重岡銀次朗
基本情報 | |
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本名 | 重岡 銀次朗 |
階級 | ミニマム級 |
身長 | 153 cm[1] |
リーチ | 156cm |
国籍 | 日本 |
誕生日 | 1999年10月18日(25歳) |
出身地 | 熊本県熊本市 |
スタイル | 左ボクサーファイター |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 13 |
勝ち | 11 |
KO勝ち | 9 |
敗け | 1 |
無効試合 | 1 |
重岡 銀次朗(しげおか ぎんじろう、1999年10月18日 - )は、日本のプロボクサー。熊本県熊本市出身[1]。ワタナベボクシングジム所属。元IBF世界ミニマム級王者。
来歴
[編集]幼稚園の頃から空手をやっていたが、小学4年生からボクシングを始める[3]。開新高校時代、高校5冠達成[4]。
プロボクシング
[編集]2018年9月25日、プロデビュー戦をTKO勝利[6][7]。なおこの勝利で東日本ボクシング協会から2018年9月度月間賞新鋭賞を受賞した[8]。
2019年7月27日、後楽園ホールでWBOアジアパシフィックミニマム級4位のクライデ・アザルコンと同王座決定戦を行い、1回1分12秒KO勝ちを収め、プロ4戦目の日本男子タイ記録(日本・東洋太平洋含む地域王座。WBOアジアとしては単独記録)で王座を獲得した[9](女子の記録は同門の千本瑞規らが持つ2戦目だが、後に但馬ミツロもそれに並ぶ)。
2019年12月31日、大田区総合体育館でWBOアジアパシフィックミニマム級4位で元IBO世界ライトフライ級王者のレイ・ロリトと対戦し、5回2分13秒KO勝ちを収め、初防衛に成功した[10]。
2021年7月14日、後楽園ホールでWBOアジアパシフィックミニマム級3位の川満俊輝と対戦し、2回2分5秒TKO勝ちを収め、2度目の防衛に成功した[11]。
2021年8月2日付けで、WBOアジアパシフィックミニマム級王座を返上した[12]。
2022年3月27日、沖縄県の豊見城市民体育館で日本ミニマム級王座決定戦を日本ミニマム級2位の仲島辰郎と対戦し、10回3-0(98-92、99-91×2)で判定勝ちを収め、王座獲得に成功した[13]。
2022年7月6日、熊本市の熊本県立総合体育館で日本ミニマム級1位の春口直也と対戦し、4回1分48秒TKO勝ちを収め、初防衛に成功した[14]。
2022年7月28日付けで、日本ミニマム級王座を返上した[15]。
2023年1月6日、エディオンアリーナ大阪で行われた「3150FIGHT vol.4」の谷口将隆vsメルビン・ジェルサレムの前座で、IBF世界ミニマム級王者ダニエル・バジャダレスと対戦。3回終盤、偶然のバッティングからバジャダレスが頭部の痛みを訴え試合続行不可能をアピールすると、レフェリーが試合終了を告げ、当初は3回2分48秒負傷引き分けと発表されたが、IBFルールにより無判定試合と訂正された[16]。
兄弟同時世界暫定王座獲得・団体内王座統一
[編集]2023年4月16日、国立代々木競技場第二体育館で行われた「3150FIGHT vol.5 ~東京初進出!東京を殴りにいこうか!~」の重岡優大対ウィルフレド・メンデスの前座で、バジャダレスの左鼓膜穿孔による休養に伴い設置されたIBF世界ミニマム級暫定王座決定戦で元IBF世界同級王者ならびにIBF世界同級3位のレネ・マーク・クアルトと対戦し、9回2分55秒KO勝ちを収め、メインイベントでWBC世界同級暫定王座を獲得した兄の優大と共に兄弟揃って2団体の世界同級暫定王座を獲得した[17]。
