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西川愛也

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
西川 愛也
埼玉西武ライオンズ #51
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 大阪府堺市北区
生年月日 (1999-06-10) 1999年6月10日(25歳)
身長
体重
181 cm
87 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 外野手
プロ入り 2017年 ドラフト2位
初出場 2020年8月16日
年俸 2200万円(2025年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

西川 愛也(にしかわ まなや、1999年6月10日 - )は、大阪府堺市北区出身のプロ野球選手外野手)。右投左打。埼玉西武ライオンズ所属。

経歴

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プロ入り前

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堺市立金岡小学校2年から軟式野球チーム長曽根ストロングスで野球を始める。6年生の時に第31回高円宮賜杯全日本学童軟式野球大会(マクドナルド・トーナメント)でチーム4度目(当時)となる全国制覇を経験し優勝投手に輝いた。中学では浜寺ボーイズに所属した。中学の2年先輩に花咲徳栄高校・西武ライオンズで元チームメイトだった愛斗がいる[2]

花咲徳栄高等学校では1年秋からベンチ入り。甲子園には3回出場し(2年春2年夏3年夏[3]、3年夏は甲子園の決勝戦で3安打4打点を記録し、花咲徳栄初・埼玉県勢史上初の優勝に貢献した[3]。高校通算31本塁打。同級生のチームメイトにはドラフト4位で中日ドラゴンズに入団した清水達也、4年後に北海道日本ハムファイターズに入団した長谷川威展がいる。

2017年9月22日にプロ志望届を提出し[4]、10月26日に行われたドラフト会議埼玉西武ライオンズから2位指名を受け、11月15日に仮契約を結んだ[5]。背番号は51。12月21日に加須市スポーツ功労賞の表彰を受けた[6]

西武時代

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2018年は高校時代に断裂した大胸筋のリハビリをしながら二軍では79試合に出場した。228打席に立ち、打率.226だった。秋季キャンプでは監督の辻発彦から守備の指導を受けた[7]

2019年は二軍でチーム最多の103試合・418打席を経験し、打率.242・3本塁打を記録した。

2020年から選手登録を内野手から外野手に変更した[8]新型コロナウイルスの影響で120試合制となる。8月16日に一軍初昇格すると、その日の対東北楽天ゴールデンイーグルス戦の7回裏に代打でプロ初出場。8回裏に回ってきた第2打席でプロ初安打・初打点となる2点適時二塁打を放った[9]。9月2日に登録抹消となったが、9月25日に再昇格。9月26日の楽天戦でプロ初のスタメン出場を果たすも2打数無安打で途中交代。9月28日に再び登録抹消となり、二軍でシーズンを終えた。一軍では3試合の出場で打率.250・2打点という成績であった。

2021年は春季キャンプをB班で迎える。開幕を二軍で迎えると思われたが、開幕レフトが定まらず、オープン戦終盤にB班からの参加という形でオープン戦に出場した。そこでアピールに成功し、自身初の開幕一軍・開幕スタメン入りを果たしたものの[10]、12試合に出場し27打席(20打数)無安打で、4月30日に登録抹消[11]。そのままシーズンを終えた。

2022年は二軍で長打力をアピールし、6月19日に一軍に昇格した[12]。スタメンでの起用もあったが無安打で、7月4日に登録を抹消された[13]。7月19日に再昇格し、8月1日に抹消されたが、8月2日に特例2022で抹消された鈴木将平の代替指名選手として再昇格した[14]。9月11日に登録を抹消されるまで[15]、前年を上回る35試合に出場したが30打席(30打数)無安打で、3シーズンをまたいで59打席連続無安打のNPB野手ワースト記録[注 1]に並んだ[16]。そのまま再昇格はなかった。

2023年は4月30日の楽天戦の第1打席で荘司康誠から空振り三振を喫し、連続打席無安打の記録が60打席となりNPB野手ワースト記録を更新したが、同日の第4打席で西口直人から中安打を放ち、連続打席無安打は62でストップとなった[17]。8月22日のオリックス・バファローズ戦で初本塁打を記録した[18]。11月25日には300万円増の推定年俸1100万円で契約を更改した[19]

