「仮面ライダーZO」の版間の差分
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また、劇場版・漫画版・小説版でまったく話の方向が違うことも大きな点として挙げられる。望月博士によって生み出されたZOとドラスの戦いという点はどれも変わらないが、オーソドックスなライダーらしいライダーの話として進む劇場版、作者の作風の影響か仮面ライダーとして勝が心の弱さや力不足を特訓でZOが克服していく熱血な要素の強い漫画版、逆に非常に感傷的で家族をテーマにこの作品の悪役であるドラスの家族への欲求やそれが満たされない寂しさなどに大きく割いた小説版、といった具合である。 |
また、劇場版・漫画版・小説版でまったく話の方向が違うことも大きな点として挙げられる。望月博士によって生み出されたZOとドラスの戦いという点はどれも変わらないが、オーソドックスなライダーらしいライダーの話として進む劇場版、作者の作風の影響か仮面ライダーとして勝が心の弱さや力不足を特訓でZOが克服していく熱血な要素の強い漫画版、逆に非常に感傷的で家族をテーマにこの作品の悪役であるドラスの家族への欲求やそれが満たされない寂しさなどに大きく割いた小説版、といった具合である。 |
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直接制作費は3億円。この額を聞いたアメリカの映画関係者は「なんであれだけのものが、そんな低予算でつくれるんだ?」と驚いたという<ref>{{Cite book|和書|author=大下英治||year=1995|title=日本(ジャパニーズ)ヒーローは世界を制す|publisher = 角川書店|page = 284|isbn = 978-4048834162|chapter=第九章 世界市場の可能性}}</ref>。配給収入は5億円。平成になってから制作された作品であるが、『[[仮面ライダークウガ]]』以降のいわゆる平成仮面ライダーには含まれていない。 |
直接制作費は3億円。この額を聞いたアメリカの映画関係者は「なんであれだけのものが、そんな低予算でつくれるんだ?」と驚いたという<ref>{{Cite book|和書|author=大下英治||year=1995|title=日本(ジャパニーズ)ヒーローは世界を制す|publisher = 角川書店|page = 284|isbn = 978-4048834162|chapter=第九章 世界市場の可能性}}</ref>。配給収入は5億円。「新・仮面ライダー 序章」と同様、平成になってから制作された作品であるが、『[[仮面ライダークウガ]]』以降のいわゆる「平成仮面ライダーシリーズ」には含まれていない。 |
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== ストーリー == |
== ストーリー == |
2017年12月27日 (水) 04:24時点における版
クレジットなどで確認できないスーツアクターの役柄を記載する場合には、必ず信頼可能な情報源からの出典を示してください。出典の無い情報については、Wikipedia:独自研究は載せないに基づき一定期間ののち除去されるおそれがあります(プロジェクト:特撮/スーツアクターの役名記載についてでの議論に基づく) |
仮面ライダーZO | |
---|---|
監督 | 雨宮慶太 |
脚本 | 杉村升 |
製作 | 渡辺繁、久保聡、堀長文、角田朝雄 |
出演者 |
土門廣 柴田翔平 |
音楽 | 川村栄二 |
主題歌 | INFIX「愛が止まらない」 |
撮影 | 松村文雄 |
編集 | 菅野順吉 |
製作会社 | 東映、バンダイ |
配給 | 東映 |
公開 | 1993年4月17日 |
上映時間 | 48分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
製作費 | 3億円 |
配給収入 | 5億円 |
前作 | 仮面ライダーBLACK 恐怖!悪魔峠の怪人館 |
次作 | 仮面ライダーJ |
『仮面ライダーZO』(かめんライダーゼットオー)は、1993年4月17日から東映スーパーヒーローフェアの一作として公開された劇場映画のタイトル。および、それに登場するヒーローの名称[注釈 1]。
概要
「仮面ライダー誕生20周年記念作品[注釈 2]」であり、東映とバンダイが提携した初の作品でもある[2]。また仮面ライダーシリーズ初の劇場用オリジナル作品でもある[3]。
オリジナルビデオとして制作された『真・仮面ライダー 序章』の売れ行きが好調だったことから成立した企画である[4][注釈 3]。『真』の続編とする案や仮面ライダー1号からBLACK RXまでが登場する娯楽大作とする案なども存在していたが、最終的に新たな仮面ライダーの単独作品となった[4]。
タイトルについては、バンダイが提示した初期タイトル案「仮面ライダー
作品の尺の都合から、従来のライダーシリーズのような大規模な敵組織は登場せず、1人の科学者によって作り出された生命体同士の対決が描かれている。
本作の監督を務めた雨宮慶太にとっては、これが初の全国公開作品である[2]。雨宮は『仮面ライダー』をリアルタイムで視聴していたという大ファンで、企画当初は1号ライダー=本郷猛を主人公とした物語にしたいと考えていたという[8]。諸般の事情からその考えは実現できなかったものの、猛のように「頼りがいのあるお兄さん」のイメージとして土門廣をキャスティングしたという。
