ゴールドクイーン
ゴールドクイーン | |||||||||
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2018年葵S | |||||||||
欧字表記 | Gold Queen[1] | ||||||||
品種 | サラブレッド[1] | ||||||||
性別 | 牝[1] | ||||||||
毛色 | 栗毛[1] | ||||||||
生誕 | 2015年3月22日(9歳)[1] | ||||||||
登録日 | 2017年4月27日 | ||||||||
抹消日 |
2020年12月29日(JRA) 2021年6月2日(NAR) | ||||||||
父 | シニスターミニスター[1] | ||||||||
母 | サザンギフト[1] | ||||||||
母の父 | タイキシャトル[1] | ||||||||
生国 | 日本(北海道浦河町)[1] | ||||||||
生産者 | 浦河土肥牧場[1] | ||||||||
馬主 |
加藤充彦 →(有)崇富商業[1] | ||||||||
調教師 |
坂口正則(栗東) →坂口智康(栗東) →東川公則(笠松) →塚田隆男(名古屋)[1] | ||||||||
競走成績 | |||||||||
生涯成績 |
22戦6勝 中央:15戦5勝 地方:7戦1勝[1] | ||||||||
獲得賞金 |
1億6176万9000円 中央:1億2641万9000円 地方:3535万円[1] | ||||||||
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ゴールドクイーン(欧字名:Gold Queen、2015年3月22日 - )は、日本の競走馬[1]。主な勝ち鞍に2018年の葵ステークス、2019年のかきつばた記念。
デビュー前
[編集]牧場時代は、離乳後は繁殖牝馬と一緒に放牧していた[2]。おとなしく扱いやすい馬であったが、我が強いような面も持ち、厩舎からなかなか出ようとしないようなこともあったという[2]。
経歴
[編集]- 特記事項なき場合、本節の出典はJBISサーチ[3]
2017年6月17日、阪神競馬場での新馬戦でデビューし1着[4]。続くフェニックス賞も勝って2連勝とするが[5]、小倉2歳ステークスに向けた調教中に左ひざ剥離骨折が判明し、出走を断念して休養に入る[6][7]。
2018年3月11日、復帰戦の昇竜ステークスで10着ののち橘ステークス3着[8]を経て出走の新設重賞葵ステークスでは9番人気ながら逃げ切って、初代覇者となった[9]。7月のバーデンバーデンカップで2着としたあと北九州記念は16着に終わり、続く3戦も振るわなかったが、12月23日のギャラクシーステークスでは8番人気も先手を取り、1番人気ユラノトの追撃をハナ差振り切って勝利した[10]。
2019年に入り、管理していた坂口正則の定年により坂口智康厩舎に移籍。4歳初戦のかきつばた記念では、不良馬場ながらハイペースで逃げ切って重賞2勝目を挙げ[11]、坂口智康調教師に重賞初制覇を贈る。スパーキングレディーカップ8着を挟み、9月中山競馬場のながつきステークスも2着に5馬身差をつけて逃げ切り[12]、浦和競馬場のJBCレディスクラシックでもハナを奪って逃げたが、勝ったヤマニンアンプリメから2馬身差の2着[13]。カペラステークスは1番人気で出走も、コパノキッキングの5着に終わった[14]。
2020年は初戦に黒船賞を予定していたが、3月28日のドバイゴールデンシャヒーンに選出されたため、その招待を受諾[15][16]。3月18日に関西国際空港から他の日本馬とともに出国したものの[17]、ドバイワールドカップ及びドバイワールドカップデーが中止となり、3月29日に関西国際空港に帰国した[18]。この年は4戦するが未勝利に終わった。
2020年12月29日付でJRAの競走馬登録を抹消、笠松競馬の東川公則厩舎へ移籍した[19]。しかし、東川厩舎では1戦もせず、名古屋競馬の塚田隆男厩舎に移籍する。移籍後は東海桜花賞、かきつばた記念の2戦を使われ、それぞれ6着、11着と敗戦。その後、NARの競走馬登録を抹消され、繁殖牝馬となる。
競走成績
[編集]以下の内容は、netkeiba.comの情報[20]に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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2017. 6.17 | 阪神 | 2歳新馬 | ダ1200m(良) | 13 | 5 | 6 | 12.5 (6人) | 1着 | 1:13.4(38.2) | -0.5 | 松若風馬 | 54 | (ヴィグラスファイア) | 452 | |
8.12 | 小倉 | フェニックス賞 | OP | 芝1200m(良) | 10 | 8 | 9 | 22.7 (8人) | 1着 | 1:09.6(35.5) | -0.2 | 松若風馬 | 54 | (レグルドール) | 466 |
2018. 3.11 | 中京 | 昇竜S | OP | ダ1400m(稍) | 12 | 4 | 4 | 30.4 (8人) | 10着 | 1:27.3(40.7) | 3.0 | 松若風馬 | 54 | メイショウヒサカタ | 442 |
5. 6 | 京都 | 橘S | OP | 芝1400m(良) | 7 | 5 | 5 | 14.6 (6人) | 3着 | 1:23.0(34.1) | 0.1 | 古川吉洋 | 55 | マドモアゼル | 450 |
5.26 | 京都 | 葵S | 重賞 | 芝1200m(良) | 16 | 2 | 3 | 29.4 (9人) | 1着 | 1:08.0(34.1) | -0.2 | 古川吉洋 | 54 | (ラブカンプー) | 454 |
