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大韓航空

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
KE (航空会社コード)から転送)
大韓航空
대한항공
IATA
KE
ICAO
KAL
コールサイン
KOREAN AIR
法人番号 6700150004988 ウィキデータを編集
設立 1969年3月1日
ハブ空港 仁川国際空港
金浦国際空港
準ハブ空港 金海国際空港
済州国際空港
焦点空港 大邱国際空港
清州国際空港
マイレージサービス スカイパス
会員ラウンジ KALラウンジ
航空連合 スカイチーム
スカイチーム・カーゴ
親会社 韓進グループ (韓進KAL)
子会社 アシアナ航空
ジンエアー
Korea Airport Service
Air Korea
CyberSky
Global Logistics System Korea
HIST
Air Total Service
保有機材数 159機[1]
就航地 121都市[1]
スローガン Excellence in Flight
本拠地 大韓民国の旗 大韓民国 ソウル特別市江西区空港洞260
代表者 趙源泰(조원태)(代表取締役会長
売上高 12,683,475,810,458ウォン (2019年)
営業利益 257,589,648,273ウォン (2019年)
純利益 -622,851,449,218ウォン (2019年)
資産総額 27,071,174,122,368ウォン (2019年)
外部リンク www.koreanair.com ウィキデータを編集
テンプレートを表示
大韓航空
各種表記
ハングル 대한항공
漢字 大韓航空
発音 テハナンゴン
(テハンハンゴン)
日本語読み: だいかんこうくう
RR式 Daehan Hanggong
MR式 Taehan Hanggong
英語表記: Korean Air
テンプレートを表示

大韓航空(だいかんこうくう、ハングル대한항공; ハンチャ大韓航空; RRDaehan Hanggong, : Korean Air)は、韓国最大の航空会社フラッグ・キャリア)。イギリススカイトラックス社による航空会社の格付けで、実質最高評価の「ザ・ワールド・ファイブ・スター・エアラインズ(The World's 5-Star Airlines)」の認定を得ている。

2000年に発足した航空連合スカイチーム」の創設メンバーでもある。

概要

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韓国最大かつアジアで大手の航空会社の一つであり、仁川国際空港を国際線用ハブ空港としてヨーロッパアフリカアジアオセアニア北アメリカを結ぶ航空ネットワークを構築している。また、国際貨物輸送で世界2位、国際旅客輸送では世界17位である[2]。国内線用ハブ空港は金浦国際空港航空券の座席予約システム(CRS)は、アマデウスITグループが運営するアマデウスを利用している[3][4]

韓進グループの中核企業として

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韓進グループの中核企業で、創業家の趙一家が経営を握っており、2000年代初頭にグループ会長となった趙亮鎬のワンマン企業と目されている。後に、趙亮鎬の家族らも大韓航空の要職に就いたが、2014年に当時の副社長である趙顕娥大韓航空ナッツ・リターン事件を起こしたほか、他の一族が私物を大韓航空の機材と称して関税を払わずに国内に持ち込んだ容疑などが浮上して[5]大韓航空本社が家宅捜索を受けるなど、企業イメージを失墜させる事件も発生している[6]。2017年には、趙亮鎬の長男である趙源泰が社長に就任したが、過去の大学編入時の手続きに問題が指摘[7]されるなど創業者一族に依然として厳しい目が向けられている。2019年の定期株主総会では、趙亮鎬会長の取締役再任案が、第2位株主である国民年金公団や外国人株主などの反対で否決された。

歴史

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1946年設立の大韓国民航空社を前身とし、韓国の国営会社である大韓航空公社として1962年に設立された。

国営航空会社時代は、国内線と近距離国際線をダグラス DC-3DC-4日本航空機製造YS-11などで運航していたが、赤字が続いていたため、当時の大統領である朴正煕韓進グループの創業者・趙重勲に民営化を相談、1969年に韓進グループ主導で民営化され、株式会社となった。