本作のポイントの1つは、「原点回帰」である。ドラスや怪人が雨宮の得意とする生物的なデザインになっているのに対し、ZOは石ノ森が生物を意識してベルトやブーツなどを排除したシンプルなデザインになっており[9]、必殺技もパンチとキックのみで、その他の武器や能力は一切持っていない。
また、本作公開後に次の劇場用ライダー新作の企画が開始された際、雨宮は本作の続編を提案している。一緒に提出されたZOの新デザインは手足が銀色になり赤いマフラーやベルトを身に付けた、いわばZO強化案というべきものになっていた。しかし、結果的に新作は『仮面ライダーJ』となっている[注釈 4]。
「20周年記念作品だから単独作品として公開すべき」との声があったが、興行でのリスクを考慮して「東映スーパーヒーローフェア」と銘打ち、スーパー戦隊シリーズ『五星戦隊ダイレンジャー』やメタルヒーローシリーズ『特捜ロボ ジャンパーソン』の各劇場版と併映された[10][3]。そのため、当初の想定していた90分前後より短い48分という尺に物語を詰め込んでおり[3]、かなり展開が駆け足になってしまっているが、雨宮によると、尺が短いからこそ幕の内弁当のようにギッシリ詰め込みたかったそうである[11]。
演出については、CG・操演・人形アニメなど、多様な表現が用いられた[3][12]。撮影されたが尺の都合でカットされたシーンの一部は、映像特典に約15分間のダイジェスト映像としてまとめられている。
また、劇場版・漫画版・小説版でまったく話の方向が違うことも大きな点として挙げられる。望月博士によって生み出されたZOとドラスの戦いという点はどれも変わらないが、オーソドックスなライダーらしいライダーの話として進む劇場版、作者の作風の影響か仮面ライダーとして勝が心の弱さや力不足を特訓でZOが克服していく熱血な要素の強い漫画版、逆に非常に感傷的で家族をテーマにこの作品の悪役であるドラスの家族への欲求やそれが満たされない寂しさなどに大きく割いた小説版、といった具合である。
直接制作費は3億円。この額を聞いたアメリカの映画関係者は「なんであれだけのものが、そんな低予算でつくれるんだ?」と驚いたという[13]。配給収入は5億円。「新・仮面ライダー 序章」と同様、平成になってから制作された作品であるが、『仮面ライダークウガ』以降のいわゆる「平成仮面ライダーシリーズ」には含まれていない。
ストーリー
望月博士に作り出された不死身の怪人ドラスは、自らの形を自由にできるネオ生命体だった。ドラスは、より完成された生物になろうと、望月博士の息子・宏を誘拐し博士に手術を迫ることを目論む。
同じく望月博士によりバッタの遺伝子を組み込む改造手術を施された博士の助手・麻生勝は、謎の声に導かれ、望月宏の身を守るため行動を開始する。
登場人物
麻生勝 ()/ 仮面ライダーZO- 1968年2月7日生まれ。25歳。物静かな性格で元は臨床遺伝子工学の権威・望月博士の助手として完全生物の開発のための研究を手伝っていた。しかし、実験の狂気に駆られた博士の手により、実験台として半ば無理やりにバッタの遺伝子と機械を部分的に組み込んだネオ生命体のプロトタイプへと改造を施されてしまった。博士の研究所を逃亡後、山林の中で落雷に遭って4年間昏睡状態にあったが、謎の声を聞いて復活を遂げる[注釈 5]。
- 性格描写は映画版と小説版ではやや寡黙な青年、島本和彦によるコミカライズ版では感情をダイレクトに表現する熱血漢となっている。
- 主人公であるにもかかわらず、劇中では名前を呼ばれていない[注釈 6]。
望月博士 ()- 42歳。臨床遺伝子工学の博士号を持つ世界的権威。自ら望月遺伝子工学研究所を構えて完全生物・ネオ生命体の開発に乗り出す。音楽を愛し、宏にその素晴らしさを伝えるなど、当初は温厚な良き父親だったが、研究が進むと次第に狂気に取りつかれ、助手である麻生さえも実験台にしてしまう。しかしその後、ネオ生命体の脅威的な成長に恐れをなして研究を中断しようとしたが、すでに自我を発現させていたネオ生命体により廃工場の生体プールに融合させられて自由を奪われ、更なる改造を迫られていた。
- ZOを吸収したネオ生命体によって機械から引きずり出されたが、最後の力を振り絞ってプールを破壊した。これがライダーの勝利につながったが、身体は既に機械との融合なしでは生命を維持できなくなっており、爆発する廃工場と運命を共にした。
- 小説版で名は
敏郎 ()であると明かされている。同作品では妻(宏の母)の死による悲しみに耐え切れず、それを齎した感情を超越しようと考え狂気に染まって行ったとされる。最後は自らの罪悪とドラスの抱いていた孤独を理解し、ZOに倒され少年の姿に戻ったドラスの亡骸を抱え、燃え盛る廃工場の中へ身を投じた。 - 島本和彦によるコミカライズ版ではより狂気が前面に出ており、ドラスがライダーに苦戦する姿にネオ生命体の要求を呑んで強化してしまう。だが、結局ネオ生命体はZOに倒され、自身の研究が間違っていたことを認め、爆発する廃工場と運命を共にした。
望月宏 ()- 望月博士の息子。11歳。産まれてすぐ母を亡くし、父も研究三昧の日々のため、祖父の清吉と2人暮し同然に育った。狂気に走る前の父に贈られたオルゴール時計が宝物。博士に自らの再改造を迫るネオ生命体に誘拐される。
- 廃工場で父と再会したが、ネオ生命体の脅威に晒される。しかし、持ち歩いていたオルゴールがネオ生命体の精神をかき乱し、ライダーの勝利へとつながった。
- 漫画版では殆ど出番がカットされている。
望月清吉 ()- 宏の祖父で、育ての親ともいえる。72歳。珍妙な二足歩行機械など、珍発明を繰り返しては失敗する物好き博士として、町の名物となっているが、その陰では密かに宏の父・望月博士の行方を追い続けている。宏を狙うコウモリ男との戦闘では、電撃を発する護身棒を使用して戦闘した。そして、麻生にネオ生命体やZOに関する研究資料を見せる。
