横山和生
横山和生 | |
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2022年宝塚記念表彰式 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 茨城県 |
生年月日 | 1993年3月23日(31歳) |
身長 | 167.2 cm |
体重 | 52 kg |
血液型 | A型 |
騎手情報 | |
所属団体 | JRA・美浦トレーニングセンター |
所属厩舎 |
美浦・勢司和浩(2011.3.1 - 2016.10.31.) →美浦・フリー (2016.11.1. - ) |
初免許年 | 2011年 |
免許区分 | 平地[1] |
重賞勝利 | 21勝(中央17勝、地方4勝) |
G1級勝利 | 5勝(中央3勝、地方2勝) |
通算勝利 | 5975戦417勝(中央) |
横山 和生(よこやま かずお、1993年3月23日 - )は、日本中央競馬会(JRA)の騎手。美浦トレーニングセンター所属で現在はフリー[2]。
人物
[編集]JRA関連の肉親が多く[3]、父はJRA騎手の横山典弘、弟はJRA騎手の横山武史、伯父はJRA競馬学校教官の横山賀一、義理の叔父はJRA調教師菊沢隆徳、祖父は元JRA騎手の横山富雄、伯祖父は元JRA調教師奥平真治である。
幼いころから父の典弘を見て競馬騎手を目指し、中学卒業後に競馬学校に入学。2011年3月競馬学校騎手課程第27期生として美浦・勢司和浩厩舎より騎手デビューを果たす。同期には嶋田純次、森一馬、杉原誠人、藤懸貴志らがいる。目指す騎手は武豊。「一鞍一鞍を大切にし、最後まであきらめない騎手になりたい」を目標とし、新人賞を狙うと言う抱負も述べている。
親子3代騎手デビューは国営競馬時代に武平三、武永祥、武英智一家の例があるが[4]、1954年日本中央競馬会発足後では初の事象となった[5]。
経歴
[編集]初騎乗は2011年3月5日中山1レースでディアアルジャンに騎乗して15着、同日父である典弘との初対決も直後の第2競走でさっそく実現し、このときは和生がゴールデンファストに騎乗して6着、父の典弘はパヤドールに騎乗して3着となり、初の親子対決は典弘が先着した[4]。初勝利は同年4月30日新潟7レースのローレルカンタータで達成している[6]。
2013年10月10日に行われたエーデルワイス賞でフクノドリームに騎乗し、重賞初勝利を達成した。
2014年には国際見習騎手招待競走アジアヤングガンズチャレンジにホッカイドウ競馬所属の阿部龍と共に日本代表騎手として選出され自身初の海外遠征を行う(結果は12人中11位タイ)[7]。なお2020年にはUAEダービーに出走するデルマオニキスに騎乗するため2度目の海外遠征が予定されていたが、新型コロナウイルスによる開催中止に伴い遠征は取りやめとなった。
2017年3月より弟武史も騎手免許を取得。同年8月6日札幌4レースで横山典弘 (10着)・和生(14着)・武史(11着)の親子3人が初めて同一レースに騎乗[8]、また9月8日中山9レースでは木幡初広・初也親子に次ぐ2例目となるJRA所属の親子騎手ワンツーを決めた[9]。なお、親子騎手ワンツーは鮫島克也(佐賀)・良太(JRA)親子が5例記録している[10]。4月23日福島競馬第3Rをリョウランヒーローで勝利して2368戦目でJRA通算100勝を達成した[11]。
2018年8月12日に行われたエルムSでハイランドピークに騎乗してJRA重賞初勝利を達成した。
2020年5月10日に行われた新潟大賞典でトーセンスーリヤに騎乗して勝利。
2021年7月18日に行われた函館記念でトーセンスーリヤに騎乗して勝利。6月13日札幌競馬第7Rをコーリングローリーで勝利して3950戦目でJRA通算200勝を達成した[12]。この年はキャリアハイとなる79勝を達成し、リーディング10位となった。
2022年5月1日に行われた天皇賞(春)をタイトルホルダーで勝利し、騎手生活11年目で初めてのG1制覇となり、同レースを1971年に制覇した祖父・富雄、1996年、2004年、2015年に制覇した父・典弘に続き、天皇賞(春)の親子3代制覇を達成した[13]。6月26日に行われた第63回宝塚記念もタイトルホルダーで勝利し、同レースを1971年に制覇した祖父・富雄、1991年と2014年に制覇した父・典弘に続いて、同レースでは史上初となる親子3代制覇を達成した[14]。同年9月19日、中山7Rでパワーブローキングに騎乗して1着となり、現役52人目となるJRA通算300勝を4758戦目で達成した[15]。12月29日に行われた東京大賞典ではウシュバテソーロに騎乗して人馬共に初めて地方GI勝利を達成した。その他重賞では、小倉大賞典、日経賞、アンタレスステークス、サウジアラビアロイヤルカップを勝利。この年は73勝を上げ、リーディング12位となった。
