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佐伯霞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
佐伯 霞
基本情報
本名 佐伯 霞
階級 ミニマム級
身長 154cm
国籍 日本の旗 日本
誕生日 (1996-07-16) 1996年7月16日(28歳)
出身地 大阪府大阪市此花区
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 4
勝ち 4
KO勝ち 3
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佐伯 霞
個人情報
生誕名佐伯 霞
フルネーム佐伯 霞
国籍日本の旗 日本
生誕 (1996-07-16) 1996年7月16日(28歳)
大阪府大阪市此花区
身長154 cm (5 ft 1 in)
スポーツ
競技女子 ボクシング
階級 ライトフライ級
獲得メダル
世界女子ジュニア選手権
2012 アンタルヤ ライトフライ級

佐伯 霞(さえき かすみ、1996年7月16日 - )は、日本の女子プロボクサー大阪府大阪市此花区出身。身長154cm。第8代WBO女子世界ミニマム級王者。大阪市立梅香中学校大阪学芸高等学校卒業、近畿大学中退。真正ボクシングジム所属。

来歴

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アマチュア時代

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小1の時、父と共にキックボクシングを始め、パンチ強化のためにボクシングにも取り組む(グリーンツダボクシングジムにて才能を開花させる)[1]

中1の時、ロンドンオリンピックより女子ボクシング採用が決まったのがきっかけで、ボクシングに本格転向し、元プロボクサーの池原正秀が会長を務めるABCボクシングジムで練習[1]

2011年4月、初の公式戦としてトルコアンタルヤで開かれた第1回世界女子ジュニア選手権の48kg級に出場。競技歴2年にもかかわらず決勝まで駒を進め、ベトナムの選手を21-20で降し金メダルを獲得した[2]。AIBA主管大会での日本選手の優勝は男子・シニアなども含めて初であり、しかも、国内では男子ですら競技環境が整備されていない中学生による快挙である。

同年度のプロ・アマ表彰でアマ新鋭賞を井上尚弥とともに受賞[3]

2012年4月、日野市市民の森ふれあいホールで開催された第1回全日本幼年ボクシング大会に出場も、仲田幸都子に判定負け[4]

12月に初のシニア大会となる全日本女子アマチュアボクシング選手権大会にライトフライ級で出場し、決勝で同年の世界選手権に出場した和田まどかに判定勝利して優勝[5]

2013年4月、女子ボクシング チャレンジマッチで仲田幸都子にリベンジを帰すが、相手の体重オーバーでの失格勝利。

近畿大学進学後、リオデジャネイロオリンピックを目指しフライ級に転向するが、2015年の全日本女子選手権で和田に敗れ準優勝に終わりリオ五輪を絶たれ、2016年世界選手権は五輪非採用のライトフライ級で出場も初戦敗退[6]。同年の全日本女子選手権も同級で出場も小村つばさに敗れ準優勝、2017年は4強止まりに終わった[7]

プロ時代

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元々プロ志向が強かった上、東京五輪を目指す気持ちが薄かったため、プロ転向を決断。2018年3月に大学を中退し真正ジムに入門[7]

4月28日、公開でB級プロテストに臨み即日合格が言い渡された[8]

5月27日、和歌山ビッグウエーブでフロリビック・モンテロ(フィリピンの旗 フィリピン)相手に6回戦でプロデビュー、5回にダウンを奪い3-0判定勝利[9]

8月11日、枚方市総合体育館でカニャラット・ヨーハンゴー(タイ王国の旗 タイ)に5回1分36秒TKO勝利[10]

12月1日、3戦目にして初のタイトル戦としてワーサナー・カムディー(タイ王国の旗 タイ)とWBO女子アジア太平洋ミニマム級王座決定戦に挑み、3回1分14秒TKO勝利し、同じ興行で松田恵里が達成した2戦に次ぐ当時日本選手第2位となる3戦でのタイトル獲得に成功した[11]

2019年4月27日、ジムの先輩多田悦子が返上し空位となったWBO女子世界ミニマム級王座決定戦として大阪府立体育会館第二競技場でエリザベス・ロペス(メキシコの旗 メキシコ)と対戦し[12]、6回1分5秒TKO勝ちを収め、王座を獲得した[13]。国内では富樫直美と並ぶ最少試合タイ記録となるプロ4戦目での獲得となった(後に晝田瑞希も並ぶ)[14]。また、平成時代では男女通じて最後の世界王座奪取となった。

2019年12月18日に発表されたWBOの最新ランキングで、王座の返上が確認された。

2019年7月に一般男性と結婚。2020年5月1日、第一子を出産[15]

2020年8月に自身の公式YouTubeチャンネルを開設。[1]

戦績

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  • アマチュア:35勝9敗
  • プロボクシング:4戦 4勝(3KO)
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2018年5月27日 勝利 6R 判定3-0 フロリビック・モンテロ フィリピンの旗 フィリピン プロデビュー戦
2 2018年8月11日 勝利 5R TKO カニャラット・ヨーハンゴー タイ王国の旗 タイ
3 2018年12月1日 勝利 3R TKO ワーサナー・カムディー タイ王国の旗 タイ WBO女子アジア太平洋ミニマム級王座獲得
4 2019年4月27日 勝利 6R TKO エリザベス・ロペス メキシコの旗 メキシコ WBO女子世界ミニマム級王座獲得
テンプレート