玲子 ()、黒田 ()、西村 ()、宮崎 ()- 宏の通う武道道場の仲間たちで、玲子は師範代。家族の少ない宏にとっては、良き兄・姉役と言える。
- ナオミ
- 漫画版のみのオリジナルキャラクター。映画版での玲子に当たる人物。クモ女に改造されていた恋人を正体を知らぬとは言え、殺してしまった自責の念から、意気消沈する勝を叱咤し再起させ、その心身を鍛えた。
仮面ライダーZO
- 身長:193センチメートル
- 体重:83キログラム
- ジャンプ力:130メートル[14]
麻生勝が変身を遂げる、バッタの遺伝子と機械を部分的に組み込まれたネオ生命体第1号[14]。狂気に駆られた望月敏郎の手によって無理やり改造手術を施された、改造人間である。
改造直後は肉体の変化を自制できなかったが、落雷による4年間の昏睡状態の後に「変身」を会得した[注釈 7]。
有機的改造を受けているため、変身前でも頑強な肉体[注釈 8]と特殊能力[注釈 9]を有する。変身後の姿形はバッタを模しており、全身を濃緑色の外殻状生体装甲[注釈 10]が覆い尽くし、その繋ぎ目を黄金の生物的ラインが駆け巡る。
感情が高ぶると真紅の瞳が眩く発光し、口腔部分から3対の牙状器官ブレイク・トゥーサーが露出し、後頭部の黄金ラインから気を放出する。
ZOは人間の肉体を基盤としたネオ生命体第1号であり、ドラスの試作型にあたる。それゆえ、能力は発展型のドラスには劣るはずだが、4年間の昏睡中に腹部のレッドコアが大自然のエネルギーを存分に吸収していたため、ドラスと対等に渡り合える戦闘能力と特殊能力など、未知のパワーの発揮が可能となっている。
望月博士の分析によれば、完全生物にとって弱点である人間の「心」を持っている状態のプロトタイプであるため、ドラスよりも「未熟」とされていたが、結果的にはヒトの熱い「心」によって想像以上の能力を発揮し、ドラスを破ることとなった。劇中の戦闘ではその能力を全開したわけではないため、ポテンシャルは未知数である。
戦闘能力は驚異的であり、打撃は厚さ20センチメートルの特殊合金を粉々に砕き、自動車50台を瞬時にスクラップにすることができる。チョップは鉄の柱をも叩き折り、蹴撃は打撃の約3倍もの威力を発揮する。跳躍力は一跳び130メートルである。必殺技の発声は基本的に行わず、技を決める場合は咆哮する場合が多い[注釈 11]。
彼に「仮面ライダー」の名を与えたのは宏である[注釈 12]。
- 制作関連
- 仮面ライダーBLACKと仮面ライダーBLACK RXを同一の存在として数えていた際にはZOを13号としていたが[17][18][19]、『ネット版 仮面ライダーディケイド オールライダー超スピンオフ』で設定の整理が行われた結果、BLACKが11号、BLACK RXが12号、シンが13号とされ、公式にZOが14号とされた。
- デザインについて石ノ森は、敵が生々しいのでシャープにしたと述べている[1]。全身のラインは殻の継ぎ目をイメージしており、マスク部分のラインも口吻としての機能を感じさせることを意図しているなど、生物的なイメージが取り入れられている[20]。腹部のレッドコアは、仮面ライダー1号・2号のタイフーンを生物的に処理してたものである[1]。
- 撮影用スーツは、アップ用とアクション用の2種類が存在し、前者は撮影会の後にダークグリーンに改められた[14]。アクション用は胸部で分割されているが、アップ用は一体成型となっており、スーツアクターを務めた岡元次郎はアップ用ではスムーズな動きが難しかったと述べている[21]。スーツの製作時には岡元の石膏型をとっている[14]。
- マスクは、アップ用とアクション用のほかに、人が被らないギミック用が存在する[14]。ブレイクトゥーサーのギミックは雨宮の要望により追加されたもので、雨宮は仮面ライダー1に対する敬意であると述べている[17]。
Zブリンガー
- 全長:1995ミリメートル
- 全幅:710ミリメートル
- 全高:1050ミリメートル
- 重量:180キログラム
- ジャンプ力:30メートル
- 最高時速:1300キロメートル[22]
ZO専用のスーパーバイク。その姿は、バッタもしくはZO自身の姿を模している。変身前の勝は市販バイク(スズキ・バンディット400[23])に乗っているが、彼が変身すると共にその変身時の大自然のエネルギーを受けて変形する(その際、緑色の炎のような物質が発生する)[注釈 13]。
ボディは1000度の高熱や100Gの衝撃にも耐える。50tの90式戦車を跳ね飛ばすほどの威力の体当たり技Zブリンガーアタックという技もあり、この技でドラスとの初戦に白星を挙げた。
昏睡状態から覚醒直後の勝が望月宅に向かう際にはすでに乗っており、制作者は定かではない[23][25][注釈 14]。
- 撮影用車両
- ベース車両はスズキ・GSX-R400R[22][23]。走行性能を優先し、ベース車両のフォルムがほぼそのまま活かされている[22]。
- 前半でのドラスを突き落とすシーンでは、ボール紙で作られたカウルを用いている[3]。
その他の登場作品
- 映画『仮面ライダーワールド』
- 本作と『仮面ライダーJ』とのクロスオーバー作品。仮面ライダーJと共にシャドームーン率いる再生怪人軍団と戦った。
- 映画『仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』
- 『仮面ライダーディケイド』の映画作品。終盤に大ショッカーに苦戦するディケイドを助けるために登場し、戦闘シーンは短いもののXやストロンガーと共に向かって来る怪人たちを坂から落としていった。今作以降は、シンやJと共に歴代ライダーの一員として登場している。
