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スキッタースキャッター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
スキッタースキャッター
アンソニー・ロジャースとソニア・ロジャースの勝負服
欧字表記 Skitter Scatter[1]
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2016年4月4日(8歳)
Scat Daddy
Dane Street
母の父 Street Cry
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生産者 Three Chimneys Farm Llc & Airlie Stud[1]
馬主 Anthony Rogers & Mrs. Sonia Rogers[1]
調教師 Patrick Prendergast(アイルランドの旗 アイルランド
John M. Oxxアイルランドの旗 アイルランド[1]
競走成績
生涯成績 10戦4勝
獲得賞金 €351,375[2]
勝ち鞍
GI モイグレアスタッドステークス 2018年
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スキッタースキャッターSkitter Scatter[1])は、アメリカ合衆国生産、アイルランド調教の競走馬。主な勝ち鞍は2018年モイグレアスタッドステークス(GI)。

戦績

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デビュー前

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2016年4月4日にアメリカ合衆国にて誕生。前年末に急死した名種牡馬スキャットダディのラストクロップにあたる。2017年9月のキーンランド1歳馬セールに上場予定であったが欠場となり[3]、生産者のエアリースタッドを所有するロジャース夫妻名義で競走馬となった[4]

2歳(2018年)

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アイルランドのパトリック・プレンダーガスト(Patrick Prendergast)厩舎から2018年3月にデビューし、2戦目に初勝利を挙げる。距離を7ハロンに延ばしたデビュー5戦目からシルバーフラッシュステークス、デビュタントステークスと重賞を連勝。その勢いのまま、次戦のモイグレアスタッドステークスも2馬身差の完勝で初G1制覇を果たす。調教師のプレンダーガストと騎手のローナン・ウィーラン(Ronan Whelan)にとってもこれが初のG1制覇であった[5]

その後は生まれ故郷である米国のブリーダーズカップへの参戦プランも浮上したが、翌春の1000ギニー戦線に備えるため休養に入った[6]。2歳9月までに7戦し、G1を含む重賞3連勝を遂げたことが評価され、同年のカルティエ賞最優秀2歳牝馬に選出された[7]

3歳(2019年)

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年明け早々、プレンダーガスト厩舎がかつてシンダーシーザスターズなどの名馬を手掛けたジョン・オックス英語版厩舎に吸収合併されることが決まり、3歳時はオックス厩舎の所属馬としてレースに出走した[8]

休み明けで英1000ギニーに出走するも、ブービーの14着と大敗。レース後に筋肉を痛めていることが判明し、休養に入る。復帰戦となった8月末のフェアリーブリッジステークスで2着となるも、翌月のメイトロンステークスでは最下位の7着に敗れた。レース後に英1000ギニー後と同じ症状が出たこともあり、この一戦を最後に現役を引退した[9]

競走成績

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以下の内容は、Racing Post[1]の情報に基づく。

出走日 競馬場 競走名 距離 着順 騎手 着差 1着(2着)馬
2018.03.28 ダンドーク 未勝利 芝5f 3着 R.ウィーラン 1馬身3/4 Jungle Jane
0000.04.11 ダンドーク 未勝利 芝5f 1着 R.ウィーラン 短頭 (Sergei Prokofiev)
0000.05.20 ナース フィリーズスプリントステークス L 芝6f 3着 R.ウィーラン 3馬身 Servalan
0000.07.01 カラ グランジコンスタッドステークス G3 芝6f 2着 R.ウィーラン 1/2馬身 So Perfect
0000.07.26 レパーズタウン シルバーフラッシュステークス G3 芝7f 1着 R.ウィーラン 1馬身1/2 (Moravia)
0000.08.26 カラ デビュタントステークス G2 芝7f 1着 R.ウィーラン 2馬身1/4 (Bandiuc Eile)
0000.09.16 カラ モイグレアスタッドステークス G1 芝7f 1着 R.ウィーラン 2馬身 (Lady Kaya)
2019.05.05 ニューマーケット 英1000ギニー G1 芝8f 14着 R.ウィーラン 11馬身 Hermosa
0000.08.29 ティペラリー フェアリーブリッジステークス G3 芝7.5f 2着 R.ウィーラン 1/2馬身 Waitingfortheday
0000.09.14 レパーズタウン メイトロンステークス G1 芝8f 7着 R.ウィーラン 23馬身 Iridessa

繁殖牝馬時代

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現役引退後はアメリカ合衆国に戻り、馬主のロジャース夫妻が所有するエアリースタッドで繁殖牝馬となる[9]

血統表

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スキッタースキャッター血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ストームキャット系
[§ 2]

Scat Daddy
2004 黒鹿毛
父の父
*ヨハネスブルグ
Johannesburg
1999 鹿毛
*ヘネシー Storm Cat
Island Kitty
Myth *オジジアン
Yarn
父の母
Love Style
1999 栗毛
Mr Prospector Raise A Native
Gold Digger
Likeable Style Nijinsky
Personable Lady

Dane Street
2009 黒鹿毛
Street Cry
1998 黒鹿毛
Machiavellian Mr. Prospector
Coup de Folie
Helen Street Troy
Waterway
母の母
Daneleta
1999 黒鹿毛
*デインヒル Danzig
Razyana
Zavaleta Kahyasi
La Meilleure
母系(F-No.) 14号族(FN:14-c) [§ 3]
5代内の近親交配 Mr. Prospector3×4×5=21.88%、Northern Dancer5×5=6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ Free 5X Pedigrees2019年9月25日閲覧
  2. ^ Free 5X Pedigrees2019年9月25日閲覧
  3. ^ Daneleta(IRE) 5代血統表2019年9月25日閲覧
  4. ^ Free 5X Pedigrees2019年9月25日閲覧

出典

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  1. ^ a b c d e f Skitter Scatter”. Racing post. 2019年9月25日閲覧。
  2. ^ Form and Entries for Horse Skitter Scatter (USA)”. Irish Racing. 2019年9月25日閲覧。
  3. ^ Keeneland 2017 September Yearling Sale”. Racing Post. 2019年9月25日閲覧。
  4. ^ a b James Thomas (2018年8月26日). “Skitter Scatter Steps Up in Class with Debutante Win”. Bloodhorse. 2019年9月25日閲覧。
  5. ^ Breandán Ó hUallacháin. “Skitter Scatter gives Patrick Prendergast and Ronan Whelan their first Group 1”. Sports News IRELAND. 2019年9月25日閲覧。
  6. ^ Brian Sheerin (2018年9月19日). “Skitter Scatter to Bypass Breeders' Cup, Aim at Guineas”. Bloodhorse. 2019年9月25日閲覧。
  7. ^ Scatter claims Cartier Award”. irishracing.com (2018年11月14日). 2019年9月25日閲覧。
  8. ^ Brian O'Connor (2019-0-11). “John Oxx and Patrick Prendergast to join forces from the Curragh”. The Irish Times. 2019年9月25日閲覧。
  9. ^ a b Tony O'Hehir (2019年9月15日). “Group 1 Winner Skitter Scatter Retired”. Bloodhorse. 2019年9月25日閲覧。

外部リンク

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