ソユーズMS-25
名称 | ISS 71S |
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任務種別 | ISSへの無人の宇宙船交換飛行 |
運用者 | ロスコスモス |
COSPAR ID | 2024-055A |
ウェブサイト | en |
任務期間 | 217日 20時間(進行中) |
特性 | |
宇宙機 | ソユーズMS No.756 |
宇宙機種別 | ソユーズMS |
製造者 | RKKエネルギア |
乗員 | |
乗員数 | 3 |
乗員 | トレイシー・コールドウェル・ダイソン |
打ち上げ | |
着陸 | |
任務開始 | |
打ち上げ日 | 2024年3月23日 12:36 UTC[1] |
ロケット | ソユーズ 2.1a |
打上げ場所 | バイコヌール宇宙基地31番射点 |
打ち上げ請負者 | プログレス国家研究生産ロケット宇宙センター |
任務終了 | |
着陸日 | 2024年9月24日(計画) |
着陸地点 | カザフステップ |
軌道特性 | |
参照座標 | 地球周回軌道 |
体制 | 低軌道 |
傾斜角 | 51.66° |
ISSのドッキング(捕捉) | |
ドッキング | プリチャル 天底側 |
ドッキング(捕捉)日 | 2024年3月25日 15:03 UTC |
ドッキング時間 | 215日 17時間 33分(進行中) |
(左から)ノヴィツキー、ヴァシレフスカヤ、ダイソン |
ソユーズMS-25は、2024年3月23日にバイコヌール宇宙基地から国際宇宙ステーションに向けて打ち上げられた、現在進行中のロシアのソユーズの有人飛行[2][3]。
クルー
[編集]アメリカの宇宙飛行士トレイシー・コールドウェル・ダイソンは、少なくとも一人以上のアメリカ人とロシア人のクルーがISSに搭乗しているようにするためのソユーズ=ドラゴン乗員交換システムの一部としてアレクサンダー・グレベンキンと交代した。これによって、米国とロシアが継続的に宇宙ステーションに場所を占めることが可能となり、ソユーズ MS-10の打ち上げ失敗のようないずれかの宇宙船の地上待機状態を防止したり、あるいは天候不順によって打ち上げが延期されたスペースX Crew-3などのようにクルー交代ミッションの打ち上げ遅延を補うためにバックアップクルーのシナリオ維持が可能となる[4]。 このミッションはソユーズミッションにおいて初めてロシア人ではない米国のトレイシー・コールドウェル・ダイソンと、ベラルーシのマリナ・ヴァシレフスカヤという女性2宇宙飛行士2名が搭乗するミッションとなる。さらに特筆すべきは、この宇宙船の指揮官が引退したロシアの宇宙飛行士で、ソヴィエト連邦白ロシア・ソビエト社会主義共和国(現在のベラルーシ)のミンスク州チェルヴェニ生まれのオレッグ・ノヴィツキーだということである。
正クルー
[編集]地位 | 打ち上げ機乗組員 | 着陸機乗組員 |
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指揮官 | オレッグ・ノヴィツキー, ロスコスモス 訪問 4回目の宇宙飛行 |
オレグ・コノネンコ, ロスコスモス 第69/70/71次長期滞在 5回目の宇宙飛行 |
第1フライトエンジニア/宇宙飛行参加者 | マリナ・ヴァシレフスカヤ[5], ベラルーシ宇宙局 訪問 1回目の宇宙飛行 |
ニコライ・チュブ, ロスコスモス 第69/70/71次長期滞在 1回目の宇宙飛行 |
第2フライトエンジニア | トレイシー・コールドウェル・ダイソン, NASA 70/71次長期滞在 3回目の宇宙飛行 |
予備クルー
[編集]地位 | 乗組員 | |
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指揮官 | イワン・ワグネル, ロスコスモス | |
宇宙飛行参加者 | アナスタシア・レンコーワ, ベラルーシ宇宙局 | |
第2フライトエンジニア | ドナルド・ペティ, NASA |
フライト
[編集]当初、2024年3月21日の打ち上げが予定されていたが、発電機のうちの一つの電圧が低下したことから中止された。2024年3月23日の2回目の打ち上げの試みは無事成功した。
ダイソンはソユーズ MS-25宇宙船で打ち上げられ、国際宇宙ステーションで約6ヶ月を過ごすことになる。ダイソンは、21回目のISS長期滞在への訪問者として軌道上施設に約12日間止まる予定のロスコスモスの宇宙飛行士オレッグ・ノヴィツキーおよびベラルーシからの宇宙訪問者マリナ・ヴァシレフスカヤとともにステーションに赴く[6]。
ドッキング解除と帰還
[編集]長期滞在が完了後、ダイソンはロスコスモスの宇宙飛行士オレグ・コノネンコおよびニコライ・チュブとともに2024年9月24日に地球に帰還する予定である。コノネンコとチュブはソユーズ MS-24宇宙船にNASAの宇宙飛行士ローラル・オハラとともに搭乗し、2023年9月からISSに留まっている。コノネンコとチュブは軌道上の実験施設におよそ1年間滞在している。もしもミッションが300から365日に達すると、コノネンコは総計で1036から1101日を軌道上で過ごすことになり、ゲンナジー・パダルカによる878日間という現在の記録を上回ることになる。また、宇宙空間に1000日滞在した最初の人類となる。宇宙ステーションに搭乗して6ヶ月を過ごすことになるオハラはソユーズ MS-24宇宙船でノヴィツキーおよびヴァシレフスカヤとともに帰還する[6][7]。
脚注
[編集]この記事にはパブリックドメインである、アメリカ合衆国連邦政府が作成した次の文書本文を含む。NASA Astronaut Tracy C. Dyson Receives Third Space Station Assignment. アメリカ航空宇宙局.
- ^ Pearlmanpublished, Robert Z. (2024年3月23日). “Flight attendant becomes 1st Belarusian in space on ISS-bound Soyuz launch” (英語). Space.com. 2024年3月23日閲覧。
- ^ “Космодром Байконур” [Baikonur Cosmodrome]. 12 December 2023閲覧。
- ^ “Next year’s Russian manned missions to ISS due in March, September”. 2024年3月6日閲覧。
- ^ “Rogozin says Crew Dragon safe for Russian cosmonauts”. SpaceNews (2021年10月26日). 17 December 2021閲覧。
- ^ “Belarusian female astronaut to go ISS in March 2024 — Roscosmos”. TASS. 2023年5月30日閲覧。
- ^ a b O’Shea, Claire (2023年9月15日). “NASA Astronaut Tracy C. Dyson Receives Third Space Station Assignment”. NASA. 2023年9月19日閲覧。
- ^ “Better Late Than Never: New ISS Crew Prepares to Fly, All-Female EVAs Possible in October – AmericaSpace” (英語). www.americaspace.com (2023年9月10日). 2023年9月19日閲覧。