- 映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』
- 『仮面ライダー電王』と『仮面ライダーオーズ/OOO』の映画作品。1号、2号、NEW電王、オーズを救うためにショッカーの怪人連合を倒すべく、人々の思いを受けて他のライダーと共に登場。映像作品としては、オーナーに初めて「ZO」と呼ばれている。
- 映画『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』
- ゴーカイレッドによって他のライダー共々時空の狭間に消されていたが、終盤で他のライダーやスーパー戦隊と共に復活し、大ショッカーや大ザンギャックと戦った。
- 映画『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』
- 物語開始時点ですでにロックシードに変えられていたが、終盤で復活。平成ライダーとの最終決戦では、Jと共に仮面ライダークウガや仮面ライダーアギトと戦った。
- 映画『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』
- 歴史改変の影響を受けてショッカーに敗れたのちにショッカー首領の電子頭脳(「歴史改変マシン」)で洗脳されて他のライダーと共にショッカーライダーとなり、仮面ライダードライブを襲撃する。最終決戦では1号と2号が電子頭脳を利用して復活した影響によりショッカーライダーの洗脳が解けてショッカーに立ち向かったが、ライダーロボの歴史改変ビームで消されてしまった。
- 小説『S.I.C. HERO SAGA MASKED RIDER ZO EDITION -ZO VS J-』
- 本作と『仮面ライダーJ』とのクロスオーバー作品。仮面ライダーJと共に、復活したドラス、更にドラスとフォッグ・マザーが合体したフォッグ・ドラスと戦った。
ネオ生命体
望月博士によって生み出された完全生物。円盤状の形態でプールから浮かび上がり、そこから少年の様な姿がレリーフ状に浮かび上がる。
「感情などに左右されない完全生命体」を目指して作られているため、感情に左右されず合理的に物事を鋭利に考え、ただ自らの強大なパワーを揮う無慈悲な性格で凶暴な生命体。プール外での活動をするため、ドラスを作成した。
- 造形物は全体のものと、表情を変化させられるギミックを内蔵したものの2種類が用いられた[27]。
ドラス
ネオ生命体が金属などを取り込んで作り上げた戦闘用ボディ。移動時には球状や液状になって移動する。右肩の赤い球体からは分子エネルギーがビーム状に変形された数km先の鉄塔をも破壊する分子破壊光線マリキュレイザー[27]の照射(全身からの一斉発射も可能。)、および電流攻撃が可能、厚さ30センチメートルのコンクリートをも貫く伸縮自在な尻尾・ドラステール、右腕から発射するロケットアームや左腕から出るムチなど、数多くの武器を全身に備えている。その戦闘力はZOを遥かに上回るものである。再生能力にも長けており、右腕を切断されても周囲の金属を集めて巨大な3本爪の腕へと強化再生(復活時には元の腕に戻っているが)したり、腹に風穴を開けられても金属を取り込み再生したりしている。自らの分身を作り出すことも可能。
誕生から数年と経っていないためか、外見と高い知能に反して精神年齢は幼く一人称は「僕」、望月博士を「パパ」、ZOを「お兄ちゃん」、と呼び[注釈 15]、時々漏れる呼吸音のような音の他、声変わり前の少年のような甲高い声で話す。またこれらの精神的幼さを反映してか、輪から緑色の肌と、赤い目をした少年の上体を突き出したような形態を持つ。
成長過程で自我に目覚め、狂気の望月博士に教わったとおり人間は感情に左右される未熟な生き物と判断し、それを淘汰して生態系の頂点に立とうと望むようになる。しかし、その成長を恐れた望月博士に成長を止められ、定期的に生体プールに浸からなければ生命を維持できない弱点が残ったため、これを克服するよう望月博士に脅迫、望月博士を機械に融合し、宏を襲撃した。
最終的にZOを体内に取り込むこと[注釈 16]によって、赤い姿の強化形態になり、宏に詰め寄るが、幼生の時、宏に聞かされていた懐中時計のオルゴールを聞いて「家族」の記憶を思い出し優しい気持ちになったため精神に乱れが生じ、その隙に生体プールを望月博士に破壊され、さらに宏の呼びかけで意識を取り戻したZOと分離。続けざまに放たれたZOキックを受け、父親の名を呼びながら力尽きた。
感情を超越した究極生命体という設計思想で作られ、自身も感情を侮蔑していたものの、深層心理では望月博士の愛情に飢えており、皮肉にも作中の行動も全てその「感情」に起因したものだった。小説版ではよりはっきりと「家族」に羨望の感情を抱いていたと吐露しており、父親から拒絶され誰も自分を受け入れてくれない、「家族」がいないことが全ての暴走の原因になっていた。作中最大の加害者であり悪でもあると同時に、ドラスもまた望月博士の狂気の被害者であり犠牲者でもあるが、劇場版、漫画版、小説版どれにおいても彼の真の願いである「家族」の暖かさを手に入れるという願いが叶えられ、救われることはなかった。
小説版では、色白で中性的な容姿[注釈 17]の幼い少年の姿でも行動する。
- その姿からは“仮面ライダー”に似た特徴(仮面ライダーの変身ベルトのバックルのような部位、緑色の体色、バッタのような顔立ちで眉間から2本の触角が生えているなど)が散見される。企画段階ではシャドームーンのような「悪の仮面ライダー」として想定されていた[28]。シャドームーンと並んで、ライダーのみの商品シリーズに怪人側でありながら混ざってラインナップされたりと、敵キャラクターとしては他の怪人に比べ商品化に恵まれている。
