第67回有馬記念
第67回有馬記念 | |
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優勝馬イクイノックス | |
開催国 | 日本 |
主催者 | 日本中央競馬会(JRA) |
競馬場 | 中山競馬場 |
施行年 | 2022年 |
施行日 | 12月25日 |
距離 | 芝2500m |
格付け | GI |
出走条件 | サラブレッド系3歳以上(国際)(指定) |
負担重量 | 定量 |
天候 | 晴 |
馬場状態 | 良 |
優勝馬 | イクイノックス |
優勝騎手 | クリストフ・ルメール |
優勝調教師 | 木村哲也(美浦) |
優勝馬主 | (有)シルクレーシング |
優勝生産者 | ノーザンファーム(安平町) |
第67回有馬記念(だい67かいありまきねん)は、2022年12月25日に千葉県船橋市の中山競馬場で行われた競馬の競走である。優勝したのはクリストフ・ルメール騎手騎乗のイクイノックス。
競走前の状況
[編集]G1勝ち馬7頭はじめ16頭が登録し、抽選での除外は発生しなかった。同年の菊花賞の勝ち馬アスクビクターモアが出走を検討していたが、参戦を見送ることとなった[1]。また、G1を2勝をはじめ重賞7勝を挙げているアメリカのウォーライクゴッデスが事前登録を行なったが、来日には至らなかった[2]。
ファン投票
[編集]2022年11月17日から12月4日まで、インターネットにおいてファン投票が行われ、11月24日に第一回中間発表、12月1日に第二回中間発表が行われた。最終の有効投票数は4,137,049票であった[3]。
以下の表において出走馬は太字で表示する。
- 最終順位上位20頭
最終順位 | 競走馬名 | 性齢 | 最終票数 | 管理調教師 | 主な勝ち鞍 | ||
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年 | 格 | 競走名 | |||||
1 | タイトルホルダー | 牡4 | 368,304 | 栗田徹 | 2022 | GI | 宝塚記念 |
2 | エフフォーリア | 牡4 | 300,661 | 鹿戸雄一 | 2021 | GI | 有馬記念 |
3 | イクイノックス | 牡3 | 294,688 | 木村哲也 | 2022 | GI | 天皇賞(秋) |
4 | ドウデュース | 牡3 | 268,996 | 友道康夫 | 2022 | GI | 東京優駿(日本ダービー) |
5 | アスクビクターモア | 牡3 | 209,788 | 田村康仁 | 2022 | GI | 菊花賞 |
6 | ソダシ | 牝4 | 185,709 | 須貝尚介 | 2022 | GI | ヴィクトリアマイル |
7 | ジェラルディーナ | 牝4 | 179,563 | 斉藤崇史 | 2022 | GI | エリザベス女王杯 |
8 | ディープボンド | 牡5 | 167,824 | 大久保龍志 | 2022 | GII | 阪神大賞典 |
9 | スターズオンアース | 牝3 | 161,210 | 高柳瑞樹 | 2022 | GI | 優駿牝馬(オークス) |
10 | ポタジェ | 牡5 | 149,261 | 友道康夫 | 2022 | GI | 大阪杯 |
11 | シャフリヤール | 牡4 | 141,531 | 藤原英昭 | 2022 | GI | ドバイシーマクラシック |
12 | デアリングタクト | 牝5 | 130,337 | 杉山晴紀 | 2020 | GI | 優駿牝馬(オークス) |
13 | ジオグリフ | 牡3 | 128,741 | 木村哲也 | 2022 | GI | 皐月賞 |
14 | パンサラッサ | 牡5 | 88,832 | 矢作芳人 | 2022 | GI | ドバイターフ |
15 | スタニングローズ | 牝3 | 79,865 | 高野友和 | 2022 | GI | 秋華賞 |
16 | アカイイト | 牝5 | 74,574 | 中竹和也 | 2021 | GI | エリザベス女王杯 |
17 | レイパパレ | 牝5 | 70,522 | 高野友和 | 2021 | GI | 大阪杯 |
18 | ヴェラアズール | 牡5 | 59,489 | 渡辺薫彦 | 2022 | GI | ジャパンカップ |
19 | ダノンスコーピオン | 牡3 | 58,896 | 安田隆行 | 2022 | GI | NHKマイルカップ |
20 | キラーアビリティ | 牡3 | 55,230 | 斉藤崇史 | 2021 | GI | ホープフルステークス |
出走馬と枠順
[編集]2022年12月25日 第5回中山競馬第8日目 第11競走[4]
枠番 | 馬番 | 競走馬名 | 性齢 | 斤量 [kg] |
騎手 | 調教師 | 馬主 | 単勝 人気 |
オッズ | 馬体重 [kg] |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | アカイイト | 牝5 | 55.0 | 幸英明 | 中竹和也(栗東) | 岡浩二 | 9 | 79.0 | 522 |
