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1982年のナショナルリーグチャンピオンシップシリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1982年ナショナルリーグ
チャンピオンシップシリーズ
チーム 勝数
セントルイス・カージナルス 3
アトランタ・ブレーブス 0
シリーズ情報
試合日程 10月6日–10日
観客動員 3試合合計:15万8589人
1試合平均:05万2863人
MVP ダレル・ポーター(STL)
殿堂表彰者 ホワイティ・ハーゾグ(STL監督)
レッド・ショーエンディーンスト(STLコーチ[注 1]
オジー・スミス(STL内野手)
ブルース・スーター(STL投手)
ジョー・トーリ(ATL監督)
ボブ・ギブソン(ATLコーチ[注 2]
フィル・ニークロ(ATL投手)
チーム情報
セントルイス・カージナルス(STL)
シリーズ出場 シリーズ開始14年目で初
GM ジョー・マクドナルド
監督 ホワイティ・ハーゾグ
シーズン成績 92勝70敗・勝率.568
東地区優勝

アトランタ・ブレーブス(ATL)
シリーズ出場 13年ぶり2回目
GM ジョン・マレン
監督 ジョー・トーリ
シーズン成績 89勝73敗・勝率.549
西地区優勝

 < 1981
NLCS
1982

1983 > 

 < 1981
ALCS
1982

1983 > 
ワールドシリーズ

1982年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)ポストシーズンは10月5日に開幕した。ナショナルリーグの第14回リーグチャンピオンシップシリーズ(14th National League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、翌6日から10日にかけて計3試合が開催された。その結果、セントルイス・カージナルス東地区)がアトランタ・ブレーブス西地区)を3勝0敗で下し、14年ぶり13回目のリーグ優勝およびワールドシリーズ進出を果たした。

この年のレギュラーシーズンでは両球団は12試合対戦し、ブレーブスが7勝5敗と勝ち越していたが[1]、今シリーズはカージナルスが初戦から無傷の3連勝で制した。今シリーズは初戦が5回途中降雨ノーゲーム、第2戦が雨天順延とに祟られており、もし10月12日の第5戦までもつれた場合には、同日開幕予定のワールドシリーズ日程に影響が及ぶところだった[2]シリーズMVPには、全3試合で打撃では打率.556・1打点OPS 1.603を記録、守備でも捕手として盗塁阻止を2つ記録したカージナルスのダレル・ポーターが選出された。このあとカージナルスは、ワールドシリーズでもアメリカンリーグ王者ミルウォーキー・ブルワーズを4勝3敗で下し、15年ぶり9回目の優勝を成し遂げた。

試合結果

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1982年のナショナルリーグ優勝決定戦は10月6日に開幕し、途中に雨天順延を挟んで4日間で3試合が行われた。日程・結果は以下の通り。

日付 試合 ビジター球団(先攻) スコア ホーム球団(後攻) 開催球場
10月06日(水) 第1戦 降雨ノーゲーム ブッシュ・スタジアム
10月07日(木) 第1戦 アトランタ・ブレーブス 0-7 セントルイス・カージナルス
10月08日(金) 第2戦 雨天順延
10月09日(土) 第2戦 アトランタ・ブレーブス 3-4x セントルイス・カージナルス
10月10日(日) 第3戦 セントルイス・カージナルス 6-2 アトランタ・ブレーブス フルトン・カウンティ・スタジアム
優勝:セントルイス・カージナルス(3勝0敗 / 14年ぶり13度目)

第1戦 10月7日

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  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
アトランタ・ブレーブス 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 0
セントルイス・カージナルス 0 0 1 0 0 5 0 1 X 7 13 1
  1. 勝利ボブ・フォーシュ(1勝)  
  2. 敗戦パスカル・ペレス(1敗)  
  3. 審判
    [球審]ビル・ウィリアムズ
    [塁審]一塁: ボブ・エンゲル、二塁: ハリー・ウェンデルステット、三塁: ブルース・フローミング
    [外審]左翼: ダッチ・レナート、右翼: ポール・ランギー
  4. 試合開始時刻: 中部夏時間UTC-5)午後7時29分 試合時間: 2時間25分 観客: 5万3008人
    詳細: Baseball-Reference.com
両チームの先発ラインナップ
アトランタ・ブレーブス セントルイス・カージナルス
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 C・ワシントン 1 T・ハー
2 R・ラミレス 2 K・オバークフェル
3 D・マーフィー 3 L・スミス
4 C・チャンブリス 4 K・ヘルナンデス
5 B・ホーナー 5 G・ヘンドリック
6 J・ロイスター 6 D・ポーター
7 G・ハバード 7 W・マギー
8 B・ベネディクト 8 O・スミス
9 P・ペレス 9 B・フォーシュ
先発投手 投球 先発投手 投球
P・ペレス B・フォーシュ