- 撮影用スーツはアップ用とアクション用が存在し、頭部のみ超アップ用も用意された[27]。一部のシーンではミニチュアを併用している[27]。
レッドドラス
ドラスがZOを体内に取り込んで変身した強化形態。体色が薄い緑から血のような真紅に、小さい赤色の眼が巨大な黒い眼に変化、巨大な触角が縮んでいるなどの違いがある。ZOを取り込むもすぐに分離されてしまい、ほんの短時間の変身となった。
- 当初は登場の予定はなく、監督の雨宮の提案により追加された[30]。撮影用スーツはアップ用ドラスが撮影現場で改造された[30]。
- 劇中では特に名称はなく、資料によってレッドドラス[29]・赤ドラス[31][29][32][33]・ドラス・パワーアップ体[29]などと記載されている。
その他の登場作品(ドラス)
- 映画『仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』
- 『仮面ライダーディケイド』の映画作品。大ショッカーの怪人の一員として登場。
- 映画『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』
- 『仮面ライダーディケイド』と『仮面ライダーW』のクロスオーバー作品。スーパーショッカーの主要怪人として登場。詳細は映画記事を参照。
- 映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』
- 『仮面ライダー電王』と『仮面ライダーオーズ/OOO』のクロスオーバー作品。ショッカーの怪人連合の幹部として国連会議に参加した他、ZOと戦った。
- 映画『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』
- 第1作では大ショッカーの大幹部として登場。声は石川英郎。
- 映画『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』
- 地下帝国バダンの幹部怪人として登場。
- 小説『S.I.C. HERO SAGA MASKED RIDER ZO EDITION -ZO VS J-』
- 本作と『仮面ライダーJ』のクロスオーバー作品。仮面ライダーJを取り込み、ZOと融合した時にはなかった、背中に8枚の緑の羽を生やし、Jパワーを扱えるレッドドラスver.2へと変貌する。その後、Jと分離した後に、フォッグ・マザーを取り込もうとしたが、フォッグ・マザーに逆に体を乗っ取られ、ネオ生命体とフォッグ・マザーの力をあわせ持つフォッグ・ドラスとなった。
その他のネオ生命体
ZOとの戦いでエネルギー不足に陥ったドラスが自身の細胞から生み出した2体のネオ生命体。
- クモ女
-
- 身長:270kg
- 体重:70kg
- クモの特徴を持つネオ生命体。蜘蛛への変身能力を有し、長い無数の手足と怪力、口から吐き出す強靭な糸・アラクノイドウェップ[27]が武器。また、暗闇に壊れた石柱が散乱しているように見える特殊な異空間を作り出すことができる。
- 道場から脱出した玲子と宏を異空間に引きずりこんで襲ったが、突入してきたZOに阻まれる。そのまま戦闘に突入し、手の多さと怪力でZOを苦しめたが、腕の1本をもぎ取られて弱点の腹部に刺され、死亡。亡骸は蜘蛛の姿に戻った。
- ドラスやコウモリ男と違い、ストップモーションと操演のみで撮影されている[27]。造形物は人間大のものとミニチュアのほか、表情用の上半身アップモデルも用いられた[27]。
- 島本和彦によるコミカライズ版『仮面ライダーZO』
- 麻生の恋人が、ドラスによりクモ女の姿に変えられ、ZO(麻生勝)はそれを殺してしまう。
- 小説版『仮面ライダーZO』
- 宏の担任の先生がドラスの細胞で作られた蜘蛛に取り付かれ誕生した改造人間として描かれた。
- コウモリ男
- コウモリの特徴を持つネオ生命体。両腕に巨大な翼を張ることで時速500kmでの空を飛行することができ[27]、蝙蝠だけでなく人間の姿にも変身することができる。宏を誘拐を目的としているため、戦闘力は高くない[27]。
- 逃げ込んだ宏を追って道場を襲撃したが、ZOに苦戦し退散。直後クモ女を撃退したZO達の前に再度現れ、宏をさらおうとしたが、バイクに乗ったZOとのチェイス戦の末失敗する。その後、街中で望月博士に変身して宏をおびき出して誘拐。救助に来たZOに対し、宏に化けてだまし討ちを試みたが通用せず、パンチで腹を打ち抜かれて死亡した。
- 撮影用スーツは1着のみで、飛行シーンでは1/2スケールのミニチュアが使用された[27]。
- 小説版『仮面ライダーZO』
- クモ女同様人間がドラスに改造された姿である。
キャスト
スーツアクター
スタッフ
- 原作:石ノ森章太郎
- 企画:村上克司、吉川進
- プロデューサー:渡辺繁、久保聡、堀長文、角田朝雄
- 製作者:渡邊亮徳、山科誠
- 監督:雨宮慶太
- 脚本:杉村升
- 助監督:古庄淳一、柏渕亘、黒木浩介、松田康洋
- アクション監督:金田治(ジャパンアクションクラブ)
- 技闘補:村上潤
- 特殊効果:國米修市
- 撮影:松村文雄
- キャラクターデザイン:雨宮慶太
- キャラクター造型:レインボー造型企画
- クリーチャースーパーバイザー:竹谷隆之
- 音楽:川村栄二
- 音楽プロデューサー:峰松毅
- カースタント:タケシレーシング
- 現像:東映化学
- 協力:東京日産自動車販売、オガワモデリング
音楽