2 | イズジョーノキセキ | 牝5 | 55.0 | 岩田康誠 | 石坂公一(栗東) | 泉一郎 | 13 | 152.0 | 472 | |
2 | 3 | ボルドグフーシュ | 牡3 | 55.0 | 福永祐一 | 宮本博(栗東) | (有)社台レースホース | 6 | 14.1 | 498 |
4 | アリストテレス | 牡5 | 57.0 | 武豊 | 音無秀孝(栗東) | 近藤英子 | 10 | 85.0 | 484 | |
3 | 5 | ジェラルディーナ | 牝4 | 55.0 | クリスチャン・デムーロ | 斉藤崇史(栗東) | (有)サンデーレーシング | 3 | 7.4 | 470 |
6 | ヴェラアズール | 牡5 | 57.0 | 松山弘平 | 渡辺薫彦(栗東) | (有)キャロットファーム | 4 | 10.0 | 518 | |
4 | 7 | エフフォーリア | 牡4 | 57.0 | 横山武史 | 鹿戸雄一(美浦) | (有)キャロットファーム | 5 | 10.1 | 532 |
8 | ウインマイティー | 牝5 | 55.0 | 和田竜二 | 五十嵐忠男(栗東) | (株)ウイン | 15 | 199.6 | 484 | |
5 | 9 | イクイノックス | 牡3 | 55.0 | クリストフ・ルメール | 木村哲也(美浦) | (有)シルクレーシング | 1 | 2.3 | 492 |
10 | ジャスティンパレス | 牡3 | 55.0 | トム・マーカンド | 杉山晴紀(栗東) | 三木正浩 | 7 | 18.9 | 456 | |
6 | 11 | ラストドラフト | 牡6 | 57.0 | 三浦皇成 | 戸田博文(美浦) | (有)社台レースホース | 16 | 215.3 | 470 |
12 | ポタジェ | 牡5 | 57.0 | 吉田隼人 | 友道康夫(栗東) | 金子真人ホールディングス(株) | 12 | 136.9 | 472 | |
7 | 13 | タイトルホルダー | 牡4 | 57.0 | 横山和生 | 栗田徹(美浦) | 山田弘 | 2 | 3.6 | 476 |
14 | ボッケリーニ | 牡6 | 57.0 | 浜中俊 | 池江泰寿(栗東) | 金子真人ホールディングス(株) | 14 | 183.8 | 468 | |
8 | 15 | ブレークアップ | 牡4 | 57.0 | 戸崎圭太 | 黒岩陽一(美浦) | 阿部東亜子 | 11 | 118.6 | 504 |
16 | ディープボンド | 牡5 | 57.0 | 川田将雅 | 大久保龍志(栗東) | 前田晋二 | 8 | 37.3 | 504 |
※英国より短期騎手免許で参戦していたトム・マーカンドは、有馬記念初騎乗。
公開枠順抽選会
[編集]競走3日前の12月22日に実施。前年に引き続き、新型コロナウイルス感染拡大防止の為、観覧者の募集は行わず、会場も本年よりフジテレビのスタジオに変更。陣営関係者の出席は美浦・栗東の両トレーニングセンターからのリモートに変更された[5]。
- 司会進行
- 実況
- 青嶋達也(フジテレビ編成局アナウンス室スポーツ統括担当部長)
- 解説
- 抽選担当者
- トレセンリポーター
展開
[編集]スタートでは5番ジェラルディーナが出遅れる。大方の想定通り、タイトルホルダーがハナを奪うと、それに続いてディープボンドやジャスティンパレスも先行策をとる。エフフォーリアは中団につけ、それを見る格好でイクイノックスやヴェラアズールが位置をとる。出遅れたジェラルディーナやボルドグフーシュらが後方待機策をとった。
逃げたタイトルホルダーは最初の1000mを61秒2で通過し、やや遅いペースを作り出す。それにブレークアップやディープボンドはマークする形でついていき、向正面あたりで全頭一団となる形となった。3~4コーナーあたりでボルドグフーシュら後続勢が一気に動き始め、4コーナーあたりで馬群の外側からイクイノックスが楽な手応えで先団にとりつき、直線に向いた。先頭のタイトルホルダーが直線早くも失速し、馬群の中央からエフフォーリア、イズジョーノキセキが脚を伸ばす。しかし残り200mでイクイノックスに鞭が入ると一気に抜け出し、追い込んできたボルドグフーシュとジェラルディーナを突き放し2馬身1/2差をつけてゴールした。2着には上がり最速の足を見せたボルドグフーシュ、3着には追い込んだジェラルディーナ、4着に13番人気のイズジョーノキセキ、5着にエフフォーリアが入線。2番人気タイトルホルダーは9着、4番人気ヴェラアズールは末脚が不発で10着に敗れた。
レース結果
[編集]映像外部リンク | |
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2022 有馬記念レース映像 jraofficial(JRA公式YouTubeチャンネル)による動画 | |
2022 有馬記念レース映像 カンテレ競馬(関西テレビ公式YouTubeチャンネル)による動画 |
着順 | 馬番 | 馬名 | タイム | 上3F | 着差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 9 | イクイノックス | 2.32.4 | 35.4 | |