初めての国際線は日本で、大阪(当時は伊丹)に開設された。民営化当時は、ジェット機1機、プロペラ機7機の計8機で運用していた。その前後にボーイング707ダグラス DC-8を導入し、韓国経済の急成長に合わせてヨーロッパ線やアメリカ線、中東線などの長距離路線を開設した。

1984年に英語名称を「KOREAN AIR LINES」から、現在使用している「KOREAN AIR」に変更した。ただし、近年までATB券の発券航空会社名欄では「Korean Airlines」を使用しており、また現在でも英文による正式な会社名は「KOREAN AIR LINES」である。英語名称変更以前は、機体には「大韓航空 KOREAN AIR LINES」と漢字と英字で表記され「KAL」との略称も書かれていた。

1988年までは、韓国では唯一の航空事業者として知られていたが、アシアナ航空が設立されたことで両社は歴としたライバル関係になり、運航機材や航空路線などにおいて激しい競争を繰り広げている。特に、欧州エアバス社が開発した世界最大級の超大型旅客機、エアバスA380に関しては、大韓航空が10機を発注し、2011年に就航させたのに続き、6機を発注したアシアナ航空も、その3年後の2014年に就航させるほどである。

機体のカラーリングは、かつては白地にレッドとブルーを配したデザインだったが、英語名称の変更と相前後して現在のライトブルーとシルバーを基調としたものにし、同時にシンボルマークも韓国の国旗にも描かれる「太極」をイメージしたものに変更された(公式ロゴではKOREAN AIRの「O」の字にこのマークが当てられる)。

2000年6月、デルタ航空エールフランスアエロメヒコ航空とともに航空連合スカイチーム」を設立。

2007年12月、LCCの「エア・コリア」(後にジンエアーと改称)を設立した。

2016年12月1日から、日本航空(JAL)の「JALマイレージバンク」との相互提携を開始。大韓航空運航便の沖縄/那覇ーソウル/仁川線以外の日韓線が対象となる[8]

2018年、世界最大規模の航空会社、アメリカのデルタ航空との共同事業を開始。

2020年4月7日、新型コロナウイルスの感染が拡大する中で航空需要が激減。従業員1万9000人のうち7割を対象に6カ月間一時帰休を行うことを発表した[9]

2020年11月17日、大韓航空がアシアナ航空を買収し、経営統合することが正式に決定した[10][11]

2020年12月10日イギリスに拠点を置く航空サービスリサーチ会社の、スカイトラックスに5つ星エアラインに認定された[12]

2024年12月12日、アシアナ航空の株式63.88%を取得し、子会社化したと発表した[13]

制服

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2005年10月から着用されている制服は、薄いベージュのジャケットにスカート、パンツ。アシスタントパーサー以上は薄いブルーのジャケット、同2色のブラウス、カーディガン、スカーフエプロン、そして髪飾りがある。なお、デザイナーは、ジャンフランコ・フェレである。

機内サービス

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機内サービスの中でも、特に機内食では国際機内食協会が授与する機内食部門のオスカー賞と呼ばれるマーキュリー賞において、最優秀機内食賞(金賞)を2度受賞しているなど評価は高い。(1998年-「ビビンバ」、2006年-「ビビンククス(韓国風そうめん)」最優秀機内食賞)。

座席のクラス編成

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長距離路線はファーストクラス、プレステージクラス(ビジネスクラス)、エコノミークラスの3クラス制を採っていたが、2019年より座席を効率的に運営して収益性を高める措置として、70%の路線でファーストクラスを廃止し、ビジネスクラスに移行させる措置を発表している[14]

機内誌

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機内誌は『Morning Calm』(モーニング・カーム)で、大韓航空の韓国国内線と国際線の全路線、全便の機内に搭載される。朝鮮語に加え、英語のページが掲載されている。以前は毎月発行されていたが、現在は年6回の発行となっている。

就航都市

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43カ国・121都市に就航[1][15][16]

運航路線図

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  韓国
  就航地
  貨物のみ

就航地一覧

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(一部情報未更新)
一時運休:COVID-19ロシアのウクライナ侵攻の影響により一時運休中[17]