7.15 | 福島 | バーデンバーデンC | OP | 芝1200m(良) | 11 | 1 | 1 | 2.6 (1人) | 2着 | 1:08.3(34.2) | 0.0 | 大野拓弥 | 51 | タマモブリリアン | 454 |
8.19 | 小倉 | 北九州記念 | GIII | 芝1200m(良) | 17 | 1 | 1 | 7.3 (3人) | 16着 | 1:08.5(36.1) | 1.9 | 古川吉洋 | 51 | アレスバローズ | 458 |
10. 7 | 京都 | オパールS | OP | 芝1200m(良) | 18 | 4 | 7 | 8.0 (4人) | 14着 | 1:09.2(35.4) | 1.0 | 古川吉洋 | 51 | アンヴァル | 466 |
10.20 | 京都 | 室町S | OP | ダ1200m(良) | 16 | 4 | 7 | 12.9 (8人) | 7着 | 1:11.1(36.9) | 0.6 | 富田暁 | 51 | オールドベイリー | 462 |
11.25 | 京都 | オータムリーフS | OP | ダ1200m(良) | 16 | 6 | 11 | 20.4 (5人) | 5着 | 1:11.4(36.1) | 0.6 | 古川吉洋 | 54 | コパノキッキング | 456 |
12.23 | 阪神 | ギャラクシーS | OP | ダ1400m(稍) | 16 | 5 | 9 | 27.4 (8人) | 1着 | 1:21.5(35.8) | -0.0 | 古川吉洋 | 54 | (ユラノト) | 448 |
2019. 5. 1 | 名古屋 | かきつばた記念 | JpnIII | ダ1400m(不) | 12 | 7 | 10 | 3.4 (2人) | 1着 | 1:25.1(37.1) | -0.5 | 古川吉洋 | 54 | (ヤマニンアンプリメ) | 446 |
7. 4 | 川崎 | スパーキングレディーC | JpnIII | ダ1600m(不) | 14 | 7 | 11 | 3.7 (2人) | 8着 | 1:43.4(41.8) | 2.8 | 古川吉洋 | 56 | ファッショニスタ | 454 |
9.21 | 中山 | ながつきS | OP | ダ1200m(良) | 15 | 7 | 13 | 10.7 (4人) | 1着 | 1:09.0(36.0) | -0.8 | 古川吉洋 | 57 | (ヒロシゲゴールド) | 454 |
11. 4 | 浦和 | JBCレディスクラシック | JpnI | ダ1400m(重) | 12 | 5 | 5 | 4.1 (2人) | 2着 | 1:24.9(38.3) | 0.4 | 古川吉洋 | 55 | ヤマニンアンプリメ | 454 |
12. 8 | 中山 | カペラS | GIII | ダ1200m(良) | 16 | 2 | 4 | 2.3 (1人) | 5着 | 1:09.9(37.0) | 0.6 | 古川吉洋 | 55 | コパノキッキング | 454 |
2020. 5.27 | 浦和 | さきたま杯 | JpnII | ダ1400m(良) | 12 | 8 | 12 | 5.9 (4人) | 8着 | 1:28.9(39.5) | 3.1 | 古川吉洋 | 54 | ノボバカラ | 459 |
7.26 | 新潟 | アイビスサマーD | GIII | 芝1000m(良) | 18 | 7 | 14 | 11.2 (4人) | 16着 | 0:56.7(34.6) | 2.2 | 古川吉洋 | 56 | ジョーカナチャン | 464 |
8.23 | 小倉 | 北九州記念 | GIII | 芝1200m(稍) | 18 | 1 | 2 | 73.6(18人) | 17着 | 1:09.4(36.6) | 1.6 | 古川吉洋 | 55.5 | レッドアンシェル | 462 |
12.23 | 園田 | 兵庫ゴールドT | JpnIII | ダ1400m(良) | 12 | 6 | 7 | 23.6 (6人) | 11着 | 1:32.9(43.8) | 4.9 | 下原理 | 55.5 | サクセスエナジー | 482 |
2021. 4. 9 | 名古屋 | 東海桜花賞 | SPI | ダ1400m(良) | 12 | 1 | 1 | 10.3 (4人) | 6着 | 1:29.1(41.0) | 1.3 | 友森翔太郎 | 55 | トーセンレビュー | 458 |
5. 3 | 名古屋 | かきつばた記念 | JpnIII | ダ1400m(良) | 12 | 6 | 7 | 174.6 | (8人)11着 | 1:30.3(39.8) | 5.1 | 友森翔太郎 | 55 | ラプタス | 452 |
繁殖成績
[編集]馬名 | 生年 | 性 | 毛色 | 父 | 馬主 | 厩舎 | 戦績 | |
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初仔 | ゴールドアーチ | 2023年 | 牡 | 鹿毛 | ミッキーアイル | (デビュー前) | ||
2番仔 | ゴールドクイーンの2024 | 2024年 | 牡 | 栗毛 | マインドユアビスケッツ |
- 2024年9月27日現在
血統表
[編集]ゴールドクイーンの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | シアトルスルー系 |
[§ 2] | ||
父 *シニスターミニスター Sinister Minister 2003 鹿毛 |
父の父 Old Trieste1995 栗毛 |
A.P. Indy | Seattle Slew | |
Weekend Surprise | ||||