2 | 3 | ボルドグフーシュ | 2.32.8 | 35.2 | 2.1/2 |
3 | 5 | ジェラルディーナ | 2.33.1 | 35.7 | 1.1/2 |
4 | 2 | イズジョーノキセキ | 2.33.2 | 36.1 | 3/4 |
5 | 7 | エフフォーリア | 2.33.2 | 36.3 | クビ |
6 | 8 | ウインマイティー | 2.33.5 | 36.2 | 1.1/2 |
7 | 10 | ジャスティンパレス | 2.33.5 | 36.6 | クビ |
8 | 16 | ディープボンド | 2.33.6 | 36.8 | 1/2 |
9 | 13 | タイトルホルダー | 2.34.1 | 37.6 | 3 |
10 | 6 | ヴェラアズール | 2.34.1 | 36.8 | クビ |
11 | 14 | ボッケリーニ | 2.34.5 | 37.5 | 2.1/2 |
12 | 12 | ポタジェ | 2.34.5 | 37.3 | アタマ |
13 | 11 | ラストドラフト | 2.34.6 | 37.5 | 1/2 |
14 | 4 | アリストテレス | 2.34.9 | 37.5 | 1.3/4 |
15 | 1 | アカイイト | 2.35.0 | 37.4 | 1/2 |
16 | 15 | ブレークアップ | 2.36.2 | 39.4 | 7 |
払戻
[編集]馬番/枠番 | 人気 | 金額(円) | |
---|---|---|---|
単勝 | 9 | 1 | 230円 |
複勝 | 9 | 1 | 120円 |
3 | 5 | 270円 | |
5 | 3 | 200円 | |
馬単 | 9>3 | 5 | 1770円 |
馬連 | 3-9 | 4 | 1320円 |
枠連 | 2-5 | 2 | 1150円 |
ワイド | 3-9 | 4 | 500円 |
5-9 | 2 | 340円 | |
3-5 | 14 | 1030円 | |
三連複 | 3-5-9 | 7 | 2520円 |
三連単 | 9>3>5 | 28 | 9740円 |
エピソード
[編集]- 売上記録:53,244,730,100円[7]
- 入場人員:39,670名(内有料入場人員37,966名)[7]※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ネット抽選による事前予約者に限定
- ファンファーレ演奏:航空自衛隊航空中央音楽隊(隊長:前田忠信2等空佐)
- 3歳馬による有馬記念のワンツーフィニッシュは1994年の第39回有馬記念(1着ナリタブライアン、2着ヒシアマゾン)以来。
- 競争後ウィナーズサークルで行われた記念撮影や表彰式のウイナーズレディは、ゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』と中山馬主協会とのコラボレーション企画として、同作品出演声優のMachico・田所あずさ・前田佳織里が務めた[8]。
テレビ・ラジオ放送
[編集]本レースのテレビ・ラジオ放送の実況担当者およびその他の出演者。NHK職員の勤務局や民放各社社員の役職、ゲストの肩書は出演当時のもの。
実況担当者
- 日本放送協会 (NHK):大坂敏久(名古屋放送局)[9]
- ラジオNIKKEI:中野雷太(関西支社長補佐 兼 東京本社報道・スポーツ局長)
- フジテレビ(みんなのKEIBA): 青嶋達也(編成局アナウンス室スポーツ統括担当部長)
- ニッポン放送:胡口和雄(ミックスゾーン)
- ラジオ日本:矢田雄二郎
- MBSラジオ(GOGO競馬サンデー!):来栖正之
- 文化放送:長谷川太
- TBSラジオ:清原正博(TBSテレビアナウンスセンター専任部長)
他局・系列局利用社局
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “菊花賞馬アスクビクターモア 有馬記念見送り 来春は天皇賞・春か大阪杯を目標に | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2022年12月30日閲覧。
- ^ “有馬記念(GⅠ) 外国馬の出走なし JRA”. jra.jp. 2022年12月30日閲覧。
- ^ “有馬記念ファン投票 最終結果発表!”. jra.jp. 日本中央競馬会 (2022年12月8日). 2023年11月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月19日閲覧。
- ^ 有馬記念(GI)出走表|2022年12月25日 中山11R レース情報 - netkeiba.com
- ^ 有馬記念公開枠順抽選の実施 - JRA 2022年11月19日
- ^ “2022年 有馬記念 JRA”. jra.jp. 2022年12月30日閲覧。
- ^ a b c “第5回 中山競馬 第8日 成績表”. jra.jp. 2023年1月31日閲覧。
- ^ “『ウマ娘』×「中山競馬場」コラボ決定! 中山馬主協会協力のもと、ウマ娘キャストが“ウィナーズレディ”に” (2022年11月28日). 2022年12月13日閲覧。
- ^ 競馬2022「第67回有馬記念」 - NHKクロニクル