都市 空港 備考
大韓民国の旗 韓国 ソウル 仁川国際空港 国際線ハブ
金浦国際空港 国内線ハブ
大邱 大邱国際空港
釜山 金海国際空港
済州 済州国際空港
清州 清州国際空港
光州 光州空港
群山 群山空港 一時運休
泗川 泗川空港
麗水 麗水空港
蔚山 蔚山空港
原州 原州空港 一時運休
浦項 浦項空港 一時運休
日本の旗 日本 東京 東京国際空港
成田国際空港
大阪 関西国際空港
神戸空港 2025年春就航予定、チャーター便
名古屋 中部国際空港
札幌 新千歳空港
青森 青森空港
新潟 新潟空港
金沢 小松空港
岡山 岡山空港
福岡 福岡空港
北九州 北九州空港 貨物のみ
長崎 長崎空港
熊本 熊本空港
大分 大分空港 冬季季節運航
鹿児島 鹿児島空港
沖縄 那覇空港
中華人民共和国の旗 中国 北京 北京首都国際空港
広州 広州白雲国際空港
南京 南京禄口国際空港
大連 大連周水子国際空港
牡丹江 牡丹江海浪空港 一時運休
上海 上海虹橋国際空港
上海浦東国際空港
三亜 三亜鳳凰国際空港 チャーター
廈門 廈門高崎国際空港
瀋陽 瀋陽桃仙国際空港
深圳 深圳宝安国際空港
西安 西安咸陽国際空港
武漢 武漢天河国際空港
延吉 延吉朝陽川空港
威海 威海大水泊空港 一時運休
張家界 張家界荷花国際空港 一時運休
鄭州 鄭州新鄭国際空港
済南市 済南遥墻国際空港 一時運休
長沙 長沙黄花国際空港
成都 成都双流国際空港 貨物のみ
青島 青島流亭国際空港
昆明 昆明長水国際空港
天津 天津浜海国際空港
海口 海口美蘭国際空港 チャーター
杭州 杭州蕭山国際空港
合肥 合肥新橋国際空港 一時運休
黄山 黄山屯渓国際空港 一時運休
香港の旗 香港 香港 香港国際空港
中華民国の旗 台湾 台北 台湾桃園国際空港
モンゴルの旗 モンゴル ウランバートル チンギス・ハーン国際空港
マレーシアの旗 マレーシア クアラルンプール クアラルンプール国際空港
ペナン ペナン国際空港 貨物のみ
ミャンマーの旗 ミャンマー ヤンゴン ヤンゴン国際空港
 ベトナム ハノイ ノイバイ国際空港
ニャチャン カムラン国際空港
ダナン ダナン国際空港
ダラット リエンクオン国際空港 一時運休
フーコック フーコック国際空港 季節限定
ホーチミンシティ タンソンニャット国際空港
シンガポールの旗 シンガポール シンガポール シンガポール・チャンギ国際空港
インドネシアの旗 インドネシア ジャカルタ スカルノ・ハッタ国際空港
デンパサール デンパサール国際空港
タイ王国の旗 タイ バンコク スワンナプーム国際空港
クラビー クラビー国際空港 チャーター
チェンマイ チェンマイ国際空港 一時運休
プーケット プーケット国際空港
カンボジアの旗 カンボジア プノンペン プノンペン国際空港
フィリピンの旗 フィリピン マニラ ニノイ・アキノ国際空港
セブ マクタン・セブ国際空港
クラーク クラーク国際空港 一時運休
ウズベキスタンの旗 ウズベキスタン タシュケント タシュケント国際空港
ナヴォイ ナヴォイ空港 貨物のみ
インドの旗 インド ムンバイ チャットラパティー・シヴァージー国際空港
デリー インディラ・ガンディー国際空港
チェンナイ チェンナイ国際空港 貨物のみ