2023年10月7日、大田区総合体育館で開催された「3150FIGHT vol.7 ~拳闘士はゲンコツで語る~」の亀田和毅対レラト・ドラミニの前座でIBF世界ミニマム級団体内王座統一戦を行いIBF世界同級正規王者ダニエル・バジャダレスと10ヶ月ぶりに再戦、同興行の前座でWBC世界同級団体内王座統一戦に挑む兄の優大と共に兄弟同時に王座統一戦を行い[18]、5回2分15秒TKO勝ちを収め団体内王座統一と初防衛に成功し、セミファイナルでWBC団体内王座統一に成功した兄と兄弟同時王座統一を成し遂げた[19]。日本人での世界暫定王者が正規王者に勝利して団体内王座統一に成功したのは、男女通じても銀次朗が初である。本来は2023年8月11日にエディオンアリーナ大阪で行われた「3150 FIGHT vol.6 〜世界を殴りにいこうか!〜」で対戦予定だったが、重岡の左足の負傷で延期された。
2024年3月26日に、5日後の防衛戦で対戦予定だったIBF世界ミニマム級9位のアルアル・アンダレスが低血糖の発症によりドクターストップで欠場になった旨の文書が亀田側に25日に届いたことが発表された[20][21]。翌27日に、ジェイク・アンパロが代役出場し、IBFもこの日の朝に試合を承認したことが発表された[22]。
2024年3月31日、名古屋国際会議場イベントホールで行われた「トップPresents 3150FIGHT vol.8」の重岡優大対メルビン・ジェルサレムの前座で、IBF世界ミニマム級6位のジェイク・アンパロと対戦し[23]、2回1分15秒KO勝ちを収め2度目の防衛に成功した[24]。しかし兄の優大はメインイベントでメルビン・ジェルサレムに判定負けでWBC王座から陥落したため、兄弟の同時防衛は失敗に終わった。
2024年7月28日、滋賀ダイハツアリーナで行われた「3150FIGHT vol.9」で元IBF世界ミニマム級王者ならびにIBF世界同級1位および指名挑戦者であるペドロ・タドゥランと対戦し、9回2分50秒TKO負けを喫しプロ初黒星と同時に3度目の防衛に失敗、王座から陥落した[25]。なお、重岡はダメージの大きさから担架に乗せられてリングから運び出されそのまま病院に救急搬送されたが、検査の結果右眼窩底骨折と診断され手術を受けた[26][27]。
人物
[編集]- ①具志堅用高の13回の国内防衛最多記録更新、②無敗で引退、③パウンド・フォー・パウンド1位の3つを目標に掲げる[28]。
戦績
[編集]- アマチュアボクシング:57戦 56勝 1敗(1敗は兄弟対決を断って決した不戦敗である)
- プロボクシング:13戦 11勝 (9KO) 1敗 1無効試合
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
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1 | 2018年9月25日 | ☆ | 3R 1:22 | TKO | サンチャイ・ヨッブン | タイ | プロデビュー戦 |
2 | 2019年2月26日 | ☆ | 1R 1:35 | TKO | ギアッティポン・グムサワット | タイ | |
3 | 2019年4月14日 | ☆ | 8R | 判定3-0 | ジョエル・リノ | フィリピン | |
4 | 2019年7月27日 | ☆ | 1R 1:12 | KO | クライデ・アザルコン | フィリピン | WBOアジアパシフィックミニマム級王座決定戦 |
5 | 2019年12月31日 | ☆ | 5R 2:13 | KO | レイ・ロリト(大成) | フィリピン | WBOアジアパシフィック防衛1 |
6 | 2021年7月14日 | ☆ | 2R 2:05 | TKO | 川満俊輝(三迫) | 日本 | WBOアジアパシフィック防衛2 |
