ. (2020年5月10日). https://race.sanspo.com/keiba/news/20200510/ope20051015350003-n1.html 2021年11月8日閲覧。 
  5. ^ “【JRA】トーセンスーリヤがサマー2000シリーズ王者に!函館記念優勝、新潟記念2着”. netkeiba.com. https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=192433 2021年11月8日閲覧。 
  6. ^ トーセンスーリヤが競走馬登録抹消”. 日本中央競馬会 (2022年1月10日). 2022年1月10日閲覧。
  7. ^ 【OROカップ】競走中止のトーセンスーリヤは予後不良…JRA時代に重賞2勝 - スポニチ競馬、2022年11月3日閲覧。
  8. ^ “【盛岡・OROカップ結果】船橋のアトミックフォースが人気に応えて圧勝”. netkeiba.com. https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=212012 2022年11月3日閲覧。 
  9. ^ 競走成績:全競走成績|トーセンスーリヤ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年11月2日閲覧。
  10. ^ トーセンスーリヤの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2021年11月2日閲覧。
  11. ^ a b 血統情報:5代血統表|トーセンスーリヤ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年11月8日閲覧。
  12. ^ トーセンスーリヤの血統表”. netkeiba.com. 2021年11月8日閲覧。

外部リンク

[編集]