ネパールの旗 ネパール カトマンズ トリブバン国際空港
スリランカの旗 スリランカ コロンボ バンダラナイケ国際空港
モルディブの旗 モルディブ マレ イブラヒム・ナシル国際空港 コロンボ経由
アラブ首長国連邦の旗 アラブ首長国連邦 ドバイ ドバイ国際空港
イスラエルの旗 イスラエル テルアビブ ベン・グリオン国際空港
 オーストリア ウィーン ウィーン国際空港
ベルギーの旗 ベルギー ブリュッセル ブリュッセル国際空港 貨物のみ
 チェコ プラハ ルズィニエ国際空港
 デンマーク コペンハーゲン コペンハーゲン国際空港 貨物のみ
フランスの旗 フランス パリ シャルル・ド・ゴール国際空港
ドイツの旗 ドイツ フランクフルト フランクフルト空港
クロアチアの旗 クロアチア ザグレブ ザグレブ国際空港
 ハンガリー ブダペスト リスト・フェレンツ国際空港
イタリアの旗 イタリア ミラノ ミラノ・マルペンサ国際空港
ローマ フィウミチーノ空港
オランダの旗 オランダ アムステルダム アムステルダム・スキポール空港
 ノルウェー オスロ オスロ空港 貨物のみ
ロシアの旗 ロシア サンクトペテルブルク プルコヴォ空港 季節限定
一時運休
モスクワ シェレメーチエヴォ国際空港 一時運休
イルクーツク イルクーツク国際空港 季節限定
一時運休
ウラジオストク ウラジオストク国際空港 一時運休
スペインの旗 スペイン マドリード アドルフォ・スアレス・マドリード=バラハス空港
 スウェーデン ストックホルム ストックホルム・アーランダ空港 貨物のみ
スイスの旗 スイス チューリッヒ チューリッヒ空港
イギリスの旗 イギリス ロンドン ロンドン・ヒースロー空港
トルコの旗 トルコ イスタンブール イスタンブール空港
カナダの旗 カナダ トロント トロント・ピアソン国際空港
バンクーバー バンクーバー国際空港
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 アンカレッジ テッド・スティーブンス・アンカレッジ国際空港 貨物のみ
アトランタ ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港
シカゴ シカゴ・オヘア国際空港
ダラス ダラス・フォートワース国際空港
ホノルル ダニエル・K・イノウエ国際空港
ラスベガス マッカラン国際空港
ロサンゼルス ロサンゼルス国際空港
マイアミ マイアミ国際空港 貨物のみ
ニューヨーク ジョン・F・ケネディ国際空港
サンフランシスコ サンフランシスコ国際空港
シアトル シアトル・タコマ国際空港
ワシントンD.C. ワシントン・ダレス国際空港
ヒューストン ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港
ボストン ジェネラル・エドワード・ローレンス・ローガン国際空港
オーストラリアの旗 オーストラリア シドニー シドニー国際空港
ブリスベン ブリスベン空港
ニュージーランドの旗 ニュージーランド オークランド オークランド国際空港
フィジーの旗 フィジー ナンディ ナンディ国際空港
グアムの旗 グアム グアム グアム国際空港
パラオの旗 パラオ コロール ロマン・トメトゥチェル国際空港