テレビアニメ『機動戦士Vガンダム』の前期エンディングテーマ「WINNERS FOREVER〜勝利者よ〜」は本来、本作のために制作された曲であり、曲名は「Riders Forever」だった。諸般の事情で本作では使われなかったが、『Vガンダム』の総監督である富野由悠季が「歌詞の内容がガンダムのテーマに合致している」と高く評価し、曲名や詞の一部を変更して使われることとなった。
なお、本作のBGMは『重甲ビーファイター』に流用されている。
主題歌
挿入歌
- 「微笑みの行方」
- 作詞:大津あきら / 作曲・編曲:川村栄二 / 歌:INFIX
他媒体展開
映像ソフト化
すべて、バンダイビジュアルよりリリースされている。
- 1993年10月11日にビデオ(VHS、セル・レンタル共通)とLD(セルのみ)が発売[37]。
- 2003年12月21日にDVD版が発売。
- 2015年12月24日に Blu-ray版が、本作を含め実写ライダー3作品を収録したオムニバス盤『仮面ライダー:真・ZO・J Blu-ray Disc BOX』と題し発売[38]。映像特典としてアニメ『仮面ライダーSD』も収録。
小説
- 『仮面ライダーZO-闇の少年-』
- 小学館スーパークエスト文庫から1993年5月に刊行された射口巌によるノベライズ。サブタイトルのモチーフになっているドラスを初めとして登場人物の心理が映画版より細かく描写されており、他、細部の設定、並びに結末も映画版とはやや異なったものになっている。
- 『S.I.C. HERO SAGA MASKED RIDER ZO EDITION -ZO vs J-』
- 本作と『仮面ライダーJ』のクロスオーバー作品。仮面ライダーJと共にフォッグ・ドラスと戦った。ドラスが仮面ライダーJを取り込んだレッドドラスver.2やフォッグを取り込んだフォッグ・ドラスも登場した。
漫画
- 島本和彦版
- 島本和彦によるコミカライズが、「月刊少年キャプテン」誌の1993年5月号から7月号まで掲載された。1993年に徳間書店から、島本が手がけた『イミテーション7』(『仮面ライダーBlack』および『仮面ライダーBLACK』の外伝的ストーリー。「週刊少年サンデー30周年記念増刊号」(小学館)初出)を併録した単行本が発売され、続いて2011年には新たな後書きなどを加筆した『仮面ライダーZO 完全版』が再刊された。玲子の代わりとも言えるオリジナルキャラクターが登場し、ストーリーも話の流れや登場人物こそほぼ同じであるものの、本質的な部分で島本らしい改変がなされていて映画とは全く別の作品と言える。
- 青木たかお版
- 青木たかおによるコミカライズが、「てれびくん」誌の1993年2月号から11月号まで掲載された。ZOへの変身は改造ではなくウイルスによるものとなっているが、2月号から7月号までの前半はドラスとZOとの攻防となっており、細かい設定以外は映画と同じストーリーとなっている。しかし、8月号からの後半は仮面ライダーBLACK_RXこと南光太郎が先輩として登場。協力してシャドームーンに憑依したジャーク将軍と闘うオリジナルストーリーとなっている。
- 塚田秀一郎版
- 塚田秀一郎によるコミカライズが、立風書房「仮面ライダーZO大百科」に掲載された。
テレビスペシャル
- 『闘え!ぼくらの仮面ライダー 〜最強のライダーZO誕生!!〜』
- 公開前の3月27日にTBSの17:00〜17:30の枠で放映された。TBS系で仮面ライダーシリーズが放送されたのは、バラエティやクイズ番組で映像の一部を使用したものや再放送を除くと、この番組が最後となった。同時間帯では翌週から円谷プロダクション制作の『電光超人グリッドマン』がスタートした。
出演
- 石ノ森章太郎
- 池谷幸雄
- 土門廣
ナレーター
ゲーム
- メガCD用ゲームソフト『仮面ライダーZO』
- 1994年5月13日に東映ビデオからリリースされたゲーム化作品。メディアはCD-ROM。ゲームの内容は映画本編の映像を利用したリアルタイムアクション+アドベンチャーで、戦闘シーン等において画面上に表示されるサインに従いキー入力を行い、指示通りの入力をタイミングよく行えば先に進めるというもので、アーケードゲームのLDゲームと同様のゲームシステムである。ゲームの進め方によっては劇場公開作品では削除されたシーンを見ることも可能。
- ゲーム制作は、『タイムギャル』『サンダーストームFX』『ロードブラスターFX』『忍者ハヤテ(日本未発売)』等、アーケード用LDゲームをメガCDでリリースしたという実績を持つウルフチームが請け負った。
他映画作品
- 『仮面ライダーワールド』
- 本作および『仮面ライダーJ』のクロスオーバー作品。仮面ライダーZOが登場。
- 『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』
- 『仮面ライダーディケイド』の映画作品。仮面ライダーZOとドラスが登場。
- 『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』
- 『仮面ライダーディケイド』と『仮面ライダーW』の映画作品。ドラスが登場。
- 『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』
- 『仮面ライダーオーズ/OOO』と『仮面ライダー電王』の映画作品。仮面ライダーZOとドラスが登場。
- 『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』
- 仮面ライダーシリーズとスーパー戦隊シリーズのクロスオーバー作品。仮面ライダーZOとドラスが登場。
- 『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』