2023年2月1日に行われた川崎記念では、ウシュバテソーロに騎乗し、人馬共に初の地方GI2連勝を達成した。8月にイギリスのアスコット競馬場で行われたシャーガーカップ・ダッシュではローグライトニングに騎乗し、日本人では武豊以来史上2人目の勝利を達成した。12月24日の有馬記念で引退となるタイトルホルダーに騎乗、3着と健闘し有終の美を飾った。その他重賞では阪急杯、日経賞、京王杯スプリングカップ、エプソムカップ、チャレンジカップを勝利。この年は47勝を上げリーディング21位となった。
2024年3月31日に行われた大阪杯ではベラジオオペラで勝利[注 1]。同年9月28日、中山6Rをハッピービバークで勝利し、5813戦目で現役42人目となるJRA通算400勝を達成した[16]。その他重賞では、葵ステークス、エルムステークス、白山大賞典を勝利。この年は56勝を上げリーディング16位となった。
騎手成績
[編集]日付 | 競馬場・開催 | 競走名 | 馬名 | 頭数 | 人気 | 着順 | |
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初騎乗 | 2011年3月5日 | 2回中山3日1R | 3歳未勝利 | ディアアルジャン | 16頭 | 10 | 15着 |
初勝利 | 2011年4月30日 | 1回新潟3日7R | 4歳上500万下 | ローレルカンタータ | 15頭 | 3 | 1着 |
重賞初騎乗 | 2012年8月19日 | 2回札幌2日11R | 札幌記念 | ネヴァブション | 14頭 | 14 | 12着 |
重賞初勝利[18] | 2013年10月10日 | 13回門別3日目11R | エーデルワイス賞 | フクノドリーム | 16頭 | 1 | 1着 |
GI初騎乗 | 2014年4月13日 | 2回阪神6日11R | 桜花賞 | フクノドリーム | 18頭 | 18 | 15着 |
GI初勝利 | 2022年5月1日 | 2回阪神12日11R | 天皇賞(春) | タイトルホルダー | 18頭 | 2 | 1着 |
初海外騎乗 | 2022年10月12日 | パリロンシャン4R | 凱旋門賞 | タイトルホルダー | 20頭 | 1 | 11着 |
年度 | 順位 | 1着 | 2着 | 3着 | 騎乗数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 表彰 |
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2011年 | 104位 | 4 | 6 | 6 | 194 | .021 | .052 | .082 | |
2012年 | 74位 | 12 | 9 | 13 | 311 | .039 | .068 | .109 | |
2013年 | 34位 | 39 | 25 | 38 | 610 | .064 | .105 | .167 | |
2014年 | 65位 | 12 | 20 | 22 | 480 | .025 | .067 | .113 | |
2015年 | 66位 | 14 | 5 | 20 | 264 | .053 | .072 | .148 | |
2016年 | 65位 | 15 | 18 | 20 | 386 | .039 | .085 | .137 | |
2017年 | 78位 | 10 | 11 | 9 | 338 | .030 | .062 | .089 | |
2018年 | 77位 | 9 | 16 | 8 | 255 | .035 | .098 | .129 | |
2019年 | 60位 | 17 | 12 | 16 | 322 | .053 | .090 | .140 | |
2020年 | 38位 | 30 | 37 | 41 | 530 | .057 | .126 | .204 | フェアプレー賞(関東) |
2021年 | 10位 | 79 | 48 | 54 | 611 | .129 | .208 | .296 | |
2022年 | 12位 | 73 | 61 | 53 | 567 | .129 | .236 | .330 | |
2023年 | 21位 | 47 | 49 | 43 | 489 | .096 | .196 | .284 | |
2024年 | 16位 | 56 | 56 | 54 | 622 | .090 | .180 | .267 | |
中央 | 417 | 373 | 397 | 5979 | .070 | .132 | .199 | ||
地方 | 4 | 4 | 3 | 29 | .138 | .276 | .379 |
主な騎乗馬
[編集]太字はGI・JpnI競走を示す