過去の就航地一覧

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都市
空港
備考
大韓民国の旗 韓国
務安 務安国際空港
襄陽 襄陽国際空港
江陵 江陵空港
木浦 木浦空港
束草 束草空港
醴泉 醴泉空港
日本の旗 日本 女満別 女満別空港 チャーター[18]
釧路 釧路空港 チャーター[19]
旭川 旭川空港
函館 函館空港
秋田 秋田空港
松本 松本空港 チャーター[20]
静岡 静岡空港
名古屋 名古屋空港 中部国際空港に移転
大阪 大阪国際空港 関西国際空港に移転
宮古島 宮古空港 チャーター[21]
下地島 下地島空港 チャーター[22]
石垣島 石垣空港 チャーター[23]
中華人民共和国の旗 中国 三亜 三亜鳳凰国際空港
煙台 煙台萊山国際空港
石家荘 石家荘正定国際空港
南寧 南寧呉圩国際空港
貴陽 貴陽龍洞堡国際空港
西寧 西寧曹家堡空港 チャーター
ウルムチ ウルムチ地窩堡国際空港
香港の旗 香港 香港 香港啓徳国際空港 香港国際空港に移転
マカオの旗 マカオ特別行政区 澳門 澳門国際空港
中華民国の旗 台湾 台中 台中国際空港
朝鮮民主主義人民共和国の旗 北朝鮮 平壌 平壌順安国際空港 特別チャーター[24]
カンボジアの旗 カンボジア シェムリアップ シェムリアップ国際空港
マレーシアの旗 マレーシア コタキナバル コタキナバル国際空港
タイ王国の旗 タイ パタヤ ウタパオ国際空港 季節限定
サウジアラビアの旗 サウジアラビア リヤド キング・ハーリド国際空港
ジェッダ キング・アブドゥルアズィーズ国際空港 リヤド経由
スペインの旗 スペイン バルセロナ バルセロナ=エル・プラット空港 ティーウェイ航空へ移管
イギリスの旗 イギリス ロンドン ロンドン・ガトウィック空港
フランスの旗 フランス ミュルーズ ユーロエアポート・バーゼル=ミュールーズ空港 貨物のみ
 スウェーデン ルレオ ルレオ空港 貨物のみ
ロシアの旗 ロシア ハバロフスク ハバロフスク空港
オーストラリアの旗 オーストラリア ケアンズ ケアンズ国際空港 貨物のみ
メルボルン メルボルン空港
 エジプト カイロ カイロ国際空港
 ケニア ナイロビ ジョモ・ケニヤッタ国際空港
ブラジルの旗 ブラジル サンパウロ グアルーリョス国際空港 ロサンゼルス経由

共同運航便

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スカイチーム加盟航空会社を含め、日本航空など35の航空会社とコードシェアをしている。2022年12月現在[25]

スカイチーム加盟航空会社

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なお、ロシアのウクライナ侵攻によりスカイチームの会員資格が一時停止されているロシアの旗アエロフロート・ロシア航空とのコードシェアは、全ての便で一時停止となっている[26]

スカイチーム加盟航空会社以外

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備考

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先述のように1960年代へ日本に乗り入れを開始した。東京-ソウル間に集中する日系航空会社とは対照的に、日本市場からの乗り継ぎ客の取り込みを図って、地方都市にも採算度外視で積極的に乗り入れていた[27]

特に成田羽田関西中部新千歳福岡ソウル仁川金浦)から、それぞれ1日に複数便で乗り入れている上、2004年8月から日本航空コードシェア便提携を行い[注釈 1]高頻度運航を実現し、高い利便性を誇っている。また、成田 - ホノルル線も運航中。

かつては以遠権を用いて成田 - ロサンゼルス、関西 - グアム線も運航していた。日韓関係の悪化に伴い、2019年7月以降関西国際空港をはじめとした主要空港の発着便数が順次縮小されていた[28]。しかし、2023年冬スケジュールでは多くの便が再開している[29]

