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大空町

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
女満別から転送)
おおぞらちょう ウィキデータを編集
大空町

大空町旗

大空町章
2006年平成18年)3月31日制定 2006年平成18年)3月31日制定
日本の旗 日本
地方 北海道地方
都道府県 北海道オホーツク総合振興局
網走郡
市町村コード 01564-4
法人番号 3000020015644 ウィキデータを編集
面積 343.66km2
総人口 6,456[編集]
住民基本台帳人口、2024年10月31日)
人口密度 18.8人/km2
隣接自治体 網走市北見市網走郡美幌町斜里郡小清水町
町の木 ななかまどしらかば
町の花 芝桜水芭蕉
他のシンボル 町のスポーツ : バレーボール
大空町役場
町長 松川一正
所在地 099-2392
北海道大空町女満別西3条4丁目1番1号
北緯43度54分43秒 東経144度10分21秒 / 北緯43.91194度 東経144.17256度 / 43.91194; 144.17256座標: 北緯43度54分43秒 東経144度10分21秒 / 北緯43.91194度 東経144.17256度 / 43.91194; 144.17256
外部リンク 公式ウェブサイト

大空町位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

ウィキプロジェクト
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大空町(おおぞらちょう)は、北海道オホーツク総合振興局管内の、網走郡に属する2006年女満別町東藻琴村が合併して誕生した。

地理

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  • オホーツク総合振興局東部に位置する。
  • 旧女満別町域は、台地と網走川流域の低湿地で構成され、高台(東部に広がる台地)では畑作、低台(網走川流域の低湿地)では水稲を中心とした農業が発達している。
  • 旧東藻琴村域は、北部から南部の山岳地帯にかけて平野・丘陵が広がる。
  • 網走湖女満別湖畔は北海道景観100選に選ばれている。
  • 山: 藻琴山(1000m)

気候

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ケッペンの気候区分によると、大空町は湿潤大陸性気候に属する。寒暖の差が大きく気温の年較差、日較差が大きい顕著な大陸性気候である。降雪量が多く、豪雪地帯に指定されている。山岳地帯に囲まれる内陸部(道央等)に比べて、オホーツク海沿岸は降雪量が少なく、日によっては寒暖差はあるものの、平均気温は緩やかである。

気象庁地磁気観測所(きしょうちょうちじきかんそくじょ)女満別出張所において地磁気観測が行われる。2011年(平成23年)度より無人・遠隔操作化されている。

女満別(2003年 - 2020年(降雪量のみ2006年 - 2020年))の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 7.2
(45)
13.7
(56.7)
18.0
(64.4)
30.2
(86.4)
37.7
(99.9)
35.7
(96.3)
36.7
(98.1)
36.9
(98.4)
34.7
(94.5)
30.4
(86.7)
20.9
(69.6)
14.8
(58.6)
37.7
(99.9)
平均最高気温 °C°F −2.9
(26.8)
−2.1
(28.2)
3.0
(37.4)
10.4
(50.7)
16.9
(62.4)
20.7
(69.3)
23.8
(74.8)
25.3
(77.5)
21.9
(71.4)
15.5
(59.9)
7.9
(46.2)
0.5
(32.9)
11.7
(53.1)
日平均気温 °C°F −7.9
(17.8)
−7.4
(18.7)
−1.7
(28.9)
4.6
(40.3)
10.5
(50.9)
15.0
(59)
18.5
(65.3)
20.2
(68.4)
16.5
(61.7)
9.7
(49.5)
2.8
(37)
−4.5
(23.9)
6.4
(43.5)
平均最低気温 °C°F −14.4
(6.1)
−14.3
(6.3)
−7.2
(19)
−1.1
(30)
4.7
(40.5)
10.2
(50.4)
14.4
(57.9)
16.2
(61.2)
11.5
(52.7)
3.8
(38.8)
−2.6
(27.3)
−10.7
(12.7)
0.9
(33.6)
最低気温記録 °C°F −24.8
(−12.6)
−27.0
(−16.6)
−20.8
(−5.4)
−13.9
(7)
−3.9
(25)
0.4
(32.7)
6.3
(43.3)
6.6
(43.9)
2.4
(36.3)
−7.5
(18.5)
−15.4
(4.3)
−24.1
(−11.4)
−27.0
(−16.6)
降雪量 cm (inch) 81
(31.9)
75
(29.5)
61
(24)
23
(9.1)
2
(0.8)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
1
(0.4)
14
(5.5)
66
(26)
324
(127.6)
出典1:Japan Meteorological Agency
出典2:気象庁[1]
東藻琴(1991年 - 2020年)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
降水量 mm (inch) 40.0
(1.575)
26.0
(1.024)
32.6
(1.283)
47.4
(1.866)
57.5
(2.264)
68.4
(2.693)
87.7
(3.453)
117.9
(4.642)
118.5
(4.665)
83.4
(3.283)
49.3
(1.941)
51.4
(2.024)
777.0
(30.591)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 11.2 8.1 9.0 9.3 10.1 11.2 11.0 11.2 11.3 9.8 9.4 10.5 120.0
出典1:Japan Meteorological Agency
出典2:気象庁[2]