Lovlier Linda | Vigors | |||
Linda Summers | ||||
父の母 Sweet Minister1997 鹿毛 |
The Prime Minister | Deputy Minister | ||
Stick to Beauty | ||||
Sweet Blue | Hurry up Blue | |||
Sugar Gold | ||||
母 サザンギフト 2002 栗毛 |
*タイキシャトル 1994 栗毛 |
Devil's Bag | Halo | |
Ballade | ||||
*ウェルシュマフィン | Caerleon | |||
Muffitys | ||||
母の母 モーニングミラー1996 栗毛 |
*ヘクタープロテクター | Woodman | ||
Korveya | ||||
クインモーニング | トウショウボーイ | |||
ゴーオンワード | ||||
母系(F-No.) | ヌービス(GB)系(FN:20-c) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Mr. Prospector 5 × 5 = 6.25% | [§ 4] | ||
出典 |
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “ゴールドクイーン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月9日閲覧。
- ^ a b “葵S(重賞)”. 競走馬のふるさと案内所. 2020年4月1日閲覧。
- ^ “ゴールドクイーン 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月9日閲覧。
- ^ “【メイクデビュー】(阪神5R)~ゴールドクイーンが2番手から突き抜け勝利”. 競馬実況web (ラジオNIKKEI). (2017年6月17日) 2020年5月9日閲覧。
- ^ “【フェニックス賞】(小倉)?ゴールドクイーンが逃げ切る”. 競馬実況web. ラジオNIKKEI. 2020年3月20日閲覧。
- ^ “フェニックス賞勝ち馬ゴールドクイーンが骨折”. netkeiba.com 2020年3月20日閲覧。
- ^ “骨折ゴールドクイーン、全治6カ月の見込み「来春の復帰目指す」”. スポーツニッポン 2020年3月20日閲覧。
- ^ “3番人気のマドモアゼルが逃げ切り勝ち/橘S”. netkeiba.com (Net Dreamers Co., Ltd.). (2018年5月6日) 2020年5月9日閲覧。
- ^ “9番人気の伏兵ゴールドクイーンが逃げ切りV 2着は同着/葵S”. netkeiba.com (Net Dreamers Co., Ltd.). (2018年5月26日) 2020年5月9日閲覧。
- ^ “【ギャラクシーS】伏兵ゴールドクイーンが逃げ切りV/JRAレース結果”. netkeiba.com (Net Dreamers Co., Ltd.). (2018年12月23日) 2020年5月9日閲覧。
- ^ 斎藤修 (2019年5月2日). “不良のダートでスピード見せたゴールドクイーン/かきつばた記念回顧”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年5月9日閲覧。
- ^ “【ながつきS】牝馬ゴールドクイーンが5馬身差で圧勝/JRAレース結果”. netkeiba.com (Net Dreamers Co., Ltd.). (2019年9月21日) 2020年5月9日閲覧。
- ^ “【浦和・JBCレディスクラシック】ヤマニンアンプリメが早めに動いて差し切りV/地方競馬レース結果”. netkeiba.com (Net Dreamers Co., Ltd.). (2019年11月4日) 2020年5月9日閲覧。
- ^ “【カペラS】コパノキッキング連覇達成! 藤田菜七子騎手がJRA重賞初制覇!/JRAレース結果”. netkeiba.com (Net Dreamers Co., Ltd.). (2019年12月8日) 2020年5月9日閲覧。
- ^ “ゴールドクイーンがドバイ受諾”. サンケイスポーツ. (2020年2月15日) 2020年4月1日閲覧。
- ^ “ゴールドクイーン ドバイ追加選出!今年初戦へ新たな選択肢広がる”. スポーツニッポン 2020年4月1日閲覧。
- ^ “アーモンドアイなど日本馬15頭出国 ドバイ出走へ”. JRA-VAN ver.World. 2020年4月1日閲覧。
- ^ “ドバイワールドカップデー遠征馬が帰国”. 競馬実況web (ラジオNIKKEI). (2020年3月20日) 2020年5月9日閲覧。
- ^ “【JRA】重賞2勝馬ゴールドクイーンが登録抹消、2019年レディスクラシック2着”. netkeiba.com 2021年1月6日閲覧。
- ^ “ゴールドクイーンの競走成績”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年5月9日閲覧。
- ^ a b c “ゴールドクイーン 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月9日閲覧。
- ^ a b c d “ゴールドクイーンの血統表”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年5月9日閲覧。
- ^ “ゴールドブラザー”. JBISサーチ. 2022年9月23日閲覧。
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、KEIBA.GO.JP、JBISサーチ