第2戦 10月9日

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映像外部リンク
MLB.comによる動画(英語)
9回裏一死一塁、ケン・オバークフェルの打球が中堅手ブレット・バトラーの頭上を越え、カージナルスがサヨナラ勝利(1分52秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
アトランタ・ブレーブス 0 0 2 0 1 0 0 0 0 3 6 0
セントルイス・カージナルス 1 0 0 0 0 1 0 1 1x 4 9 1
  1. 勝利ブルース・スーター(1勝)  
  2. 敗戦ジーン・ガーバー(1敗)  
  3. 審判
    [球審]ボブ・エンゲル
    [塁審]一塁: ハリー・ウェンデルステット、二塁: ブルース・フローミング、三塁: ダッチ・レナート
    [外審]左翼: ポール・ランギー、右翼: ビル・ウィリアムズ
  4. 試合開始時刻: 中部夏時間UTC-5)午後7時24分 試合時間: 2時間46分 観客: 5万3408人
    詳細: Baseball-Reference.com
両チームの先発ラインナップ
アトランタ・ブレーブス セントルイス・カージナルス
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 C・ワシントン 1 T・ハー
2 R・ラミレス 2 K・オバークフェル
3 D・マーフィー 3 L・スミス
4 C・チャンブリス 4 K・ヘルナンデス
5 B・ホーナー 5 D・ポーター
6 J・ロイスター 6 G・ヘンドリック
7 G・ハバード 7 W・マギー
8 B・ベネディクト 8 O・スミス
9 P・ニークロ 9 J・ステューパー
先発投手 投球 先発投手 投球
P・ニークロ J・ステューパー

第3戦 10月10日

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映像外部リンク
MLB.comによる動画(英語)
9回裏、ブルース・スーターがクリス・チャンブリスを左飛に打ち取り試合終了、カージナルスのリーグ優勝が決定(34秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
セントルイス・カージナルス 0 4 0 0 1 0 0 0 1 6 12 0
アトランタ・ブレーブス 0 0 0 0 0 0 2 0 0 2 6 1
  1. 勝利ウォーキーン・アンドゥハー(1勝)  
  2. セーブブルース・スーター(1勝1S)  
  3. 敗戦リック・キャンプ(1敗)  
  4. 本塁打
    STL:ウィリー・マギー1号ソロ
  5. 審判
    [球審]ハリー・ウェンデルステット
    [塁審]一塁: ブルース・フローミング、二塁: ダッチ・レナート、三塁: ポール・ランギー
    [外審]左翼: ビル・ウィリアムズ、右翼: ボブ・エンゲル
  6. 試合開始時刻: 東部夏時間UTC-4)午後8時26分 試合時間: 2時間51分 観客: 5万2173人
    詳細: Baseball-Reference.com
両チームの先発ラインナップ
セントルイス・カージナルス アトランタ・ブレーブス
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 T・ハー 1 R・ラミレス
2 K・オバークフェル 2 J・ロイスター
3 L・スミス 3 C・ワシントン
4 K・ヘルナンデス 4 B・ホーナー
5 D・ポーター 5 C・チャンブリス
6 G・ヘンドリック 6 D・マーフィー
7 W・マギー 7 G・ハバード
8 O・スミス 8 B・ベネディクト
9 J・アンドゥハー 9 R・キャンプ
先発投手 投球 先発投手 投球
J・アンドゥハー R・キャンプ

脚注

[編集]

注釈

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  1. ^ 殿堂入りは指導者としてではなく、二塁手としての功績が評価されてのもの。
  2. ^ 殿堂入りは指導者としてではなく、投手としての功績が評価されてのもの。

出典

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  1. ^ "1982 Atlanta Braves Schedule," Baseball-Reference.com. 2021年2月13日閲覧。
  2. ^ Joseph Durso, Special to the New York Times, "CARDS-BRAVES RAINED OUT FOR SECOND TIME," The New York Times, October 9, 1982. 2021年2月13日閲覧。

外部リンク

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