将来的には2025年に国際チャーター便、2030年に国際定期便が解禁される予定の神戸空港への就航も目指している[30]。2025年春にチャーターとして運航予定。

保有機材

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現在の保有機材

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大韓航空 保有機材(2024年12月現在)[31][32]
機材 保有数 発注数 座席数 備考
F P E 出典
エアバスA220-300 10 - - - 140 140 [33] 10機のオプション付き[34]
エアバスA321neo 13 37[35] - 8 174 182 [36]
エアバスA330-300 19 - - 24 248 272 [37]
24 252 276 [38]
260 284 [39]
エアバスA350-900 - 6[40][41]
TBA
エアバスA350-1000 - 27[40][41]
TBA
エアバスA380-800 7 - 12 94 301 407 [42] 2026年までに退役予定[43]
ボーイング737-800 2 - - 12 126 138 [44]
ボーイング737-900 9 - - 8 180 188 [45] 世界最大のオペレーター[46]
ボーイング737-900ER 6 - - 8 165 173 [47]
ボーイング737-8 MAX 5 25[48] - 8 138 146 [49] 20機のオプション付き[50]
ボーイング747-8I 7 - 6 48 314 368 [51] 2025年までにシエラ・ネヴァダ・コーポレーションに9機中5機売却予定[52][53]
ボーイング777-200ER 5 - 8 28 225 261 [54]
ボーイング777-300 4 - - 41 297 338 [55]
ボーイング777-300ER 25 - 8 42 227 277 [56] ティーウェイ航空に2機リース予定[57]
8 56 227 291 [58]
ボーイング777-9 - 20[59][60]
TBA
ボーイング787-9 13 7 - 24 245 269 [61] 10機のオプション付き[62]
ボーイング787-10 4 36[63][59][60] - 36 289 325 [64] 10機のオプション付き[59][60]
大韓航空カーゴ
ボーイング747-400ERF 4 - 貨物
ボーイング747-8F 7 - 貨物
ボーイング777F 12 - 貨物
専用機 (ビジネスジェットなど)
アグスタウエストランド AW139 4 - 8-14
ボーイング737-700/BBJ1 1 - 16-26
ボーイング787-8/BBJ 1 - 39
ボンバルディア グローバル・エクスプレス XRS 1 - 13
ガルフストリーム G650ER 1 - 13
シコルスキー S-76C+ 1 - 5-6
合計 163 158

ギャラリー

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保有機材・発注機材について

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大韓航空は、エアバスの機材とボーイングの機材をほぼ均一に運航していることも特徴である。

7機のエアバスA380型機を注文し、3機分のオプションも加える。最初のA380型機の納入予定は、2007年の終わりから2009年までに引き渡しが開始される[65]予定であったが、納入予定からずれ込んでおり、2011年5月より引き渡しが始まった。その後は順調に受領が進んで、2014年7月28日には最終号機となる10機目(HL7628)が導入され[66][67]、計画当初の通り10機が出そろった。

同年5月31日には、ボーイング 747-400ERFを8機発注している。

旅客部門では2006年にボーイング 747-400の代替と位置づけ、ボーイング 777-300ERを9機(引渡し1機・オプション4機)発注し、2009年にはボーイング 747-8ICを5機発注している[68][69][注釈 2]。貨物部門ではボーイング 747-8Fを7機、そしてボーイング 777Fを5機発注している。同社は747-8における旅客型と貨物型両方を運航する、世界で唯一の航空会社である[70]

ボーイング 787-9型初号機(機体番号 HL8081)を2017年2月22日に受領。2月24日、韓国に到着(今年[いつ?]中に更に4機、2019年までに更に5機〈合計10機〉導入する計画)。ファーストクラス6席、プレステージ(ビジネス)クラス18席、エコノミークラス245席の計269席で構成。3月7日より韓国国内で運航を開始。6月ごろよりトロント、マドリード、ロサンゼルスなどの長距離路線で運航する予定[71]

なお、大韓航空が発注したボーイング社製航空機の顧客番号(カスタマーコード)はB5で、航空機の形式名は747-4B5、747-4B5F、777-2B5ER、777-3B5などとなる。

2015年11月7日には小型機のA321neoを30機確定発注したと発表した。今回の契約では、20機のオプションも設定した。今年[いつ?]初に結んだコミットメントに基づくもので、大韓航空がA320ファミリーを発注するのは初めてである。 その後、導入され、羽田空港などの近距離国際線などに使われた。

過去の保有機材

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マイレージサービス

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マイレージサービスは、SKYPASS(スカイパス)である。2008年6月までは加算したマイルの有効期限が無かったが、同年7月からは10年間の有効期限がある[72]。配偶者、両親、子供、祖父母(父方のみ)、孫(父方のみ)のうち本人を含め5人までマイレージ合算して、特典に利用できる。また、11歳までの子供会員には「スカイパスジュニア」という専用の会員組織がある。大韓航空が加盟しているスカイチーム加盟各社のほか、下記の航空会社と提携している。

