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古市尊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
古市 尊
埼玉西武ライオンズ #65
2024年5月
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 香川県丸亀市
生年月日 (2002-06-15) 2002年6月15日(22歳)
身長
体重
176 cm
73 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 捕手
プロ入り NPB / 2021年 育成選手ドラフト1位
初出場 NPB / 2023年5月10日
年俸 650万円(2025年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

古市 尊(ふるいち たける、2002年6月15日 - )は、香川県丸亀市出身のプロ野球選手捕手)。右投右打。埼玉西武ライオンズ所属[2]

経歴

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高校時代まで

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6歳から綾歌少年野球クラブで野球を始める[3]丸亀市立綾歌中学校時代はリトルリーグシニアチームに所属した[3]

香川県立高松南高等学校では1年時は外野手を務め、2年生から捕手に転向する[4]2020年夏の代替地方大会では1番打者を務めた[3][4]。当時よりプロ野球ドラフト会議指名候補と報じられ[3]、8月に阪神甲子園球場で開催されたプロ志望高校生合同練習会に参加した[5]プロ志望届を提出したが、NPBにはドラフト指名されなかった[6]。プロ志望届は、古市に着目していたNPB球団のスカウトからの依頼で出したものだったが、指名されなかったことで却ってNPB入団を望む気持ちが生じたという[7]

同年10月31日に実施された四国アイランドリーグplusの高校生合同トライアウトに参加して合格し、直後のリーグドラフト会議で徳島インディゴソックスから指名を受けた[8]

徳島時代

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入団時から強肩は監督の吉田篤史をはじめとする徳島首脳陣には注目されていたが、その他の点では未完成な部分があり、吉田はチームの勝利と古市の成長のバランスを見ながら、他の捕手と古市の起用を考えたと述べている[9]

2021年シーズンは正捕手の座をつかめなかったものの41試合に出場、打率.231、出塁率.344の打撃成績だった[10]。捕手としては、リーグトップとなる盗塁阻止率.571(盗塁阻止16)を記録した[11]。徳島ではコーチの岡本哲司や投手の福永春吾から捕球術やリードについて指導を受けたという[11]

2021年10月11日に開催された2021年度ドラフト会議埼玉西武ライオンズから育成選手ドラフト1位指名を受けた[12]。香川県立高松南高等学校の出身者としては初のNPBドラフト指名となる[11]。11月19日、支度金350万円、年俸280万円で入団に合意した[13]。背番号は125[13]。担当スカウトは鈴木敬洋[14]

西武時代

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2022年は二軍で15試合出場したが、打率、盗塁阻止率共に1割台だった。

2023年4月14日に支配下登録された。背番号は65[15]。最終的に一軍で29試合に出場した[16]。11月25日、230万円増となる推定年俸700万円で契約を更改した[16]

2024年は開幕1軍に名を連ねたが、4月中旬まで途中出場4試合にとどまり、4月27日の対福岡ソフトバンクホークス4回戦(みずほPayPayドーム福岡)で初先発し延長10回フル出場。その翌日28日、対ソフトバンク5回戦(同)に延長11回裏の守備から出場していたが、2-2同点の延長12回裏二死満塁の場面で、この回3人目の投手となるジェフリー・ヤンが打者柳田悠岐に対し1ボール2ストライクからの4球目に投じたボール球のスライダーを後逸、三塁走者が帰還しサヨナラ負けとなる。これが2015年9月29日の嶺井博希横浜DeNAベイスターズ)以来NPB史上15人目(16度目)、パ・リーグでは同年8月5日の伊藤光オリックス・バファローズ)以来史上5度目、球団では前身の西鉄・太平洋クラブ・クラウンライター時代を通じ史上初となるサヨナラ捕逸となった[17]。翌日は出場なく、4月30日に古賀悠斗と入れ替わる形で登録抹消。

選手としての特徴

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二塁送球のベストタイムは1秒73を記録[11]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2023 西武 29 56 50 2 8 0 0 0 8 0 0 1 3 0 2 0 1 13 0 .160 .208 .160 .368
通算:1年 29 56 50 2 8 0 0 0 8 0 0 1 3 0 2 0 1 13 0 .160 .208 .160 .368
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績

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捕手






















2023 西武 28 116 18 1 0 .993 1 11 6 5 .455
通算 28 116 18 1 0 .993 1 11 6 5 .455
  • 2023年度シーズン終了時[注 1]

記録

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初記録

独立リーグでの年度別打撃成績

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出典はリーグ公式ウェブサイトよりリンクされる「一球速報.com」[10]











































2021 徳島 .231 41 66 52 7 12 2 0 0 4 19 9 0 5 0 3 .269 .344 1
通算:1年 .231 41 66 52 7 12 2 0 0 4 19 9 0 5 0 3 .269 .344 1