2024年は開幕を一軍で迎えるが、17試合で打率.185、2打点と打撃不振で、4月25日に出場選手登録を抹消[20]。5月21日に一軍登録される[21]と、6月12日の対広島東洋カープ戦(ベルーナドーム)で5回二死一・二塁の打席で森下暢仁から2点適時三塁打を放ち、プロ入り7年目で初のお立ち台に上がった[22]。7月2日の対福岡ソフトバンクホークス戦(東京ドーム)で7回一死一塁の打席で有原航平からシーズン初本塁打となる2点本塁打[23]、8月21日の対オリックス戦(ベルーナドーム)でプロ初の猛打賞を記録した[24]。9月16日の対千葉ロッテマリーンズ戦(ベルーナドーム)では両者無得点で迎えた8回に鈴木昭汰から決勝本塁打を放ち、武内夏暉のプロ初完投・初完封勝利をアシストした[25]。シーズン通算では自己最多の104試合に出場し、打率.227、6本塁打、31打点の成績を残した[26]。オフの12月4日に1100万円増となる推定年俸2200万円で契約を更改した[26]

プレースタイル

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50メートル6.2秒の俊足[2]と広角に打ち分ける打撃が特徴[27]

高校2年春に大胸筋断裂の怪我を負った影響で、送球に課題があった[28]が、後に克服。2024年4月5日の北海道日本ハムファイターズ戦では、7回にセンターからノーバウンド送球で二塁走者を本塁で刺殺した[29]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2020 西武 3 4 4 0 1 1 0 0 2 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .250 .250 .500 .750
2021 12 27 20 1 0 0 0 0 0 2 0 0 1 2 4 0 0 8 1 .000 .154 .000 .154
2022 35 30 30 2 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 5 0 .000 .000 .000 .000
2023 41 109 97 9 22 4 0 1 29 8 4 1 5 1 5 0 1 16 0 .227 .269 .299 .568
2024 104 335 313 30 71 11 2 6 104 31 8 2 4 2 15 1 1 57 6 .227 .263 .332 .595
通算:5年 195 505 464 42 94 16 2 7 135 43 13 3 10 5 24 1 2 86 7 .203 .242 .291 .533
  • 2024年度シーズン終了時

年度別守備成績

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外野












2020 西武 3 3 0 0 0 1.000
2021 6 12 0 0 0 1.000
2022 33 21 0 0 0 1.000
2023 40 67 0 0 0 1.000
2024 100 215 2 0 0 1.000
通算 182 318 2 0 0 1.000
  • 2024年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

記録

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初記録
その他の記録
  • 62打席連続無安打:2020年8月16日 - 2023年4月30日 ※野手登録選手における史上最長記録[30]

背番号

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  • 51(2018年 - )