7 | 2022年3月27日 | ☆ | 10R | 判定3-0 | 仲島辰郎(平仲) | 日本 | 日本ミニマム級王座決定戦 |
8 | 2022年7月6日 | ☆ | 4R 1:48 | TKO | 春口直也(橋口) | 日本 | 日本防衛1 |
9 | 2023年1月6日 | – | 3R 2:48 | NC | ダニエル・バジャダレス | メキシコ | IBF世界ミニマム級タイトルマッチ |
10 | 2023年4月16日 | ☆ | 9R 2:55 | KO | レネ・マーク・クアルト | フィリピン | IBF世界ミニマム級暫定王座決定戦 |
11 | 2023年10月7日 | ☆ | 5R 2:15 | TKO | ダニエル・バジャダレス | メキシコ | IBF世界ミニマム級王座統一戦 IBF防衛1 |
12 | 2024年3月31日 | ☆ | 2R 1:15 | KO | ジェイク・アンパロ | フィリピン | IBF防衛2 |
13 | 2024年7月28日 | ★ | 9R 2:50 | TKO | ペドロ・タドゥラン | フィリピン | IBF陥落 |
テンプレート |
獲得タイトル
[編集]- アマチュア
- 第26回全国高等学校ボクシング選抜大会ピン級優勝
- 第71回国民体育大会少年の部ピン級優勝
- 平成28年度全国高等学校総合体育大会ピン級優勝
- 第27回全国高等学校ボクシング選抜大会ピン級優勝
- 平成29年度全国高等学校総合体育大会ピン級優勝
- プロ
表彰
[編集]- IBF Fight of The Year 2023(対レネ・マーク・クアルト戦)
脚注
[編集]- ^ a b “重岡 銀次朗さん 開新高校 ボクシング選手”. T1パーク (2017年10月22日). 2019年7月6日閲覧。
- ^ “インタビュー 重岡銀次朗”. ボクシングモバイル (2019年1月8日). 2019年7月6日閲覧。
- ^ “重岡銀次朗プロへの第1歩 唯一の黒星、兄との一戦”. 日刊スポーツ. (2018年7月26日) 2019年7月6日閲覧。
- ^ “大型新人、重岡銀次朗プロ2勝目「今すぐにでも世界奪取の自信がある」”. ベースボール・マガジン社 (2019年2月27日). 2019年7月6日閲覧。
- ^ “重岡、谷山、千本がB級プロテスト合格!”. ワタナベボクシングジム (2018年7月27日). 2019年7月6日閲覧。
- ^ “2018年9月試合結果”. 日本ボクシングコミッション. 2019年7月6日閲覧。
- ^ “高校5冠の重岡銀次朗 堂々プロデビュー3回TKO勝ち「絶対に世界王者になる」”. スポニチ. (2018年9月25日) 2019年7月6日閲覧。
- ^ “9月度MVPの井上拓真が決意!”. ボクシングモバイル (2018年12月3日). 2019年7月6日閲覧。
- ^ “19歳の重岡銀次朗が速攻の初回KO勝ち 日本最速タイの4戦目で地域王座獲得” (2019年7月27日). 2019年7月6日閲覧。
- ^ “重岡銀次朗が5回KO勝ち WBOアジア・ミニマム級V1”. Boxing News(ボクシングニュース). (2019年12月31日) 2019年12月31日閲覧。
- ^ “WBOアジア王者の重岡銀次朗 2回TKOでV2「世界チャンスあればいつでも」”. Boxing News(ボクシングニュース). (2021年7月14日) 2021年7月15日閲覧。
- ^ “[王座返上2021.8.4 重岡銀次朗がWBOアジアパシフィック王座を返上]”. ボクモバ (2024年8月4日). 2024年4月24日閲覧。
- ^ “重岡銀次朗が2本目のベルト獲得 沖縄の日本ミニマム級王座決定戦”. Boxing News(ボクシングニュース). (2022年3月27日) 2022年5月22日閲覧。