歴史

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合併経緯

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合併パターン

女満別町、東藻琴村はどちらも網走市が主導する枠組み(網走市・女満別町・東藻琴村・小清水町・清里町・斜里町)での合併と、美幌町が主導する枠組み(美幌町・津別町・女満別町・東藻琴村)の2パターンでの合併を求められた。どちらのパターンとも署名数は多かった。

ところが、女満別・東藻琴ともに町議会で両方のパターンでの枠組みを否決し、網走市および美幌町を含めた形で一本化した形とすべきの結論に至り、その後も女満別が「美幌町が主導する枠組みに網走を加えた枠組み」と「美幌町が主導する枠組みに網走と常呂を加えた枠組み」も唱えたが、美幌町及び常呂町は反対した。

また、女満別空港があると言う理由で北見市との協議入りの要請も、北見市からあったが、受け入れなかった。

結局、女満別町および東藻琴村との対等合併という形が望ましいと言う結論になっている。美幌町の途中参加要請も振り切り、合併している。

新町名

町名は住民からの公募に基づいて決定されたもので、網走管内南部の空の玄関である女満別空港があることに因む。「大空町」という名称は、澄み切った大空、そしてその大空の下に広がる実り豊かな大地のもとで、住民が夢や希望を持ち、晴れ晴れした気持ちで暮らしていくことを目指すという意味で命名された。また、帯広市大空町が網走管内に大空町が誕生することを歓迎した。このことから、大空町と帯広市大空町の交流もあるなど、地域とのつながりが生まれている。[要出典]

合併直後はカントリーサインが制定されていなかったが、新たなデザインの物が2007年平成19年)4月に町サイトにて発表された。

経済

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産業

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  • 農業(畑作)、酪農漁業(内水面)が発達。
    • 農業 - 総面積に占める農地の割合は約50%と非常に高い。主な作物はジャガイモテンサイグラニュー糖の原料)と水稲(もち米)である。しかしこうした主作物は、需要が減り、価格が低迷していることから、花卉野菜や肉用牛飼育等の収益性の高いものへの取り組みが盛んに行われている。気温が低く病害虫が発生しにくい気象条件にあるため、農薬の使用量を押さえ安全な農作物を生産を目指している。
    • 内水面漁業 - 網走湖を漁場とする内水面漁業を有し、ワカサギシジミシラウオコイを主な資源としている。9月にはしらうお祭りが開催され、活きのいいシラウオのおどり食いが楽しめる。
    • ナチュラルチーズなどの加工乳製品が多く生産される。

金融

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農協

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立地企業

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郵便局

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  • 女満別郵便局(集配局)
  • 東藻琴郵便局(集配局)
  • 豊里郵便局

宅配便

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公共施設

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全国的に減少傾向の移動図書館がある

警察

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消防

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姉妹都市・提携都市

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地域

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人口

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大空町と全国の年齢別人口分布(2005年) 大空町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 大空町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
大空町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 11,007人
1975年(昭和50年) 9,603人
1980年(昭和55年) 9,565人
1985年(昭和60年) 9,429人
1990年(平成2年) 9,238人
1995年(平成7年) 8,992人
2000年(平成12年) 8,946人
2005年(平成17年) 8,392人
2010年(平成22年) 7,932人
2015年(平成27年) 7,360人
2020年(令和2年) 6,775人
総務省統計局 国勢調査より