脚注

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注釈

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  1. ^ 当時のほかの記録保持者は岡田幸文佐藤輝明

出典

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  1. ^ 西武 - 契約更改 - プロ野球」『日刊スポーツ』。2024年12月4日閲覧
  2. ^ a b 西武2位に花咲徳栄・西川「トリプルスリーをとる」」『日刊スポーツ』2017年10月26日。2024年4月6日閲覧
  3. ^ a b 花咲徳栄 埼玉悲願初V!96年ぶり全試合9得点以上の強力打線で頂点に」『スポーツニッポン』2017年8月24日。2024年4月6日閲覧
  4. ^ 甲子園Vの花咲徳栄・西川、清水、綱脇がプロ志望届」『日刊スポーツ』2017年9月22日。2024年4月6日閲覧
  5. ^ 【西武】ドラ2西川と契約合意「プロでも日本一」花咲徳栄で甲子園夏V」『スポーツ報知』2017年11月16日。2017年11月17日閲覧
  6. ^ 埼玉)花咲徳栄4選手に加須市功労賞「再び日本一を」」『バーチャル高校野球』2017年12月22日。2017年12月22日閲覧
  7. ^ 西武西川は現状維持「けがしない体づくりを」」『日刊スポーツ』2018年11月21日。2024年4月6日閲覧
  8. ^ 西川愛也選手の登録について」『西武ライオンズ 公式サイト』2020年2月18日。2020年2月18日閲覧
  9. ^ 【西武】西川愛也、1軍昇格即プロ初安打初打点…17年夏の花咲徳栄V戦士」『スポーツ報知』2020年8月17日。2020年8月17日閲覧
  10. ^ 西武の開幕スタメンに1軍出場3試合、4年目の西川が大ばってき」『サンスポ』2021年3月26日。2021年3月26日閲覧
  11. ^ 27打席無安打の西武西川が抹消 川越が今季初昇格」『西日本スポーツ』2021年3月26日。2022年2月17日閲覧
  12. ^ 「やっときた!」西武の5年目・西川愛也が今季一軍初昇格」『BASEBALL KING』2022年6月19日。2022年10月7日閲覧
  13. ^ 西武西川を抹消 3日はスタメンも無安打」『西日本スポーツ』2022年7月4日。2022年10月7日閲覧
  14. ^ 【西武】栗山巧1軍登録、コロナ陽性から1か月ぶり 西川愛也は抹消翌日に特例で再昇格」『スポーツ報知』2022年8月2日。2022年10月7日閲覧
  15. ^ 【西武】金子侑司が1軍昇格 優勝争いへ不調打撃陣への起爆剤に期待 西川愛也が登録抹消」『日刊スポーツ』2022年9月11日。2022年10月7日閲覧
  16. ^ 大豊作…2017年に上位指名を受けた高卒スラッガー5人(5)一軍の壁に苦しむ“大器”」『ベースボールチャンネル』2022年10月2日。2022年10月7日閲覧
  17. ^ 西武・西川愛也が連続打席無安打を62でストップ プロ初安打以来987日ぶり」『西スポWEB otto!』2023年4月30日。2023年6月14日閲覧
  18. ^ 【西武】西川愛也がプロ初本塁打!通算100打席目での1発」『日刊スポーツ』2023年8月22日。2024年7月5日閲覧
  19. ^ 【西武】今季プロ初アーチの西川愛也は300万円アップ「最低でも2割7分以上打たないと」」『日刊スポーツ』2023年11月25日。2024年7月5日閲覧
  20. ^ 【西武】西川愛也を抹消しボー・タカハシを登録」『東京スポーツ』2024年4月25日。2024年12月15日閲覧
  21. ^ 【西武】西川愛也が約1か月ぶりの1軍復帰 19日2軍戦ではマルチ安打」『日テレNEWS NNN』2024年5月21日。2024年12月15日閲覧
  22. ^ 「いつも迷惑をかけてきた」西武7年目の西川愛也がプロ初のお立ち台 前日母校吹奏楽部応援も出場できず悔しさバネに」『西日本スポーツ』2024年6月12日。2024年6月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年12月15日閲覧
  23. ^ 【西武】西川愛也かっ飛ばした特大1号「一、二塁間抜く打球イメージ」有原変化球を右翼席上段へ」『日刊スポーツ』2024年7月2日。2024年12月15日閲覧
  24. ^ 【西武】西川愛也がプロ初の猛打賞「やったことがなかったのでいきたいと思っていました」」『スポーツ報知』2024年8月21日。2024年12月15日閲覧
  25. ^ 西武・武内夏暉、プロ初完投初完封で1か月半ぶりの8勝目 7回までパーフェクトの快投 8回に西川愛也が値千金の一発で決勝点たたき出す」『西日本スポーツ』2024年9月16日。2024年9月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年12月15日閲覧
  26. ^ a b 「本塁打は2桁、打率は3割を」 西武・西川愛也が倍増の年俸2200万円で更改 無失策の守備では「三塁打を二塁打に」」『西日本スポーツ』2024年12月4日。2024年12月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年12月15日閲覧
  27. ^ 西武ドラ2西川は大谷系?ダル系?渡辺SDぞっこん「モテる要素満載だね」」『スポーツニッポン』スポーツニッポン新聞社、2017年11月8日。2024年4月6日閲覧
  28. ^ 西武2位西川は俊足強打に小顔「モテ要素いっぱい」」『日刊スポーツ』日刊スポーツ新聞社、2017年11月8日。2024年4月6日閲覧
  29. ^ 西武に出現…「エグい肩」の持ち主 “超絶レーザー”炸裂の24歳は「イケメン過ぎる」」『Full-Count』2024年4月6日。2024年4月6日閲覧
  30. ^ 西武・西川愛也、野手最長の63打席ぶり安打 松井稼頭央監督から〝記念球〟手渡される」『サンケイスポーツ』2023年4月30日。2023年4月30日閲覧

関連項目

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外部リンク

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