- 仮面ライダーシリーズとスーパー戦隊シリーズのクロスオーバー作品。仮面ライダーZOとドラスが登場。
- 『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』
- 仮面ライダーZOが登場。
『仮面ライダーBLACK』との関係
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『仮面ライダーBLACK』とは、世界観の繋がりはないが、何故か作品の内外で関係が深い。
- 映画公開前の特報映像では、BLACKのスーツがZOのシルエットとして使用されている。
- 島本和彦版では、作者の同じ『仮面ライダーBlack PART X イミテーション7』と併録された単行本が発売されている。
- 青木たかお版では、後半からRXこと南光太郎とその敵が登場している。
- 望月博士は、『仮面ライダー 蘇る仮面伝説!』では、ゴルゴムのメンバーだったとされている。
- 『仮面ライダーワールド』では、 Jとともに、『BLACK』や『RX』の敵であるシャドームーンと対決している。
- ソフビ人形のライダーヒーローシリーズでは、ドラスがシャドームーンともども敵ながら通し番号付きで発売された(後にZOとともにEX扱いとなる)。
その他
- 望月博士に竹中直人、清吉にいかりや長介を配するというキャスティング案があった[37]。
- ドラスの市街地襲撃・爆破シーンは、映画『天国の大罪』で使われたオープンセットで撮影された。
- 同時期に制作された『特捜ロボ ジャンパーソン』と合同で主役が公募されていた。
- 玲子、黒田、西村、宮崎の役者はいずれも[メタルヒーローシリーズ]で主要キャラを演じた人物であり、麻生勝を演じた土門も翌年メタルヒーローシリーズである『ブルースワット』に出演した。
脚注
注釈
- ^ 劇中では呼称されない。
- ^ ただし、厳密に言うと22周年作品である。原作者の石ノ森章太郎は、企画が長引いたため22年目になってしまったことを証言している[1]。これについてはネットムービー『ネット版 オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー 〜ガチで探せ!君だけのライダー48〜』のネタとして扱われた。
- ^ 石ノ森は、映画の企画自体は『真』とは別に存在していたと証言している[1]。
- ^ ZOの新デザイン画は、『仮面ライダーJ』のDVDに収録されている。
- ^ 関連書籍[要文献特定詳細情報]上では、山中で眠る間に大自然のエネルギーを吸収し、望月博士の想定を上回る強さを身につけたという設定が明かされている。
- ^ DVD収録のメイキングや未公開映像には、宏をコウモリ男から救出したZOのもとに駆けつけた清吉が、ライダーの姿を見るなり「息子の助手をしておった麻生勝、そうじゃな?」と尋ねる場面があった。
- ^ 歴代ライダーと同様に変身ポーズが存在するが、勝のそれはきわめて簡素であり、最終決戦でのみ披露された(それ以前の戦闘では、感情の高揚や精神の集中で肉体を変化させていた)。
- ^ 生身でドラスのマリキュレイザーの直撃を耐え忍ぶほど。その直後、負傷の影響を微塵も感じさせずに変身して戦闘へ移行している。
- ^ ミュータントバッタとの意思疎通、精神感応や念力を含めた超能力、宏が持つ壊れたオルゴールを修復した未知のパワーなど。
- ^ 超至近距離でドラスのマリキュレイザーが直撃したにもかかわらず、一部の装甲が焼け付く程度の強度を誇る。自己再生能力も高く、傷口も短時間で治癒される。
- ^ 公式設定ではZOパンチ、ZOキックと命名されている[15][16]。島本和彦によるコミカライズ版ではZOキックの名称がライダーキックとなっており、発声も行っている。
- ^ 島本和彦によるコミカライズ版では、望月清吉が望月博士のレポートで「仮面ライダー」と書かれていたと語っている。
- ^ バイクに乗っての変身シーンは、仮面ライダー旧1号の変身を意識している[24]。
- ^ 一部の書籍では、「望月博士が開発した」と記述している[26]。
- ^ 宏は「宏君」と呼んでいる。
- ^ この吸収して取り込むという行為は、他作品への登場でもネオ生命体の特色の1つとして描かれており、『HERO SAGA』や『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』では、ZOではない個体を吸収することにより、レッドドラス以外への進化も行っている。小説版では、劇中でも描写されたアジトの壁に張り付く有機物はドラスの細胞に取り込まれた多くの生物の成れの果てであり、望月博士を含め生命の維持をドラスに依存する存在にされていた。
- ^ 望月博士がある二人の人物に似せて作った姿とされる。
- ^ 冒頭のシーンを担当した[21]。
出典
- ^ a b c d 映画大全集 1993, p. 140, 「仮面ライダーSTAFF・CASTインタビュー 石ノ森章太郎」
- ^ a b 竹書房/イオン編 編『超人画報 国産架空ヒーロー40年の歩み』竹書房、1995年11月30日、213頁。ISBN 4-88475-874-9。C0076。
- ^ a b c d e 映画大全集 1993, pp. 138–139, 「仮面ライダー劇場用映画作品研究」
- ^ a b 『仮面ライダー 悪(ショッカー)の系譜』樹想社、2003年5月、p.171。ISBN 4877770496
- ^ 映画大全集 1993, p. 143, 「仮面ライダーSTAFF・CASTインタビュー 村上克司」.