消滅集落

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2015年国勢調査によれば、以下の集落は調査時点で人口0人の消滅集落となっている[6]

  • 大空町 - 網走湖(湖面),女満別公園通

教育

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  • 小学校
    • 大空町立女満別小学校
    • 大空町立東藻琴小学校
  • 中学校
    • 大空町立女満別中学校
    • 大空町立東藻琴中学校
  • 高等学校

交通

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女満別駅

空港

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鉄道

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旧東藻琴村では東藻琴村営軌道が運行されていたが、現在は廃止されている。

バス

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道路

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名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

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メルヘンの丘
芝桜公園で開催されるひがしもこと芝桜まつり
朝日ヶ丘展望台 ひまわり畑
ひがしもこと乳酪館と東藻琴乳製品加工研究所

文化財

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天然記念物

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  • 女満別湿生植物群落

その他

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  • 女満別石刃鏃遺跡出土の遺物 - 北海道指定有形文化財(美術工芸品)、女満別研修会館郷土資料展示室

レジャー

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  • パークゴルフ
  • キャンプ - 網走湖女満別湖畔
  • シジミ採り - 網走湖女満別湖畔

観光

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  • 網走湖
  • 女満別町湿生植物群落 - 国の天然記念物『水芭蕉大群落』(ミズバショウ大群落)
    女満別地区の女満別湖畔と湖南を結ぶ町道・湖畔観光線が網走湖沿いにある。この路線は冬期は女満別野営場 - 女満別湖南(網走市呼人にある「夕陽の家」付近)の区間は通行止めとし、長年夏期(6月中旬から11月上旬ころ)のみ通行できる形をとっていたが、砂利道に加え見通しが悪いなど危険箇所があることなどから現在は一般の車両は通行できない(2008年平成20年)6月現在、バリケードが女満別野営場側にあることと一般の車両が入れないように杭が立っている)。ただし、歩き・自転車は杭が立っていても通れる幅となっているため、歩き・自転車は今までどおり通ることができる。
  • ひまわり畑 - 秋に咲く畑一面に広がる黄色い太陽
  • 温泉 - 泉質の違う温泉が4か所
  • メルヘンの丘 - 国土交通省の「とるぱ」に指定されている。
  • 朝日ヶ丘公園 - 黒澤明 監督の「夢」撮影現場の一つ
  • 藻琴山
  • 藻琴山温泉 (他に旧東藻琴村中心部でも温泉が湧出する。老朽化により現在、藻琴山温泉は休館中)
  • 芝桜公園 (5月から6月にかけてシバザクラが山稜一面に咲く)
  • ひがしもこと乳酪(にゅうらく)館 - 東藻琴地区特産のチーズの販売、バターづくり体験ができる。
  • 大空豚しゃぶ長いも丼 - 大空町成立を機に考案されたご当地丼。大空町産の豚肉長いも、米を使った丼物[7]

祭り

[編集]
  • ひがしもこと芝桜祭り(5 - 6月)
  • めまんべつ観光夏まつり - ボートレース「ドラゴンボート競技会」が行われる。
  • ノンキーランドふるさとまつり - 牧草ロール500kgを男4人1チーム、女5人1チームで転がして競う競技がある。

マスメディア

[編集]

出身有名人

[編集]

脚注

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  1. ^ 女満別 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2024年3月26日閲覧。
  2. ^ 東藻琴 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2022年8月5日閲覧。
  3. ^ 1952年(昭和27年)2月25日総理府告示第48号「村を町とする処分」
  4. ^ 2005年(平成17年)8月19日総務省告示第961号「町村の廃置分合」
  5. ^ ホクレングループ
  6. ^ 総務省統計局統計調査部国勢統計課 (27 January 2017). 平成27年国勢調査小地域集計01北海道《年齢(5歳階級),男女別人口,総年齢及び平均年齢(外国人-特掲)-町丁・字等》 (CSV) (Report). 総務省. 2017年5月20日閲覧※条町区分地の一部に0人の地域がある場合でも他の同一区分地で人口がある場合は除いた。
  7. ^ 女満別空港の町・大空町から 地産地消メニュー「大空豚(とん)しゃぶ長いも丼」誕生!”. 北海道じゃらん (2009年2月17日). 2024年8月18日閲覧。

外部リンク

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