背番号

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  • 23(2021年)
  • 125(2022年 - 2023年4月13日)
  • 65(2023年4月14日 - )

脚注

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注釈

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  1. ^ 企図数・許盗塁・盗塁刺・阻止率については参考文献参照。

出典

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  1. ^ 西武 - 契約更改 - プロ野球」日刊スポーツ。2024年11月18日閲覧
  2. ^ 古市尊」埼玉西武ライオンズ。2022年3月5日閲覧
  3. ^ a b c d 高松南・古市、プロ志望明言!“うどん県”の強肩捕手、スカウト陣に“うまさ”アピール」『スポーツニッポン』2020年7月26日。2022年3月5日閲覧
  4. ^ a b 最速1・7秒台の強肩!西武育成1位古市尊がソフトバンク甲斐を目指す」『日刊スポーツ』2021年10月28日。2022年3月5日閲覧
  5. ^ 「プロ志望高校生合同練習会」 参加予定選手のお知らせ - 日本野球機構(2020年8月24日)2022年3月5日閲覧。
  6. ^ 古市尊」『週刊ベースボールONLINE』。2024年4月28日閲覧
  7. ^ 広尾晃酒の肴に野球の記録 《ドラフト隠し玉候補》“盗塁成功率8割の走り屋”と“鉄砲肩の19歳捕手”が独立L徳島に…「甲斐選手のように育成でも」(3/4ページ)」『Sports Graphic Number Web』2021年10月9日。2022年3月5日閲覧
  8. ^ トリドールホールディングス×四国アイランドリーグplus 高校生トライアウト合格選手のお知らせ - 四国アイランドリーグplusニュースリリース(2020年11月1日、ページからリンクするPDFファイルを参照)2022年3月5日閲覧。
  9. ^ 広尾晃酒の肴に野球の記録 《ドラフト隠し玉候補》“盗塁成功率8割の走り屋”と“鉄砲肩の19歳捕手”が独立L徳島に…「甲斐選手のように育成でも」(4/4ページ)」『Sports Graphic Number Web』2021年10月9日。2022年3月5日閲覧
  10. ^ a b 四国アイランドリーグplus2021 徳島インディゴソックス個人打撃成績 - 一球速報.com(2022年3月5日閲覧)「後期」とあるが成績としては前後期通算の数値。
  11. ^ a b c d 最速1.73秒マークの独立NO.1捕手・古市尊 育成出身捕手・甲斐拓也を超えられるか」『高校野球ドットコム』2021年10月28日。2022年3月5日閲覧
  12. ^ 徳島ISの村川外野手と古市捕手、ドラフト育成1位指名」『朝日新聞』2021年10月13日。2022年3月5日閲覧
  13. ^ a b 西武育成1位の古市尊が契約合意「二塁への送球タイム1・7秒台後半を」」『日刊スポーツ』2021年11月19日。2022年3月5日閲覧
  14. ^ 【新入団選手のスカウトに聞いた!第3弾】古賀悠斗選手・古市尊選手」『埼玉西武ライオンズ』2021年12月13日。2023年11月14日閲覧
  15. ^ 古市尊選手支配下登録のお知らせ」『埼玉西武ライオンズ』2023年4月14日。2023年4月14日閲覧
  16. ^ a b 「技術より体」飛躍の鍵は楽天・浅村栄斗のパワー 西武の育成出身21歳が正捕手奪取へ弟子入り志願」『西日本スポーツ』2023年11月26日。2024年4月28日閲覧
  17. ^ 西武が2試合連続●で延長戦15連敗…3年目捕手のサヨナラ捕逸で借金今季ワースト「8」」『スポニチ』スポーツニッポン新聞社、2024年4月28日。2024年4月28日閲覧
  18. ^ 【西武】柘植世那が右肘炎症で抹消 松井監督「早い段階で治したほうがいい。深刻ではない」」『日刊スポーツ』2023年5月10日。2023年5月12日閲覧
  19. ^ a b 【西武】古市尊のプロ初打席に大きな拍手 初球を振り一塁へ気迫ヘッスラも「アウト」」『日刊スポーツ』2023年5月12日。2023年5月12日閲覧
  20. ^ 【西武】2年目古市尊プロ初安打 4月に支配下登録 楽天田中将大のツーシームはじき返す」『日刊スポーツ』2023年5月12日。2023年5月12日閲覧

参考文献

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  • ベースボール・マガジン社(編)、2023年『2023プロ野球シーズン総決算号』別冊新春号、ベースボール・マガジン社、93頁。ASIN B0CPQ6FZRV

関連項目

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外部リンク

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