日本国内では、三菱UFJニコス(「DCカード」《VISAMasterCard【一般・ゴールド】》、「MUFGカード」《American Expressのみ》)とJCB(一般・ゴールド)と提携したクレジットカードをショッピングにて利用する事でマイレージが加算される。

Kリムジン(旧KALリムジンバス)

[編集]
Kリムジン(旧KALリムジンバス)使用車両はヒョンデ・ユニバース

仁川国際空港金浦国際空港)と韓国の首都、ソウル市内を結んでいる。搭乗航空会社に関係なく利用できる。2021年、株式をプライベート・エクイティ・ファンドに売却し、Kリムジンに社名を変更した。

かつては釜山・金海国際空港発着路線も存在したが、廃止された。

航空宇宙部門

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大韓航空は1976年に航空宇宙部門「製造事業部」を設立しており、現在Korean Air Aerospace Division (KAL-ASD) として知られている。

航空宇宙に関する研究開発以外にも、航空機のライセンス生産や部品製作も請け負っており、世界で唯一の航空機を製造する部門を持つエアラインとなっている[73]UH-60F-5F-16のライセンス生産や、ボーイングやエアバスの旅客機向けの部品も幅広く手がけている。

製造事業部は、金海国際空港に位置してあり、業界従事者たちからテクセンターと呼ばれている。

事件・事故・トラブル

[編集]

大韓航空は、1997年から1999年にかけて3年連続の墜落事故を起こした為、連邦航空局(FAA)は韓国の航空安全管理体制の評価をカテゴリー「1」から「2」に格下げした[注釈 4]。なお、その後同社はデルタ航空の副社長を社長に招聘するなどし、現在では元のカテゴリー「1」へと戻っている。[要出典]

竹島デモフライト事件

[編集]

2011年(平成23年)6月16日、成田 - 仁川間に、新型機「エアバスA380」を投入するのに先立ち、同社の会長やマスコミを搭乗させ、トランスポンダを切った上で、日本と領有権問題のある日本海海上の竹島上空でデモ飛行を実施した。

これに対して、日本の外務省は、「明確に領空侵犯にあたる」として、日本国外務省の全職員が公務での大韓航空機の利用を同年7月18日から1ヶ月間、自粛することを決定し発表した[74][75]

これに対し韓国政府は、「非常に遺憾」とし撤回を要求したが、自粛は予定通り実施された[76][77]

この件についてサーチナによると、『KOREAN AIR』と書かれている旅客機に大韓航空の会長と韓国の各省庁の長官まで搭乗させて竹島上空を飛んだのは、領有権を主張する日本からすれば敏感にならざるを得ないとの航空関係者の見方を伝えた[78]

脚注

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注釈

[編集]
  1. ^ 当初は日本から韓国へ就航するJAL路線へのKALのコードシェアは全便であったのに対して、韓国から日本国内へ就航するKAL路線へのJALのコードシェアは一部路線であったが、2014年4月22日から両社の日本 - 韓国間の全路線に拡大された。その一方でJAL自社の機材による運航は関西・成田発着便がなくなり、羽田-金浦のみに縮小された。
  2. ^ 世界で初めて747-8の旅客・貨物両型を発注した。
  3. ^ 東京(羽田)-ソウル(金浦)のJAL運航便における特典航空券利用に限る。JAL便名でのSKYPASSへのマイレージ加算および日本-韓国間直行便以外のJALの路線における特典航空券利用はできない。2016年12月1日から提携開始。(JALと大韓航空(KE)、特典航空券の相互交換を開始
  4. ^ カテゴリー「2」国家の民間航空会社は、アメリカ合衆国路線の新設や増便、米航空会社とのコードシェア便が認められない。

出典

[編集]
  1. ^ a b c 会社紹介の詳細 | 大韓航空
  2. ^ [1]
  3. ^ 日本発着路線をもつアルテア利用航空会社 (2015年6月現在)”. アマデウス・ジャパン. 2015年9月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年9月26日閲覧。
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関連項目

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外部リンク

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