- ^ “郷里熊本に凱旋 重岡優大&銀次朗が揃って防衛 兄弟世界チャンピオンに前進”. Boxing News(ボクシングニュース). (2022年7月7日) 2022年7月7日閲覧。
- ^ “プロ8戦全勝の重岡銀次朗が日本ミニマム級王座を返上 兄・優大が日本王座挑戦を視野”. スポニチ (2024年7月29日). 2024年4月24日閲覧。
- ^ “大混乱…裁定変更!重岡銀次朗“人生無敗”継続も世界王座奪取ならず涙 ドロー→IBFルールで無判定試合”. スポニチ. (2023年1月6日) 2023年1月6日閲覧。
- ^ “【ボクシング】重岡銀次朗、9回KOで世界王座!故郷熊本地震の4・16「笑顔を届けたかった」”. nikkansports.com. 2023年4月16日閲覧。
- ^ 【ボクシング】重岡兄弟のダブル王座統一戦を10月7日に東京都内開催へ プロモーターの亀田興毅氏が宣言通りの大金投入で興行権入札に勝利 サンケイスポーツ 2023年8月5日
- ^ 重岡銀次朗 因縁にKOで兄弟同時王座統一 1月バッティングで無効試合→研究重ね変則的な動きに対応 デイリースポーツ 2023年10月8日
- ^ “IBFミニマム級重岡銀次朗V2戦の挑戦者アンダレス低血糖で欠場 挑戦者変更で試合成立模索”. 日刊スポーツ (2024年3月26日). 2024年4月24日閲覧。
- ^ “3150FIGHTが重岡銀次朗のV2戦挑戦者欠場を正式発表、代替選手探し試合成立目指す意向”. 日刊スポーツ (2024年3月26日). 2024年4月24日閲覧。
- ^ “重岡銀次朗の新しい防衛戦相手見つかる 亀田興毅プロモーター安堵「肩のキツネとれた!」”. スポーツ報知 (2024年3月27日). 2024年4月24日閲覧。
- ^ “【ボクシング】”肩のキツネとれた!”亀田ファウンダー、試合3日前に重岡銀次朗の”世界戦”相手が決定、世界6位の強豪に!”. 日刊イーファイト. (2024年3月27日) 2024年3月27日閲覧。
- ^ “重岡銀次朗2度目防衛、アンパロに2回1分15秒KO勝ち”. nikkansports.com. 2024年3月31日閲覧。
- ^ “重岡銀次朗、兄弟相次いでの王座陥落 TKOで敗れ3度目の防衛を果たせず【ボクシング】”. 中日スポーツ. 2024年7月28日閲覧。
- ^ “重岡銀次朗が生涯初黒星 試合後はタンカで救急搬送 9回TKOで兄・優大に続き王座陥落”. スポニチ (2024年7月28日). 2024年8月16日閲覧。
- ^ “前IBF王者重岡銀次朗が右眼窩底骨折の手術 7月世界戦で負傷”. 日刊スポーツ (2024年8月8日). 2024年8月16日閲覧。
- ^ “高校5冠の重岡銀次朗が最速タイの4戦目で王座奪取”. 日刊スポーツ. (2019年7月27日) 2019年7月28日閲覧。
関連項目
[編集]- 男子ボクサー一覧
- 日本のボクシング地域王者一覧
- 世界ボクシング機構アジア太平洋王者一覧
- 国際ボクシング連盟(IBF)世界王者一覧
- 日本のボクシング世界王者一覧
- 熊本県出身の人物一覧
- 兄弟スポーツ選手一覧
外部リンク
[編集]空位 前タイトル保持者 石澤開 |
第33代日本ミニマム級王者 2022年3月27日 - 2022年7月28日(返上) |
空位 次タイトル獲得者 重岡優大 |
暫定王座決定戦 対戦者 レネ・マーク・クアルト |
IBF世界ミニマム級暫定王者 2023年4月16日 - 2023年10月7日 |
次暫定王者 王座統一戦により消滅 |
前王者 ダニエル・バジャダレス |
IBF世界ミニマム級王者 2023年10月7日 - 2024年7月28日 |
次王者 ペドロ・タドゥラン |