- ^ 『仮面ライダー 悪(ショッカー)の系譜』p.172
- ^ 石ノ森章太郎『石ノ森章太郎のマンガ家入門』、秋田書店、1998年10月10日、273頁、ISBN 4-253-17250-4
- ^ 石井博士ほか 1997, pp. 328–330, 特撮監督インタビュー - 雨宮慶太.
- ^ 超辞典 2011, p. 203.
- ^ バンダイ刊「B-CLUB SPECIAL・仮面ライダーZO OFFICIAL MAKING MOOK」より[要ページ番号]。
- ^ 石井博士ほか 1997, pp. 356.
- ^ 宇宙船150 2015, p. 76.
- ^ 大下英治「第九章 世界市場の可能性」『日本(ジャパニーズ)ヒーローは世界を制す』角川書店、1995年、284頁。ISBN 978-4048834162。
- ^ a b c d e f 映画大全集 1993, pp. 10–11, 「仮面ライダーZO」
- ^ 画報 2001, p. 209.
- ^ キャラクター大全昭和編 2011, p. 226.
- ^ a b 映画大全集 1993, p. 145, 「仮面ライダーSTAFF・CASTインタビュー 雨宮慶太」
- ^ 『仮面ライダー年代記(初版)』徳間書店〈ROMAN ALBUM HYPER MOOK〉、2001年10月、p.101。ISBN 4-19-720172-9
- ^ 『仮面ライダーJ』の予告編における、Jの「14人目の改造戦士」のカウントより。
- ^ 映画大全集 1993, p. 153, 「仮面ライダー デザイン画集 ACT1 石ノ森章太郎 デザイン画」.
- ^ a b c d e f 宇宙船150 2015, pp. 80–81, 「[インタビュー]岡元次郎」
- ^ a b c 映画大全集 1993, pp. 12–13, 「Zブリンガー」
- ^ a b c 画報 2001, p. 90, 「COLUMN 05 ライダーマシーン徹底比較」
- ^ 超辞典 2011, p. 446.
- ^ キャラクター大全昭和編 2011, p. 230.
- ^ 超辞典 2011, p. 447.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n 映画大全集 1993, pp. 18–21, 「ドラス」
- ^ 超辞典 2011, p. 553.
- ^ a b c d e 超辞典 2011, p. 554
- ^ a b 映画大全集 1993, pp. 21、138.
- ^ 画報 2001, p. 212.
- ^ キャラクター大全昭和編 2011, p. 231.
- ^ 宇宙船150 2015, p. 77.
- ^ 「LIST OF WORKS 岡元次郎」『JAE NAKED HERO』太田出版、2010年3月8日、34頁頁。ISBN 978-4-7783-1210-7。
- ^ a b 「東映ヒーロー仮面俳優列伝 高岩成二 前編」『東映ヒーローMAX Vol.27』辰巳出版、2008年、69 - 70頁頁。ISBN 978-4777805907。
- ^ 愛蔵版仮面ライダーZO超全集[要ページ番号]
- ^ a b 大図鑑1 1994, p. 69.
- ^ 宇宙船150 2015, p. 82.
参考文献
- 『テレビマガジン特別編集 劇場版シリーズ第10作「仮面ライダーZO」公開記念 仮面ライダー映画大全集』講談社、1993年6月10日。ISBN 4-06-178415-3。
- 『仮面ライダー大図鑑1J・ZO・真編』メディアワークス、1994年5月30日。ISBN 4-07-301517-6。
- 石井博士ほか『日本特撮・幻想映画全集』勁文社、1997年。ISBN 4766927060。
- 竹書房/スタジオ・ハード編 編『仮面ライダー画報』竹書房、2001年9月25日。ISBN 4-8124-0783-4。
- 『仮面ライダー超辞典』監修:石森プロ・東映、双葉社、2011年7月24日。ISBN 978-4-575-30333-9。
- 講談社編 編『仮面ライダー大全 昭和編 AD1971-1994』講談社〈キャラクター大全〉、2011年7月27日。ISBN 978-4-06-216993-6。
- 『宇宙船』VOL.150(2015 autumn)、ホビージャパン、2015年10月1日、ISBN 978-4-7986-1099-3。