- フクノドリーム(2013年エーデルワイス賞)
- ハイランドピーク(2018年エルムステークス)
- トーセンスーリヤ(2020年新潟大賞典、2021年函館記念)
- アリーヴォ(2022年小倉大賞典)
- タイトルホルダー(2022年・2023年日経賞連覇、2022年天皇賞(春) 、 宝塚記念)
- オメガパフューム(2022年アンタレスステークス)
- ドルチェモア(2022年サウジアラビアロイヤルカップ)[19]
- ウシュバテソーロ(2022年東京大賞典、2023年川崎記念)[20]
- アグリ(2023年阪急杯)[21]
- レッドモンレーヴ(2023年京王杯スプリングカップ)[22]
- ジャスティンカフェ(2023年エプソムカップ)[23]
- ベラジオオペラ(2023年チャレンジカップ、2024年大阪杯)[24]
- ピューロマジック(2024年葵ステークス)
- ペイシャエス(2024年エルムステークス)[25]
- ディクテオン(2024年白山大賞典)
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b “JRA騎手名鑑/横山和生”. 日本中央競馬会. 2020年5月28日閲覧。
- ^ 横山和生騎手、フリーにnetkeiba.com、2016年11月1日閲覧
- ^ “【天皇賞・春】横山和生騎手が狙う偉業 祖父富雄、父典弘に続く親子3代制覇 秋は弟武史が達成”. 日刊スポーツ (2022年4月28日). 2022年4月28日閲覧。
- ^ a b “横山典弘VS和生の親子初対決は父が先着”. ウマニティ (2011年3月5日). 2020年5月16日閲覧。
- ^ “競馬学校卒業7名が新規騎手免許試験に合格”. ラジオNIKKEI (2011年2月10日). 2020年5月16日閲覧。
- ^ “横山和生騎手 JRA初勝利”. ラジオNIKKEI (2011年4月30日). 2020年5月16日閲覧。
- ^ “アジアヤングガンズチャレンジ~横山和生騎手の騎乗成績について”. ラジオNIKKEI (2014年8月3日). 2020年5月24日閲覧。
- ^ “横山、親子3人初共演!三男・武史「今度は重賞で」”. sanspo (2017年8月7日). 2020年5月24日閲覧。
- ^ “中山9Rで横山騎手親子のワンツーフィニッシュ”. net keiba com (2017年9月10日). 2020年5月24日閲覧。
- ^ “木幡親子、JRA史上初ワンツー”. race.sanspo.com (2017年6月4日). 2020年5月24日閲覧。
- ^ “横山和生騎手がJRA通算100勝を達成”. サンスポZBAT!競馬 (2017年4月23日). 2021年6月13日閲覧。
- ^ “横山和生騎手が札幌7Rで現役58人目のJRA通算200勝達成”. スポーツ報知 (2021年6月13日). 2021年6月13日閲覧。
- ^ “【天皇賞・春】タイトルホルダー7馬身ぶっちぎり戴冠 初GⅠ勝利で親子3代制覇の横山和生「仲良く走ろうという気持ちでした」”. 東スポ競馬. 2022年5月1日閲覧。
- ^ “【宝塚記念】タイトルホルダー、圧倒レコードでG1・3勝目 凱旋門賞直行で横山和騎手と世界タイトル奪取だ!”. スポーツ報知. 2022年6月28日閲覧。
- ^ “横山和生騎手がJRA通算300勝 凱旋門賞へ弾み「タイトルホルダーとリズムよく走ってきます」”. スポーツ報知 (2022年9月19日). 2024年9月28日閲覧。
- ^ “【中山6R新馬】4番人気ハッピービバーク押し切り勝ち 横山和はJRA通算400勝達成” (2021年6月13日). 2024年9月28日閲覧。
- ^ “横山和生 重賞出走レース”. netkeiba.com. 2020年5月28日閲覧。
- ^ 「【門別・エーデルワイス賞】フクノドリーム圧勝!横山和、初重賞」『スポーツニッポン』2013年10月11日。2021年11月1日閲覧。
- ^ “ドルチェモア”. www.jbis.or.jp. JBISサーチ. 2022年10月8日閲覧。
- ^ “ウシュバテソーロ”. JBISサーチ. 2023年2月1日閲覧。
- ^ “アグリ”. JBISサーチ. 公益財団法人日本軽種馬協会. 2023年2月26日閲覧。
- ^ “レッドモンレーヴ”. JBISサーチ. 公益財団法人日本軽種馬協会. 2023年5月13日閲覧。
- ^ “ジャスティンカフェ”. JBISサーチ. 公益財団法人日本軽種馬協会. 2023年6月11日閲覧。
- ^ “ベラジオオペラ”. JBISサーチ. 公益財団法人日本軽種馬協会. 2023年12月2日閲覧。
- ^ “ペイシャエス”. www.jbis.or.jp. 2024年8月4日閲覧。