人物

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  • キックボクシング時代、小松則幸とのミット打ちを行い、「スーパー小学生」と言わしめた[16]
  • 池原会長の姪である池原シーサー久美子から妹のように可愛がられており、佐伯がジム入りしたことで刺激を受けたという[17]
  • プロ転向後は日商エステムに入社[18]
  • 2019年7月に一般人男性と結婚[19]、2020年5月2日に第1子を出産した[20]

獲得タイトル

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  • WBO女子アジア太平洋ミニマム級王座(防衛0=返上)
  • WBO女子世界ミニマム級王者(防衛0=返上)

脚注

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  1. ^ a b MSN産経ニュース WEST. “【われらゴールドメダリスト】(2)佐伯霞さん 女子アマボクシング界の「期待の新星」”. 2012年3月12日閲覧。
  2. ^ “14歳佐伯“金”獲った!!  女子世界ジュニア大会”. ボクシングニュース「Box-on!」. (2011年4月30日). http://boxingnewsboxon.blogspot.com/2011/04/14_30.html 
  3. ^ 善理俊哉. “2011年度年間表彰 村田「まずはメダル」”. せりしゅんや的アマボク通信. 2012年3月12日閲覧。
  4. ^ 善理俊哉. “念願の幼年大会、いよいよ第1回”. せりしゅんや的アマボク通信. 2013年2月27日閲覧。
  5. ^ 善理俊哉. “第11回全日本女子選手権 結果=”. せりしゅんや的アマボク通信. 2013年2月27日閲覧。
  6. ^ “日本女子リオ五輪出場逃す、アマ女子世界選手権”. Boxing News. (2017年5月27日). http://boxingnews.jp/news/37736/ 2018年12月15日閲覧。 
  7. ^ a b “ボクシング女子 佐伯霞がプロ転向 27日にデビュー戦”. 毎日新聞. (2018年5月11日). https://mainichi.jp/articles/20180511/k00/00e/050/326000c 2018年6月3日閲覧。 
  8. ^ “アマ強豪の山内祐季と佐伯霞、公開プロテストで即日合格…真正ジムから王者目指す”. スポーツ報知. (2018年4月28日). https://hochi.news/articles/20180428-OHT1T50134.html 2018年6月3日閲覧。 
  9. ^ “小坂駿は4回KO負け OPBFフライ級王座獲得ならず”. Boxing News(ボクシング・ニュース). (2018年5月27日). http://boxingnews.jp/news/58411/ 2018年6月3日閲覧。 
  10. ^ “枚方に凱旋 矢田良太は苦闘の日本ウェルター級V1”. Boxing News(ボクシング・ニュース). (2018年8月12日). http://boxingnews.jp/news/60121/ 2018年12月2日閲覧。 
  11. ^ “多田悦子が江畑佳代子を攻略 3団体目ベルト獲得 佐伯霞3戦目、松田恵理は2戦目で王者に”. Boxing News(ボクシング・ニュース). (2018年12月1日). http://boxingnews.jp/news/62902/ 2018年12月2日閲覧。 
  12. ^ “プロボクシング小西、佐伯が世界戦へ 神戸・真正ジム”. 神戸新聞NEXT. (2019年3月28日). https://www.kobe-np.co.jp/news/sports/201903/0012189777.shtml 2019年3月31日閲覧。 
  13. ^ 佐伯霞がプロ4戦目で世界王者に 多田は挑戦権獲得 Boxing News(ボクシングニュース)2019年4月27日
  14. ^ 佐伯霞「気付いたら倒れて」最速タイ4戦目世界奪取” (2019年4月28日). 2019年11月21日閲覧。
  15. ^ 佐伯霞「出産はボクシングより痛かった」第1子誕生 - ボクシング : 日刊スポーツ”. nikkansports.com (2020年5月11日). 2020年5月18日閲覧。
  16. ^ 及川知浩. “小松則幸選手が来てくださいました!”. 2013年3月11日閲覧。
  17. ^ 池原シーサー久美子. “佐伯霞ちゃん”. 2013年2月27日閲覧。
  18. ^ “プロボクサー 佐伯霞さん 岡力の「のぞき見雑記帳」”. 大阪日日新聞. (2018年6月18日). http://www.nnn.co.jp/dainichi/rensai/zakki/180618/20180618039.html 2018年12月2日閲覧。 
  19. ^ 山中竜也さん妹菫がプロ挑戦 狙うは兄妹世界王者 日刊スポーツ 2020年1月21日
  20. ^ 前女子世界王者の佐伯霞が男児出産 復帰に意欲 Boxing News(ボクシングニュース)2020年5月11日

関連項目

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外部リンク

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空位
前タイトル保持者
多田悦子
第2代WBO女子アジア太平洋ミニフライ級王者

2018年12月1日 - 2019年4月(返上)

空位
次タイトル獲得者
グエン・ティ・トゥ・ニ
前王者
多田悦子
第8代WBO女子ミニフライ級王者

2019年4月27日 - 2019年12月18日(返上)

次王者
多田悦子